ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。
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2024-05-27

オンライン講座『ディスレクシア英語教授法』見逃し配信を無料公開します

 




コロナ期間中に、もじこ塾では『ディスレクシア英語教授法』のオンライン講座を行いました。

内容的には今もまったく古びていないのですが、
当時はオンラインで授業を行うことに慣れておらず、最初の10分間が未収録だったり、途中で回線が切れてその後かなり動揺していたりして、見逃し配信の販売については申し訳ないとずっと思っておりました。

でもその間にも、こちらをご覧になりたいというお問い合わせを時々受けることがありましたので、このたび、この動画を無料で公開することにしました。
必要な方に、ご活用頂けると幸いです。

また、もじこ塾で使っている教材もこの講座にあわせて整理しました。
こちらも近日中に、ダウンロードで販売する予定です。
noteから有料ダウンロードできます→


よろしくお願いします!

~~~~~~~~~~~
(当時のご案内を転載)

もじこ塾でディスレクシアの中学生に実践している、フォニックス指導法を教えます。

英語だけ極端に苦手な生徒は、ディスレクシア(読み書き困難、読字障害)かもしれません。
ディスレクシアの生徒には、学校の方法とはまったく異なる英語学習へのアプローチが不可欠であり、また効果的です。
ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」では10年以上にわたり、実践研究にアメリカのディスレクシア英語指導法を加えながら、日本のディスレクシア中高生に効果的な英語指導法を作り上げてきました。
このオンラインセミナーでは、その方法を凝縮してお伝えします。
教室で使っている自作教材も提供。教室やご家庭でそのまま使えます。

●内容
1日目
1) ディスレクシアにとってフォニックス指導は不可欠
2) フォニックス:「英語の44の音」の教え方
3) フォニックスを使って単語を読む:「ブレンディング」の教え方
4) フォニックスを使って単語を書く:「音韻認識」の教え方




2日目
5) フォニックスを使って長い単語を読む:「音節」の教え方
6) 長い単語を読み、意味を覚えやすく:「語源とスペルの法則」の教え方
7) 単語を文へと発展させる:「文法」の教え方
8) フォニックスを、学校の英語の授業にどうつなげるか



[追記]
以下はリンク先(note)で有料ダウンロードできます。よろしければぜひご活用ください。

講義資料→

フォニックスビンゴ30本→

全教材(講義資料、ビンゴ、書字練習帳、フォニックス表、など)→



2022-09-24

フォント・スイッチ・プロジェクトに登場!(1)無料ダウンロード教材について

UDデジタル教科書体の生みの親、(株)モリサワの高田裕美さんに取材を受け、

このたび、フォント・スイッチ・プロジェクトのサイトに記事がアップされました→ 

とても懐かしい取材でした……高田さんと私は長年の戦友なのです。

詳しくは記事を読んでいただくとして、

当ブログには、記事に書ききれなかったことを書いていきます。

今回は、付録であるダウンロード可能な教材について。

これが無料でいいの?!というハイクオリティなものに仕上がりました!!

(教材ダウンロードはこちら→)


★  ★  ★


もじこ塾でもおなじみ「UDデジタル教科書体」。教材の日本語は、すべてこのフォントを使用しています。

そのアルファベット版である「UD Digikyo Latin」(UDデジキョウ・ラテン)が、少し前にリリースされました。

このフォントの良さを、少しでも多くの人に知ってもらうこと・・・

  • フォントを変えることで、生徒の混乱や疲労感を減らすことができる。
  • フォントを変えるだけで読みやすさがだいぶ変わる生徒も、なかにはいる。

が、記事の目的です。


そこで、微力ながらお役に立てるのならと、もじこ塾の代表的教材を、UD Digikyo Latinで提供することに。

教材無料ダウンロードの運びとなりました。


しかも!

単にフォントを変更しただけでなく、内容もパワーアップ!!

高田さんはフォントデザイナー界のトップランナーですが、フォニックスに関しては当たり前ですが専門外で。

そんな彼女の素朴な疑問は、学習者の疑問そのもの。

そのむちゃぶり(笑)に答えることで、いま一番ディスレクシア・フレンドリーなフォントによる、ディスレクシア・フレンドリーなフォニックス教材ができました!

たとえばこちら・・・


◆進化した点、その1:フォニックス表がUD Digikyo Latinで登場!


(このフォニックス表は、こちらからダウンロード可能です→)

これまで公開していたフォニックス表をもとに、フォント面でいろいろ微調整しました。

加えて、いくつかの単語も見直しました。

単語選びはなかなか大変なんです。詳しくはその2で。


改訂作業中・・・





◆進化した点、その2:フラッシュカード登場!

フラッシュカードはフォニックス指導の必須アイテム。
だのに、もじこ塾では、フォニックス表を拡大してプリントアウトし、文字ごとに切ってラミネートしたものをずっと使っていました(苦笑)。

今回、はじめてフラッシュカードを作りました!



とてもあたたかみのある雰囲気!
これはおすすめ!



・・・しかし、大変なのははここから。
高田さんから
「裏面に単語を載せたい。できれば1つではなく複数」という要望が。きゃ~

この単語選びには、とて~も厳しい条件があることは、分かってました。
ディスレクシア的なフォニックスの教え方のルールに従うなら既習の文字しか使えないのです。

既習の文字だけから単語を構成する」は、ディスレクシアにフォニックスを教えるにあたり(本当は非ディスレクシアにと教えるにあたっても)、とても大切なこと。
段階的に教えるためにも、生徒の心をくじかないためにも、必要なことです。

そのうえ、日本で英語を学ぶ小5くらいから中学生に適した単語・・・
子供っぽくない、イメージしやすい、ネガティブでない、できれば知的関心にヒットする、という条件を満たす必要があります。
使える文字に制約があるなかでこの条件もとなると、これがなかなか難しいのです。

今回、既習のに含まれる文字しか使えないというルールのもと、単語を選びました。
そうしてできたのがこちら!



これは親切!!
「satipncke」という字の読み方を教えたら、それらのカードに書かれている単語を読むことができます。  (topだけ間違えて入れてしまいましたが。。)

それ以外にも、単語の配列、音素の数や配列など、工夫がいっぱい。
もじこ塾でのフォニックス指導経験を惜しげなく詰め込みました。
生徒に読ませてみれば、その効果を実感できるはず・・・!

いま日本で流通しているフォニックス教材は、aに対してはapple、oに対してはorangeを使うのが定番です。検定教科書もそうなってます。
しかし、どちらもフォニックスワードではないので、ディスレクシア的には読めません・・・
その部分を改善したという点で、かな~りディスレクシア・フレンドリーです。

ぜひご活用いただきたい!


さらに!なんと!
フラッシュカードがアニメーションに!
近日中に、音声もつける予定です!


(このパワポは、こちらからダウンロードできます→)





◆進化した点、その3:ブレンディングの動画!

フォニックスは、「フォニックス表を覚えればおしまい」ではありません。
教えなければならないことは、他にもいくつかあります。

その一つが「ブレンディング」の指導と練習。
一つひとつの文字をつなげて読むことです。

この部分も、ディスレクシアには明示的に教える必要がありますし、
生徒によっては、ブレンディングができるようになるまで、相当の反復練習が必要です。

そんな「ブレンディング」とは何か。
今回、説明動画を作りました。
高田さんがアニメーションを作ってくれました。
そうそう、こういうことです!ありがとう~~


(音が出ます)


ブレンディングが何かわかったら、フォニックスビンゴで練習しましょう。
リンク先に5パターン用意。6人の教室でそのまま使えます。


使い方も、できるだけ書いてみました。


(印刷用のバージョンは、こちらからダウンロードできます→)


★  ★  ★

高田さん自ら、これらの教材の編集作業を、全部手がけてくれました。
プロのデザイナーの手にかかれるとは、なんとありがたいことでしょう。
こうして、これが無料でいいの?というハイクオリティなものができました!

・・・いいんです。もじこ塾の設立目的は社会変革だから( ̄ー ̄)。

UDフォントの存在、そしてフォニックスの重要性が、ひとりでも多くの英語を教える立場の人に、伝わることを願っています。



高田さんからは
「satipn~という配列には意味があるの?」といったツッコミもありました。
そうですよね。。satipnにはたしかに意味があります。このあたりのことは次回。

記事へのリンク→ 

最後に・・・
フォント・スイッチ・プロジェクトの記事拡散のために、もじこ塾はついにツイッターを始めました!→
よろしくお願いします!

2020-03-17

コロナで外出できない方々のために,もじこ塾の一部教材を無料で公開します!

追記(20/05/31)
いよいよ学校が再開されるのに伴い、筆記体練習帳の無料提供を6月上旬に終了します。
たくさんの方にダウンロードして頂き、ありがとうございました。

大文字も加えた完全版を、有料で提供できるよう、現在準備を進めています。
効果を感じて頂けた方は完全版の購入を通じて、もじこ塾の存続を支援して頂けると、嬉しく思います。

日本全国,すっかり新型コロナウィルスに席巻されてしまった早春,みなさまいかがお過ごしですか。

もじこ塾は熟慮の末,この2週間も授業を続けています。
こういうときだからこそ,普段通りの生活を送ることは,とても大事だと考えています。

生徒たちは普段よりも疲れていないので,集中力も読み能力もむしろ上がっています。

そして「いまみんなでここにいる時間を大事にしよう」という無言の結束力が感じられます。

注意はするけれど必要以上に怖がらず,
家庭の事情でどうしても来られない生徒にも思いをはせながら,
みんなで集まって笑ったり煽ったりしながら勉強できることの有り難さを,私も感じていますし,生徒や助手も感じていると思います。


~~

もじこ塾の教材を,春休み終了までの期間,無料で公開します!


「この春休み,もじこ塾に行きたかったけれど,新宿まで出るのは勇気がいる」という方もおられると思います。
そのような方々のために,春休み終了までの期間限定で,もじこ塾が作り込んできたコンテンツの一部を,無料で公開します!!

「英語の44の音」






※出演,撮影,編集,すべて生徒です!



上に出てくるフォニックスの一覧表

そして!筆記体練習帳も!→
取り組み方について(授業日誌のブログに移動します)→

~~~
ああ,もじこ塾はなんて太っ腹なのでしょう(自画自賛)
これに真面目に取り組んだら,かなり効果があると思いますよ!と自信をもってお勧めできる教材たちです。

いま,家でひまでひまで仕方がないという生徒は多いと思います。
筆記体とフォニックスは,そんなときにぜひ取り組んでほしい教材です。特に字が苦手なディスレクシアにとっては,この長~い春休みは,頑張って字を読む練習をする絶好のチャンスです!
少しずつ,毎日取り組んでみてください。


2018-10-28

IDA日記その1:音韻認識の熱狂に釘を刺される/筆記体の本の版元社長に直談判


ボストンからバスで2時間のカジノリゾートで、今年のIDAは開催されました。
ボストンは車越しの夜景だけでも素敵でした☆。でも夜明け前のバスターミナルあたりから素敵じゃない雰囲気に・・・そして予想通り、カジノリゾートの周辺は見事に何もありません。360度原野、ニューイングランドの秋の紅葉です。
カジノリゾートの中は退廃的な雰囲気です。妙にぎらぎらした老人とか、地味~な中国人夫婦とか、平日の昼間からなぜこんなところに?と言いたくなるあやしい人たちがうろうろしてます・・・

そんな会場の一角で開催されているIDA。こちらは見事に白人女性が95%を占めてます。会場の挙手を見ると、教師、ディスレクシア専用チューター[個別指導教師]、アドミニストレーター[行政担当者]が多いです。
参加者は2000人と昨年並より少し少なく、半分が初参加とのこと。
雰囲気はLD学会に近いです。教師の出すオーラって万国共通なんですね()

・どうやら、去年のレターボックスの講演はIDA的にもよほど衝撃だったらしく、今年の発表で去年のその発表に言及しているケースに2件遭遇しました。たぶんみなさん、私と同じように、この1年間はあの講演を宿題として持ち帰っていたわけですね・・・
残念ながら、今年のIDAの発表は、これまでのところ、去年ほどの根底的な衝撃はありません。もっと細かい、具体的な話で収穫が多いです。

◆音韻認識について
・読めるようになるためは、まず音韻認識(phonological awareness, phonemic awarenessなど、いくつかの言い方あり)の訓練を徹底すること、その上でフォニックス(音と文字の対応)を教えるべき・・・が、この12年で業界の共通認識になったようです。
Phonemic awarenessについての新刊も出ていましたし、教材も新しく出ていたので買ってみました。中1クラスで試してみたいです。

ガチャガチャのおまけみたいなものが、多感覚らしいです

音韻認識とは、「単語がいくつの音韻でできているかを、認識する能力」です。
たとえば、sat3つ、step4つ、star3(ar1つと数えるので)
shark3(shark)this3(this)third3つ、
there2つ、rain3つ、candyは5つの音韻からなります。

日本人からすると、「そこって1つにまとめるの?」という反論も出てきますね・・・
その通り。どの音をもって音韻とみなすかは言語によって異なるので、すでに別の音韻体系が確立している場合は、ある程度理詰めで理解する必要もあります。
音韻は人工的な概念なのです。

不思議なことに、定型だと45歳で母語の音韻認識は獲得されています
(stop4つのオトでできていて、t2番目だね!」と言えます)
一方、ディスレクシア(の多く)は音韻認識の発達が遅れますし、程度の差はありますが長期的・定期的・反復的・明示的な訓練をしないと定着しません(ひらたく言えば、毎日510分、訓練が必要です)

グッドニュースは、音韻認識の定着は、年齢が上がるにつれ短期間で定着する傾向が強いということです。
もじこ塾で見る限り、中学生は小学校低学年よりも音韻認識の定着は早いです。
また、音韻認識が定着するまで足踏みする必要はなくて、文法など先に進みながら音韻認識定着の練習を続けることもできます。このことに言及している発表もいくつかありました。


◆ディスレクシアの原因は音韻だけではない
筑波大の宇野先生とワイデル先生がシンポジウムを行ったので、最後だけですが顔を出しました。両先生と直接お話できる役得に預かりました(^^)。地球の裏側のカジノリゾートまで足を運んだかいがあったというもの。

宇野先生からは釘を刺されました。今の私にはとてもありがたかったです。

「アジア系言語のディスレクシアの出方は英語圏とは異なる。
IDAではディスレクシアはもっぱら音韻処理の障害とされているが、日本語ディスレクシアを見ればそうでないことは明らか。
音韻障害だけが原因のことは少なく、視覚認知障害、自動化の障害、それ以上にこれらの混合型が60%を占める。
そのことを英語圏のディスレクシア研究者はわかっていない」。

・・・本当にその通りです。
日本語のディスレクシア、特に漢字が覚えられないのは、形の認識の困難によるものです。ディスレクシア英語教育に意識が向きすぎて、ついそのことを忘れがちになっていました。
日本語(特に漢字の困難)からディスレクシア教育に入ると、ディスレクシアは主に字の形をめぐる困難ですが、英語からディスレクシア教育に入ると、ディスレクシアは音韻を認識し処理することの困難だと分かります。
日本のディスレクシアの生徒はほとんどの場合、この2種類の異なる困難に直面していて、その両方に対処しなくてはならない大変さがあります。


◆筆記体の本の版元社長に直談判
・筆記体の練習帳には本当に感動したので、お礼が言いたくて版元の社長さんの発表を聞きに行き、発表後、話をすることができました。
生徒の字をいくつか見せると、たいそう感動してくれました(TT)
「遠い日本の地でこの本がこんなに愛されていると知ったら、著者はきっと喜んだだろう。彼女は外国語として英語を学ぶ生徒のことを、とりわけ気にかけていたから」。






著者とは故Diana Hanbury King女史、ディスレクシア教育界のレジェンドのこと。
もう一年早かったら直接お礼が言えたのに、本当に残念でした。

「この本はすばらしいです!すごく効果があります。日本には同じものが本当にありません。わたし訳しますけど、日本で出版しませんか?」
と言ってみたところ、マシンガントークで
「超いいね!!僕はADDだから忘れちゃうんで、帰国後ここにメールしてくれるかな、Let’s see what we can do」とあっさりOKしてもらえました!

しかし社長はこっちもADHDだとは理解していない(原稿になかなか取りかかれないorz)

だからここに書いて宣言しておきます。
筆記体の本の日本語版を出すために、版元のOKはもらえました!日本語版を出したい!!

2017-07-27

もじこ塾で使っている道具たち[17/09/15追記]

これまで勉強会で何度か紹介してきた、ディスレクシア学習的に便利な道具たちの、リンク先をお知らせします:

ブギーボード

書いたらすぐ消せるメモパッド。
ディスレクシア的には、自分の字がいつまでも残らない点が◎です。
ホワイトボードでも良いのですが、こちらは一瞬で消えるので授業がテンポよく続けられる、消してもゴミが出ない付属のペンでなくても書ける(爪で引っかいても書けます)点で、良いと思います。
また、このように黒地に白のほうが見やすいと言う生徒も、かなりいます。

欠点は、「間違ったところだけを消す」ができない点(漢字の偏だけ、など)ですが、慣れれば気になりません。


ブギーボード(廉価版)

本家のブギーボードは5000円前後するので、
もじこ塾ではそれより安い、2000円前後のものを使っています(↓リンク先)

機械翻訳?の日本語が若干あやしいですが
品物には問題ありません






[17/09/14追記]
とても多くの方に「ブログに出てたあれ買いました!子供がとても気に入っています」との報告を頂いています。ありがとうございます。
実は、もじこ塾では2種類の廉価版ブギーボードを使っています。
もじこ塾に来る生徒からは、「こちら↓のほうが書き味が好き」「書いている感がある」という声が多いので、紹介しておきます。
上のほうがほんの少し(本当に本当に少しです)書く時につるつるしています。下のほうが"ふこっ"としていると言いますが、ごくごくわずかながら沈み込む感じがあります。
また、下のほうが太く、緑色がかった線が書けます。
寸法は、上と全く同じです



大きさは12インチが、英語のセンテンスを書くにはよいと思います。
8.5インチだとちょっと小さめで、単語を1語だけ書いて覚えるには良いサイズです。

進化の激しい業界なので、半年後にはもっと安くなっているかもしれません。
この1年でも、使い捨てだったのが、ボタン電池を交換できる形式に進化しました。
(とはいえ、3万回は使えるそうで、まだ電池寿命まで使ったことはありません)

初めてこれを見た生徒は、たいていびっくりします。
そして、かなりの生徒が、授業後もこれに落書きをします(笑)
ディスレクシア的だなと~と思う瞬間です。


骨導ヘッドホン

正式名称は「プロナウンス」。
トマティスリスニングセンター東京(両国)などから購入できます:
http://www.ear-voice.com/brain.html


[17/09/15追記]
・骨導ヘッドホンについては、こちらの記事もあわせてどうぞ
・トマティスリスニングセンター東京の「プロナウンス」のページにリンクを貼って頂きました。「プロナウンス」のページからお越しの方々、ようこそm(_ _)m



これは、自分の声を骨導、つまり鼓膜ではなく骨を通じて聞くためのヘッドホンです。
私はトマティス理論を信奉しているのですが(詳しくはいずれまた)
その理論に基づき、耳を整えるものです。
耳が整うと、読めるようになり、ひいては書けるようになります。

また、自分の声を自分で聞いて、お手本との差を修正していくことは、ディスレクシアでなくても、語学学習において非常に効果的だと知られています。
このプロセスを、録音せずダイレクトに行うためのヘッドホンだと言うこともできます。

私が使ってみた経験上、プロナウンスが効果を上げるのは:

音韻認識が非常に悪い生徒(集団授業で、先生が何を言っているのか、ぼわぼわ~となって聞こえない人。runとranの違いが耳で聞いてもわからない人)、

声が小さくて発音のいい生徒(耳が繊細な人/聴覚過敏の人)、

◎片側難聴や耳が詰まっているなど、耳が聞こえていない自覚のある生徒

こうした生徒は、使い続けることで、かなり効果があると感じています。

逆に、×想起が遅いタイプのディスレクシアには、あまり効かないようです。

[17/09/15追記]
こちらも、コメントにあります通り、「ヘッドホン買いました」の報告を数多く受けています。
また、「他社の骨導ヘッドホンを買ってみたが、いまいちだった」との報告も入っています。

他社からも骨導ヘッドホンはいろいろ出ていますが、「プロナウンス」は、高周波を強調することで、耳の奥の筋肉を鍛え、聞く力を整えるのだそうです(それがひいては読む力、書く力につながっていきます)。
先日、5000円程度の骨導ヘッドホンを試させてもらいましたが、「プロナウンス」はこれらと比べると、自分の声が圧倒的にくっきりはっきりと聞こえます。
はずしてからも、しばらく影響が続く感じがあります。


2015-06-16

ディスレクシア小学生用教材、一挙紹介!

小3~4のディスレクシア児の親御さんにご来訪頂いたのを機に、
小学校時代にうちで使っていた教材と、
読者の方から教えて頂いた教材で、うちはタイミングが合わないなどして使わなかったのですが、お勧めできる教材を、まとめました。


こちらもあわせてご覧下さい→

基本の多感覚教材

①ホワイトボード


大きいとたくさん書ける点が良く、
小さければ「これ1つ埋めたらおしまい」と言えるのが良いです。

紙よりも大きく書ける、間違いが残らない、などの長所があります。


②バランスボール
暗記するときは、これに乗ってびよんびよんしながら。
体性感覚が整うので覚えやすくなるらしいです。
夫に邪魔と言われても、これは譲れない(笑)

気分を変えて椅子がわりにすることも…

③スマホ
自分の朗読(や、親子が交互に朗読したもの)をスマホで録画し、
再生したものを聞きながらくり返して言ってもらいます。
自分が言ったことを自分で聞くのは、記憶定着にとても効果があります。



◆実際に使った教材
読み書きが苦手な子どもへの<つまづき>支援ワーク
小学生でディスレクシアだと分かったのなら、
何年生であっても一読の価値があると思います。
前に書いた記事もどうぞ→ 




道村式漢字カード



視写
視写は、非常に効果がありますが
書いた字を音読してもらって完結するので、
なかなかハードルが高い…と受験が終わった今になって思います

視写に使った教材。「朝5分ドリル」
視写に使ったノート「天声人語ノート」




コメント欄で言われて思い出しました!
ドラえもんシリーズのことわざ辞典や四字熟語辞典は
家庭教師君が買ってきてくれました。
楽しく覚えられ、説明もしっかりしていて、お勧めです

ちびまる子ちゃんシリーズも使いました。
こちらも同じくおすすめ


クッシュボールと言うそうです。
2つ用意して、30まで数えながら交互にキャッチボール。
左右の感覚を養ったり、勉強前の儀式として





算数と理科がなくてすみません。。
算数は家庭教師君と市販の問題集をいろいろやりましたが、
私のほうができないのでお勧めできる自信がなく(苦笑)、
理科は6年間、実験教室に行かせてました。


◆読者の方からお勧め頂いた教材

※お勧め頂いた方のお名前を失念してしまったものもあるので、
以下ではお名前は特にご紹介しませんが、
この場をお借りして、改めて情報に感謝です!


・道村式カードがいまいち効果がない人のために

当ブログには、「道村式カードはうちにはあわなかった」という報告も寄せられています。
そういった方から教えて頂いた教材を紹介します。
漢字の意味ストーリーがあると覚えやすい子には、以下のほうが向いているようです。

『歌って書ける小学漢字1006』

中はこんな感じです

白川静『常用字解』
1つ1つの漢字の語源が説明されています。
どんな漢字でも、古代中国にさかのぼる意味が書かれているので、ストーリーが作れます。

著者は漢字学の大権威、白川静。
常用漢字が音読みで引けます。
うちの場合、この本は中学に入った今のほうがピンと来そうな気がします


『調べて覚える漢字辞典ドリル』
上の、より易しいバージョンと言えます




・指に装着する筆

墨運堂 直感文具 ゆび筆

大人ディスレクシアの方から
「これはきっとお子さんの役に立つ」と頂きました。
筆で書くって、やってみるとすごく身体を使いますね!

・日本地図のお風呂シール


ディスレクシアの子に地図の読み方を教えるを読んだ方から、こういうものがあると教えて頂きました。



『書字指導ワーク1』
うちの子の鉛筆の持ち方が変なのに気付いた方から、ご指南いただきました。
小学校1~2年が主な対象。字以前の運筆のためのワークブックです。
ブレインジムにとても似ています。
中はこんな感じ

2014-04-14

毎小(毎日小学生新聞)と朝小(朝日小学生新聞)をディスレクシア的に読み比べる

たいへん間があいてしまい申し訳ありません!
数々の音信不通につきまして、この場を借りてお詫びを申し上げます。
順次お返事してまいりますので、なにとぞご容赦下さい。

子は6年になり、私と同い年の男性教員が新しく担任になりました。
新学期3日目、
「A4 1枚にお願いしたいことを簡潔にまとめて」に従い→こちら
保護者会の最後に立ち話でお願いしたところ
「ほかの子の何倍も、努力してるわけですね!」
と言ってもらえました(TT)
いままでで一番イイ感じの滑り出しかも。子の態度が明らかに違います。
これについては改めて。


☆  ☆  ☆

すみません、ここからが本題です。

3月末から、子供用新聞を試読中です。
毎日小学生新聞(以下「毎小」)と朝日小学生新聞(以下「朝小」)です。
まだ決められないのですが、どちらにしても、
小学生新聞はディスレクシアの読み練習の素材としてお勧めです!
以下、ここまでの途中経過です。


■小学生新聞の、ディスレクシア的に良い点

長所1:
総ルビ、写真・イラストつきで、良い文章が手に入る。

毎小・朝小とも全部ふりがなつきです!!
ディスレクシア的に大変ありがたいポイントです。
内容的に興味がある記事なら、4年生ごろから読めると思います。

記者が書いているので文章がきちんとしているのも、ポイント高いです。
イラストもありますし、写真も当たり前ですがプロのもので、理解の手助けになっています。


毎小は毎週土曜に、「15歳のニュース」と題して、
ルビなしのちょっと難しい記事のページがあります。
この音読は、やはり難しいようです(内容ではなく字が)


15歳のニュース(毎小)


長所2:
毎日新しいものが来るので、読む習慣が身につきやすい。

仮に読んでみようと思う記事がなくても、また翌日来るのは、
うちのようにあきっぽい子でも挫折しにくく、大変ありがたい点です。


今日はこれを読んでいました。(毎小)
具志堅さんはきっとディスレクシアなので、子はたいへん共感を寄せています(笑)




長所3:
1本の記事が短いので、ディスレクシアでも最後まで読める。

新聞は1つの記事がそれほど長くないので、
ディスレクシアでも「読めた!」という達成感を味わえます。
子は「僕は新聞を毎日読んでいる」と自信を持っています
(全部は読んでいないのですが、、、)

これは記事としてはかなり長い方(朝小)
興味があればディスレクシアでも読破できます。



☆小学生新聞の、ディスレクシア的に物足りない点・・・
あえて言えばですが、
・フィクション好きの子だと、もしかしたら物足りないかも(連載小説は載ってますが)。
うちのやつは社会的事象に関心があるので、新聞は興味の持てる読み物のようです。

・映像を喚起する文章ばかりではない(!)
これは子を傍で見ていて実感したことですが、
新聞には、映像が思い浮かぶような文章とそうでない文章があり
(記事の種類というより、書き手が映像を思い浮かべて書いているかによる気がします)
映像が思い浮かばない文章は、読んでいてつらそうです。
特に「中学受験の問題を解いてみよう!」的な抽象的な内容には、頭を抱えています。

これを読んだときは「綿花」「原油」「綿織物」「ガソリン」の画像をiPadで見せて
ようやくイメージがつかめたようでした。
あと、外国の話をするときは地球儀は必須です。(毎小)



・新聞記事は書き言葉なので、音読するとリズムに乗れない場合が時々あります。
でもこれは、書き言葉に慣れるための訓練だと、肯定的にとらえることができると思います。




朝小と毎小、どちらがディスレクシア的にはお勧めか?

実は、これがまだ結論が出ていないのです。
今月で朝小の試読期間が終わるので、どちらかに決めたいのですが。。

・「コスパ」
(この言葉はあまり好きではないですが・・・)

毎小は1580円/月で8ページ、
朝小は1769円/月ですが、同じ8ページでも1ページの面積が毎小の2倍です。
(朝小は普通の新聞と同じ判型、毎小はその半分)

ただし、朝小は2ページは全面広告だし各面の広告も大きいので、
単純に朝小のほうがコスパがはるかに良い、とは言い切れません。


・内容面
子供が「好き」と言っているのは毎小です。
最大の理由は、判型が小さいのでとっつきやすいこと、
それと、はっきりは言いませんが、中学受験色が薄いことだろうと思います。

朝小は受験産業色があまりにも強すぎます。
中学入試の解説、受験塾の広告、中学受験推しの教育評論家による寄稿などが毎日掲載され、
某有名中教師の校内紹介の連載もあり、
中学受験を煽る新聞といっても、過言ではありません。
毎小はもっと「普通の」小学生用新聞です。

*  *  *

朝小と毎小は、朝日新聞と毎日新聞のカラーをそのまま受け継いでいます。
前者はやっぱり教条主義的で、良くも悪くも「望ましい大衆」へと誘導するきらいがあります。
後者は「中立とはこういうことですよね?」と装うところがあります。

そこまで子供が感じ取っているかはわかりませんが、
うちのやつは、「良い子」の枠が見え隠れするような内容にひときわ反発するので、
中立的な内容のほうがしっくりくるのかもしれません。

*  *  *

ここまで言ったうえで、朝小の長所を挙げるなら、
外部の人が書いた文化的な記事に、読み応えあるものが多い点でしょうか。
子は、「毎小が好き」といいながら、朝小の特集記事もちょこちょこ読んでます。
なのでどちらにしようか悩みます・・・

この連載は写真もですが、文章もとても映像喚起的で
ディスレクシア・フレンドリーです。(朝小)





複数紙を読み比べるのも面白いことですが、
お金のこともあるし、読まない新聞がたまるのは非常にストレスなので、
そこまでするかは思案中です。


浦和の無観客試合の記事を読み比べました。



どちらの新聞も、教科的な内容に、力を入れています。
いわゆる新聞記事と、同じかそれ以上の分量を割いています。

これを音読してもらいながら
iPadの画像検索で「古墳」「卑弥呼」「銅鏡」「埴輪」などを見せて
歴史の勉強をしてみました。(朝小)





うちでは現在のところ、

・毎日1つは、自分で面白そうな記事を選んで読む
・それとは別に、毎日1つ記事を音読してもらい、それについて質疑応答
・発展性のある記事があれば、それを使って社会か国語の勉強をする。
・視写(週1本、家庭教師の先生としている)の素材に使えるかも。

という使い方をしています。



ディスレクシアの子が毎日何かを少しずつ読むとしたら、
小学生新聞は、かなりお勧めです!
ルビが振ってあるので、4年生にもなればぼちぼち読めると思います。
朝小と毎小のどちらが合うかは、試読して決めてもいいかもしれません。

毎日小学生新聞の試読申し込み
https://form.mainichi.co.jp/annuncio/koudoku/shidoku/form.html

朝日小学生新聞の購読申し込み
http://www.asagaku.com/shimen.html