アメリカのディスレクシア読み書き指導法「オートン・ギリンガム」講座は最終回を迎えました。名残惜しい!
ひととおりレッスンの方法を教えた後は、復習と補足が続きました。
◆OGで感じたこと:
- 体系的、明示的、網羅的
- 各レッスンで扱う音のテーマをひとつ決め、単語、作文、読み物すべてでそのテーマを扱う
- 1回のレッスンの展開は常に同じに統一
- 生徒の小さな頑張りをほめたたえる。絶対に否定しない
- 一方で、生徒が読むことに集中しているときは、余計な声かけをしない
- 教師は物静かに、しかし明るくテンポよく、ちょっとお茶目に。声はどちらかというと低め
- 読み物や単語のチョイスで、文学や教養をちらっと感じさせる
講師の方にお礼のメールを書きました。その和訳:
とても有益で、熱心で、寛容なご指導をありがとうございました。日本でディスレクシアの生徒に英語を教えるために必要なことを、たくさん学ぶことができました。毎回の授業は(朝5時起きなのに)とても楽しかったです。これから何度も復習することになると思います。
いますぐにpracticum(実習)を行おうとは残念ながら思っていません(もし今後、英語で生徒に教えることがでてきたら、頑張ってみると思います)。それでも、すでにOGを毎回の授業に取り入れています。生徒もそれを楽しみにしており、効果はすでに出始めています。OGはたしかな効果があります!
私が次にすべきことは、日本のディスレクシア英語指導にOGをアレンジして取り入れることだと思っています。かなり効果があると推測されるので、今から楽しみです。
ある時点で、この講座における自分の立場は、教室におけるディスレクシアの生徒の立ち位置と同じだと気付きました。すると、OGの効果がより一層深く実感できました。学習事項を何度も繰り返すこと、体系的に教えること、明示的に教えること……これらは外国語学習者にとってひときわ役に立ちます。
特に、「生徒の心を傷つけない」というOGの原則は、とても安心できるものでした。たくさん励まして頂けたのは、本当にありがたかったです。
今後も、OGをもじこ塾の授業に取り入れていきます。また、実習以外のOGトレーニングがあれば参加したいと考えています。
いつの日か、オンラインか対面で、お目にかかれるのを楽しみにしています。素晴らしい学びの機会を、ありがとうございました。
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