ジョリーフォニックスは、8月末から始め、週1~2回行っています。
2ヵ月で14の音を教えました。
ここまでのところ、子はかなり積極的に取り組んでくれています。
もっと速いペースで進めたいのですが、
漢字カードもあるし他の勉強もあるので、
現時点ではこれが精一杯です。
家庭教師やそろばんと同じように、曜日と時間を決めてやっています。
「木曜の5時半からはLet's Study Englishだよね」というふうに。
(それ以外にも毎日、何かと単語や表現は言わせています。)
現時点では、
○音を聞いて、対応する文字を選ぶ
○文字を見て、対応する音を言う
ことができます。
×音を聞いて、対応する文字を書く
ことはできません。
タッチペンで、tから始まる語にタッチすると、単語を読み上げてくれます。 (tennis racketとか) 左下にはaction(音と関連づける動作)があります。 tの場合は、「テニスの試合を見ているときのように、首を左右に振りながら、tと言う」 この動作をしたり、大きく空書きしたりしながら、音と文字を覚えます。 |
「rocket」という音を聞かせて、作らせてみました。 こちらが作ったものを読み上げてもらうより、かなり難しいです。 本人によると「これを書く?ムリムリ」。 |
bとdはやっぱり難関。これだけは消しゴム版画で彫ってみました。 この直後に彼は親指をちょっと切りました(;゚△゚) しかし、そのことがdのループの向きの定着にちょっと役立ちました。 |
気づいた点を3つほど・・・
1.
フォニックスと言うからには、
それなりに正しい英語の発音を定着させるべきだろうと思うのですが、
子は、a(antのa)とu(umbrellaのu)、rとlなどの区別にかなり苦労しています。
特にrとlは「聞いても違いが分からない」と言います。
rとlが正しく言える臨界期(9~10歳とも言われます)を過ぎてしまったからなのか、
それともディスレクシアだからなのか・・・はよくわかりません。
個人的には、後者のように見えます。
日本語に引きずられてはいないものの、聞き分けにくいように見えます。
(もともと、日本語でも聞き間違い・言い間違いがかなり多いです。)
これが「音韻認識が不足している」ということなのかもしれません?
2.
まぎらわしい文字が増えてくると、やはり思い出すのが大変になります。
bとd、rとl、oとu、nとmがごっちゃになるので、
定着をはかるためにも、ペースを落としました。
3.
音と文字の間に「動作」を入れて覚えるのが、
ジョリーフォニックスの大きな特徴です。
そして、ディスレクシア的には、この「動作」こそが、
非常に重要な「想起のカギ」になっているようです。
文字を見ても「なんだっけ・・・」というときに、
動作を示してあげると「ああ!」とすぐに思い出したり、
文字を見て「それはこれだから・・・」と動作をしてから、音を思い出したり、
音を聞いて、動作をしてから、文字を選んだりしています。
http://www.amara.org/ja/videos/jcOCL1aVIIi5/info/today-tonight-jolly-phonics-at-osullivans-beach-school/
山下先生のブログで紹介されていたTV特集に、字幕をつけてみました。
ジョリーフォニックスをオーストラリアの学力不振校に導入したところ、特にディスレクシアの子に目覚ましい効果をあげた!という話です。
1:00-03あたりで、ディスレクシアの男の子が
「綴りを思い出せないときは、音を思い出すと、動作を思い出すことができる
(そうして綴りを思い出せる)」
と言っています。
この点が、ノンネイティブの子でもまったく同じなので、びっくりしました。
ディスレクシアには、この「音→動作→文字」という回路が、
まずは必要みたいです。
#それにしても、この動画に登場するディスレクシアの子供たちの、
分かる喜びでぴっかぴかに輝いている様子(特に5:09-)は感動的です!!
続き
→口で言えればアルファベットも書ける?!