ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2014-09-13

ディスレクシアは英語構文・文法よりも英単語が苦手らしい

ディスレクシアな生徒の持つ「切なさ」をアップしてから、たくさんの感想を非公開で頂きました。
私が書いている以上のことを教えて頂き、心から感謝しています。また、ディスレクシアの母が大変な努力と苦労をしていると知り、案じています。
ともにがんばりましょう!順次お返事してまいりますので、いましばらくお待ち頂ければ幸いです。

応援を頂いた浪人生君は今後「コスモ君」(仮名)と呼びます。
(お父様お母様、お許し下さい)
先日、こんな会話がありました・・・
:(英文を読みながら、集中力が切れそうになるのを必死で耐えている)
「燃えろ、俺の何か!」
:「がんばれ!で、何が燃えるの?」
:「…コスモ」

☆  ☆  ☆

コスモ君とは現在、私が予備校で使っているプリントとS台のテキスト(の一部)を使い、主に構文確認を行っています。
これは3~6行の短い文を、SVOや係り方を厳密にとりながら精読することです。
構文をしっかりとって読むのは、予備校業界では伊藤和夫以来のメジャーな教え方ですが、高校ではオーラル重視になって以来、すたれつつあるようです。(特に最近の都立高校では、トップ校ほど多読主義の傾向があり、構文はまず教えていません)
しかし、構文がしっかり入ると、多読よりも短時間で英語力のしっかりした土台ができるので、日本で英語を学ぶなら絶対に避けて通れないはずなのですが。。。



コスモ君は当初、非常に基本的な構文知識もごまかしていました。
このこと自体は、ディスレクシアかどうかに関係なく、予備校に来るほとんどの受験生が最初はそうなので、驚きはありません。

驚いたのは5~6回教えてからです。
構文を教えたあと、普通の子は、それを新たな文章に適用する点に、一番苦労します。
特に悪いクセがついていると、構文の定着をはかるのは、なかなか難しかったりします。
しかし、コスモ君は、そこにはまったく苦労がなく、一度教えれば正確に運用できるのです(!)

彼が一番苦労しているのは、単語が覚えられないことです。
この部分は、普通の子ももちろん大変ですが、彼の苦労はその比ではありません。

思い起こせば、私が知る歴代のディスレクシアの大学受験生たちも全員、構文把握は人並み以上に正確にできました。
しかし、考えてみれば、これまたほぼ全員、異口同音に
「単語が覚えられないんですが、どうすればいいのでしょうか」
と相談してきました。

でる単の単語テスト50問だけで、30分以上かかった生徒もいました。
(当時はディスレクシアだと知らず。とにかく思い出すのに時間がかかっていました。
そして今、ブレンディングに苦労するうちの子の様子が、この生徒にそっくりです)

どうやら、ディスレクシアだと英単語を覚えるのに苦労するらしいとは、言えるようです。

受験英語において単語は「単語帳を自分で作るなり買うなりして自習してね」と、生徒の努力に任せている分野です。私も普通の授業では、よほど間違いやすい単語以外はあまり言及しません(時間がないから)。
ディスレクシアに英語を教える場合は、普通の子と違い、単語を覚える部分にこそ、サポートが必要なようです。
一方、普通の子が苦労する構文・文法方面については、普通の子よりも理解も定着も圧倒的に早いです。



それを裏付けるように、コスモ君の衝撃発言。
「えっ?僕が一番ましなのは構文ですよ?
単語を覚えるのががいやになると、文法問題に逃げてます(笑)」

「なんで構文がわかるかって?
××語(小学生のときに滞在していた外国の現地語、話者人口数千万人の非印欧語)がちょっとできるからかも?当時は市場で値切るくらいはできた。よく考えたら××語もSVOという形になってる。いま先生と話しててそうだと気づいたけど(笑)。××語はもちろん耳で覚えました」

このように、コスモの名にふさわしい、宇宙人のように独創的な子です(!)。

抜群の耳を持っている彼に、単語を入れる方法は、何かないでしょうか・・・?


☆  ☆  ☆

dyslexia vocabulary buildingで検索して英語のサイトを読むと、ディスレクシアの子に(母語としての)英単語を教える方法として、以下が挙げられています:

1)文脈の中で覚える

2)接頭辞・接尾辞の知識を使って覚える

3)辞書やシソーラスを使い、語源や発音、語義などを説明する

4)辞書の、単語読み上げ機能を使う

5)同義語、反対語とセットで覚える

6)授業以外の場で、同じ単語に何度も触れる機会をつくる
(教室での会話に混ぜるなど)

6)以外はすべて、すでに日本の大学受験産業に導入されてますってば
ヽ(`д´;)ノ 
受験英語をなめんなよ(笑)

何か、多感覚的な英単語記憶法はないものか・・・?
道村式漢字カードのように、普通とは別のアプローチで単語を覚えるような方法・・・

☆  ☆  ☆

残念ながら、まだ耳をうまく使った単語記憶法には、たどりついていません。誰か知っていたらぜひ教えて下さい!

いまコスモ君に試していることを、書いてみます。

1) 鉛筆は一切持たせない。


普通なら板書することを、直接ノートに書いてあげるイメージ。
書く負担を減らし、その分の労力を覚える方に回す
普通の個別指導なら、教師は裏紙に書き、生徒はそれを写すと思いますが、コスモ君には指導中、1文字も書かせません。
普通なら板書をノートに書き写すところは、私が直接彼のノートに書き込んでます。
(ディスレクシアでも、こちらが書くのを見ててもらいながら説明を受けるのは有用です。ただ、一度説明に使った後の教師の字を、書き写すのが大変なのです)

また、前にも書きましたが、コスモ君は全訳を書くのではなく、自分の声で訳を録音しています。

ここに、ノートテイカー録音機器を使うという、英米の大学にあるというディスレクシア対応が整いました!
授業のストレスは非常に減ったと思います。
次は単語の定着度をどう上げていくかです。


2) google画像検索で、単語の画像を見せる。
structure
すごくいい画像がたくさん出てくる時と、そうでもない時があります。


3) 意味が似た単語、形が似た単語に、積極的に言及する。




existから、本人が言うままに、exit、distinguish、disappearに話を広げてみました。

ディスレクシアの人は、「(意味や形が)似た単語」ごとにグループ分けして、単語を覚えているように伺えます。
なので例えば、existを見てコスモ君が「exitは…」と言い出したので、積極的に脱線して、その解説をしました。そこからexistに似た意味?の単語としてdistinguish、同じdisがつく単語としてdisappearへと話が広がりました。

これでexist(とexit、distinguish、disappear)は(きっと)定着したのですが、脱線が多くて、こちらが「これくらい理解できているならこれくらい進むだろう」と当初想定しているほど進まないのが、悩みといえば悩みです。
それとも、これは脱線ではなく、構文確認のほうが脱線なのかも・・・

うちの子(小6)も、似た意味の単語をグループ分けして覚えています。
最近の間違い:



nestを見てegg、frogを見てpond、turtleを見てdinosaur、
wingを見てbirdと言い間違えました(笑)

特筆すべきは、frogを見てflogとか、fragとか、「fなんとか…」とは、決して言わないことです。

コトバの最小単位が音韻(fとかrとか)ではなくて、「frog」という音のかたまり、さらに言うと、「池のもろもろ」らしいです。

これをお読みの、ディスレクシアで英語を使っている方、「自分はこうやって英単語を覚えた」というのがあったら、ぜひ教えて下さい!!


2014-09-09

ディスレクシア(発達障害)改善のため、腸の常在菌を育ててみる

最近、「常在菌」がマイブームです。

常在菌とは、人の腸や肌に住んでいる菌のことです。
常在菌のおかげで、腸も肌も健康が保たれていること、
常在菌を殺してしまうことで現代人のさまざまな不健康が起こっている
ことが、ここ10年くらいでようやく分かってきたそうです。

肌の常在菌についての本:

『肌断食』(2013年)
今年一番衝撃的だった本(ディスレクシアとは直接関係ないですが)
クレンジングやクリーム、下地や日焼け止めが肌荒れの根源、
常在菌を殺さないためには「スキンケアは一切しない」のが一番、
ということを証明した1年間の実践。
これは本当に効く!!私の周囲でも肌断食する人が続出中です!

『肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法』(2012年)
『肌断食』を勧めた医師による本。
肌断食と常在菌のことが詳しく分かります。


『人体常在菌のはなし』(2003年)
肌と腸、両方の常在菌を網羅する、入門の1冊。
それにしても、10年も前に常在菌のことは一般書レベルで知られていたなんて…



いや~、ディスレクシアとは直接関係ないのですが、肌断食は衝撃的!
今まで顔面にあれだけ投資してきたのは何だったのかと。

「肌の常在菌を気にすれば肌は変わる」と知ってからというもの、
腸の常在菌を気にすれば、やっぱりディスレクシアにも効果ありかも・・・
と思い始めています。

なんで「やっぱり」なのかは→こちら(腸とADHDの関係)
                 →こちら(腸と自閉症の関係)


腸に良い食品についての本:

『「酵素」の謎』
腸と脳がダイレクトにつながっていること、
腸には酵素が必要なこと、
酵素は低速ジューサーでジュースを作るのが良いこと、
を教えてくれた本。実践して1年たちました!
効果のほどは不明ですが、気分はいいです。

『炭水化物が人類を滅ぼす』
「糖質(炭水化物)はヒトが本来食べる必要のない嗜好品である」
だからこそおいしく感じるし、人心を掌握する道具にもなったと、
医学から人類史まで視野に入れながら、糖質制限を説く一冊。
すごく面白かったです。しかし意志の弱い私には糖質制限は難しく


『発達障害の子どもが変わる食事』
この話題について、現在日本で出ている唯一の本かも。
グルテン除去食(→こちら)やカゼイン除去について書かれています。

以下に、ディスレクシアに良い腸内菌叢を作る!という長い記事を訳しました。
自閉症に焦点をあてた記事ですが、ディスレクシアも少し出てきます。


2014-09-08

ディスレクシアな生徒の持つ「切なさ」

今回は、なかなかまとまらず、無意味に長くなってしまいました。。

---

ディスレクシアで大学受験生くらいの年齢になると、
特に男子は多かれ少なかれ、独特の「切なさ」というか、憂いというか、
影とも暗さとも、深さとも表現できる何かを持つようになる気がします。

もともとディスレクシアだとそういう気質があるのかもしれませんし、
報われない経験を重ねるうちに、切なさが備わるのかもしれません。

例えば。
「僕は単語を覚えるのが超苦手」と言って、
浪人生君(ディスレクシア+ADHD)がこんな話をしてくれました:


小学校は日本人学校だったので、英語の小テストがあった。
特に、英単語が虫食い状態になっていて、字を埋めていくのが超苦手で。
(クモの絵を見せてsp_ _ _ rの空所を埋めるような問題)
こんなのできるわけないと思っていたら、周りはどんどん答えていくので
「えっ?えっ?(゚Д゚≡゚Д゚)」と思ったのが、英単語を覚えるのが苦手と思った最初の体験。
このときは、外国歴が長いやつに丸投げして、その場をしのいだ。

(be motivated to...は「やる気になる」という意味だと言ったときに)
それは僕がダダ下がりなものですね(笑)
僕は教師に折られっぱなしですよ。
高校の授業は意味が分からないから寝てる、そうするともっと意味が分からなくなるのループ。
今思うと、高1高2で予備校の集団授業を受けたかった。
予備校で先取りできれば、高校の授業を理解できたかもしれない。
話がうまい授業なら、聞けばだいたいのことは分かるから。

高校では2人だけ、いい先生がいた。
一人は最後まで「君のことが心配だ」と言っていた。
今は遠くに赴任してしまったけど。
もう一人は「君はやればできる」とずっと言ってくれた。
この先生もいまは別の高校に行った。

・゚・(ノД`;)・゚・

こういうことを淡々と話すので、こっちが泣きそうです。
彼の学校生活は常に
「なんで自分だけ分からないの?」「何をすればいいの?」
という思いとともにあったわけですが、
そんな風には一言も言いません。そこが切ないというか、つらいです。。

模試の数字だけ見ると・・・ですが、
二言三言話せば、聡明であることはすぐ分かる彼。
聡明なだけに、自分がどういう評価を受けているか、重々分かっています。
賢いのにそれを正しく外に向けて示せない様子は、
カギがすごく固くて開かない宝箱のようです。

私はその宝箱を、どうにかして必ず開けてみせましょう(泣)


---

彼は親御さんとの対立についても話してくれます。
(ご両親の名誉のために申しますと、
大学受験生なら、ディスレクシアであるなしに関係なく、
ある程度の親子対立がある方が、むしろまっとうだと思います。
たいていの受験生は最大の悩みに「親の口出しがうざい」を挙げますが、
よくよく話を聞いてみると
「親の生き方を肯定したい」「親を喜ばせたい」「親にほめられたい」と
「親の口出しがうざい」の間で悩んでいる場合がほとんどです。
彼の場合も例外ではありません。)

「S台の授業の雑談で講師が言っていたんですけど、
『模試の成績を見て親がいろいろ言ってきても気にするな』と…」

受験生相手の雑談ネタとしては実は定番なのですが、
彼の口から聞くと考えさせられます。

予備校講師としては、
模試というのは返却日から1ヶ月前の、特定の母集団の中での、
実際の志望校とは異なる出題形式の問題を解いた結果なので、
総合偏差値はそんなに気にしなくていいと分かってます。

でも、私は親でもあるので、
親が自分の子を他人と比較したものを突き付けられたら、
非常にヘコむということも、よく分かるのです。

つい先日も、子供の保護者会で久しぶりに小学校に行き、
「うちの子はけっこう字が書けるようになったと思ってたけど
普通の小6はこんなにしっかりした字が書けるんだorz」
と掲示物に思い知らされて、がっくりして帰ってきたところです。

世のディスレクシア児の母は、子供の良い面に目を向けることで
ポジティブな態度を保っていると思いますが
それでも時々、うっかり人と比べてしまうと、
できなさが目について、なんかもうがっくりしてしまう。。。
のは私だけではないと思います。
これに、他の保護者からの無言のさげすみや、
担任からの心ない一言が加わると、
ディスレクシアの親御さんは、疲れ切ってしまうと思います。
(当ブログにお越しの方々からも「闇の中」という形容がよく聞かれます)

本人のほうが苦労していると分かってるのですが、
やり場のないこの閉塞感…

予備校講師としては、生徒の言い分もよく分かりますし、
親が模試の成績にがっくりするのも、痛いほど分かります。

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私自身はディスレクシアな子を持つ親としての閉塞感を、
完全に乗り越えたわけではありません。

ただ、生徒から力をもらっていて、それに救われているのは事実です。
特にディスレクシアの子はすごく大きな力を、教える側に与えてくれます。

その理由をここ数日考えていたのですが、整理しきれず…

ディスレクシアというのは独特の観察力があり、
物事の本質を突く発言をしょっちゅうするので
そういう生徒の発言に接して感動が大きい、という面はあります。

また、ディスレクシアの子は、
「周りは理解しているのに自分だけ置いていかれている」という思いを
日々、嫌というほど経験していることもあり、
分かったときの「!」がひときわ大きい、というのもあります。

「切なさ」も関係している気がします。

英語のペーパーテストというのはディスレクシアにとって、
二重三重な苦手さのなかで戦わなければならない、最悪に不利な戦いです。
そんな子たちが、自分の苦手で勝負しなければならないと分かっていて、
それでもなお辛抱強く読み書きする様子は、見ていて胸を打ちます。
ディスレクシアの大学受験生は、えてして大変な努力家です。

そんな彼ら彼女らの努力に応えようとするうちに、
閉塞感はどこかに吹っ飛び、不思議と力が湧いてくるのです。

私の予備校講師的能力を一番育ててくれたのは、凹凸のある生徒たち、
特にディスレクシアの生徒たちでした。
そして今は彼ら彼女らから、ディスレクシアの母として必要な力をもらっています。
みんな、ありがとう(泣)



職業的教師でない人も、
教師の視点をもってディスレクシアなわが子に接することで、
親的な閉塞感を乗り越えられる・・・かもしれません。



2014-09-01

「中一ショックはきっと克服できる」の続き

「中1ショック」への反応:中1のディスレクシアの子に英語の字をどうやって教えるか?
へのコメントを頂きましたが、お名前が入っていたので、
そこだけ消してここに再掲します。
中一ショックを受けた方に、ぜひ読んで頂きたい内容です!

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こんばんは。
ブログを拝見して、皆さんからの質問に丁寧に答えてらっしゃるんだろうなあ、と感心しております。
覚えてらっしゃいますか、7月の上旬にジョリーフォニックスについて質問をさせていただいた九州の××です。
今日はお礼のメールを送らせていただきます。
こちらのブログからジョリーフォニックスのことを知り、自宅から通える範囲のジョリーフォニックスを教えている英語の先生のところで子供への教え方を習い、夏休みの間、自転車操業で42音を教えました。(完全におぼえきれてないですけど)
教科書はトリッキーワードだらけですし、まだまだ読めない部分も多いですが、でも、少し読めるようになってるんです!
どの単語を見ても、想像もつかない!!!って言っていたのに。
もちろん、I, you,am,are を未だにはっきり覚えていないなど、中1の一学期、この4つの単語はすべての文に使うよ!
って頻度で出てくるのに、覚えていない恐ろしさはあります。
(他にもきりがないくらいありますが)
でも、一行どころか一単語も読めなかったのに、一つ一つフォニックスの音を確認して読んでいる姿は、感動します。
大袈裟ですかね(笑)
普通の子の数倍の努力が必要といいますが、私はつねづね数十倍といっても足りないのでは?
と思っています。でも、真っ暗闇に少し光が見えた気がして私も息子も前向きな気分になれます。
もじこさんが与えてくれた情報と実践記録から私は勇気をもらいました。
こんなに頑張ってる人が、いるんだ!
わたしにも出来る!!
と、思い、頑張れました。
もじこさんのおかげです。本当にありがとうございます。
私も後悔や迷いがまだまだ消えませんがこれからも息子の理解の手助けになれるよう頑張ります。
もじこさん、お子さんと一緒に頑張ってください。
ブログ、ずっと楽しみにしてます。

---
もちろん覚えておりますです。
大袈裟ではないですよ(T T)読んでるだけでうるっと来てます(泣き笑い)
ジョリーに出会えて本当によかったですね!
九州でジョリーを教えている人に直接教えを受けることができたのも、ラッキーでしたね。
私も仲間を得て力づけられています。お互い頑張りましょう!

夏休みの山下先生のジョリーのセミナーでは、
上とまったく同じことを言っていた方が何人かいました。
自転車操業でも、中学に入ってからでも、
ジョリーを使えば英語で落ちこぼれずに済むのだと、
10人に1人いるというディスレクシアの子に、ぜひ知ってほしい!

トリッキーワードがなかなか入らない苦労、よく分かります。。
うちも「えっ?1行上にareって書いてあるよね?」
と目が点になることは、しょっちゅうです。。
叱っても無意味なのはもちろんですが、笑ってもいけないようで、
要するに読みに詰まっても大げさに反応してはならず、
さりげなく読み方を教えるのが、一番ありがたいらしいです
(家庭教師君[→弱いディスレクシア]がうちの子にそうしてるのを見て実感しました)

何百回とyou areという表現を見聞きするうちにyou areを覚えれば、
you areが読めるようになるのかも・・・?と今は考えてます。
「読む」という点では邪道ですが、戦略的とも言えます。

文字というのは本来、その音とはまったく無関係な記号。
もし、音を通常の人よりはるかに高次元で認識できる人たちがいたら、
その人たちにとって、現在使われている文字は
『なんでこの音を、こんな意味不明の記号に落とし込むのだ?』
と、まったく理解出来ないに違いない
と、峯松先生がおっしゃっていました。
そのときは弾丸トークに何も返せなかったのですが、
何十回areやweを見ても、初めて見るように首をひねっている子を見ると、
もしかしたらこの子は、常人が理解出来ない次元で、areを見ているのかも・・・と思うこともあります。


語と語の間にスペースを入れられない場合は、
「フィンガースペース」を入れるとよいそうです(by山下先生)

rainもsnailもディクテーションできますが、
文字にするのがすごく、すごくつらい
※写真の向きが変ですみません・・・




1行書いたらぐったりしてます。
胸のあたりを押さえて「ここがむずむずして苦しい」とも。

多感覚英語学習ツールとしてのスマホ

夏休みもようやく終わり、ここに戻ってくることができました。。

いろいろたまっていることを書いていきたいです。

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最近、スマホを英語学習に取り入れてます。
スマホは使いようによっては、効果絶大の多感覚学習ツールですね!
以下、ディスレクシア的な学習効果を実感している3つの方法を書いてみますが、これ以外にもまだまだ使い道がありそうです。


1) 自分が音読した内容を自分で聞く。

スマホの録画・再生機能を使う方法です。

英語での発信能力を高める一番効果的な学習方法は、
自分で読んだ内容を録音して自分で聞くこと
と、中村俊先生に教えていただき、試したところ・・・

これは、ディスレクシア的には
ただ単に音読した場合よりも、音の定着が非常に良くなる
という効果があります!おすすめです。

まず、録画すると緊張感をもって読むのが、定着に役立つようです。
(↑効果その1)

次の日に、録画を再生しながら、言ってもらいます。



スマホの画面に映したテキストを見ながら、
自分の声にあわせて読んでいるところ。

録音よりスムーズに読もうとするなか、定着率がさらに上がります。
(↑効果その2)




2) 自分の発音をチェックする。

「ウィズダム英和辞典」アプリとスマホ内蔵の音声入力機能を使って、
自分の発音をチェックする方法です。
ウィズダム英和辞典のアプリ:
Androidは→こちら、iPhone/iPadは→こちら

「音声入力機能を使ってスマホの辞書アプリを引く」というのは
翻訳者や通訳の知り合いから
「間違って覚えている単語の発音があらわになる、マゾなw辞書引き方法」
と勧められていて、私も半年ほど前から時々使っていました。


そしてこの方法、ディスレクシア英語学習的には、
正しい発音が体感でき、定着も良くなる、一石二鳥の方法です!

特に、音声入力の認識率を競争すると、がぜん燃えてきます(笑)



「live」とスマホに向かって言っているところ。


1発でliveと認識してもらうことができましたv

liveとleaveは違うことを、ゲーム感覚で体感できます。


こちらはroadの認識競争。
roadが上から何番目に出てくるかを競います。このときは私の負け(笑)

認識したあとは、ウィズダム英和辞典アプリが開きます。

こちらはAndroid版『ウィズダム英和辞典アプリ』の画面。
再生ボタン(青いアイコン)をタップすると、roadの音声を聞けます。

音声入力機能の認識精度を高めるには、Androidの場合は

設定→言語と入力→音声検索→言語で「English」を選択

で、音声入力の言語を「英語」に設定しなければなりません。

これをすると、日本語での音声入力の精度が落ちるのですが・・・
でも、それを補って余りあるほどの学習効果があります!



3) 録音機能をノート代わりに使う。

これは、ディスレクシアの浪人生の個別指導で使っている方法です。
スマホの録音機能を使います(録画でも可)

--

彼はディスレクシアなので、英語のことを考えながら日本語を書くのは
普通の生徒以上にとても大変なのではないか・・・と推測しました。

そこで、普通の子なら英文解釈ができたら、訳を書いてもらうところを、
彼には訳を録音してもらうことにしました。


この生徒はiPod touchとガラケーの2台使い。
iPod touchに録音しています。

録音と英文を使って復習し、
英文を見て「この文はこういうことを言っている」
というのがはっきりわかるようになったら、
初めて訳を書いてもらいます。
この順番は、道村式漢字カードとまったく同じです。

一度復習して、英文解釈が完全にできるようになってから、
初めて訳を書いてもらいます。
従来の「英文解釈ができたらすぐに答案を書く」だと
ディスレクシアの子は字を書くことでいっぱいいっぱいになって、
英文の理解にまで頭が回らなくなるようです。
英文解釈を完成した後に答案を書くようにすれば、
英文の理解に集中できるので、ちゃんと英文の知識が定着します。

塾や高校でも、字を書くのがつらい子には、
スマホの録音録画機能の使用を許可してあげるべきだ・・・
と実感しています。
ディスレクシアというのは字の負担を減らし、内容理解に集中させれば、
あっという間に内容を理解できる子たちです。
とにかく、「字にするのは最後」がポイントです。

何を録音・録画すべきかは、教師の誘導が必要でしょう。
録音・録画は、だらだらすると、むしろ逆効果なので。



ディスレクシア浪人生君とのことについては、これからも書いていきます・・・

2014-08-11

ディスレクシア検査はどこで受けるのか?について、一当事者の親より

当ブログの来訪者のほとんどは検索して
「ディスレクシアのチェックテスト」を見に来て下さる方々です。
自分や夫/妻がディスレクシアかも?という大人もいるようですが、
多くは、「うちの子はディスレクシアかも?」と心配して来られる方々のようです。

お気持ち、心よりお察しします。
私も3年近く前、「この子はディスレクシアかも?」とほんとに心配でした。
(ちなみに、子だけでなく父もディスレクシアと分かった今は
心配というより「なんて独創的な種族なのだ。。」と日々驚かされることが多いです。)

自分の子がディスレクシアの疑いが濃厚の場合、次に知りたいのは
「ディスレクシアの検査はどこで受けられるのか?」でしょう。

当ブログの筆者は医師ではありませんので、
ディスレクシアの診断はできませんし、
特定の病院を勧めることも、病院を評価することもできません。
以下のリンクからたどりつく病院は、当ブログとは一切無関係です。
当ブログは、検査結果に伴う責任を一切負いません。

と、断った上で、
ディスレクシアの子を持つ親として、検査について知っていることを書きます。


(断り書きが長くて申し訳ありません。。)


1)ディスレクシア検査とは?

現在、日本でディスレクシアの検査として最も使われているのは
WISC-IV(「ウィスクフォー」)と呼ばれる心理検査らしいです。

これはディスレクシア検査として開発されたものではなく、
発達の凹凸全般を知るためのものなので、
これを受けても「ディスレクシアの疑いが強いです」
としか言うことができません。

本当にディスレクシアかどうか判断するには、
MRIを使って脳を見る必要があるようです。


でも、子供(小学生と仮定します)がディスレクシア検査を受ける目的は、
「この子は知的には問題ないが、
理解の仕方がほかの子とちょっと違うので、
配慮をお願いしたい」と学校の担任にお願いすることのはずです。

この目的を果たすには、WISC-IVで十分です。

そのほかにも、いろんな検査が開発されているようですが、
まだ浸透していないようです。例えば→こちら
(でも、学校に配慮をお願いするという目的を果たすのであれば、
WISC以外の検査でも良いと言えます)


2)WISC-IVはどこで受けられるか?

病院で受ける場合、このあたりが参考になると思います:

ADHD(小児)を相談できる病院を探す

小児神経科医のいる全国の病院

一方、自治体を通じてWISCを受けられる場合もあります。

ディスレクシア(発達障害・学習障害)対応は、
自治体によってものすごく差があります。
(自治体名) 発達障害で検索すると、対応してくれる施設がヒットします。

公立小に通っている場合は、
学校を通してWISCを受けられる場合も多いです。
(うちはこの方法です。)

特別支援学級、ことばの学級、通級指導教室が設置されている学校なら、
普通学級の担任に相談すれば、担当を調べてくれて
WISCを受けられる施設につないでくれる可能性があります。

スクールカウンセラーが来る学校なら、カウンセラーに相談すると、
自治体の教育相談室を通じて、WISC-IVを受けることができます。

うちは、夫が病院に連れて行くことに強硬に反対したので
たまたま市の教育委員と知り合いだったので相談したところ、
スクールカウンセラーを通じて市の教育相談室に行くよう教えてもらえました。
当時、スクールカウンセラーは市内の各小学校を巡回していたので、
子供にとっては顔見知りの人から検査を受けることができたので、ありがたかったです。

ただ現在、東京の市部では、
スクールカウンセラーは市ではなく都の管轄になり、
各小学校を巡回してくれなくなったようです。
うちも、それでカウンセラーにはあまり相談できなくなってしまいました。
残念です。


3)検査結果は絶対的なものなのか?

以下は、一当事者の親の個人的な意見です。

うちが、2年前に市の教育相談室でWISC-IVを受けたときは、
「この検査結果は、ずっと変わらない」と言われました。

一方で、WISCは検査者によって、結果の出方が違うとも言われますし、
検査結果の解釈の仕方もさまざまに可能なようですし、
期間をあけて受ければ、違う数値が出るらしいです。
ううむ・・・・?

しかし、繰り返しになりますが、私の意見としては、
WISCを受ける目的が「子供に学校から配慮をお願いする」ことであれば、
結果の細かい数字に、そこまで神経質になる必要はないのでないかと思います。
ディスレクシアらしいという傾向が出れば、それで十分ではないでしょうか。

WISCは、ディスレクシア対応の長い長い旅の、第一歩に過ぎないのですから・・・


4)WISCを受ける意味。

ディスレクシアの子を持つひとりの親としては、
自分の子がディスレクシアかも?と思ったら、
WISCを受けるのは、親にも子供にも、良いことだと思います。

字が苦手なのはバカ(努力不足)だからではないと納得できますし、
何が苦手で何か得意かはっきりするのは、
対策を立てるためには不可欠だからです。

WISCを受けると、学校にも配慮を頼みやすくなります。
「字が苦手なのは、そういう凹凸を持った子だから」
と言えば、担任にも伝わりやすいですし、
「こちらは真剣に子供のことを考えているのだ」という姿勢を示すことができます。

☆  ☆  ☆

ただし、WISCを受けても、
ディスレクシア対策として何をしていけばいいか、
検査機関は教えてくれません。
医師もカウンセラーも、まだそこは分かっていないのが、現状なのです。
ディスレクシア教育は、21世紀に入ってから本格的に研究が始まった
まだまだ新しい分野です。

なので、学校側にWISCの結果を持ってお願いしたとしても、
「対策の仕方が分からない」と言われてしまう可能性はあります。

(うちも去年、校長に面と向かって
「診断書を取ってこない人には対策はできない。
診断書を取ってきて下さいよ。
そうすれば、そこに書いてある通りに対策するから」と言われました。
医師は教師ではないのだから、診断書には教育方法は書いてないでしょう。。。。。)

☆  ☆  ☆

そんなWISCの限界を知った上で、
お子さんが検査に納得しているなら、WISCを受けることをお勧めします。




2014-08-05

『感情の脳科学 いま、子どもの育ちを考える』に登場しました


『感情の脳科学 いま、子どもの育ちを考える』

という本の巻末の対談に、縁あって出させていただきました。

はじめて、発達障害(学習障害)の子を持つ親の意見を代弁する立場で、
名前と顔を出して世に出ました~~
当事者の親代表としてがんばりましたv。

この本は、
「脳科学は専門外、ディスレクシア(+発達障害)教育にたずさわっていて、
発達障害がらみの代表的な脳科学研究をひととおり押さえたい人」にお勧めです。
著者は第一線の脳科学者なので、本書は情報量がすごいのですが
常に「研究成果を実社会の問題解決にどうつなげるか」という視点があるので
門外漢でも、自分の問題意識に引きつけながら読むことができて、
ディスレクシア教育的にいろいろヒントがもらえた気がします。

『発達障害の原因と発症メカニズム』

とセットで読むと、脳科学と発達障害の「いま」がかなり網羅できます!