on dyslexia

ディスレクシアとは:

- 知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
-独創的で、対人能力が高い。
全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける。
- 音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- 読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから
- 細かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い場合が多い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
- 10人に1人程度いるというのが通説
- 家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は一族のなかでも個人差が大きい

当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。

2017年、当ブログで分かったことをもとに、東京・南新宿にディスレクシア英語塾「もじこ塾」を開設。以来このブログは、もじこ塾の話題が中心になっています。

2021-11-15

『ディスレクシアだから大丈夫!』ディスレクシアでも読みやすい工夫がいっぱい!(2)

 『ディスレクシアだから大丈夫!』おかげさまで増刷決定!

ありがとうございます!

一人でも多くの方に、読んで頂きたいです!


刊行イベントも感動のなか終了しました^^
ご参加くださった方々、ありがとうございました。

現在、見逃し配信を販売中です→
12月以降、原著者のあいさつと、Fumiko Hoeft先生の基調講演部分は無料公開します。

~~~

前回、本書がUDデジタル教科書体をフォントに採用しているため、読みやすいとお伝えしました。
それ以外にも日本語版には、読みやすくするための工夫がいっぱいです!

2) イラストがいっぱい!

原著は1枚もイラストがなく、文字がみっちり詰まっているのですが、
日本語版はイラストが50枚ほど?採用されています。
イラストがあったほうが、ディスレクシア的には断然、イメージがわきやすいので。

担当したのは、藤堂さんの前著『ディスレクシアでも大丈夫』でもお願いした方。
ディスレクシアのことをよくわかっておられる、ほんわかしたかわいいタッチで描いて頂きました!

このイラストは、
このイラストは、原著者から「ディスレクシアの人の笑顔が足りない」と指摘を受けて書き直し、さらに校了直前に吹き出しのなかの絵が本文の内容と違うことに気づいてさらに書き直し・・・特に苦労の多かった1枚です。Oさんお手数おかけしました

3) 日本向けの情報が満載の「コラム」!
日本語版だけの企画として、日本のディスレクシアをめぐる現状について、7本のコラムを収録しています。
  • ディスレクシアは障害?
  • ステレス・ディスレクシア(隠れディスレクシア)
  • アコモデーション(合理的配慮)について
  • 漢字の覚え方
  • オートン・ギリンガム法とは
  • ICTリソースについて
  • 受験環境の違い

大半は藤堂さんが書きました。さすが業界の重鎮、そのアンテナは幅広く知識は豊富で、それらをぎゅっと濃縮して紹介。1つのコラムごとに2時間のセミナーができるくらい、有用な情報が満載です!

もじこは、「受験環境の違い」の半分を担当しました。
いまはAO入試の割合が増えてきている…といった話です。
これについて、さらに詳しく知りたい方は、ぜひnoteをご覧下さい→

4) 電子書籍版も販売予定!
本書の中にも書きましたが、
翻訳書の電子書籍は利幅がとても少ないらしいのですが、今回は読者がディスレクシアだからということで、出版社が特別に動いてくれることになっています。
金子書房さんありがとうございます!

5)平易な訳語
原著は、フランクな口調で書かれていますが、脳科学や科学研究の話も出てきますので、一般書としてはやや難しめだと思います。ブルーバックスあたりの位置づけでしょうか。かための文体や難しめの訳語を選んで、専門書っぽく訳すことも可能です。
でも、この本はディスレクシアの子をもつ保護者にも読んでほしい、読者は専門家に限定したくないとの思いから、極力平易な訳にしましょうね・・・と、辻さんと最初に決めました。
「ですます調」で訳しましたし、訳語で迷った場合は、極力かみ砕くように心がけました。
読みやすくなっているといいのですが。
特に、辻さんの文体は愛情いっぱいです!


訳語についてのおまけ
いくつかの訳語選択については、助手や生徒たちの意見がかなり取り入れられています。
機会があったら、このときのやりとりを紹介したいです。
彼らのディスレクシア感覚は、想像以上に超絶でした・・・!







2021-10-18

『ディスレクシアだから大丈夫!』ディスレクシアでも読みやすい工夫がいっぱい!(1)

ディスレクシアが得意なこと」のもとになっている本の日本語版が、ついに刊行!



もじこ塾でも、生徒に対し読むよう、そして親に読んでもらうよう、プッシュしています。


「えー、私でも読めるかな…」と気にしている様子の生徒に対し、

先にゲラで読んだ助手が「読みやすいから、たぶん大丈夫」とプッシュしていたのが嬉しかったです(TT)

実際、日本語版は読みやすい工夫がいっぱいなのです!


1) 1冊まるごと、UDデジタル教科書体



ディスレクシア・フレンドリーなフォント、UDデジタル教科書体→

実は、もじこ塾とUDデジタル教科書体は、というか、もじことこのフォントの生みの親の高田さんは、ディスレクシア・ジャーニーを共に歩んできた戦友なんです。

アルファベットと違い、日本語は数千もの漢字があるため、フォントをデザインするのは何年もかかる大変なプロジェクト。加えて、読みやすいだけでなく、小学生が見て字形のお手本にできるフォントにするという独特の難しさが……そういう苦労話を地元のファミレスで飲みながら(笑)現在進行形でずっと聞いてきた間柄でした。

そういう縁もあり、もじこ塾の教材やパンフレットの日本語部分は、すべてこのフォントで作っています。

生徒からも「疲れにくい」「読みやすい」「あたたかみがある」と好評です。


いまや、LD教育界でUDデジタル教科書体を知らない人は"もぐり"と言えるほど、標準化したこのフォントですが、

今回、本をまるごと一冊、UDデジタル教科書体で組むことができました!

行間も詰めず、ディスレクシアに必要なだけ、ゆったりとってあります。

その分、ページ数も増え、本の価格も上がりましたが(TT)、

ディスレクシアでも読みやすいフォントで本を作れたことが、本当に嬉しいです!!

このことが出版界で話題になってほしい!

金子書房の決断にも感謝!

本を手に取って下さった方による、紙面の感想もぜひ聞きたいです!


詳しい目次→ 

2021-10-05

「ディスレクシアの得意なこと」の翻訳本刊行!(3)(推薦文、オンラインイベントのお知らせ)

もじこ塾の原点、「The Dyslexic Advantage」の日本語版が、10月中旬に刊行されます!

詳しい目次→ 


先週、ようやく原稿が印刷所に入りました・・・!

校了してからというもの、抜け殻のようになっています(苦笑)

授業があるので、なんとかなっていますが。

~~~

もじこ塾が、ブログから始まったことを知る人も、少なくなりました。

同じ著者による「隠れディスレクシア」の頃から当ブログに来てくれていて、

この文章によって人生が変わったといっても過言ではなく、

そしてもじこ塾以前のもじこを知る人と言えばこの方・・・

助手の紺さんこと、笠野紺さんをおいてほかにはおりません。

紺さんに、この本のゲラを読んでもらいました。

~~~~~~~

この本は素晴らしいです。


私がいままで読んできたディスレクシア本の中ではずば抜けて、

内容が実践的だし、経験則的だし、科学的でもあると感じました。


この本は「ディスレクシアとはどういう人か」という謎に、色んな視点から迫っていきます。


いままで自分が見てきたディスレクシア書籍は、

「読者に当事者もいることを想定してない…?」と感じることは多かったです。


(その辛さは体感でもう知ってるしな〜。もっと建設的な話というか、

 発展や希望のもてる話とか、明るい内容も欲しいな〜)と思ってました。


私自身、ディスレクシアの感覚がとても好きなのです。もちろん苦労も多いけど。

極めてフェアな視点をもつこの本が、日本語でも読める日が来るなんて嬉しいです。

フラットな気持ちに戻れるような優しい希望を感じます。


もし私の友人に当事者かもって感じる相手がいたとして、勧めたい本第一号がこの本です。

ぜひ当事者に読んでいただきたいです。


~~~~~~~

ほんとに、当事者に明るい希望をもたらす一冊です!

◆「ディスレクシアだから大丈夫!」刊行記念トークイベントのお知らせ

刊行を記念して今週土曜、オンラインイベントを行います!




お申し込みはこちらから→




2021-09-22

『学びに凸凹のある子が輝くデジタル時代の教育支援ガイド』に、もじこ塾が掲載されています



『学びに凸凹のある子が輝くデジタル時代の教育支援ガイド-
子ども・保護者・教師からの100の提言』
学研プラス・刊
1,700円×税


何年か前、もじこ塾は朝日新聞の取材を受け、東京版の「凹凸の輝く教育」という連載に掲載されました→
この連載が、1冊の本になりました。

これは読み応えがありそうです!
目次を見ているだけでわくわくします。
ディスレクシアに適したツールや学校がたくさん。
何より、いま現在の配慮の内容の最先端が網羅されています。

自身の勉強のためにも、
また学校の先生に「合理的配慮について知ってください」と渡すのにも、ぴったりだと思います!


2021-09-19

「ディスレクシアの得意なこと」の翻訳本刊行!(2)(推薦文)

もじこ塾の原点の一冊、「The Dyslexic Advantage」の日本語版が、10月中旬に刊行されます!



~~~

ディスレクシアの助手にゲラを読んでもらい、わかりにくい箇所はないか、ディスレクシア感覚と違うところはないか、チェックしてもらっています。
(今週末が最後のヤマです・・・)

この2人に感想を書いてもらいました。
日本語版の最初の読者による、本書の推薦文です!


-------------------------------
◆推薦のことば その①

この本は凄いです!
僕はこの本を読んで、自分の頭の中を80%くらい当てられているような感覚になりました。

具体例が多く、
「同じ感覚だな〜」
と思いながら読んでいると、
「これは普通の人の感覚とは違います」
と後から書かれていることが多く、その度に
「自分と他の人は違うのか」
と驚かされながら読んでいました。

なぜそのように考えるのかということも科学的に書かれていて、
改善の仕方などを考える種となるような本だと感じました。

この本を読んだあとに気をつけなければいけないのは、自分や自分の子供が本当にディスレクシアなのかをしっかり考えることだと思います。
なぜなら、この本を読むと、ディスレクシアに憧れてしまう人が出てくるのではないかと感じたからです!
ぜひ、読んで頂けると、才能の芽を摘んでしまうような事にならないのではないかと思います!
~~
「これからは、自分のことを知ってほしいときに、この本を渡せばいいですね」
「自分の内面が暴かれているので、なんだか恥ずかしいくらい」

とも言っていました。

-------------------------------
◆推薦のことば その②

この本の「Mの強さ」、「Iの強さ」の章を読みました。
(「Mの強さ」:空間把握能力、
「Iの強さ」:俯瞰能力、もしくは相互関係性把握能力)

「Mの強さ」については、
自分が日常的に行っていること、
読んでみて行うことができたものばかりで、

言語化された説明として今まで見てきたどの説明よりも的確に、空間把握能力の何たるかを伝えられていたと思います。

「Iの強さ」では、自分が無意識に行っていたものが、特性の一部として紹介されていました。
知っている情報と新たに知った情報を組み合わせているメカニズムが説明されていて、
自分の日常会話のときの頭の使い方が言語化されていたことに驚きました。

ディスレクシア特性の強みの側面でまだ使い切れていない部分を探したい方、
それを持った人と何かをしてみたい人にオススメです。

~~
「これは自分のことを言っていると感じる?」と聞いたところ、
「なかなか当たっています」と言ってくれました。
それ以上に、読後、すがすがしい顔をしていたのが印象的でした。

~~~
本書は300ページとかなりボリュームがありますが、ディスレクシアでも読めます!
(いずれ電子書籍化も予定しています!)

ディスレクシア本人に、ぜひとも読んで頂きたいです!!
自己認識が変わります。


2021-09-12

「ディスレクシアが得意なこと」の翻訳本が出版されます!(1)

ついに!!
当ブログの原点と言える「The Dyslexic Advantage」の、翻訳本が出版されます!
金子書房

詳しい目次→

~~~

このブログの本当に最初のほうにある翻訳記事:


のもとになっているのは、Eide(アイディ)医師夫妻のThe Dyslexic Advantageという本です。

ディスレクシアとは、脳の配線の違いであり、数々の優位性につながる特性である。
読み書き困難は、ディスレクシアの特性が裏目に出たものにすぎない。

・・・という、ほかのどこでも言っていない内容です。


この本から発展して、もじこ塾ができたと言っても過言ではありません。
「ディスレクシアが得意なこと」にあるディスレクシアの姿は、常に、もじこ塾の大前提にありました。

そんな、もじこともじこ塾の原点とも言える本が、ついに、ついに翻訳出版されます!!

もじこの人生を変えた一冊と言っても、過言ではありません。

そして、ディスレクシアの本人や家族にとって、人生を変える一冊になると、自信をもっておすすめします!

~~~

刊行まであと1ヶ月となりましたが、現在、授業以外のすべての時間をこの本のゲラチェックに捧げています(泣き笑い)

もじこ塾には受験生を含む生徒もたくさんいて、ゲラもあって、文字通り目が回る忙しさですが、幸せでもあります。。

しばらく、新刊情報を続けます。乞ご期待!

最新情報はこちらで:

2021-06-16

ナツさんの高校生活の記「あなたはディスレクシアよ、と言われた時、正直嬉しかったんだと思います。」

もじこ塾は超進学校の生徒もいるのですが、そうでない高校の生徒もいます。

昨年、ずっと授業日誌を書いてくれたナツさんもその一人→
この春、都立高校を卒業し、調理師学校に進学しました。

そんな彼女が合格体験記と言いますか、中高でどのように苦労してきたかを大いに語ってくれました。

ナツさんは大柄で(背は170cm、靴は25cm)、いつも「づがれだ~」と言いつつも体力があり、きりっと眼光鋭く、声はよく通り、雰囲気や話し方はとってもパワフル。
誤解を恐れずに言えば、超進学校にいそうな雰囲気の女子です。

英語の覚えられなさという点では、かなり重度のディスレクシアと考えられます。
でも本当に聡明なのです!そのことは、このあとの文章を読めば一目瞭然です。

ご両親が自営業(それも、締切のある激務な職種です)のため、親御さんが仕事に追われる姿を目の当たりにしてきました。
大家族で、子どもたちが家事を手伝うのは当然という家庭環境。ナツさんも親御さんをよく気遣いますし、家事も料理もし、生活能力は高く、年齢以上に大人びて見えます。

なので、ナツさんの将来に対する考え方も「食っていくため」と非常~に現実的です。
先日も「専門学校の同級生の、就職に対する考え方が甘ちゃんすぎる!」と怒ってましたが、それはきっとナツさんの家庭環境が、仕事の厳しさを目の当たりにできるものだから・・・
そりゃあ、たいていの同級生は甘ちゃんに見えるかなと・・・

そんな、お金を稼ぐことの厳しさを骨の髄まで知っている、ナツさんの体験記です:


都内区立中~都立高校(農業系)卒、
都内の調理師専門学校に在学中

Q:もじこ塾をどうやって知ったか。入塾の決め手は。
 私がもじこ塾を知ったきっかけは、高校の英語の先生が勧めてくれたのが初めですね。
話は長くなりますが、高校入る前から英語が本当にダメで、ローマ字なんかはからっきしでしたね。高校になんとか合格したのはいいものの、先生や環境が変わったからといって出来るはずもなく、高校1年生の間はずっと赤点でした。授業をないがしろにしているわけではなかったのに、まったく理解出来ないことから先生にも心配されて、2年生の春にまずディスレクシアでは?と教えてもらい、それからいくつかディスレクシアの人が通う塾を紹介してもらったのですが、ほとんどは中学生までが対象だったり、通うには少し距離があるなどといった問題がありました。それを英語の先生に話したところ、先生が見学に行ったことがあるというもじこ塾を紹介されました。

ナツさんの当時の担任の先生は、もじこ塾が朝日新聞に掲載されたときに、何人か見学に来られた先生がたの一人です。この先生は「もじこ塾のやり方が効果的なのはわかった、でも40人学級で取り入れるのは無理。。」と肩を落として帰って行かれ、申し訳なく思ったのですが、このような形で広がりました。


正直自分が本当にディスレクシアかも分からなかったので、お試しかつ相談ができる機会があるもじこ塾は、その時の自分には最適でした

 通おうと決めたのは、体験授業を行ってからですね。今まではどういった勉強方法をしなきゃいけないのかが全くわからずに学習していたので、フォニックス表を用いての勉強で少し分かるという気持ちになっただけでも進歩だと思ったので、通うことにしました。

ナツさんはちょっと気難しいところがあって、集団クラスの見学に来たのですが、結局は個別で通うことになりました。(ちなみに、もじこ塾は高2から個別で来ることができます)。
この気難しさの理由は、のちほど明らかに・・・



Q:他の予備校との兼ね合いは。英語はもじこ塾以外でも勉強したか?
 そもそも予備校には通ったことがありません。小学生の頃に塾に通っていたことがあるのですが、その際先生と環境が合わず、3ヶ所ほど試して向いていないなと思いました。
1ヶ所目は先生が一人いて、学校のような席位置になっていたのですが、プリントを淡々と進めていき、終わったら前に持って行くという方法で、分からないところが多すぎる私としては、とてもやりにくい環境でした。

2ヶ所目は少人数制の塾で、多くても4人でした。けれど、先生の教え方と先生の性格が合わなかったんですよね。努力はしたんですよ?1年程は我慢できたんですけどね(⌒-⌒; )

3ヶ所目はM義塾ですね。環境としてはそこそこ良かったんですが、すでに勉強自体がす〜〜ごく嫌いだったので、先生とお喋りしてなんとかして逃げてましたねww
親には悪いことをしたなと思います。結局そこも1年経たないでやめた気がします。

 結果が今に繋がっているのでなんとも言えませんが。中学生までの間は英語の勉強をしたことがありませんでしたね。高校に入ってからは少しだけ単語帳を開いたりなどはしましたが、身についてはいません。基本自習が出来ないんですよ。一人で勉強できないので、そばで説明してくれる人がいないと理解につながらないので意味ないんですよね。なので、基本はもじこでの勉強が全てです。

自習ができない、つまり自力では英語がまったく身につかない・・・
ディスレクシアが授業としての英語に出会ったときの、典型的な反応のひとつです。


Q:入塾を考えている人へ、もじこ塾はどんなところと説明するか?
 自分の勉強方法を教えてくれる場所ですかね。
自分のペースで進められるので、分からなくなってもすぐ確認できるのがいいです!少人数制の授業でも他に人がいると聞きにくいですから。人間誰しも恥はかきたくないので、他人がいる環境での不得意な勉強はしにくいと私は思っています友達の教え方で理解できる人は、それは不得意科目じゃないですね。勉強してないだけです。友達や先生の説明で理解が難しい科目が、本当の不得意科目です。この文章を読んで当てはまるかもとなる場合は、もじこ、もといディスレクシアの塾を検討する価値があると思います。

「友達の教え方で理解できるなら、それは不得意科目じゃない」
「友達や先生の説明で理解が難しい科目が、本当の不得意科目です。」
名言です!

Q:もじこ塾で勉強したり話したりしたなかで、特に印象に残っていることは?
 先生が英語を読む前に読めた時ですね。読めなくても英語の勉強はできます(できません!)が、今まで全く読めていなかったのが、読めるようになったと言う事実が嬉しかったです。少しでも理解できるようになれたと思うだけで、英語に対する意識が変わりました。

特に、と言われると思いつかないんですが、英語以外にも進路について相談に乗ってもらいましたね。正直進路についてはあまり考えないようにしていたので、先生に雑談のように相談したのがきっかけで、今の進路に決まりました。2年生の夏の時点で大方決めなければいけなかったのですが、全く決まっておらず、方向性が決まっているだけだったので困ったものですよ。そんな中で相談をしたところ、いくつか学校をピックアップしてもらえ、そこから選びましたね。学校の先生に相談することも考えたんですが、正直担任は自分で決めなさい派だったので相談しにくかったんですよ。なんなら、嫌われてた説がありますからw。

調理師学校に行きたいと相談を受けましたので、この業界に詳しい人に質問して、いくつか良い専門学校を紹介してもらいました。今年は特にコロナの影響で、学校説明会が軒並みオンライン化したため、高3生にとって学校情報を手に入れるのは大変なことでした・・・

 
余談ですが、先生がすごく褒め上手なのでそれだけでも勉強に少しだけやる気が出ましたね。他の子は分かりませんが、自分やる事しっかりやってるんじゃって気持ちになりますねw
もじこはほめ上手なんですね(*^^*)。ありがとう~


Q:ディスレクシア的に、大学入試や受験勉強において特に注意するべきことはあるか?
 1つのことに集中することですね。アレもコレもと手を出したところで、全て中途半端に終わってしまいます。色々なことに手は出せたから、ギリギリなんとかなるでしょ…という考えになりますが、結果は決してついてきてはくれません。一つ一つ進めることが出来ればその時こそ結果はついてきてくれると思います。ちな、実体験ですね。なにか一つ秀でているだけで、安心感や気持ちのありようがすごく変わると思います。

本当にその通り!
アレもコレもと手を出してはいけない。「可能性を広げたい」と手を広げるのはディスレクシアの道ではない。
「これ」と決めたらそこに体力と気力を全集中して、それで突き抜ける。それこそがディスレクシアの正しい道・・・と、私も常日頃から、いろんな人たちに言ってます。


あとは、日々の生活態度なんかは大事ですね。最近はコロナの影響によって面談などを極力少なくする傾向があったため、書類のみの判断になってしまうと今までの生活態度などが影響してきます。私はとりあえず授業にはしっかりと参加し、遅刻もしないことだけは常に意識していました。成績ももちろん大切ですが、生活面や人間関係といった面にも意識を持っていくことはとても大だと思いました。

ナツさんはいつも疲れていて、「学校に行きたくない~」と文句たらたらでしたが、実は皆勤だったとは!
「高校に友達なんて2人しかいない」とも言っていましたが、学校での生活態度を良くする努力を怠らなかったとは。本当にえらいです!



Q:自分がディスレクシアだと知ってどう思ったか? 現在はそのことをどう捉えているか?
 はじめは、英語の先生に言われて、そういったものがあるんだな〜としか思わず、あっても自分は違うんだろうなと思っていました。

誤解がないようにいっておくと、ディスレクシアだったらもっと辛い思いをしていてもおかしくないから、自分は違うんだろうなと思っていました。
ディスレクシアの質問テスト→を受けてみて実際にあなたはディスレクシアよ、と言われた時、正直嬉しかったんだと思います。

自分は周りと頭の出来が違うから、努力が足りないから。ずっとそう思いながら生きてきました。
自慢じゃありませんが、見た目と会話をすると大抵は頭のいい子に勘違いされます。
子供の頃はそれが嬉しかったんですが、成長するにつれその眼差しや期待の眼差しがとても辛かった。向こうが勝手に期待して落胆するだけなのにとても悪いことをしている気分になりましたよね。いつしか、頭が悪いことをどうやって隠したらいいんだろうと、そればかり考えていた時期もあります。

。゚(゚´Д`゚)゜
わたしもナツさんに初対面のとき「ちょっと話せば賢いとすぐわかる」と言いました!
ごめんなさい。。でも、誤解したとは今も思ってません!!

ナツさんは全然頭は悪くない。字があまりに読めないせいで授業が理解できないしテストで点がとれないだけであって、その状態を「頭が悪い」と言うほうが誤解ですよね。

でも学校も、そして本人も、そこを勘違いするのです。。。

字が読めないのは、頭が悪いからではありません!


徐々に人と関わることが嫌になっていき、極力関わらないようにしました。
(これが気難しさの理由ですね。そしてこの手の気難しい印象が前に出ているディスレクシアの人は、程度の差はあれけっこういると、ナツさんを通じて気づきました。
本当は対人能力が高い人たちなのに、いろいろあって人嫌いになってるんですね。。)

話が長くなりましたが、今までの自分は仕方のないことだったんだと思うと、嬉しいと同時に開放感までありましたよね。




今では、そこそこディスレクシアについての知識もあるので、自分の特化しているところをうまく利用して生きていければと思っています。
それが正解です!



Q:もじこ塾に来て,英語は読めるようになりましたか?(正直,どのくらい英語ができますか。)
 読めるか、読めないかで言ったら、読めるようになりました!まだまだ読めないものは多いですが、通う前に比べたら断然読めるようになりましたね。
英語がどれくらい出来るようになったかと聞かれたら、まだまだなんですけどね。なんとなく読めて、なんとなく意味が分かるものは増えました。
読めるようになった時に意味も一緒に覚えれたら良かったんですけど、そこまで私の頭は良く出来てませんでしたね。
なので、一般の高校生のレベルが10ならもともと1ぐらいで、今なら盛って6〜7ある気がします。
↑いや、そんなにはないと思います…(TT)
ターゲット(単語集)の単語10項目ほどのスペルと意味を覚えるのに小一時間かかるほど、彼女のディスレクシアは重度なので。
でも、「明日テストなのでこの範囲を覚えなきゃ」となったときの集中力はものすごいものがありました。


[追記]と書いたら本人から「確かに盛りました、でもこの書き方はちょっと」「それに単語以外の勉強もしましたよね!」とお叱りを受けました(--;)。うまく書けなくてごめんなさい。
読み訓練を教える側としては、どれくらい読めるようになったかも大事ですけど、それ以上に、このつらい訓練に向き合うことに、尊さを感じてしまうんですよね。。100読めたらそりゃあすばらしいですけど、それよりも0だった人が1読めるようになったときの衝撃とか、読んでて限界を超えてしまったときの苦しさとか、そういうことに向き合ったという事実のほうが、本当にえらいと思うんです。
どれだけ大変なことに向き合ったのか、その一端を紹介するために、上のような書き方になりました。




ナツさんの学校は調理実習などのレポートが多く、しかも全部手書きで、ナツさんはよく「明日までに書かなきゃ~」とどろどろに疲れながら帰っていきました。

でも、もじこ塾に来て1年たった高3の1学期には「成績優秀者です!」と通知表に書いてもらえるほど成績が改善。
進路は指定校推薦で、校長面接と書類だけで決まりました。



ここからは、なかなか驚きの内容が語られます・・・
英語的にはかなり重度なディスレクシアのナツさんを通して描かれる、高校受験事情について。

Q:中学のときの英語力について語ってください。
 ローマ字がやっと分かるぐらいでしたね。中学生の頃は、隣の人とペアを組んで会話の練習があったので苦痛でした。正直wasとかwereとかなんだっこれ状態で、読めないし、意味もわからない状態でした。英文なんてローマ字読みするしかなくてヤバイの一言しか出ませんからね?
中学では授業が嫌すぎて、数回ですが保健室なんかに逃げて、参加してませんでしたから。

ナツさんは中学時代、誇張抜きでほぼまったく英語が読めなかったと推測されます。
(ちなみに、高校に入ってからフォニックスを教えた後も、完全に自動化するには至りませんでした)


Q:都立高入試をどうやって戦いましたか。
 少し長くなりますが、そもそも一般試験の単願だったんですよ。私立の推薦も候補にはあったのですが、あと0.3?ぐらい足りなくてお金も掛かるからということで、単願にしたんですね。全体的に勉強ができないので、ものすごい賭けでした。
なのではじめに英語は捨ててましたよねw 手を付けるだけで時間の無駄だと思いましたから。
「英語は捨てた」は本人に確認したところ、言葉のあやではなく、本当に無勉、放置したそうです(@@)

そこからは、少しでも可能性のある数学と国語をメインに勉強しました。
ちなみにVもぎは1回だけ受けたんですが、なんと判定はEでした(たぶん)。驚きびっくりでしたね。

勉強方法は今までの一般試験を黙々とやることですね。合計25回分ぐらいのテストをやりました。分からなかった所は、後日先生にしっかりと教えてもらい、もう一度でてきた際に解けるぐらいの理解度になるように頑張りました。


25回分終わったところで、最初の1回目のものを時間も測って受け直すことで、現状の力量がわかりましたね。これを数学と国語でやりました。
国語は漢字を捨てて、文章問題を中心に頑張りました。

ナツさんのキャラでこれだけ猛烈な勉強をしていたら、ものすごくがむしゃらに勉強している人に見えると思うんですが。
ほんと、学校の先生方に対し、「相当努力しているようなのにできない人については、ディスレクシアを疑うべき」ということを知ってほしいです。

と同時に、英語を捨てても入れる都立高校はあることを、改めて知りました。。。
そのこと自体は「まあ、そうですよね」という感じなのですが、この年月の間にディスレクシアの生徒が自信を失ったり頑張りすぎて燃え尽きたりして、精神的にズタボロになる件については、本当にどうにかすべきです・・・日本の英語教育界は、早期英語教育以上に、こういう生徒たちについて考えるべきです。


またナツさんは、日本語の読みに関してはお父さんの猛特訓を受けたとも言っていました。
「今でも勉強中に父親に背後に立たれると、涙がぶわっと出てくる」と語るほど、過酷を極めた特訓だったようです(「だから父親には後ろに立たせないw」とも言ってました)
こんなところからも、万事において激しく取り組んできたことがわかります。。。




Q:もじこ塾に通っている生徒に、激励のことばを。
これからもコツコツと地道に努力するだけで、大きく変わりますよ٩( ‘ω’ )وがんばって!


Q:将来の夢を1行でどうぞ
 食品に携わる職につけたらいいなと思っています。


~~~

ナツさんは英語こそ読めませんが、料理は上手だし、気は利くし、発言は鋭いですが相手思いだし、人のために動くことをいとわないので、きっと職業人生は順調なことでしょう!

もじこ塾は常に「納税者を育てること」を目標にしてきました。
もじこ塾はバリバリの英語塾ですが、英語力以上に大事なことはたくさんあると思ってます。・・・自分ができることで稼ぐ力をつけて、まっとうな社会人になり、税金を納められる人になる。これはとても大事なことです。
英語ができるようになるのは、そのための手段であれこそすれ、まっとうな社会人になることを阻害するものであっては、断じていけません。

ナツさんは数年内には、立派な納税者になっていることと思います!
むしろ、仕事かメインの生活になったときに、ナツさんの良さが大いに発揮されて、一目置かれる存在になることうけあいです。
英語にはだいぶ、いじめられたナツさんですが、それでももじこ塾の目標を体現しているのは、実にすばらしいことです。

今まで不当に苦労した分まで、やりがいのある社会人生活になるよう祈ってます!