2013-11-11

「ディスレクシアは動物の扱いが上手」

・ディスレクシアは映像で考える点で、馬と思考形式が同じ
・だから、ディスレクシアだと馬(動物一般)の扱いが上手
・体を動かして学ぶのが得意なことも幸いしている

…という、なるほどな話を見つけたので、翻訳してみました。

  
まず、アメリカ・オレゴン州の乗馬学校のブログに、
ディスレクシアと馬の扱いに関するやりとりがありました→原文こちら

動物を扱う才能とディスレクシアとの関係

201068

地元紙が当校の奨学生でディスレクシアの子の記事を掲載したいそうで、火曜にインタビュー予定です。
記者に「ディスレクシアの人は、馬の扱いが特に上手なことが多い」と言ってみたところ、もっと詳しく知りたいとのこと。
そこでみなさんの意見を募集します!

↓       ↓    ↓    ↓
「私はADDなので、言葉よりも先に映像で考えます。
私にとって馬は大いに安らぎを与えてくれる存在です。
というのも、人間よりも馬との方がはるかに、意思疎通がしやすいから

「知り合いに、クリッカーを使った馬のトレーニング方法を習得している最中のADHD15歳の女の子がいますが、状況が似てますね。
彼女も馬や犬を相手にしている時はとっても集中してます!
すごく不思議。だってADHDって長時間集中できないはずでは…?」

「ディスレクシアの人を相手にした限られた個人的経験から言うと、ディスレクシアの人って非常に賢いのが一般的ですよね。
だからこそ馬と一緒にいることを選ぶのも当たり前かも…:-)

「中程度から弱いADDは馬の扱いに役立ってるかも。
人間の心はレーザービームのように焦点を当てる力がありますが、これは馬の制御に必要な全方位的注意力の邪魔になるのです
馬は自身と周辺環境を、航空管制のレーダーのように常時スキャンしています。人間もそれを真似できれば、馬をより正しく支配できるでしょう。人間が何か一つのことに集中し過ぎると、他に注意しなければならないたくさんのことが意識から抜けてしまうのです。ちなみに私はディスグラフィアでADDです」

「イギリスにリチャード・マックスウェルという、ディスレクシアの馬の調教師がいます。彼はブログに、ものを書く時は奥さんに書き取ってもらう、ディスレクシアがひどくてからかわれるから、と書いています」

「処理速度が遅いので忍耐力が強く、またタスクを細かく分けることができるのかもしれません。または、(映像思考のため)ボディランゲージを読む能力が高いのかもしれません。ミラーニューロンも関係しているのかもしれませんが、よくわかりません。とても面白い話題なので、分かったことがあったら是非シェアして下さい」

「私の娘は2週間前、ディスレクシアの診断を下されました。彼女は動物の扱いが以前からうまく、犬の訓練講座に通っています…まだ7歳なのですが。今年の夏は動物訓練のキャンプに通う予定です」

「なんて面白い話題なのでしょう。娘に意見を聞いてみました。
彼女は知覚処理に困難があると同時に、乗馬療育のアシスタントインストラクターを務めています。そんな彼女によると:
『もちろん。ディスレクシアなどの感覚処理障害の人は動物と親和性があることが多いと、しょっちゅう気づいていた。
その理由の一つはおそらく、ディスレクシアは映像で考えるからだろう。つまり、言語で考える人よりも本当に“馬のように考える ことができる。
もう一つの理由は、ディスレクシアだと感覚刺激により敏感なことが多いように見受けられる点。感覚に敏感なため、動物が気づくようなこと…背景に流れる音や視覚的に気をそらす物体など…に気づくことができるのだろう。
さらにもう一つ、これは世界共通でないかもしれないが、ディスレクシアだと音声言語/聴覚処理が普通の人とは違う働き方をする分、ボディランゲージにより多く注意を払うのではないかと思うが、この点も関係している気がする。』」

「一直線の思考vs横道思考ですかね。どうやら線形思考の問題はこれまで思われていたより奥が深いのかも」

「個人的にこの件について調べたことがあります。
映像型・空間思考能力と関係があると思います。そこにディスレクシアも関係しているかもしれません。馬は映像型・空間思考型ですが、われわれの文化はそのような思考方法を無視しています。
私はスポイルしていない馬を200頭以上と、従来型の訓練を受けさせた馬も多少飼っていますが、両者の違いは非常に大きい。映像で考えるタイプの人は、思考方法が馬に近いと言えます。聴覚型・線形思考型の学習者はパターンを教えようとしたり、プレッシャーと解放の連続で教え込もうとします。本当はこの方法は馬には無意味です、時にはその行動を上手にこなすこともありますが(後略)」

「正しいと思います。ディスレクシアの人と接した経験から、ディスレクシアと動物の扱いの上手さとの関係には私も気づいていました」

「私も同じことに気づきました…
馬の脳は線形的ではなく、物事を異なった風に秩序立てる傾向があります。
ただ私の観察は科学的とはほど遠いですが。
通常の線形思考は馬には通用しないのです。馬は線形思考はしないのです。
調馬の問題点は、線形的な体系を作り、それを線形的でない存在に当てはめる点にあります。馬は直線的ではなく円形で考えます。
面白い話題で誰かが研究すべきと思いますが、どこかで書かれていたとしても読んだことはありません。」

「学校時代、ディスレクシアの友達がいました。
読解や綴りなどは大変そうでしたが、実習は本当に得意でした。
そのようなアプローチの違いが、馬の扱いの上手さにつながっているのかもしれません。」


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取材の結果、次のような記事になりました。
途中から訳しました。原文はこちら


馬と一緒のとき、ディスレクシアは才能となる

Bend Bulletin(米オレゴン州の地方紙)、2010615
…「クロエはすぐに、サンデー(馬)を本のように読めるようになった」とインストラクターは言う。
ちょうどそのとき、サンデーが前足で泥を蹴り始めた。「退屈なのね。私が相手をしてあげる」。馬と目を合わせ、首をなでながらクロエは言った。
クロエがポニーについて最も驚いたのは、人間に非常に似ていたことだという。「馬も人間と同じように怖がるし、安心したいし、好かれたいのです」。
クロエがサンデーを手綱で引きながら場内を一周する様子を、祖母のジニーは眼を細めて眺めていた。両親が共働きのため、この2年間、週2回、農場への車での送り迎えを担当した。
「私にとっても孫にとっても、そのかいが十分にありました。クロエは実際に手を動かして学ぶタイプなんです。彼女はここでポニーから勇気、自信、思いやりを身につけました。彼女は馬と心を通わせているのです」。
クロエはディスレクシアのため、祖母によると文字や記号、数に困難を覚えるという。だが馬とのコミュニケーションは非常に上手だと、祖母もインストラクターも感じている。科学的証拠はないが、インストラクターがブログにディスレクシアと馬の扱いについての質問を書き込んだところ、数多くの人から返答が寄せられた。それによると、ディスレクシアやADDの人は映像思考型のため、「馬のように考える」ことができるように見受けられるという。
「ほかの分野では学習障害と呼ばれるものが、ここでは才能なのです」
訓練場で、クロエはサンデーの背中の上に大の字に寝そべって見せた。小さくておてんばだが、確固たる自信が感じられる。いつの日か、子供時代に熱中したことが将来の仕事につながるかもしれない。「馬と仕事している将来の自分が見える。競争馬に乗っているかもしれないし、馬の獣医になっているかもしれない」。
と同時に、馬に関する最大の目標は、馬を誰よりも上手に乗りこなすことでない。
「私は馬に好かれたいです」。



4 件のコメント:

  1. なるほどなーとおもいました。夫の実家にはいつも大型犬がいたので、夫は犬の扱いにさすがに熟練しているなとは思っていました。でも、私の知人の犬を拙宅で預かったときの、夫に対する犬の反応はものすごく強くて不思議でした。私だって動物は好きで、世話はほぼ私がしていたのですが、この犬は夫が飼い主であるかのように彼に固執していました。他にも似たような例が多々あります。
    犬と一緒にいるときに、夫は犬の行動理由を逐一教えてくれましたが犬の感覚がわかるのでしょうね。ちなみに、夫は心理学にも興味があるし、人とのコミュニケーションもかなり得意ですよ。

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  2. お返事が遅くなり申し訳ありません。。。

    ご主人すごいですね!犬に好かれてるんですね。

    >人とのコミュニケーションもかなり得意
    これはディスレクシアとアスペルガーを分ける大きな特徴だと私は思ってます。
    ディスレクシアの人は人たらしと言いますか、人の心にすっと入っていくのがものすごく得意だと思います。
    偉ぶらず、さりげなく相手に合わせて、すっと心に入ってしまうような・・・

    と、ここまで書いて思いましたが、動物にも同じことができるのかもしれませんね?!

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  3. こんにちは。
    うちの子が学校から帰ってくるとよく犬の匂いをプンプンさせていた理由がわかった気がします。通学路で出会う犬とひととおり遊んで道草をしてたようです。ついでに飼い主とも長々と世間話を楽しんだり。
    友だちの家に行くと、そこの犬が「あ、◯◯来たなー!」と言いながら(言いません ^^;) 猛ダッシュで飛びついてくる、という話もありました。
    親しい知人宅にお邪魔するといつもそこの犬の散歩をさせてもらっていました。
    これはひとつの資質として捉えると、将来的な可能性につながるかもしれないと思います。 

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  4. こんにちは!お越し下さりありがとうございます!

    犬と会話できるお子さん、すてきです☆
    犬には、犬語の通じる人とそうでない人がわかるんですね。

    別件のご快諾もありがとうございます!お礼が遅れておりまして申し訳ありません。

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