ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2021-12-30

OG(オートン・ギリンガム)日記!#4 音節の区切り方:rabbit / tiger / camel

●ディスレクシア英語教育の金字塔、オートン・ギリンガム法。アメリカのディスレクシア専用校が主催する教授法研修(週1回、全15回)を現在、もじこはオンラインで受講中。授業報告のシリーズです。


12/30も朝6時から授業!予備校の冬期講習もここまではw

クリスマスで1週休みだったのですが、この休み期間中に、担当講師の方を含め3~4人の方がコロナにかかったそう(゚Д゚)オミクロン株は彼の地で猛威を振るっているようですね。「Ayumi, have you got covid?」とさらっと聞かれてびっくり。新宿は帰省する人で混んでいますが、オミクロン株は今のところ、テレビの中のことでしかありません。

本日はアセスメントと、音節の分け方について。


◆アセスメント

生徒の読み能力をはかるためにアセスメントを行う。初対面の生徒に使うほか、生徒の進捗をはかるためにも使う。まったく同一のアセスメントを経時的に使うことで、本人比での進歩をはかることができる。

OGではGallistel Ellis Test of Codingを使用。

これはかなり難しい単語も入っているので、英語力をはかるにはおすすめかも。しかし、今は手に入らないようです・・・


◆音節の分け方

復習:音節のタイプを教えるのは、母音の読み方を教えるため。そのくらい、母音の読み方は難しい。以下の6つのルールがある。

音節を区切るときは、スラッシュではなく、音節ごとにスラー(loop, scoop)をつける。


1)rabbit 型

例:rab-bit

cvc / cvcに分けられるもの。vとvのあいだにcが2つあるとき、cとcの間で分け、最初のvを短母音で読む

magnet, laptop, trafficなど。

長くなると、fantastic, atlantic, establish, membership, carpenterなども。


2)tiger 型

最初のvの直後で分け,最初の母音はopen syllableにする(=母音を名前読みする)

remote open

virus human moment basic

 


3) camel 型 

camelを cvc  vcと分け,最初の母音をclosedで読む(=短母音で読む)


panic solid rapid

credit profit level


どうやって単語がtigerかcamelかを区別するか?

→最初にtigerを試し,だめならcamel。tigerのほうが多いから


4) ostrich 型

vcccv    vccccv の区切り方。

母音の間に子音がたくさんあったら,trial and errorで分けてみる

★このとき,blendsやdigraphは一緒にしておくのがポイント。


このあとさらにマイナーなルールもありましたが、煩雑すぎるので略。


~感想~

今回とても感じたのは、OGを学ぶアメリカ人児童は、小学校低学年であっても耳から入っている生活語彙がたくさんあり、その上でOGを行っているということ。日本にいて英語を学んでいると、やはり母語話者と比べて圧倒的に語彙が少ないですし、音から入っている語彙はさらに少ない。そのなかでOGを取り入れるとなると、ルールに沿った単語、沿っていない単語、沿っていないが重要な超基本語(youとかheも含む)を緻密にコントロールして教えていく必要がある・・・と思いました。

OGは日本ではむしろ、ある程度耳から単語を知っている高校生や大学生に効くかもしれません(0゚・∀・)それならもじこ塾にたくさんいますが!

OGの厳しさは、日本の漢字教育に似ています。やはり日本の漢字教育は洗練を極めています。配当が綿密に決められ、明示的・反復的・体系的に教えられ・・・ディスレクシアに英単語を教えるなら、このくらい綿密に順番を考える必要があるのでしょう。

一方ですぐに気付く大きな違いは、OGには「何度も書いて覚える」という発想は皆無なこと。フォニックスと音韻認識を徹底させれば、聞いてわかる単語は文字に落としこめるはずだという考え方が完全に徹底しています。

2021-12-23

『ディスレクシアだから大丈夫!』原著者あいさつ、Dr. Fumiko Hoeft先生による刊行記念講演を無料公開しました!

『ディスレクシアだから大丈夫!視点を変えると見えてくる特異性と才能』
多くの方に読んで頂いているようで、本当にありがとうございます。

もうすぐ、電子書籍版が出版されるとの連絡が入っています。
文字だとつらい方々は、もう少しだけお待ちください・・・!




amazonにも渾身のレビューが!ぜひご一読を。
(上の本の画像をクリックすると飛べます)


◆◆

『ディスレクシアだから大丈夫!』の原著者からご快諾を頂き、日本語版刊行記念あいさつを無料公開する運びとなりました。
本の内容を端的に紹介しておられますので、内容を簡単に知りたいという人はぜひご覧ください。
もじこは名前を呼んでもらえて感無量です。
吹替版と字幕版があります。共訳者の辻さんがご家族で大活躍。









刊行記念イベントの基調講演を行ったDr. Fumiko Hoeft先生も、公開をご快諾下さいました。
日本とアメリカを行き来しながら成長し、今はアメリカで第一線の脳科学者として、ディスレクシア研究にもたずさわるフミコ先生。IDAでもスーパーシャープなのにお茶目で、実際的でもある発表内容に、アメリカ人の聴衆のみなさんはハートをわしづかみされていました。
基調講演は、ディスレクシアに必要なのはレジリエンス(立ち直る心)という、とても元気をもらえる内容です!









ぜひお楽しみ下さい!


2021-12-16

OG(オートン・ギリンガム)日記!(3)(1回のレッスン構成、6種類の音節)

今日も5時起き! 勉強になりました!

フォニックスのフラッシュカードを読むところからスタート。意外と読めない受講者続出。やっぱりネイティブにも難しいんですね・・・


●1回のレッスンの順番

理想は週5回、1回45分~60分。1対1または少人数グループで。とはいえ、ここで教える内容は教室での一斉指導にも役立つ。

OGでは字や音の導入はどうやらアルファベット順。しかし生徒の年齢に応じて変えてよい。ESLならなおさら。

と同時に、生徒が難しいと感じているもの、前回の授業で扱ったもの、また母音連続が難しいので、それを必ず入れるとよい。

ショートの母音のみアクションつき。

1)筆記体を書く

準備運動、ウォームアップ

2)字を見て言う

(23)

何枚かのフラッシュカードを教師が見せ、生徒は文字の音と名前を言います。

OGではアルファベットの名前も言わせてます。

3)音を聞いて書く

(2~3分)

/e/と読む字は?」と教師が聞き、生徒は聞いた音をおうむ返ししてから、ホワイトボードや砂に書く。

教師「アイと読む字は?」

生徒「アイ」と言いながら、i, i_e, ighと書く。

 

※同音異綴りも全部!毎回!言わせるようです(@ @)「これは厳しいですが、ディスレクシアにとっては本当に強力」とのこと。

4)ドリル

(23)

音韻認識、文法、音節など、ちょっとしたアクティビティ。

5)1語だけを読む(15)

レッスンの山場。

2)3)で扱った音の入っている単語を読む練習。

 

6)1語だけを書く(3)

5)で扱った単語をスペルする練習。

 

7)センテンス/フレーズを読む、書く

5)で扱った単語が含まれる文を音読してもらう(数文)

 

教師が読み上げ、生徒は全文おうむ返ししてから書く(1)

8)新出事項

(510) 

新しい音などを教える

9)読みもの

(10)

単語をコントロールすること。ここまでの授業で扱った音素/文字を扱う。

10)ライティング

 

一番クリエイティブな部分。小学校低学年なら日記的なことを言ってもらい、書いてもらう。年齢並みの構文(文構造)、語彙を教えるパート。ここではスペルミスは直さず,生徒のアイデアを重視する

11)おさらい

新出事項の確認

注意事項

・その日ごとに明確なテーマがあり、そのテーマが1回の授業を貫くように。

※これは毎回の教材準備がまじで大変!でも、この教材をゆるやかにでも体系化したら、本当の意味で読み訓練の教材ができることでしょう。

・だいたいの典型的な順番は決まっているが、生徒の進み、苦労している部分、前回やったこと、複数のスペリングがあるもの、を中心に毎回微調整。

※一人の生徒でうまくいっていたものが、次の生徒ではうまくいかないのは自然なこと。前の生徒に対し取りこぼしがあったとか目配り不十分だったということではない。OGは生徒にあわせて微調整し、作り替えるもの。

※もじこ塾の中学生の授業とわりと同じ構成ですが、衝撃なのはフォニックスの定義ですね。専門用語を使うと、ダイグラフや同音異綴りもフォニックスの一部という認識のようです。

ea、igh、cという字の2つの読み方(hard cとsoft c)、/k/と読める3つの字(c, k, ck)を、言わせ書かせます。それも毎回。

フォニックス講座で「a」と書いたフラッシュカードを見せて「この2つの読み方を言ってごらん」と言うと、生徒はぐったりするので(ものすごく疲れます)、してはならないことだと思ってましたが、そんなことはないとは。。。ちょっと試してみます。

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◆6種類の音節(6 syllable types)


「これを全米の教室で教えるだけで、生徒は劇的に読めるようになるはず」と言ってました。あまり教えられていないことらしいです。

音節の種類を知るのは,母音の読み方を知るため。

クローズド(closed)

1つの母音+1つ以上の子音によって、母音が閉じる。

母音をショートで読む

 

 

 

cat, dog, pin, stepなど

オープン(open)

母音で終わる音節。この母音はロングで読む                                           

 

 

hi, so, ka ...

※ローマ字とたたずまいが同じなのに、まったく読み方が異なる!!これは大変。

マジックe

語末のeを読まず、直前の母音字をロングで読む

a_e, e_e, i_e, o_e, u_e,

※e_eは短い単語の例が少ない

make, time, hope, cute

母音連続(vowel teams)

2つまたは3(igh)の母音字が組み合わさって、1つの読み方になるもの。

 

ai, ea, ee, oa, oo, ighなど

sail room  team  night

 

rつき母音(r-controlled)

母音字+rrがつくと母音字が変わる。「クローズド」と混同しやすい

er, ir, ur, ar, or

erirurは同じ読み方。

(6)子音+le

 

スペリング的に最も鬼畜(brutal)

子音+le

bubble, candle, puzzle, little

6種類の音節をソートするアクティビティ→ 

※くしくも高3の生徒と、音節の理解が長い単語のデコーディングに役立つのではと試行錯誤している最中なので、この分類はとても参考になりました。音節はどうやら1つの文字の読み方と同じくらい、デコーディングに重要な要素のようであり,また純粋ディスレクシアの多くが非常に苦労するポイントです。この表は音節を体系的・明示的に教える手がかりになりそうです。



◆教材を作る/探すのに便利なサイト

wheel of names (ホイール型ツール)→

Word Wall→

パワポで作るようなアクティビティを作れるツール。ほかの人が作成したアクティビティが大量にアップされているのも便利そう。

Teachers Pay Teachers→

「先生が先生に払う」。教師が作ったプリントをプチプラで売買するサイト。フォニックスをはじめさまざまなプリントが大量にあります。英語のみ。日本版を誰か作ってほしいです!



2021-12-09

OG(オートン・ギリンガム)日記!(2)(音と文字にまつわる基本用語の確認)

 オートン・ギリンガム講座、第2回です!今日も5時起き!(笑)


オープニングは「ディスレクシアとは何か」を視聴(TED動画、字幕つき)→


今日は音声学の授業でした。私は内職で日本語の言い方を確認しながら。


英語の子音について→

英語の母音について→



★印象的だったポイント:

・音声学の知識は、生徒に教える必要はないが、教師には必要。生徒の問題点を特定しやすいし、生徒が間違った音を出しているときに「前歯の裏に舌をあてて」などと言葉でガイドしやすい。破裂音・摩擦音・鼻音、唇をはじく、下唇を軽くかんで、前歯の裏に舌をあてて、舌を前歯の生え際に、などと瞬時に指摘できるように。

・「舌はどこにある?」(Where is your tongue?)は強力な質問。新しい文字や音を教えるときは、この問いに戻るべき。

・/e/と/i/、/o/と/u/は耳で聞いての区別が難しいので、口の形をしっかり見せて明示的に。

・「/r/と/er/の差がわかりません」と私が正直に申告したら「/r/は必ず前にwの音をつけて。put a growl、"犬のうなり声(唇を丸めながら)を前につけて"と生徒には言うとよい/er/はgrowlがつかないのが正しい」と言われました。先生も受講者のみなさんも私の発音を聞いて「違う、それは/r/じゃなくて/er/だ」と瞬時に指摘してくれました。どうやら本当に/er/と/r/は違う音らしいです。。

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★基本用語の確認

アルファベット(alphabet)

広くは、ある言語が使っている文字の全体(を慣習的な順序で並べたもの)

狭くは、ラテン文字の字母表。各文字が原則として1つの音素を表す「音素文字」の一種。

 

ローマ字

日本語の音をラテン文字で表したもの。

 

デコーディング(decoding)

単語を、綴りに対応させて音にすること。

 

エンコーディング(encoding)

音に対応させてスペルすること。デコーディングの逆。

 

音素(phoneme)

英語の音の最小単位。1文字が対応することも、複数の文字が対応することもある

 

書記素(grapheme)

音素に対応する文字。1文字のことも、複数のこともある。

 

形態素(morpheme)

英語の意味の最小単位。接頭辞・語根・接尾辞はそれぞれ形態素。

 

音節(syllable)

単語またはその一部で、母音を1つ含む音のまとまり。

 

接辞(affix)

接頭辞および接尾辞。

 

構文(syntax)

英語の文における語順、単語の配列。

 

意味論(semantics)

単語や文の意味。

 

語用論(pragmatics)

実際の場面におけることばの使われ方。


母音(vowel)

口を開き、何にもブロックされずに(uninterrupted)出る音(舌、唇、歯に妨げられずに出る音)。日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つ、英語は14以上。


子音(consonant)

唇・舌・歯によって構音がブロックまたは影響を受けるような音。無声音と有声音がある。

 

後頭葉(occipital temporal)

ことばの視覚的シンボルを受け取る脳部位

 

ブローカ野(Broca’s Area)

ことばの音・音韻処理をつかさどる脳部位

 

ウェルニッケ野(Wernicke’s Area)

ことばの意味をつかさどる脳部位。フォニックスで書くと/ver・n・keez/

 

オートン博士(Dr. Samuel Orton)

ディスレクシアの父として知られる脳科学者。特異的学習障害の概念を作った。遺伝的な問題だが、教育で解決する問題だと見抜いていた。




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単語に含まれる「音の数」の教え方

・音素の数は「フィンガー・タッピング」で生徒に示す。(出典)


※フィンガー・タッピングは利き手でないほうの手で行う。利き手はスペルを書くために使うので。

※このとき音節は、人差し指~小指を全部まとめて親指につけて表現。

※音節はjaw drop(母音を言うときにあごが下がる)がわかりやすいです。出典



2021-12-02

OG(オートン・ギリンガム)日記!(1)(OGの7つの原則、ダイアナ先生の名言)

 今日から、オートン・ギリンガム講習に参加しています!

アメリカで行われているトレーニングに、週1回半年間、zoomで参加することになりました。

『ディスレクシアだから大丈夫!』にもおすすめとして登場しているオートン・ギリンガム。ずっと気になる存在でした。オンラインで講座を行ってくれるのはコロナ時代のありがたい進化ですね。

備忘録的に、ここに書いていこうと思います!

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オートン・ギリンガム(OG)とは、ディスレクシアを対象とした英語の読み訓練のアプローチです。オートンは(ディスレクシアをアメリカで初めて提唱した眼科医、アナ・ギリンガムはオートンの同志のスーパーティーチャーで、ディスレクシア用の読み訓練をゼロから考案した人です。OGは今でもアメリカのディスレクシア教育の最も有効なアプローチに数えられています。IDAも当初は「オートン・ソサエティ」として出発しました。

私が参加しているのは、Diana Hanbury Kingが創設したKildonan(キルドナン)というディスレクシア専用学校の主催するトレーニング。

学校自体は資金繰りに失敗して2019年に閉校になった(泣)ようですが、創設者の遺志を受け継いで、サマーキャンプと教師訓練だけは続いているようです。


今日は、OGの7つの原則を習いました:

オートン・ギリンガムの7つの原則

1. 多感覚(視覚・聴覚・運動・触覚)

2. 明示的

3. 言語化して説明する

4. 体系的、順番に積み重ねていく

5. よく観察し、生徒の様子に応じて微調整を加える

6. ルールを網羅的に(?)(cognitiveiのスペル方法はi, i-e, igh, yであると教えること)

7. 生徒の心をくじかない:すでに教えた音素だけを扱って授業をし、生徒が習っていない字を読めない書けないのは教師の責任とする。生徒には明示的に教えたことしか説明させない

・・・教師のとるすべての行動に、これ()が反映されていなくてはならない。

OGは固定化されたという意味での「プログラム」ではなく、生徒に応じて個別に変更可能なものという意味で「アプローチ」である。


●OGの名教師、ダイアナ・ハンバリー・キング

ディスレクシア教育の祖であるアナ・ギリンガムから直接学び、ディスレクシア教師として多大な影響を与えた故・ダイアナ・ハンバリー・キングの言葉。(部分訳)

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ディスレクシアの生徒に読み方を教えること、特に一対一で教えることは、教えるなかでも最もハードルが高く、最も厳しいものです。

教師はまず、言語について非常に高度な知識を持っていなくてはいけません。英語は非常に複雑な言語であり、その膨大な語彙はゲルマン語、ラテン語、古典ギリシャ語などに由来しており、それによって単語の作りも音も違います。・・・

アナ・ギリンガムはいつも、教師の話し方はクリアでなければならないとの信念を持っていました・・・私はここに、よくコントロールされた心地よい声を、教師の資産として付け加えます。教師の声は楽器であり、常にチューニングされていなくてはいけません。

読書量の豊富な教師だけが、生徒が熱中できるような完璧にちょうど良い本を、どんなレベルの生徒に対しても選ぶスキルがあるのです。教師は文構造と文法を理解しなくてはいけません。

おそらく教師にとって最も重要なのは、観察力です。生徒がしていることを緻密に把握しなくてはいけません。・・・

ディスレクシア脳の仕組み・・・タイミングや区切りの感覚も重要です。・・・教師は創意工夫の心をもって、授業戦略や教材作りに取り組まなくてはなりません。生徒が何かを理解できない方法はさまざまであり、教師はそれを上回る数の説明方法の手札を持っていなくてはなりません。

最後に……最良の教師とは、情熱のある教師です。教えるということ以外に人生を賭けたいことがない人達です。目の前の生徒に完璧に波長を合わせるとき、時がしばし止まります。


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自己紹介で「英語のほうが日本語よりもディスレクシア的にははるかに難しい言語なのだ」と言ったら驚かれました。例によってアジア系の参加者はもじこだけですが(というか、海外組は私だけですが)、日本代表として楽しんできます!