2013-03-14

テレビゲームはディスレクシアの子に役立つ可能性がある


Video Games May Aid Children With Dyslexia

ニューヨークタイムズ紙、2013年3月5日
の翻訳です。


テレビゲームは
ディスレクシアの子に役立つ可能性がある


アクションゲームで遊ぶことは、ディスレクシアの子供の読み能力を向上させる可能性があることを、イタリアの研究者が明らかにした。

Current Biology誌(オンライン)で先週発表されたこの小さな研究では、各10人のディスレクシアの子供からなる2つのグループを対象に実験を行った。1つのグループは80分間×9回、アクションゲームで遊んだ。もう一方のグループはアクション要素のないゲームで80分間×9回遊んだ。ゲームは研究者らが小売店で購入したもの。研究者とゲーム会社の間に金銭関係はない。

実験開始時点における2つのグループの年齢、IQ、読み速度、誤答率、音声学的スキルは同じであった。80分間のセッションの前後に注意力と読み能力を計測し、比較した。


アクションゲームで遊んだ子供は、速度+精度の合計、非語(ランダムな文字列で構成された語)の認識、反応時間など、さまざまな点でアクション要素のないゲームで遊んだ子供のスコアを上回った。また、視覚的・聴覚的なさまざまな作業を子供たちに行わせ、その途中に邪魔を入れることで注意力を計測するテストでも、アクションゲームで遊んだ子供の方が高いスコアをマークした。

「注意力向上と読みの力の向上との相関関係は非常に高かった。注意力の変化が読み能力の向上に転換している」と、本論文の第一著者でパドゥア大学のポスドクフェロー、シモーヌ・ゴリ氏は述べている。


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具体的なゲームの名前は書かれていません。

New York Timesのサイトに書かれている、この記事への感想より:

「私の息子はディスレクシアでした。さまざまな改善策をとりました。おそらくすべて役に立ったのだと思います。その中でもテレビゲームは読みの流ちょうさとスペリングを改善する大きなきっかけになったことは間違いありません。かつては読めない程ひどい字を書いてしました。私はそんなにゲームが好きではなく、中2頃まで家でゲームをすることも許していなかったのですが、結果としてこうなったんですね。
ゲームはもちろん、読書の代わりにはなりません。文学への愛は育まれませんし、多彩な概念や経験を味わわせてくれることもありません。
息子は現在大学生で、ちゃんとやっています。先日、もっと本を読もうかなと言っていました。


・テレビゲームは暴力助長や肥満の問題と結びつけて論じられることが多いが、ついにゲームのポジティブな効果に関する研究が出てきたのは喜ばしいことだ

・ディスレクシアの子の役に立つような、スピード・正確さ・反応時間を競うようなゲームを開発してほしい

・ディスレクシアであるうちの娘は9歳のとき、兄とWorld of Warcraftというゲームをするようになり、
それをきっかけに字が読めるようになり、攻略本を読破した。大学生になった今は、学年並み以上に読める。

・ゲームを通じてそんなにも字が学べてしまうなら、ゲームに登場する暴力も学んでしまうに違いない

・マリオカートのように、暴力的でないアクションゲームもある。ディスレクシアの子は周辺視野が優れているという研究もある。ゲームによるある種の視覚的刺激を求めているのかもしれない。

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先日、ランドセルのなかにプリントを30枚詰め込んでいたことにキレたら
「ぼくがだらしないのはこれのせいなんだね・・・」
と半年前に解禁したDSを自ら返上した子ですが、
脳トレとマリオカート、復活させてみますか・・・(苦笑)

うちも、小説などは読みませんが、攻略本とマンガは読んでいます。
本の虫だった私自身の子供時代を思えばちょっと残念ですが、
でも本以外を通じて、私が本から学んだことを感じているような気がします。


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