・これは、(言語野ではなく)小脳の神経が乱され、協調運動に問題が生じるのが原因
・協調運動を高める体操は、ディスレクシアに効果がある
という内容の記事を見つけたので、訳してみました。
NASAが開発したディスレクシア治療用体操
英Daily Mail紙、原文はこちら
ディスレクシアの子供たちが、宇宙飛行士のために考案されたエクササイズによって、読み書き能力を大幅に向上させている。
この方法は科学的に実証されたものではない。だが専門家は、「字盲」とも呼ばれる何千人もの人生を変える鍵になるかもしれないと言う。
この治療法のパイオニアとなった民間のクリニックでは、参加した子供たちの97%が、3ヶ月後に「大幅な」成果を示したという。
現在、このプログラムはエクセター大学のディスレクシア研究者、デイビッド・レイノルド(David Reynolds)教授による第三者評価が行われている最中である。
「すでに100人の患者が完了しており、私たちはそれについて非常に興奮している。私はこの背後にある科学を評価する予定だ」
ディスレクシアは人口の10%に存在すると言われ、4%は重度だとも言われる。今回のエクササイズはNASAが開発した。宇宙飛行士は一時的なディスレクシアに陥る(長期間にわたり無重力を経験することがその原因と考えられている)が、これに対処するためのものだ。
宇宙に一定期間滞在すると、小脳にあるシナプスのリンク(神経細胞同士をつなぐ橋)が乱される。小脳は協調運動をつかさどる脳の部位だ。
これまで、ディスレクシアを理解しようとしてきた研究者は、大脳皮質に存在する高度に発達した言語野に注目してきた。
だが今回の研究は、ディスレクシアが小脳と関係があることを示唆している。
NASAは無重力が引き起こす問題の性質を突き止めるため、宇宙飛行士にバランス計測器を装着した。この機械は、眼球が物体を追う動きもモニタリングする。ディスレクシアはページに書かれた文字を追うのに困難を覚えるが、眼球運動はこの点に重要な役割を担うと考えられている。
NASAは無重力が引き起こす問題の性質を突き止めるため、宇宙飛行士にバランス計測器を装着した。この機械は、眼球が物体を追う動きもモニタリングする。ディスレクシアはページに書かれた文字を追うのに困難を覚えるが、眼球運動はこの点に重要な役割を担うと考えられている。
イギリス、ウォリックシャー州ケニルワースにある民間施設の「ディスレクシア、ディスプラクシア、注意治療センター」では、この10万ポンド(約1,600万円)の機械を使って、子供のスクリーニングを行っている。
スクリーニングの結果に応じて、協調運動と眼球運動を改善するための5つのエクササイズが処方される。クッションの上に片足で立ち、一方の手からもう片方の手へと後ろ手で物を渡しながら、九九を唱える、などだ。
・・・・
Daily Mailというのは、どうやら日本における東スポみたいな位置づけらしいので、
裏をとろうと思っていろいろ調べていたところ・・・
この記事と似た記事が高級紙The Atlanticにもありました。
よって、内容は本当のようです。
でも、この記事はなんと2002年のものでした ( ̄□ ̄;
NASAが何か発表していないかと、検索してみましたが、特に見つかりませんでした。
ただ、ちょっと面白い噂を見つけました。
「NASA職員の50%以上はディスレクシア。彼らは素晴らしい問題解決能力と非常に高い3D/空間把握能力を持つことから、あえて求められ採用されている」
という説が、ネットで出回っていて、
この50%という数字をNASA職員がツイッターで否定し、
「でもNASAのディスレクシア職員はスーパー賢い」
とツイートした、というのです。
https://twitter.com/NASApeople/status/236144765098409984
宇宙開発とディスレクシアには、意外なつながりがあるわけですね。。
こんばんは。
返信削除うちのは部活でテニスをしていますが、それが効果あったのでしょうか。
1年経って、ハサミがうまく扱えない等の不器用さが改善されています。
WISC検査を受けた時の心理士さんに言われましたが、
【道具を使って】する運動はいいことですよ。と。
目と手の動きが関係するらしいです。
好きで夢中になってやっているので 丁度よかったと思ってます。
人間の脳も身体も、不思議なものですね。
なぬ?!>【道具を使って】する運動はいいことですよ。
返信削除うちはサッカー少年なんですが、
道具系スポーツに誘導しようかな?!(笑)
親に言われてじゃなくて、本人が好きでやるのが何よりですよね!