オートン・ギリンガム講座、第2回です!今日も5時起き!(笑)
オープニングは「ディスレクシアとは何か」を視聴(TED動画、字幕つき)→★
今日は音声学の授業でした。私は内職で日本語の言い方を確認しながら。
英語の母音について→★
★印象的だったポイント:
・音声学の知識は、生徒に教える必要はないが、教師には必要。生徒の問題点を特定しやすいし、生徒が間違った音を出しているときに「前歯の裏に舌をあてて」などと言葉でガイドしやすい。破裂音・摩擦音・鼻音、唇をはじく、下唇を軽くかんで、前歯の裏に舌をあてて、舌を前歯の生え際に、などと瞬時に指摘できるように。
・「舌はどこにある?」(Where is your tongue?)は強力な質問。新しい文字や音を教えるときは、この問いに戻るべき。
・/e/と/i/、/o/と/u/は耳で聞いての区別が難しいので、口の形をしっかり見せて明示的に。
・「/r/と/er/の差がわかりません」と私が正直に申告したら「/r/は必ず前にwの音をつけて。put a growl、"犬のうなり声(唇を丸めながら)を前につけて"と生徒には言うとよい。/er/はgrowlがつかないのが正しい」と言われました。先生も受講者のみなさんも私の発音を聞いて「違う、それは/r/じゃなくて/er/だ」と瞬時に指摘してくれました。どうやら本当に/er/と/r/は違う音らしいです。。
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★基本用語の確認
●アルファベット(alphabet)
広くは、ある言語が使っている文字の全体(を慣習的な順序で並べたもの)。
狭くは、ラテン文字の字母表。各文字が原則として1つの音素を表す「音素文字」の一種。
●ローマ字
日本語の音をラテン文字で表したもの。
●デコーディング(decoding)
単語を、綴りに対応させて音にすること。
●エンコーディング(encoding)
音に対応させてスペルすること。デコーディングの逆。
●音素(phoneme)
英語の音の最小単位。1文字が対応することも、複数の文字が対応することもある
●書記素(grapheme)
音素に対応する文字。1文字のことも、複数のこともある。
●形態素(morpheme)
英語の意味の最小単位。接頭辞・語根・接尾辞はそれぞれ形態素。
●音節(syllable)
単語またはその一部で、母音を1つ含む音のまとまり。
●接辞(affix)
接頭辞および接尾辞。
●構文(syntax)
英語の文における語順、単語の配列。
●意味論(semantics)
単語や文の意味。
●語用論(pragmatics)
実際の場面におけることばの使われ方。
●母音(vowel)
口を開き、何にもブロックされずに(uninterrupted)出る音(舌、唇、歯に妨げられずに出る音)。日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つ、英語は14以上。
●子音(consonant)
唇・舌・歯によって構音がブロックまたは影響を受けるような音。無声音と有声音がある。
●後頭葉(occipital temporal)
ことばの視覚的シンボルを受け取る脳部位
●ブローカ野(Broca’s Area)
ことばの音・音韻処理をつかさどる脳部位
●ウェルニッケ野(Wernicke’s Area)
ことばの意味をつかさどる脳部位。フォニックスで書くと/ver・n・keez/
●オートン博士(Dr. Samuel Orton)
ディスレクシアの父として知られる脳科学者。特異的学習障害の概念を作った。遺伝的な問題だが、教育で解決する問題だと見抜いていた。
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