2021-10-03

笠野紺さんより、当ブログの昔ばなしを・・・

当ブログの最初の頃からの読者で、いまではもじこ塾の助手をしてくれている、
笠野紺さんに、ゲラを読んでもらいました。


詳しい目次→  


笠野紺です。

「ディスレクシアだから大丈夫」のゲラを読ませていただきまして。
今回はブログでの思い出話も交えつつ、おすすめする理由も書いていこうと思います。


私が隠れディスレクシアの記事へコメントしたのが、
もじこさんと、このブログ交流の始まりです。
あの頃の私は、世間的には精神病患者でして。薬も一種類、毎日3回飲んでました。
障害者枠の就労支援制度を使って、一般のパン屋でのアルバイト(週4、4h)と、
授産施設の商品を売るお店の店番(月1)を掛け持ちして働きつつ、
趣味の創作活動もしてました。

記事のコメント後に、
ディスレクシア・アドバンテージの作者さんの励ましになればということで、
絵を描かせていただきまして。
それがもじこさんとメールを交わすようになった最初のきっかけだと記憶しています。



精神病の誤診を疑ってて、あと昔からの自分の謎について知りたくて
発達系の記事を漁っていたころ、隠れディスレクシアの記事に出会ったんですよね。
その記事が、一番自分に近いことを書いていて感銘を受けたのでした。

ディスレクシアの経験談でよく見る王道は
・漢字が書けない。
・親が気づく。
・学校(教師)とバトルする。

…等々ですけれど、このどれもが私の子供時代には起きていません。
隠れディスレクシアの記事に出会えていなければ、
私は私の中にあるディスレクシアを正しく認識・自覚できずに、
さらに年月を重ねる可能性が、大いにあったと思います。



・小学生のときは悪い成績は取らない。
・学年が上がるにつれ失敗と失望のスパイラルになっていく。
・欠点といえる程度には欠けているが、支援が必要とまでは言いにくい。
・親や教師に気づかれない。

……これが私の実体験かつ、隠れディスレクシアを自称する理由になります。(′v`)




この本はディスレクシアの4つの強みについて書かれています。
事例を交えて強みを説明してくれています。
文章の雰囲気は淡々としていて簡潔で。
いい意味で私情が少ない(?)というか。私にはとても読みやすい文章でした。

強みの代償(トレードオフ)として、読み書き困難がある。
強みが裏目にでるとこうなります、という感じで弱みを紹介されてます。
読み書き困難へのフォローも載っていますが、英語圏でのフォローの仕方なので
日本で活かすには工夫が前提かな〜という印象でした。

それよりも!!
ディスレクシアの長所についてガンガン書いてる書籍は、
私はこの本が初めてだと思いますし、そこにとても大きな価値を感じています。
前向きな自覚・告知がしたいので、嬉しいです。
この本は自分の両親分も買って「これ読んで〜〜!!」って言って渡す予定です。
なにしろ私は、親に気づかれなかった勢ですので〜〜!!(′▽`)


どの国でも、ディスレクシアを主に研究してるのは
医療(脳・発達・言語系?)分野の人たちで、
だから研究対象=疾患・障害という名前を付けがちなんだろうな、
そんな想像も、してはいるんですけど、
「地位も学もあるだろう立場の人から、自分の日常感覚を障害って言われ続けてごらんよ。鬱まっしぐらだよ?」
とも思っていましたから。経験上。
この本の登場を、ずっとずっと待っていました!
原著者さんも研究者(お医者さん)です。そこがもう画期的。



もじこさんは長年、この本の翻訳をだしたいって、ずっとおっしゃっていました。
てぷさんも交えて、三人で話したりもしましたよね!懐かしい〜。(′▽`)
もじこ塾が始まる前から、その意欲を伺っていた私にとっても、
ついに本がでるんだ、日本語で読めるんだ〜〜!と、感無量です。


発行おめでとうございます。そして、ありがとうございます!

見本刷りが届きました!感動~

重い話を明るく書いてくれてありがとう~
もじこがずっと「ポジティブなディスレクシア観」の根拠にしてきた本を、
ようやく読んでもらえて、感慨深いです!

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