2015-12-28

漢検5級合格まであと38点/教師のエンパシー

いろんなお返事が遅れておりまして申し訳ありません。
年の瀬、みなさまいかがお過ごしですか。

子は2学期の成績もさんざんでした。特にノート提出が酷評されています。
どうやら、学校にディスレクシアのことを訴えるべき時が来たようです。
台本作りに時間をとられそうな冬休みです。

☆  ☆  ☆

10月に受験した漢検5級(小6相当)の結果が返ってきました。
家庭教師君とゆるく対策してきましたが、力及ばずでした・・・

「合格まであと38点です」

大問別正解率はこんな感じ:

「読み」だけは満点なのですが、「書き」が…

やはり苦手は「書き取り」と、
1つの漢字に複数の読み方がある」ことを問う問題(音と訓)
同じ読み方をする複数の漢字」(同じ読みの漢字)です。

こうした問題が苦手なのは、英語での苦労の仕方を考えると想定範囲内です。
英語でも、同じ綴りに複数の読み方がある点には、激しく混乱しています。

語彙力を問う問題(「四字熟語」「対義語・類義語」)の正答率も低いです。
本人は「自分は語彙力がある」と言っていますが( ̄0 ̄。
これは、文脈のない状態で語彙だけを取り出されても答えられないのと、
読書をしないせいで、抽象語の語彙力が年齢並みより少し低いのでしょう。

~ ~ ~

小学校時代から、進歩(?)した部分もあります。
中1の漢字約100個を、4回×2ずつ書くという冬休みの宿題:


時間があるときは、横で道村式漢字カードの方法で部品を言ってやるのですが、
たいていは、一人で手本を見て書いています(→進歩!)
そんなことも、小学校の頃はできませんでした…。

たくさん書けば疲れるのも相変わらずですが、
小学校の頃より持久力がつきました。これも進歩でしょう。

何より、「どのみち覚えられないけど、宿題だから割り切って書く」
という妥協が、できるようになりました(苦笑)


小3の頃の字。「反対」がいつのまにか「反村」になる
☆  ☆  ☆

小学校のディスレクシア漢字学習について、入ってきた情報を書いておきます。

漢字九九
当ブログ一押しの道村式漢字カードでは(でも)覚えられない子がいると
かねてから情報が寄せられていました。
どうやら、ストーリーを使うと記憶しやすい子というのがいて
そのような子たちには、道村式では対処しきれないようです
(道村先生ご本人は、ストーリーのストックを大量に持っていて、
それを道村式カードに口頭で加えていくようなのですが)

漢字一つひとつ成り立ちをストーリー仕立てにした教材としては
「漢字九九」というものがあるようです。
アマゾンでは旧版がユーズドで売られており、
現在は別支援の漢字教材」という名前で学研のサイトで販売しているようです。

漢字を覚えるのにストーリーが必要というお子さんには、効果があるとのこと。
1~6年までそろっています。
お値段がちょっと張りますが・・・


「読み書きが苦手な子どもへの〈漢字〉支援ワーク」
iPad用アプリが出たようです→
小1~3のディスレクシアには、きっと役に立ちます


☆  ☆  ☆

最近、日本ディスレクシア協会の研究会に出ています
(当ブログの左下にリンクがあります。漢字九九は、この研究会で聞きました)
そこで、通級指導の先生による、心打たれる事例報告を聞きました。

ディスレクシアの男子小学生に、多感覚式で漢字を入れるということで、
竹ひごで漢字を作ったり(しなり具合と折れ具合がちょうど良いとのこと)、
料理好きなので、特に覚えられない漢字はクッキーにして焼いたとのこと。
ものすごく時間も手間もかかりますが、定着率も意欲も上がったそうです。

いい話(T T)~。とはいえ、これは
「ディスレクシアは漢字をクッキーにすると良い」という話ではない
と思ってます。

この発表を聞いているだけでも、この先生からは
「それがだめならこれはどうだ?」という〈引き出しを多くする努力〉、
「一緒にこの大変な山を登っていこう」という〈寄り添おうとする努力〉が
ひしひしと感じられました。
力のある教師が、歩けない生徒のところまで下りて、
あらゆる装備と励ましを使って、一緒に一歩ずつ山を登って行くような。
こういう姿勢を「エンパシー」と言うのでしょう。
クッキーの話は、エンパシーのあるディスレクシア指導の事例だと思います。

この子どもは大きくなったら料理人になりたいそうなのですが、
5年もしたら、クッキーで作った漢字の多くを忘れてしまうかもしれない。
料理人になる頃には、「焼型」も「衛生」も「冷蔵庫」も書けなくなっているかもしれません。

でもきっと、「小学校の頃、自分のためにここまでしてくれた先生がいた」
という記憶が彼の中にずっと残って、
彼の料理修業の道を支えるような気がします。
こういう記憶は、成長期の人にとって、とても大事なものだと思います。

そういう記憶と比べたら、「冷蔵庫」という字を正確に書くなんて小さなこと…
という姿勢が、書き取りを課す教師の側には欲しいものです。

一方、この子どもに対しては、
「漢字はディスレクシアにとって終わりがない山道だけど、
その山道があったからエンパシーのある大人に出会えて、ほんとによかったね」
などと、逆説的なことを考えたりしました。

エンパシーのある教師。これが私の2016年のテーマのようです。

2015-12-08

第3回単語テスト/英検はディスレクシアの子に自信をつけさせるのに有効である

抜き打ち単語テストの結果。


pとqが逆
本人は「わかってても、書くのは無理」と思っています。

たしかに、口頭で問う形式なら、もっと取れたでしょう。

しかし、そもそも単語テストという形式がディスレクシアには厳しいようです。
ディスレクシアにとって、日→英の単語テストには何重もの困難があるようです。

1. "単語"は、ディスレクシア的には意味単位として細かすぎる

前にコメントで高校生の方から指摘があった通りです→

単語は、単体というより
動詞+目的語(ask a question)、
形容詞+名詞(a quiet room)、
動詞+前置詞句(walk in the park)
などのような、少し大きなかたまりで覚えているようで、
単語1つ(askだけ、inだけ)を問うて、その意味を想起させるのは
難しいことのようです。
「そう、あれ・・・あれだよ・・・」的な状況が続きます。

教えると「そうそう!それ。分かってたんだよ」と言うので、
見ようによってはお調子者と言うか、
「なら自分で正解を言いなよ」と言いたくなります。
きっと学校ではそう見えているに違いありません。危険だ(- -;)


単語を「V+O」や「形+名」のかたまりで覚える単語帳としては、
「英単語ピーナツ」シリーズという大定番がすでにあります。
中学生で使えるかは未知数ですが・・・



2. 具体物より、抽象概念を表す語のほうが覚えづらい。

イメージしづらい語は覚えづらいということのようです。
alwaysやsometimesはなかなか覚えづらく、
arrive at the airportやwait for the busは覚えやすいようです。
きっと「空港到着」「バス待ち」の絵が頭の中に浮かんでいるのでしょう。
(こうして書いてみても、日本語なら1語で言えることが、
英語では単語が細かく分かれています)


3. 英単語を音読すること(デコーディング)の困難について。

私は、英語は音にできないと解読不能だと思っています。
仮に間違った発音でも、ある語を見たら常に同じ音を頭の中で鳴らせないと
英語は読めません。
この「字を見て音を想起する」ことを、専門用語でデコーディングと言います。
de-codingとは「暗号を解読する」という意味です。

#というか、
#各種研究では「読む=頭の中で音を鳴らす」ことだと当然視されていますが
#漢字は必ずしもそうでもありません。
#漢字は「頭の中で音にしなくても意味が分かる境地」があり得るのです。
#だからこそ「英語は音にしないと意味がわからない。この点が日本語と違う」
#ことを改めて確認する必要があるようです。
#そして、ディスレクシアで上の境地を極めることで漢字を読んでいると、
#中1ショックが激しく出てしまうようです。

話を戻すと、ディスレクシア的には、英語というのは
文字を見て頭の中で音を鳴らすことから逃げられない点で(も)
日本語よりはるかにやっかいな言語です。

ただし。
ディスレクシアは、ある単語を見て、苦労して音にできた瞬間に、
「ああ、あれね」という感じで、同時にすとんと意味も分かります。

ディスレクシアの子が英語を読むときは、
とつとつだとしても、驚くほど正しい発音で単語を読みます。
非ディスレクシアはかわいそうなほど、ことごとく間違った発音で単語を覚えているケースもあるのとは対照的です。

ディスレクシアにとっては、正しく読める語だけが意味と結びつくと言えます。

なので、ディスレクシア英語教育では、
音読が英語力強化トレーニングとして、非常に大事になってくると思います。

誰かに横についてもらい、
正しく読めているか確認してもらいながら読むのが良いと思います。



4. 英単語を書くこと(エンコーディング)の最強な困難について。

さて、そうして正しく英文や英語が読めるようになっても、
それを英語の文字に書き起こすのは、
ディスレクシアには、本当に、ほんっと~~に、大変なことです。
(音を文字にすることを、encoding(暗号化)と言います)

上の単語テストには、エンコーディングの苦労の跡が多々あると言えます;;




子が漢字に苦労していた時代は、
「漢字ってディスレクシアにとってなんたる負担(怒)」
と私も思っていました。

でも、漢字は一つひとつの字にもパーツにも、意味があるという点で、
ディスレクシア的には、英語よりはましな文字とさえ言えます。

英語は、26の文字それ自体に意味はなく、音としても頼りなく
(日本語の「っ」「ゃ」みたいなものです)、
また、読み方に例外が多々存在します
(英単語の30%は規則から外れていると言われます。
中1単語に至っては70%が規則から外れているでしょう)。
音と文字の結びつけが困難なディスレクシアという人種にとって、
とりわけ難度の高い言語です。

ならば、せめて、そんな鬼畜な言語を文字先行で学ばせることだけは、
ディスレクシアの子には避けないといけません。
やはり、ディスレクシア英語学習は聞く→言う→読む→書く
の順であるべきでしょう。

☆  ☆  ☆

しかし、これだけ英語に苦労しているにもかかわらず、
子は、自分は英語では落ちこぼれていない、
学校のやり方と今は合わないだけと思っています( ̄0 ̄。
どうやら英検5級に合格したことが、自信となっているようです。

英検はディスレクシアの子に自信をつけさせるのに有効だということは、
中一ショックを一足先に克服された方から教えていただきました
(さるお方さま、この場を借りて御礼申し上げます)
広汎性発達障害の診断を受けているそのお子さんは、中一ショックを受けて
さっそくジョリーをアプリで試したところ、とても性に合い、
1学期の期末でV字回復を成し遂げたとのこと。
特に「トリッキーワード」(不規則な綴り)という表現がぴたっとはまったそうです。
(ちなみにこの方、ジョリー歴はアプリだけだそうです)

その後、中1の秋に英検5級、続いて4級に合格し、
今では「自分は英語はできる」と自信を持って取り組んでいるとのことでした。

英検は、リスニングの比重が大きく、かつ選択式で記述がないので、
ディスレクシアでも合格しやすい。
英検に合格すれば、学校の先生も一目置くし、本人にも非常に自信になる。
だから、ディスレクシアが英検を利用しない手はない・・・
と教えて頂きました。

いい話だ~(´Д`)と思う反面、
「アルファベットが書けるようになるのに1年以上かかったうちのやつが
英検を自信材料に使うなんて無理でしょう・・・」
と、この話を伺った時は思いました。

しかし、リスニングが満点なら、筆記は5割以下でも合格できるのが英検です。
はたして、さるお方の予言は的中し、子はリスニングはほぼ満点で合格。
そのことは学校の先生の子への態度を変えたようで
「最近、先生が授業中にやたらこっちを見てくるんだよ」と言っています。
そして、そのことが大いに励みとなっているようです。

そんなこんなの期末1週間前、格闘は続きます・・・

2015-11-28

大人ディスレクシアのチェックテスト[ベータ版]

隠れディスレクシア」で当ブログではおなじみのエイデ博士から、
「大人用のディスレクシア・チェックテストのベータ版を作ったので、
試してほしい」とのニュースレターが来ました。

両博士は今年の夏、このチェックテストの元になる大規模なネット調査を行い
7000人近くのディスレクシアや非ディスレクシアの回答を得て、
それをもとに以下の項目に絞り込んだようです。

「和訳して、日本のディスレクシアやその周囲の人にも回答してもらうこともできますよ?!
と、先方に聞いてみたところ、
「ありがとう、日本語が読めないので、今はまだいいわ。
でも近いうちにお願いするかも」と言われました。
(#これを機に3月にお預かりした質問を転送することにも成功!(遅い!!)
#いましばらくお待ち下さい!!)


とりあえず、「大人ディスレクシアのチェックテスト、ベータ版」
と題して訳してみました。
全部で44項目あります。
何点ならディスレクシアかは、これから決めるようなので、明記できませんが、
以下に「非常にあてはまる」なら、ディスレクシア度が高いのでしょう。

昨夜、「ディスレクシアのチェックテスト」に
素晴らしいコメント→を下さった方は、
驚くほど、下と同じ内容を語られていると思います。
[#コメントへのお返事2件、少々お待ち下さい]

~ ~ ~ ~

この調査の目的は、大人ディスレクシアを判別する簡単で手軽なチェックテストを作成することにあります。このチェックテストが従来の大人用ディスレクシア・チェックテストと異なるのは、大人ディスレクシアの苦手な部分と得意な部分を洗い出す質問項目にあります。これまでの研究で、大人ディスレクシアの判別に役立つことが明らかになったものです。

18歳以上の方のためのチェックテストです。
・これはベータ版です。この結果をもとに、さらに質問項目を絞り込む予定です。
・回答に必要な時間は15分以下です。

1. 声に出して読むのは難しい。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


2. 本を1ページ読むのに、必要以上に時間がかかってしまう。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


3. 整理整頓や、時間の管理を、難しく感じる。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


4. 英語を始めてこの方、スペリングはずっと苦手だった。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


5. 申込書などに記入するのは、混乱するし難しい。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


6. 自分の言いたいことを探し出すのが、難しいことが多い。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


7. アルファベット順/50音順に何かを並べたり、アルファベット順/50音順に並んだものから何かを見つけ出したりするのは難しい。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


8. 読むのは簡単だし、速く読める。
ものによっては、とても速く読むことができるし、簡単に読める。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


9. 職場や学校でうまくやるには、工夫をしたり、ITの力を借りたり、各種対応を受けないといけないことが多い。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


10. 自分の考えを、書いて整理・表現するのは、難しいことが多い。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


11. 九九を覚えるのは難しかった。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


12. 新しい単語、長い単語、見慣れない単語を読むのは難しい。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


13. 領収書を書こうとすると、よく書き間違う。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


14. 読む時、字面が似ている単語(catcotspotstopなど)を見間違う。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


15. 読む時、「どこを読んでいるか分からなくなる」「単語や行を飛ばす」ことがよくある。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


16. 長い単語を言おうとする時、「音の順番を正しく言う」のによく苦労する(例:「とうもろこし」が「とうもころし」になる)。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


17. 読む時は、段落のはじめから読み直さないと、意味が分からないことがよくある。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


18. 右と左が分からなくなることが、よくある。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


19. 電話でメモをとる時、間違えることがよくある。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


20. 言おうとしているのとは違う言葉を、ついうっかり言ってしまうことがよくある。または、ものの名前を間違って言ってしまうことがよくある(「あつい」と言うつもりで「さむい」と言うなど)
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


21. 電話をかけるとき、番号を間違って押してしまうことがよくある。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


22. いくつもの指示を、一度にまとめてされると、混乱してしまうことが多い。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


23. 人の名前をなかなか思い出せないことが、よくある。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


24.  頭の中に、何かのイメージを立体で描くことができる。そのイメージを、頭の中で自由にいじったり、いろんな角度から眺めたりできる。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


25. 何かの機械の中を頭の中でイメージできるし、その機械がはたらく仕組みもイメージできる。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


26. 家具やプラモデルなどを組み立てる時、自分はマニュアルは読まなくても大丈夫。説明の絵だけ見れば、どのように組み立てればいいかが分かる。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


27. 字で説明されるより、絵、図、流れ図で説明される方が分かりやすい。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


28. 青写真を"読む"のが非常に得意だ。(=図面をもとに、立体としての構造を頭の中にイメージするのが、非常に得意だ。)
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


29. ある問題があって、それをどう解決したらいいかを考えている時、頭の中で言葉はどちらかというと使っていない。(=視覚的なイメージや、視覚以外の感覚のイメージや、動きなどで考えている。)
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


30. 何かがない/抜けているのを、見抜くことがよくある。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


31. 細部(ディテール)を考えるより、全体像を把握する方が得意だ。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


32. 新しい分野の勉強をする時は、最初のうちは細かいことが気になって混乱する(「これはいったい重要なのか」と思ってしまう)。だが、ある所まで来ると、急にすべてが「かちっとはまる」ような感覚があり、全体像が見えるようになる。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


33. 何かを勉強する時は、最初はなかなか定着が進まないのだが、「なぜ自分はそれを勉強しなくてはいけないのか」が分かれば、覚えられるようになる。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


34. いろんなモノの、新しい用途(=本来の意図とは異なる使い方)を思いつくのが得意だ。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


35. 歴史上の出来事について考える時は、その出来事についての「言葉での説明」を思い出すというよりは、その出来事の「情景やイメージ」が見える。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


36. 「"木"や"車"とは何か、説明してほしい」と言われたら、まず木や車をたくさん思い浮かべるのが、自分のやり方。木や車の、言葉での抽象的な定義がいきなり頭の中に出てくることはない。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


37. 「学生時代に、暗記しようと必死に努力したこと」よりも、「たまたま経験したこと」の方が、よく覚えていることが多い気がする。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


38. 決まった形式にのっとった指導を受ける(=本を読む、講義を聞く、読んだり書いたりする宿題をする)よりも、実際に体験するほうが、自分にとってははるかに身につく。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


39. 何か問題を解決する時や、何かを決めたりしなければならない時、自分は論理立てて理詰めに考えるというよりも、「突然のひらめき・直観・予感」に頼るほうが多い。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


40. 周りから、「あなたの考え方は『線形的でない』(=順序立っていない、飛躍している)」とよく言われる。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


41. 「どうやってその答えにたどり着いたの?」と聞かれても、説明に困ることが多い。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


42. ・複雑やシステムを見るだけで、「それがどんな仕組みで動くのか」を、頭の中でシミュレーションする(または想像する)のが得意だ。
・「もし、そのシステムの条件や一部を変えたら、結果がどう変わるのか」をイメージするのが得意だ。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


43. 白昼夢(ぼうっとしている)時や、心が勝手にいろいろさまよっている時こそ、成果が出せる。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


44. 「自分が何を考えているか」を説明する時は、まずは自分が考えていることを言葉に"翻訳"しなければならない(=言葉にしようと思うまでは、あまり言葉では考えていない)。
非常にあてはまる あてはまる ややあてはまる あてはまらない


45. あなた自身について
確かにディスレクシアだ(正式な検査を受け、専門家からディスレクシアだと言われている)

おそらくディスレクシアだ(正式な検査を受けていないが、字以外の分野では能力があるのに、読み書きに限っては人並みにこなすのに人よりはるかに苦労したので、自分はディスレクシアだと思っている)

ディスレクシアかもしれない(ディスレクシアのいくつかの特徴にあてはまるが、正式に特定されたことはなく、自分がディスレクシアと言えるかどうか自信がない)

明らかに非ディスレクシア

項目の内容や訳について、ご意見があればお願いします~

2015-11-09

「ディスレクシアとイノベーションの会議報告」の翻訳

ああ。書きたいことがたまっているのですが奴隷仕事が…

リハビリに、Dyslexic Advantageのエイデ博士が毎年主催している
「第3回・ディスレクシアとイノベーションの会議」の報告を訳しました。
書いたのは、ダン・ピーターズというディスレクシアに詳しい心理学者です。

この会議は、成功したディスレクシアの人たちが集い、自分の仕事を紹介し、
それを通じて「ディスレクシア的な才能開花」とは何かを共有するものです。
行ってみたい~(笑)

以前、第1回の講演を訳しました

長い動画ですが、ディスレクシアの才能に関心のある方には本当にお勧めです。
(今、久しぶりに見返して、6分すぎから涙が止まらない(笑))
ディスレクシア的な才能発揮って、こういうことなんだ…と実感できます。

さて、以下の記事では、
アメリカの教育現場では最近、「ディスレクシア」という言葉を
あえて使わなくなっているという"退歩"についても、ちらっと書いてあります。
「海外のディスレクシア的状況は日本より30年進んでいる」と言われますが、
日本にその部分だけ先走って入ってくることのないよう祈ります…。

☆  ☆  ☆

今こそディスレクシア革命を!
The Dyslexic Advantage: Our Hidden Revolution
原文→

ニューアーク空港で搭乗を待ちながら「ディスレクシアの才能に関する第1回会議」で見聞きしたことをどうしても書きたいと思ってから、2年半の月日が流れた。
1回会議の目的は、Dyslexic Advantageで示された概念を探ることにあった。

当時、Dyslexic Advantageが示す考え方はまったく新しいものだった。
ディスレクシアは脳の仕組みが異なるがゆえに、人と違った仕事やタスクを得意とする。ディスレクシア脳はパターンを認識すること、つながりを生み出すこと、ユニークなデザインや構造物を作ること、そして、複雑な問題に新たな解決策を編み出すこと--そういったことを、普通の脳とはちがう方法で行うことができるのだ。

この会議は、私の何十年もの仕事人生で経験した数々の会議とは、まったく雰囲気を異にするものだった。

まず、講演で話す人――成功している起業家、ピューリッツァー賞を受賞した作家、アカデミー賞を受賞した映画監督、ハーバードやMITなどの科学者や研究者、そして聴衆のほとんどが、ディスレクシアだという点。
このため、会場内には受容と共感の、なんとも言葉にしがたい雰囲気に満ちていた。
ほとんどのディスレクシア(自分も含め)は、初めて我が家に帰ってきたような気分だった。
ある講演者の言葉を借りれば「私たちは、自分の種族についにめぐり会ったのだ」。


時は進んで2015年。私はいま、「ディスレクシアとイノベーション」と名称を変更した第3回の年次会議に参加し、西海岸に戻る飛行機の中でこれを書いている。主催はDyslexic Advantage(著者が設立したNPO)、後援はEmily Hall Tremaine基金。
今年のテーマは、学校、制度、職場、そしてイメージといった様々な場で、ディスレクシアがどれほど認知されているか、その現状を評価すること、そしてディスレクシアの一生の経験をよりよいものへと前進させるための戦略や行動計画を立てることだ。

この会議に初めて参加する人は、これまで同様、心と心が響き合い、人と人のつながりが出来ていく空気感に圧倒されたことだろう――
自分の種族に初めて出会う、あの感覚だ。
2回目3回目の人は、我が家に戻る気持ちだった。

ほとんどの参加者は、日程や時間、書くこと、人の名前を覚えること、耳からの大量の情報についていくこと…こうしたことに多少の不安を覚えるのをいつものこととして、日々を送っている。
でもここでは、リラックスしていられる。ディスレクシア同士で話をしたり、非ディスレクシアが「自分はマイノリティーのような気がする」と話しているのを聞くと、この会議中はディスレクシア文化が多数派なのだと改めて知る。

この会議の参加者のほとんどは、人の名前や部屋の番号を覚えられない。
しょっちゅう迷子になるし、書き間違いも言い間違いも多いし、言おうとしている言葉にたどりつけない。
この会議ではそういうことが起きると――これがよく起きるのだ――私たちは一緒に笑い、互いを受け入れ、認め合う。
私たちが通常経験すること――笑われ、からかわれ、恥ずかしい思いをすること――とはずいぶん違う。
現実世界では私たちは20%だ。ここでは80%。私たちの方が普通なのだ。

これまで同様、この会議では様々な分野から大きな成功を収めた、非常に独創的なディスレクシアの人たちが登壇し、議論のリード役を務めた。
ハーバードで訓練を受けたビジネス・ネゴシエーター、MITの研究者、クマの専門家(!)、コメディアン、詩人、ビジュアル/グラフィックデザイナーなど。
全員、自分の分野で新しい道をひらき、成功した人たちだ。

全員が、普通と違うやり方をしている。全員が、学校では苦労し、たび重なる失敗をし、ディスレクシアとそれに関係する弱点を(隠せる時は)隠し、そして逆境に耐えた、そんな経験の持ち主だ。

会議では「リスクをとること」が共通テーマの一つとなった。
「あまりに失敗が多いので、失敗に慣れてしまった。失うものなど何もなかった」
正しいやり方に失敗することはやがて、独創的な問題解決方法を編み出すこと、物事を人とは違った方法で取り組むというディスレクシアの長所を生かすこと、そして、失敗に慣れ、恐れないこと--につながった。

この会議で知ったのだが、シンガポールでは教員養成課程でディスレクシアを扱っているほか、ディスレクシア教育の国家プログラムが存在するそうだ。
すべての生徒が一人残らず、国の未来を担う貴重な宝であり、力を発揮しきれない生徒が一人もいてはならない、という考え方らしい。

訳注:シンガポール建国の父、リー・クアンユーがディスレクシアなこともあり、シンガポールはディスレクシア教育が盛んなようです。

また残念ながら確認できたのは、アメリカのディスレクシアの生徒をめぐる状況がほとんど進歩していないということだ。
グループディスカッションで、「ディスレクシアの長所が介入プログラムに取り入れられつつあるか」という問いが出たとき、「ない」という悲しい結論に至っただけでなく、ディスレクシアと特定された生徒に対しても、介入プログラムの基盤となる読みのRBI(research based intervention)が行われていないケースが多いらしいことも明らかとなった。

訳注:RBI:ざっくり言うと、アメリカ版の特別支援教育
さらにひどいことに、私が住むカリフォルニア州同様、多くの州では「ディスレクシア」という言葉を使わず(使ってはならず)、多くの親が教師から「ディスレクシアは今の時代はもう使わない言い方です」「ディスレクシアは今後は認められない」などと言われている


この世界は何百年にもわたり、ディスレクシア脳が変革を引き起こし、また娯楽を与えてきた。
そうした偉人の一覧は拡大するばかりだ。
声を上げ、「私のディスレクシアはこんな風に人生を形作った」と語るディスレクシアは増える一方だ――映画監督のスティーブン・スピルバーグ、NBA選手のコービー・ブライアント、マジック・ジョンソン、ジュエル・ロイド(女子NBA年間最優秀新人賞)、俳優のジョージ・クルーニー、ジェニファー・アニストン。
ビジネス界の女王バーバラ・コーコラン、FUBU創設者のデイモンド・ジョン。
ノーベル医学生理学賞を受賞したキャロル・グライダー、ケイシー・ドレナンMIT教授、マッカーサー賞受賞の海洋科学者、ミミ・ケールなど。
世界の人工物の七不思議のすべてはディスレクシアの建築家によって設計され(訳注:マチュピチュ、ローマのコロッセオ、万里の長城など。本当?!)、成功した起業家の3人に1人はディスレクシアで、MITではディスレクシアは「MIT病」と呼ばれる。
ここに規則性が見いだせないだろうか。つまり、著名人が続々とディスレクシアをカミングアウトし、自身のディスレクシアについて語り始めるなか、メディアはディスレクシアの認知度向上を後押ししようとしているのだ。

成功し、認められているなら、カミングアウトの敷居は低くなる。
だが苦しみ、失敗を続けている時には、それは難しい。
ディスレクシアという概念は少しずつ知られつつあるが、学校や職場に変化が起きているとは到底言いがたい。
ディスレクシア脳が貴重な資源だとはまだ認められていないし、ディスレクシアの子供も大人も、まだ隅に追いやられた存在だ。


世界には解決しなければならない複雑な問題がたくさんある。そして、ディスレクシア脳はこうした問題を解決するよう作られているとわたしは信じている。
この世界を維持し前進させるためには、ディスレクシアも非ディスレクシアも含め、全員の"脳力"を結集する必要がある。
シンガポールの経験が私たちに教えてくれるように、私たちの社会は生徒を一人たりとも落ちこぼれさせる余裕などない。一人残らず、ポテンシャルを開花させる必要があるのだ。
今こそ、ディスレクシア革命を起こさなければならない。

2015-10-22

LD学会にて:道村式漢字カードの長所、ジョリーの浸透度

福岡で行われたLD学会に、道村式漢字カードの売り子として行ってきました。

道村先生のパワフルさには、私の中のがん患者の常識が覆されました!
漢字カード普及活動が薬になっているとお見受けしました。
とはいえ、まだ治療継続中の身の上。どうかお大事に、、

今回、売り込みを繰り返すなかで、
道村式漢字カードの長所を改めてまとめることができた気がします:

道村式漢字カードのポイントは、

1)書かずに、部品(パーツ)を唱えて覚える
(道村先生流に言うと「書くことからあの子達を解放してあげて!」)

2)部品の単位が細かすぎず大きすぎず、ほどよくまとまっている
(同じく、道村流に言うと「たてたてよこよこだと線構成になるからね!
それじゃあ1日たつと忘れちゃう!」
「よろこぶは十・豆・口!これだけ!!」)

3)部品が初登場の時には事細かに説明し、次からは部品に名前をつける
(『「イ・なべぶた・たて・三」、次からは「ふるとり」!!』)
(『3年生までにほとんどの部品は出てきちゃうのよ、
4年からは部品の組み合わせでずっと楽になる!』)

ディスレクシア的には、
「部品を唱えることで、
うじゃ~っとしたかたまりだった漢字が分解・整理され、
おのずと正しい書き順で入っていく」と言えます。
このあたり、ジョリーとすごく共通点があります。

4)初出時に、音訓をセットで覚える。
かつ、道村式漢字カードには、同音異義語は一つもない。
(「音と訓を別々に教えるのは光村図書の重大な欠点!」)

ディスレクシア的には、
「道村式漢字カードは、(1)目で漢字を見ながら、
(2)教える側が音訓を読んでは、(3)生徒が部品を言うのを繰り返すことで、
漢字の(1)ビジュアル・(2)音訓・(3)書き方を覚える、多感覚式の教材です」

あと2つ、使い方において盲点になりがちな点を:

a)テンポ良く、ほめながら使う
押し売りかというくらい(笑)熱く語って人を引き込み、最終的には笑わせる、
そんな道村先生の話術に接していると、
道村式漢字カードを教える際は、教師がリードして生徒をひっぱる、
終始快活なテンポ、できたら力一杯ほめる、
毎日ちょっとずつ楽しく取り組んでぱっとやめる、
といった教師力も不可欠だと、改めて思いました。
道村式漢字カードはすばらしい教材ですが、
×だらだら教える、×懲罰と組み合わせる、×ほめない
ようでは、効果は半減してしまいます。

「漢字を見て絵として覚えられるディスレクシアよりも、
耳からのインプットが得意なタイプに向いているかも」
との指摘も受けました。その通りだと思います。
そして、耳が得意なタイプは、テンポ良い教え方がより一層重要です。

b)しつこいですが、「書かせない」
道村式漢字カードは、「部品を唱えて漢字を覚える」という教材です。
ここを勘違いして、カードを見ながら何度も書き取りをしている人もいるかも。
それでは、道村式の意味がまったくありません!

~ ~ ~

LD学会には、宮崎大学や熊本大学などから、教育学部の学生さんたちが友達同士で、リクルートスーツで来ていました。
何人か、道村式カードに非常に関心を持ってくれた学生もいました。(財布のひもが固いようで、残念ながら買ってはくれなかったのですが(^^;))
先生の卵たちが、学生時代からすでにディスレクシアの知識も関心もあるというのは、大変心強かったですし、そのなかから道村式漢字カードの精神を受け継ぐ人が出てきてほしいな…と思いました。

☆  ☆  ☆

道村式漢字カードの売り子と同時に、ジョリーのチラシも配ってきました↓


お申し込みは以下(外部サイトに飛びます)
名古屋→ 大阪→
東京は今週末です→

発表は2つだけ行ってきました。
そのうちのひとつ、ディスレクシア英語教育に関する発表では、
「ディスレクシアにはフォニックスが不可欠」と当然のように語られ、
4人中2人が、ジョリーとおぼしき教材の画像を示していたのでびっくり!

他の方から「別の発表ではアナリティック・フォニックスを使っているようだった」との報告もありましたが、
…ともかく、ジョリーを含むフォニックスは、少しずつではありますが着実に日本の学校英語に浸透しつつあるようです。
2年前、初めてLD学会に行ったときは→ディスレクシア英語教育についての発表はほぼ皆無でがっかりしましたが、ずいぶん進歩しつつあるようです。

ただ、日本の中学校でフォニックスをやるとしても、
現状では割けるのはせいぜい2~3時間[実質1時間半]とも言っていました。
ディスレクシアにはその10倍は必要ですが、
おそらく、そのような形に教科書が改訂される望みは薄い気がします。
ディスレクシアとしては、
小学生のうちからから少しずつアルファベットの先取りをしておくか、
中1の夏休みに覚悟を決めて集中特訓が必要になることでしょう…

ジョリーについては、会場でお話した方々から
「ジョリー単独では、ディスレクシアになかなか難しいものがある、
うちはジョリーは非常に効果的だったが、その前に音声教材(ディズニーなど)
をたくさん聞かせており、その下地があったのが大きかった気がする」
とのご指摘を受けました。
そうなのかもしれません。これについてはもう少し意見を集めたいです。

あと、発表では、フォニックスの"次"の話は出ませんでした。

~ ~ ~

もう一つ聞いた、都内最難関私大の発達障害学生支援センターの発表では、
これまで相談に訪れた学生のうちディスレクシアは2人だけ、
しかも2人とも本国で診断を受けた留学生、とのことでした(゜Д゜)
私が直接知っているだけでも、その大学にはディスレクシアの学生がこの人を含めて→5人は入学したのに。。
ディスレクシアだと自分でも分かっていないのでしょうが…

☆  ☆  ☆

福岡では、ここで知り合った九州のサザエさん(と呼ばせて頂きます(笑))と、
新潟からお越しの方と、いろいろお話しすることができました。
お二人ともお子さんのために、ものすごく献身的に動いておられます。
九州のサザエさんはお子さんの中1ショック発覚後、
一日も欠かさず5教科の勉強につきあい、
定期試験前は1日10時間は勉強をみているとのこと。
おかげで、平均点を上回る成績をあげているそうです。
「ワタシ、今が一番勉強してますよ~」とけらけら笑っておられましたが、
頭が下がります・・・

非ディスレクシアな下2人のお子さんに、上の子の手のかかりっぷりをどう納得させるかが難しい、とのことでした。
「夜9時には下の娘と添い寝する、そこは彼女のための時間」とも。
うちは一人っ子ゆえに当ブログでは触れる機会のない「上の子/下の子問題」、
きっといろいろありますよね。

~ ~ ~

身銭を切ってLD学会に参加されているお二人とは
「LD学会の発表はどうして残念か」(失礼!)についても話し合いました。
例外も多々あると思いますが、
「ここには『バカなLDの子に、次のテストでいかにしてまともな点数を取らせるか』という視点しかない」
学校の先生の集まりだから仕方がないのかもしれませんが、
字以外の面では何ら問題のない子たちという考え方はもちろん、
子供の学習や成長を長期的に考える視点がほとんどありません。
隠れディスレクシアもほとんど知られていません。
何かと検査やアセスメントを作りたがるのも、ちょっと気になります。
学校制度を疑う方向にも、基本的には行かないようです。

とはいえ、来年もLD学会にはつい行ってしまうことでしょう。
ジョリーはLD学会に物販のブースを出すべきです!