ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。
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2018-10-28

IDA日記その1:音韻認識の熱狂に釘を刺される/筆記体の本の版元社長に直談判


ボストンからバスで2時間のカジノリゾートで、今年のIDAは開催されました。
ボストンは車越しの夜景だけでも素敵でした☆。でも夜明け前のバスターミナルあたりから素敵じゃない雰囲気に・・・そして予想通り、カジノリゾートの周辺は見事に何もありません。360度原野、ニューイングランドの秋の紅葉です。
カジノリゾートの中は退廃的な雰囲気です。妙にぎらぎらした老人とか、地味~な中国人夫婦とか、平日の昼間からなぜこんなところに?と言いたくなるあやしい人たちがうろうろしてます・・・

そんな会場の一角で開催されているIDA。こちらは見事に白人女性が95%を占めてます。会場の挙手を見ると、教師、ディスレクシア専用チューター[個別指導教師]、アドミニストレーター[行政担当者]が多いです。
参加者は2000人と昨年並より少し少なく、半分が初参加とのこと。
雰囲気はLD学会に近いです。教師の出すオーラって万国共通なんですね()

・どうやら、去年のレターボックスの講演はIDA的にもよほど衝撃だったらしく、今年の発表で去年のその発表に言及しているケースに2件遭遇しました。たぶんみなさん、私と同じように、この1年間はあの講演を宿題として持ち帰っていたわけですね・・・
残念ながら、今年のIDAの発表は、これまでのところ、去年ほどの根底的な衝撃はありません。もっと細かい、具体的な話で収穫が多いです。

◆音韻認識について
・読めるようになるためは、まず音韻認識(phonological awareness, phonemic awarenessなど、いくつかの言い方あり)の訓練を徹底すること、その上でフォニックス(音と文字の対応)を教えるべき・・・が、この12年で業界の共通認識になったようです。
Phonemic awarenessについての新刊も出ていましたし、教材も新しく出ていたので買ってみました。中1クラスで試してみたいです。

ガチャガチャのおまけみたいなものが、多感覚らしいです

音韻認識とは、「単語がいくつの音韻でできているかを、認識する能力」です。
たとえば、sat3つ、step4つ、star3(ar1つと数えるので)
shark3(shark)this3(this)third3つ、
there2つ、rain3つ、candyは5つの音韻からなります。

日本人からすると、「そこって1つにまとめるの?」という反論も出てきますね・・・
その通り。どの音をもって音韻とみなすかは言語によって異なるので、すでに別の音韻体系が確立している場合は、ある程度理詰めで理解する必要もあります。
音韻は人工的な概念なのです。

不思議なことに、定型だと45歳で母語の音韻認識は獲得されています
(stop4つのオトでできていて、t2番目だね!」と言えます)
一方、ディスレクシア(の多く)は音韻認識の発達が遅れますし、程度の差はありますが長期的・定期的・反復的・明示的な訓練をしないと定着しません(ひらたく言えば、毎日510分、訓練が必要です)

グッドニュースは、音韻認識の定着は、年齢が上がるにつれ短期間で定着する傾向が強いということです。
もじこ塾で見る限り、中学生は小学校低学年よりも音韻認識の定着は早いです。
また、音韻認識が定着するまで足踏みする必要はなくて、文法など先に進みながら音韻認識定着の練習を続けることもできます。このことに言及している発表もいくつかありました。


◆ディスレクシアの原因は音韻だけではない
筑波大の宇野先生とワイデル先生がシンポジウムを行ったので、最後だけですが顔を出しました。両先生と直接お話できる役得に預かりました(^^)。地球の裏側のカジノリゾートまで足を運んだかいがあったというもの。

宇野先生からは釘を刺されました。今の私にはとてもありがたかったです。

「アジア系言語のディスレクシアの出方は英語圏とは異なる。
IDAではディスレクシアはもっぱら音韻処理の障害とされているが、日本語ディスレクシアを見ればそうでないことは明らか。
音韻障害だけが原因のことは少なく、視覚認知障害、自動化の障害、それ以上にこれらの混合型が60%を占める。
そのことを英語圏のディスレクシア研究者はわかっていない」。

・・・本当にその通りです。
日本語のディスレクシア、特に漢字が覚えられないのは、形の認識の困難によるものです。ディスレクシア英語教育に意識が向きすぎて、ついそのことを忘れがちになっていました。
日本語(特に漢字の困難)からディスレクシア教育に入ると、ディスレクシアは主に字の形をめぐる困難ですが、英語からディスレクシア教育に入ると、ディスレクシアは音韻を認識し処理することの困難だと分かります。
日本のディスレクシアの生徒はほとんどの場合、この2種類の異なる困難に直面していて、その両方に対処しなくてはならない大変さがあります。


◆筆記体の本の版元社長に直談判
・筆記体の練習帳には本当に感動したので、お礼が言いたくて版元の社長さんの発表を聞きに行き、発表後、話をすることができました。
生徒の字をいくつか見せると、たいそう感動してくれました(TT)
「遠い日本の地でこの本がこんなに愛されていると知ったら、著者はきっと喜んだだろう。彼女は外国語として英語を学ぶ生徒のことを、とりわけ気にかけていたから」。






著者とは故Diana Hanbury King女史、ディスレクシア教育界のレジェンドのこと。
もう一年早かったら直接お礼が言えたのに、本当に残念でした。

「この本はすばらしいです!すごく効果があります。日本には同じものが本当にありません。わたし訳しますけど、日本で出版しませんか?」
と言ってみたところ、マシンガントークで
「超いいね!!僕はADDだから忘れちゃうんで、帰国後ここにメールしてくれるかな、Let’s see what we can do」とあっさりOKしてもらえました!

しかし社長はこっちもADHDだとは理解していない(原稿になかなか取りかかれないorz)

だからここに書いて宣言しておきます。
筆記体の本の日本語版を出すために、版元のOKはもらえました!日本語版を出したい!!

2017-12-23

もじこ塾だより(6)~ディスレクシアに筆記体を教える効果について~

斜めの姿勢は,きちんとした教育を受けている証拠なんですよ(笑)!
アトランタ後,もじこ塾では,中学生に筆記体の練習を始めました。

アトランタで買ってきた,オートン・ギリンガム(=ディスレクシア用)の筆記体練習帳を使っています。

この効果は,どうやら相当に高いです(*^_^*)

右利き用と,左利き用(゚∀゚)があります!

この本の著者は,後から知りましたが,こちらに登場するディスレクシア教育界のレジェンドのお方。ですので,この本も本当にディスレクシア・フレンドリーです。
・単純な形から複雑な形に(abc順ではなく),
・フォニックス読みできる単語だけを使用,
・余計なことをごちゃごちゃ書かないシンプルな紙面,
・単純明快な指示,
・・・など,ディスレクシアにとって取り組みやすい工夫が満載です。
サンプルページ→

この本の前書きに,「ディスレクシアに筆記体を教える利点」がまとめてあるので,訳してみます:

1) 手で覚える:1つの単語をダンスのように,1つの連続した動作で書く。このため,運動としての筆記体での単語の記憶は,スペリングの習得とその記憶保持に役立つ。

2)  左右反転が減る:筆記体の小文字はすべて,ベースラインから始まり,連続した動作で書く。ブロック体のように,1ストロークごとに紙から鉛筆を離すことはしない。

3) 単語のスペースが適切に開く:ディスレクシアの生徒は,単語と単語の間のスペースがうまくとれないことが多いが,筆記体だとこの問題がなくなる。文字と文字をつなげて単語を作るため,単語の終わりと始まりを決めやすくなる。

4) 書くほうが脳に良い:手で書くことは,タイピングよりも多くの認知リソースが刺激される。「子供たちは手で書くことを初めて学んだとき,読むスピードが増す。そればかりか,アイデアを思いつく能力や情報を記憶に保持する能力も,手で書いた場合のほうが高くなる。言い換えると,書く内容だけでなく,どうやって書き留めるかも重要なのだ」(原文出典こちら→)

↑えええ~まじ!!
ディスレクシア用の筆記体の本で,こういう言葉に出会うなんて・・・
このくだりを読んで衝撃を受けたのが,筆記体を教えようと思ったきっかけかもしれません。


すべての字は,ベースラインから始まり,基本的には「スマイル」で終わる。
1つの単語は一筆書きする。
この本は,単純な字形から始まり,だんだん複雑なものに進んでいきます。

左利き用は,文字の傾き方が違います。
ほとんどの生徒は言われるまで,筆記体の文字が傾いていることに気づきません


n,u,tとも,「来た道を帰る」のがポイント。
これが意外なほど難しく,かつ字形を整えるために重要



まるでネイティブのような字!

上と同じ生徒の普段の字

日本の中学ではかなり前から,筆記体は教えていません。なので生徒は筆記体は書けないのはもちろん,筆記体を初めて見たときには「この字は読めない」と言います。
しかしながら,それでもめげずに筆記体を教えると,実に多くの利点が明らかになるようで・・・

現時点では,日本のディスレクシアの子に筆記体を教える利点は,以下だと考えます:

1)リズムとして書字を覚えられる
筆記体はとてもリズミカル。体で拍子をとるように,または音楽の指揮をするように,書いている子もいます。
目や手以上に,ビートを使って?!書くもののようです。
そのことはおそらく,読字能力の根本的なところに良い影響を与えそうです。なにしろ英語はリズムの言語ですから…

2)必ずベースラインから始まるので,混乱が少ない
上にもあるように,すべての字が同じベースポイントから始まるので,混乱が減ります。
現に,「筆記体のほうが書きやすい」と言い始める子も出てきました。

3)左右反転が減る
一筆書きで,左から右に書いていくので,左右反転が起きにくくなります。
またbとd,pとqは筆記体だと形がかなり違います。仮にすべての字を筆記体で書かなくても,これらだけは筆記体風に書くことで,左右反転を防ぐことができます。

4)アルファベットの書き順を改めて知ることで,字形が整う
この効果が,意外と大きいです。
昨日も,dの筆記体を書いたあと,dが入った単語を(ブロック体で)何気なく書いてもらうと,書き順が間違っている(=棒から先に書いている)子がほとんどでした。
「dは筆記体でやったみたいに,〇の部分から書いたほうが,形が整うよ」と言うと,みんなびっくりしていました。今後このように,筆記体の知識を普段の書字に生かす場面が出てきそうです。

#こういうやりとりがあると,ディスレクシアの子も,実はきれいな字を書きたいと切望していることに気づきます。
#その気持ちに応えるには,書き順も明示的に教える必要があるようです。


5)数学の記号(ℓなど)が読めるようになる
生徒のほうから指摘されたポイント。
数学や物理で出てくる記号が読めなかったらしいのですが,筆記体を習いはじめたことで読めるようになったり,類推が効くようになったらしいです。

6)純粋な書字の訓練は,精神統一になる
習字や写経の効果と同じです。お手本を見ながら純粋に字を書く練習をしていると,教室にとてもいい気が流れます。・・・たとえディスレクシアであっても。

7)指に書字用の筋肉がつく
筆記体の練習は,手が疲れるようです。でも,その疲れこそが必要だと感じます。

もじこ塾は中1から浪人生までいるので分かるのですが,
字を書かなさすぎると,18歳になるころには指の筋肉が衰え,ほっそりした力のない指になります。そうなると,書きたくても指が言うことを聞きません。
一方,字をたくさん書いてきた19歳ディスレクシアは,字が汚くてもバリバリ書いていけるだけの筋肉が指についています。
13歳だと,まだそこまで指の筋肉に差はありません。ということは,中学生の時点ではまだ書くことは諦めてはいけないようです。
もちろん,よほどの書字障害などの例外はあるでしょうが。
でも,書字がつらい=書くこと免除!とも,どうやら一概には言えないようで・・・

8)筆記体ができるとカッコいい。筆記体を知っていると自慢できる
これこそが,筆記体を教える最大の利点。
筆記体が読めたり書けたりするのは,とにかくカッコいい! これに尽きます。
「学校の先生が突然,黒板に筆記体を書き始めたんですけど,クラスのなかで自分だけ読めた」
「友だちに『これ書ける?』と聞いてみたけど,自分のほうが上手に書けた」
「英語で名前を書くときは筆記体で書きたい」
・・・という話が生徒の口から出てくるのを聞くと,ディスレクシアの子も切実に,「自分も英語ができる」と言いたいのを感じます。
それを可能にしてくれるのが,筆記体という分野です。

そんな筆記体の練習なども,冬期講習では行います。
残席少しあります。ご興味のある方はぜひどうぞ→

2016-06-16

【翻訳】ディスレクシアの子の音韻認識の育て方

homeschooling with dyslexia(ホームスクーリング・ウィズ・ディスレクシア)
というサイトの翻訳を呼びかけたところ、
音韻認識の教え方と、サイトワードの訳し方の記事を、
「まるはな」さんが訳して下さいました!
ありがとうございます!

音韻認識・・・先日横浜で行われた
「アジア太平洋ディスレクシア・フェスティバル」のシンポジウムでも、
「フォニックス以前の問題として、オトをとらえることのできない子がいる。
多感覚法もフォニックスも効果がない、音韻認識が弱い子たち。
日本ではディスレクシア英語指導法は皆目分かっていない、実態も分かっていない。
こうした音韻認識が弱い子たちへの指導法に至っては、まったく分からない」
と断言されていました。

個人的には、英語についてはざっくりした音韻認識を責めすぎずに、
"言葉の音楽"を重視して、どんどん先に進むべきだと思っていますが、
ことはそんなに簡単ではないのでしょう・・・?

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ディスレクシアの子への音韻認識の教え方
原文はこちら→

●音韻認識の教え方
ディスレクシアがあってもなくても
音韻認識を学ぶことは、読みの学習の基礎となる。

●音韻認識とは
言葉が小さな音の集まりであることの認識のみならず、
音をバラバラにしたり、入れ替えたりできることを意味する。

●音韻認識の重要性
〇音韻認識は読みの学習が成功するかどうかの指標になるもの
〇音を分割したり合成したりすることは、
文字を音にする能力や読んでいるものを理解する能力を高める。
〇また、フォニックスは音韻認識の上に成り立つ

話し言葉での音を理解できて、それを操作できるのならば、
書き言葉でも同じようにできる準備が整ったということだ。


●音韻認識を調べる
以下のようにして子供の音韻認識のレベルを調べることができる
①お手本の語と同じ音で終わる語のリストを作らせる
②例示した語を、初めの音、真ん中の音、終わりの音に分けさせる
③語の中にある音節の数を数えさせる

以上の3つのことが自信をもってできれば
フォニックスへの準備ができているということ。

●音韻認識を教えるヒント
ゲームのように楽しくやること
1日10分でいいので毎日やること
○子供が嫌がったらやめること
○ディスレクシアの傾向のある子はこの練習に時間がかかることがある。
1年かかることも珍しくない。
○音や語は、子供が聞く必要のある回数繰り返すこと
○折に触れて音で遊べる方法を探すこと

●音韻認識の教え方
○韻
音韻認識を教えるもっとも簡単な方法には、韻を踏む言葉を使うものがある。ゲームのように楽しくやること。子供が嫌だというサインを出したらやめて翌日にまた行うこと。毎日数分でびっくりするほど効果が上がる。

☆韻を聞く
例:「この言葉とこの言葉に同じ音があるね-」などと言って韻が出てくる本を読む。

☆韻を区別する
例:3つの言葉を言って、最後の音が同じでないものをあてる。

☆韻をふんでいる文を作ってみる。
例:「今言った言葉と同じ音で終わる言葉を言ってみて」
  「これから言う文が同じ音で終わるように言葉を足してみて」

○音の合成、分解
音に慣れたら、語の中の1つ1つの音を区別できるようになる。まず初めの音、終わりの音、真ん中の音、とすすむ。音を分解できるようになったら決まった音で始まる(終わる)
名詞に移る。

以下は初めの音についての例だが、終わりの音や、やや難しい真ん中の音にも応用できる。

☆音を認識する
同じ音で始まる語を3つ言う。子供にどんな音で始まっているかたずねてみる。

☆音を区別する
同じ音で始まる2つの語と違う音で始まる1語を言う。どれが仲間外れかたずねてみる。言葉を返してくるのが難しい場合は、初めの音を強調する。

☆音をつくる
例:「/f/で始まる言葉を言ってみて」

○音節の合成と分解
子供が1つ1つの音を意識できるようになったら、言葉を音の塊に分けたりくっつけたりすることに移る。

☆音節の合成
音節で区切った語を言って、それがどんな単語になるか答えさせる。

☆二つに区切った単語をくっつける
語を2つに分けて言い、それがどんな単語になるか答えさせる。

☆音素の合成
語を音素に分けて言い、それが全体でどんな単語になるか答えさせる。

※楽しくやるのを忘れずに。時々子供にも問題を出してもらおう。

○文の分解
短い文を言って、単語の数だけ手をたたく。見本を見せるとわかりやすくなる。

☆音節に分ける
音節ごとに手をたたく。

①見本を見せる
②お手本と同じ単語で同じようにやらせる
③こどもだけでやる

☆単語を前後に分ける
単語を前後2つのパートに分ける。
見本を見せて、子供が簡単にできるようになるまでいろいろな語で試す。

☆音素に分ける
単語を音素に分けて言わせ、いくつの音が聞こえたか子供にたずねてみる。

音韻認識を教えるのに参考にするとよい本: all about reading
(翻訳おわり)
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ところで音韻認識の弱い人と言えば、
私の父(75歳、引退した建築家)は音韻認識の弱いディスレクシアだと思います。

私がもの心ついた頃から、私の家族は
「父(ディスレクシア)の珍妙な受け答えに母(アスペ)がキレる」の繰り返しでした。
今は、うちの子に「おじいちゃんって天然だよね~」と言われています。

父の弱い音韻認識は、成長とともに多少は向上したのでしょうが、
25歳くらいをピークにごくゆるやかに低下を続けており、
自分が聞き間違いが異常に多いことを自覚して、いろんな戦略を立てる以外、
これといった解決策はない気がします。
(父はメモ魔、あとiPhoneで毎日何十枚と写真を撮る写真魔です)
上のようなレッスンは、父にはちょっと無理な気が。。
年齢的なものもあると思いますが、
次々と口頭で指示したところで、それを理解する様子が想像できません(汗)

ところで、異邦人として生きることは、
音韻認識の弱さを悟られずに生きる、有効な手段だと思います。
(父は、仕事人生の全部が海外、それも先進国での仕事はほとんどありません。
なので、珍妙な受け答えをしたとしても、
"外国人だからそんなもの"というスタンスでやってこれたのだと思います。)



メモ魔でディスレクシアな父(よく見ると「材」が「村」に(汗))
大人になって「書いて覚える派」になるディスレクシアは、驚くほど多いです

話がずれました。次の訳です。まるはなさん、引き続きありがとうございます!


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ディスレクシアの子へのサイトワードの教え方

原文:こちら→
                       
サイトワードとは、ルールで読めない、見て覚えることが必要な単語
 ディスレクシアの人は正しいやり方で読みを教わるのが良い。
 インターネットで探したが、ディスレクシアの人に効果的な教え方がほとんどなくてショックを受けた。
 以下は多感覚を用いた素晴らしい学習法の例である。 

ディスレクシアの子どもにサイトワードを教える方法
 この記事の後のほうに、私の子どものBen がどうやってサイトワードを覚えるのかをやって見せているビデオがある→Ben はこの方法を見つけるまで何週間やってもサイトワードが1つも覚えられなかった。このやり方を始めてから、彼はサイトワードを簡単に覚えるばかりでなく楽しく学ぶようになった。Dyslexia Training Institute の先生方に感謝。
 
やりかた
① 
サイトワードをフラッシュカードに書く。
子供に単語を読ませる。
わからない単語であれば読み方を教える。

鉛筆やペンのおしりでカードの文字をなぞりながら文字の名前を言う。
鉛筆やペンのおしりでアンダーラインを引きながら単語を読む。
これを2回繰り返す。

指を使ってテーブルに単語を書く。
2でやったのと同じように文字を書きながら文字の名前を言い、
単語の読みを言いながらアンダーラインを引く。
覚えそうになっていたら記憶をもとに書けるように、カードはひっくり返しておく。
これを2回繰り返す。

自分の手で反対側の腕をたたきながら、文字の名前を言う。
腕をなでおろしながら(左利きならなで上げながら)単語を言う。
(訳者注:ビデオを見るとよくわかります→

できるのであれば、ノートにその単語を書く。

単語を見て読むということが5~6回続けてできるようになるまで、練習する。
 

☆ビデオについて
文字を書くときは正しい書き順で書くのが理想的ですが、このビデオの中でBenは時々逆から書いたりしています。私たちは書き順について取り組んではいますが、サイトワード学習の中では書き順を直すことはしていません。

●サイトワード学習開始にあたって


できれば子供たちに勘で読む習慣をつけさせないため、習っていないサイトワードの出てこない教材を使ったほうが良い。

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サイトワードについては、どこで読んだか忘れましたが
フォニックス読みと発音通りの読みの両方を覚える」のは、
ディスレクシアには正しい方法だそうです。
(「ウェドネスダイと書いてウェンズデイ」など)
このことと、上の覚え方を併用すると、日本人学習者にとってはよさそうです。

2016-06-11

もじこ塾特別セミナー「出来るが先、知るは後、B.B.メソッド」

16/06/18 1ヵ所訂正しました。難波先生、ありがとうございます。

BBカードの考案者、難波悦子先生(セルム児童英語研究会)をお迎えして、ディスレクシア英語指導にBBカードをどう取り入れたらよいかを考える、スペシャルなセミナーを行いました!

難波先生、もじこ塾のセミナーにご登場下さり、本当にありがとうございます。
BBカードとその理念をしっかりと学び、ディスレクシア英語指導に生かしていくことが、感謝の気持ちをお伝えすることになると思っています。

今回は、参加者のY. I.さんが、講演録を作って下さいましたー!!
ありがとうございます!!
こちらで取っていたメモから少し補足して、ご紹介します:

=====================================

冒頭、もじこさんより以下の紹介がありました。
「本セミナーが開催されるきっかけは、20163月に東京で開催された英語教育UD研究会で、難波先生ともじこがそれぞれプレゼンテーションを行い、難波先生から、「ディスレクシア英語教育は大から小であるべき」がBBカードの理念に一致しているとのご指摘を頂いたこと。今日は、難波先生に、3月のプレゼンと同じ内容をお話していただき、ディスレクシアの子供の英語教育について悩みを抱えている参加者の皆さんと共に、私(もじこ)自身も多くのことを学びたいと考えている。

 本セミナーの準備として、参加者の皆さんが抱えている悩みなどについて難波先生にメールでお伝えし、お返事もいただいている。難波先生のメールには、深い言葉が溢れているので、読みあげる形でご紹介したい。『これまでの日本の語学学習法は、易から難へ、そしてspoon feeding(スプーンで口に入れてあげるような方法)で、やってきた。その結果として、教師が子供たちを見て言うことは、英語が聞き取れない、言えない、読めない、書けない、といったないない尽くし。しかし、これは教師の側から見ただけのこと。教師が教えれば教えようとするほど、子供は学習の緊張から逃れられない。子供を学習の緊張から解放させてやることが重要。』 
また、戦後の英語教育は、Jack and Betty以降、70年間変わっていない。なぜなら、ALTが入っても、オールイングリッシュ形式になっても、"教える"という点は変わっていないから…とも。
ご紹介はここまでにして、難波先生、よろしくお願いします。」

☆  ☆  ☆

難波先生のご講演の趣旨は次のとおり。

1.BBカードメソッドの基本は「教えない」
「教えない」とは、「生徒がすでに持っているものを基に、気づかせる」ということ。
「生徒がすでに持っているもの」とは、英語の知識ではない。わからないことの意味を推察する力とか、羅列されたことばの中から自分なりに規則性を見つける力など、その子がすでに持っている能力のこと。
子供を観察していると、それぞれ強い力が異なる。Visual(視覚能力)が優れた子、Auditory(聴覚能力)が優れた子、Kinesthetic(身体能力)が優れた子など、それぞれ異なる。その子が得意な力を生かしてやることが大切。

2.BBカード誕生のきっかけ、理念
もともと、BBカードが誕生したきっかけは、私(難波)の英語教室にいた、言い方は悪いが、箸にも棒にも引っかからないような子供たちが楽しんでできるようにと考えたこと。
教師が教えようとすればするほど引いてしまい、自分の殻に閉じこもろうとする生徒がいる。このような子に対し、どうするか。

「サ・シ・ミの法則」というのがある。50年前に石神井中学の先生が言ったこと。
学校の1つのクラスのうち、上位3割(「サ」)は、教えなくても自分で規則性を発見して学んでいく子供、
その次の4割は、教えられて何度も練習すれば身についていく子供(「シ」)、
残り3割は教えられて何度も練習しても、残らない子供(「ミ」)となる。

言語学者のクラッシェン(Krashen)が言っているように、ことば(言語)というものは意識的な学習によっては身につかない。特に、EFL環境(英語が外国語である環境)にいる日本の子供たちは、学習によって英語を身につけるのではなく、自然に気が付いたらできていた!となるのが良い。そのためには、現在、学校で教えているような文法事項などの明示的知識をいくら教え込んでも、自分から発話する瞬発力は出てこない
反対に、BBカードで遊んで、はじめからセンテンスを言えるようになっていれば、子供は必死に覚えなくていい。ただ言うだけで良い。「おまじない」も、カードの「センテンス」も、言えるところだけで良い。

3.実際にBBカードで遊んでみる
それでは、実際に、本日の参加者の皆さんに4人一組でチームになって、BBカードで遊んでもらいたい。
まずはダイヤのカード16枚を使った「基本ビンゴ」。
(「shuffle your cards」と声かけし、4×4にカードを並べてもらう。
カードを配り、並べてもらっている間、「おまじない」として、不規則動詞の活用を先生が言い、生徒にリピートさせる。take-took-taken-takingなど。
配り終わったら「おまじない」も終了。「おまじない」の意味は一切解説しない。)

私(難波)がセンテンスを言ったら、まねして、子供の気持ちで、どのカードか考えてほしい。
(先生が"Lucy Locket lost her letter."と字札を読み、生徒役は絵札をあてる)

子供がわからなくても「どれかな?」と言って考えさせる
全部はわからなくても、letter という言葉で推測できて、あてられる子がいる。あたったら「ピンポーン!」「あたり!天才」、外れたら「ブッブー!」、それだけ。「できた/できない」ではなく「あたり/はずれ」だけ。楽しめばよい。
その過程で、「Lucy Locketちゃんは、何をなくしたって?」(「手紙」)「そうだね、letterをなくしたんだね」というような「意味をとるための質問」をすることで、letter という単語を知らない子でも、音と絵を見て、「letter =手紙」というのが、その子の中で結びつく。
自分からピックアップするように持っていく。

 1つのセンテンスの中のすべての語を、最初からわかる必要はない。あいまいさに慣れていってほしい。
「あいまいさ」に耐えられる力をつけていくことが大切。
あいまいな状態でもセンテンスを言えることが、後々、文法を学ぶ時に、帰納法的に納得できることにつながっていく
このあいまいさに慣れさせるため、B.B.カードは、いちばんやさしいダイヤのカードからでも、機能語(前置詞など)を多用したセンテンスや、過去形、未来形、現在完了形などいろいろな時制のセンテンスを入れている。
B.B.カードは全部で64枚あるが、これで英検3級レベル(中学校終了程度)の文法事項をすべてカバーしている。意味がわからなくても、言えるようになればよい。

(ここで会場から質問。「カードの意味を教えてほしいと言われたら?」
難波先生の答え「『わかったら教えて』と言います」)

文法を気付かせるとは:
Ken  keeps me waiting.
Kate keeps me waiting.
Ken and Kate keep me waiting.
と言えば、子供たちは気付く。

Happy Henry has gone to Hawaii.で、
「Happy Henryちゃん、どこ行ったかね?」(「ハワイー」)
「じゃあ、Happy Henry が北海道に行ったら?」
「(Happy Henry has gone to Hokkaido)」

 はじめから、子供がすらすら英語のセンテンスを言えるわけがない。何度も、ビンゴやゲームなどの遊びを通じて、絵と音に触れていき、反復を自然な形で繰り返すことで、潜在意識の中に、絵と音を内在化させることができていく。
そのためには、手間暇をかけていかなければならない。ことばを覚えさせたいなら、手間暇をかけないと無理。

特定のグループが勝てるよう、読む字札を調整することも。これはほめるため。
こういうことのできるゲームなら、できる子とできない子の垣根を作らない。

さらに遊び方の紹介。
・神経衰弱
(例文を聞いて、対応する絵札を表にする。正解した人、つまり対応する絵札を表にすることができた人が、次は例文を読みあげる役になれる)
大人はテキトウな札を選ぶが、子供は自分がビンゴになるような絵が返せる札を読む。このとき、子供は右脳と左脳を使っている。

・ただ言えるだけの例文をもとにした遊び。
(子供が64文をすべて言えるが、意味はわかっていない状態で、
例えば、Gentle Giraffe looks at George.に対し、
先生が、Gentle Giraffe likes to look at George.と言い、生徒も繰り返す)
2~3枚繰り返すと、likes toが入る。何をやっているか分からないまま、言えてしまう。

教えることに熱中すると、「覚えた/覚えていない」で判断してしまう。
だが「言えればいい」なら、いつの間にか覚えてしまう。

子供が言えるようになった時点で、意味を聞く。
「わかって、納得して、覚える」だと、わからないものは覚えられない。

スプーンフィーディングの弊害。通常の反復では、I amばかり反復して、次にYou areばかり反復するという方法をとる。そうではなく全体で入れる、つまり、is/are/wasを同時に入れる。未来形などもこの方法で入る。手間暇はかかるが。

「なんだか分からないができる」は英語嫌いをなくす。

4.BBメソッドの基本三原則
BBメソッドの基本三原則は、
(1)全体から個へ、
(2)基本は遊んで学ぶ(学習ではない)、
(3)いい加減が好い加減(言葉の曖昧性に耐えられる力が生徒自身の「気づき」につながる)、というもの。
これによって、特に小学校段階でBBメソッドを取り入れると、
(1)反復というルーティンワークを子供に悟られずに行える、
(2) 「遊び」という形式をとるため、できる子とできない子の垣根を作らない、間違いを恐れない、
(3)英検3級レベルの64センテンスが身体にしみこんでいることが、中学以降の英語学習のよりどころとなる、
(4)文法については中学校で帰納法によって気づける、
というメリットが生まれる。

5.BBカードの学習段階
BBカードの学習段階は、
1段階が「絵と音の一致」
2段階が「音と意味、音と文字の一致」
(先生の言葉の模倣と反復を繰り返すことにより、いつのまにか記憶に定着する)、
3段階が「置換(substitute)と変換・転換(recast)」
(転換とはlikes toを加えることなど。recastでは訂正を大げさに行わないことが大切。子供の発言をそのまま受け止めてからさりげなく言い換えれば(「takedね、took」)、子供はこっそりと正解を学ぶ。
難波先生から、訂正のご依頼がありました。
たいへん勉強になるので、そのままの形で掲載いたします。
recastでは子どもの間違えた表現を先生が繰り返すことはしません。
ですから、「そうね。」といったん引き受けて、間違えた子に向けてではなく、全員に「took」とリピートを促します。

こうすると、間違えた子は自分の間違えたことに気づきつつ、先生が聞き間違えてくれたことで恥をかかなくて済みます。

しかし、過去には「先生、○○ちゃんは間違ったこと言ってたよ」などと小さな親切(?)を発揮してくれる子もいたりしましたが・・・。そんな時でも「あら、そう?」で済ませます。

「子どもの間違えを先生が繰り返さない」はrecastの鉄則(?)と言ってもいいかもしれません。


4段階が「選択(類推による作文)」。

 第3段階の置換とは、主語や目的語を置き換えることにより作文の練習となる。変換は時制を変えること、転換は基本文をもとに違った意味の文に変えていけること(例:Betty Botter wants to buy some butter. She likes to buy some butter.)である。

 この段階ができたら、第4段階の「選択」が可能となる。
ここでは「BB作文」を行う。(2枚のカードの、主部と述部を合成した文章。Betty Botter has gone to Hawaii、The flying rabbit will get to the forest to buy a cake.など。)そこから文型練習、自由作文、会話など変形練習を含む文法練習が可能となり、自分で発話、作文することができるようになる。

 BBの反復と学校の反復の違い。学校とBBでは、反復の回数は同じだが、BBの方が広範。学校では、I likeならI likeばかり反復し、その後二度とI likeの反復に戻ることはない。

インプットの重要性。BBの後は本読みと、先生とのインタラクションが大事。そしてインタラクションのためには、核になるものが必要。それが64文。
外国語環境になくとも、この核があれば、そこから広がっていける。

小学校でBBカードを導入する利点。
(1)ばらつきのない小学校英語教育が可能(学校外での学習歴に関係なく、みんなで一緒に楽しめる)
(2)英語の専任でなくても使える。CDがあるから。学校の先生もCDを聞いているうちに覚える。
(3)帰国生の子に読み手になってもらうなど、できる子も退屈させない。
(4)英語の素地を作れる。リズム、イントネーション、アクセント、リエゾン。文字。準動詞までの文法。そして作文まで。
BBカードは遊びだから、間違いも許される。間違えたくない環境だと挑戦しなくなる。その姿勢だと英語は苦手になる。いいかげんでOK。それでも、だんだんもやもやがはっきりしてくるもの。

多読vs.訳読。
多読によって本が読めると、英語が好きになり、自力で英語力を高めていける。つまり自己教育力がつく。

BBカードの目標。
難波先生の目指す、BBカードで遊びまくった子供の小学校卒業段階での目標。
最低段階は、64のBBセンテンスを自分で言えて、意味がわかること。
その次の第2段階は、センテンスの変換、転換ができること。
最終目標である第3段階が、センテンスを自分で作れること(自発的な作文と発語ができること)。

6.ビデオ鑑賞:
最後に、実際の子供たちの様子をビデオで見てほしい。(ビデオ鑑賞で、講演は終了。)

☆ ☆ ☆

質疑応答(主なもの)
Q. ディスレクシアや学習障害のある子でも、BBカードを通じてセンテンスを言えるようになったとしても、どこかの段階で、言えるようになったセンテンスを「読む」という段階が必要になると思うが、どのようにしたら読めるようになるのだろうか。(もじこ)

A. 自分(難波)は、これまで、ディスレクシアのお子さんを指導した経験はないので、ある北海道の先生の手記(LDやディスレクシアのお子さんの指導に関するもの)を参考として配布した。
ただ、BBカードに遊びを通じてセンテンスを諳んじられるようになった子どもでも、字カードを見て、すぐに読めるわけではない。最初は絵カードと字カードの番号でどの文が分かり、語を図形的に捉えて、全体語形的に読んでいる。ただ、それを繰り返していくことで、子供自身が「読める!」という自信をつけていく(途中で番号をシールで隠すことも)。


Q. 文字学習を始めるタイミングは、いつになるのか?

A. BBメソッドでは、最初にアルファベットは教えない。ただ、例えば1時間のレッスン全部がBBカードというわけではなく、最初は英語の歌を歌ったり、Simon Saysのゲームなどをやったり、英語の音やリズムに慣れる時間はとる。その中で、自然にABCソングなどを覚えていく。BBカードの64センテンスを完全でなくても覚えて、言えていたら、フォニックス的な遊びをやって、音と字の一致を図っていく。たとえば、Betty Botterのセンテンスに”b”の音がいくつ入っているかな?と聞くゲーム等を行う。


Q. BBメソッドでは、フォニックスをやるタイミングがかなり遅い、というかアンチ・フォニックス的な立場だなと感じたが、どの段階でフォニックス的な指導をするのか?(もじこ)

A. 実は、フォニックスはいつから、どこから、入れてもよい。フォニックスの規則性を教えたとして、自発的な発語につながるわけではない。ことばは規則ではないから。まず、音を入れておいて、音の認識ができなければ、ダイヤのカードのセンテンスの韻を踏んでいることの規則性に気づくことはできない。
Betty Botter bought some butterに対し、How many B sounds are there?(いくつBの音が入っている?)と聞くが、正解するには年月を省いてはならない。せっかちはいけない。

BBカードを説明するにあたり使っている枕詞がある。それは「だまされたと思ってやってみて下さい」(会場笑い)。
覚えられる子はすぐに覚える。座っていられない子、飽きっぽい子は、ただ教室にいればいい。そこにいれば、そのうち覚えるから。


Q. 難波先生の著書(下記、参考文献1.)によると、10週間で64全てのセンテンスを入れる必要があると書いてあるが、実際に、レッスンで使っていると、とてもそのスピードで入れることは難しいと感じるが、どうすればよいか。

A. 最初の10週間で、64のセンテンスを完璧に覚える必要はない。あくまで、64のセンテンスに「触れさせる」のが大切ということ。
64のセンテンスに、英検3級レベルまでの基本文のエッセンスが詰まっているので、早い時期に触れておくことで、英文のあいまいさに耐えうる力をつけさせることが可能となる。
BBカードは、ダイヤは頭韻で、ハート、クローバー、スペードと、だんだん言いにくくなっていく。だが、これが易→難の順だと考えるのは思い込み。4種類、すべて同じように扱ってよい。
順々に扱っていく途中で教室に新しく入会する子もいる。それもかまわない。たいていの子は、自分が入会したときに扱っていた種類(ハートなど)が一番好きになる。


Q. BBカードは、ビデオに出てきた通り、下は3歳から可能だと分かったが、上は何歳くらいまでを想定しているか?

A. BBカードを製作したときは、小5の子を念頭に置いていたが、広まるにつれ、だまされた人(笑)の中には、下は3歳くらいから使う人も出てきた。この年齢の場合は、字カードの使用は想定していない。また、BBカード以外の読み聞かせや歌などもたくさん行う。字は学童期から。


Q. 中1ショック対策として、BBカードをどう使えるか、何か提案はあるか。

A. BBカードの使い方は、年齢を問わず同じ。まずオトを聞かせ、言えるようにすること。
授業を捨てる覚悟が必要かもしれない。

もじこ:学校のテストでは習熟度がはかられるわけだが、ディスレクシアだと、どうしてもそのペースに合わない。だが、目の前のテストができるようになりたいのか、それとも英語の運用力を身に付けたいのか。BBカードは後者を可能にしてくれるのだから、学校のテストは割り切る覚悟が必要、なのかもしれない。

(参考文献)
1.難波悦子『続・カードで遊んで英語大好き!―「B.B.カード」活動集』(東京図書出版会、2007年)
2.和泉伸一『「「フォーカス・オン・フォーム」を取り入れた新しい英語教育』(大修館書店、2009年)

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難波先生、ありがとうございました!!

出席者の感想より:

◆先生のやることは「教えない!」そのかわりに「考えるきっかけを仕込む」ということがとても勉強になりました。

「つみあげない」「教えない」にまず衝撃を覚えました(汗)。英語は勿論、他の教科も基礎からやって、コツコツと覚えてきましたから…
他の教科はともかく、英語に関しては、結局聞くのも話すのもできないし、従来の英語学習ではまず親である私が挫折感を抱いています。挫折感の理由も、今回腑に落ちました。「英語のあいまいさを許容する」は自分はとても苦手だし、「間違えたらはずかしい」もとても根強くあります。英語が苦手な理由はその辺りなんだとわかり、ディスレクシア要素のある子供には、BBカードで、覚えない英語のスタートをさせてあげたいと思いました。

◆ディスレクシアかも?な生徒さんが何人かいて、悩んで参加させて頂きました。教えずに"あいまいさ"を残したままゲームをするというのは目からウロコでした。
BBカードは、正直ハードルが高いかな…どうかなと迷い中ですが、今日のセミナーはたくさんのヒントを頂け、とても勉強になりました。ありがとうございました。

◆マニュアルありきのレッスンを、渋々ながら受け入れて指導する身には、素晴らしく目新しく新鮮な内容でした。"だまされて"みようかしらと思いました。

教えないで遊びのなかで、身につけさせる。全体を覚え、部分にうつる。定型の子たちにも、もちろん大切なことだと思いますが、ディスレクシアの子たちにも非常に助けになるメソッドだと思いました。
ただ、やはりディスレクシアの子にとって、一番の難関は、正確に読んで書くこと。この部分は、BBカードのその先で、これから考えていかないといけないのかなと思いました。とりあえず導入としては非常に有効だと思いますし、定型、ディスレクシア関係なく、みんなで楽しんで遊べるところが、すばらしいですね。

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もじこの感想

「ディスレクシア英語指導は"スモールステップ"が鉄則と言われるが、BBカードはその真逆のアプローチ。この2つにどう折り合いをつけるのか」という質問を事前に頂いており、私もずっとそのことを考えながら拝聴しておりました。

語学学習は、全体像・・・その言語の音が響いている様子を目の当たりにして、その言語の音楽(と私は呼びますが、リズムやイントネーションを含めたリアルな会話の世界)に少しでもひたることがすごく重要で、スモールステップはその後に行うべきものだと、今は考えています。
ジョリーフォニックスにしても、道村式漢字カードにしても、言葉の音楽に触れていることが前提で(前者は英語、後者は日本語)、それなしでいきなり取り組むと、ディスレクシア的にはいくらスモールステップでも、苦しいものになるようです。
そういう意味で、BBカードは、"言葉の音楽"を教室に作り出すことができるという点で、画期的な教材だと感じました。

難波先生の生徒への声かけ自体は、とても、とてもスモールステップです。
正解を全部与えず、本当にちょっとした訂正だけで、そこから生徒自身に考えさせます。この声かけの仕方は私も、もじこ塾春期講習や予備校の授業ですでに取り入れており、生徒がすごく主体的になると感じています。

一方、やはりディスレクシア的には、ある種のことをスモールステップで"教える"ことは不可欠だろうとも、今回の講演を聴きながら思いました。ディスレクシアは「サ・シ・ミ」の「ミ」のさらにどん底の子たち、中学3年間英語の授業を受けても、theが読めないこともある子たちです(実際にいました)。こういう子には、ある部分は"気付かせる"のではなく"教える"ことが不可欠で、この部分にいつまでたっても自力では気付けないことが、学習障害と呼ばれるゆえんかも、、と思いました。

数人のディスレクシアの中学生を教えた経験では、「今から私が教えることが分かれば、こういうことができるようになるよ」と見通しを示せば、ディスレクシアなら理詰めでの文法説明も、なかなか覚えられないフォニックスも、"教える"ことに頑張ってついてきますし、むしろ教わることを望んでいるように思います。
・・・と質疑応答で申したところ、「もじこ先生は努力できない子を見たことがないのでしょう」と難波先生からご指摘を頂きました。
これは深い!!以来、ず~っと考えています。で、今思うことは・・・
「はい、私がこれまで出会ってきたディスレクシアの生徒は全員、努力できる子たちです」
ディスレクシアの子は、誤解を恐れずに言えば、原則として努力家だと思います。小学校入学と同時に「なんでみんなそんなに読めるの?」と密かに焦ったり、「書き取りの宿題が終わるまで居残り」といった仕打ちを受けたりしていれば、自然とそうなるでしょう(ノД`)。天然や多動のせいで努力家に見えないケース(笑)もあり、また努力の到達点は知能によって異なるでしょうが、少なくとも純粋なディスレクシアは努力する人種だと私は思っています。
ごく少数、10代前半で、勉強する姿勢(→文字通りの)ができていない子はいましたが、それは体幹が整えばずいぶん変わると思います(しかしこれは、非ディスレクシアにも言えることかもしれません)。

2016-05-16

第1回「読み書き困難の子への英語の教え方をシェアする指導者の会」を行いました。

先日、「読み書き困難の子への英語の教え方をシェアする指導者の会」
の第1回を行いました。
お越し下さった方、ありがとうございました。
不手際も多く、また、一人一人にきちんとご挨拶できず、
申し訳ありませんでした。

この会は、3月のUD研究会の終了後、参加者同士で話しているなかで
「英語講師と、こういう話をする機会はなかなかない。
こういう場を定期的に持てないだろうか」
という声があがって、立ち上げたものです。
ありがたいご高説を学ぶというよりも、
発表者の議論を出発点にして参加者で議論し、
ディスレクシアや発達障害の子にやさしい(=すべての子にやさしい)
英語教育を模索していこうという主旨の会です。

今回は、勉強したいという保護者の方も、全体の4分の1ほど来られました。
私自身、これまでいろんな研究会や学会に潜入してきて
「お母さん必死ですね( ´,_ゝ`)プッ」という目には何度も遭っているので
熱心な保護者をできれば排除したくないのです。
この業界、専門職の保護者(教師、医師、薬剤師など)が不思議と多いですし、
そうでなくても、力のある保護者は、教える側に働きかける力を持っています。

保護者の方には、
「"自分の子をどうにかしたい"を超えた所で、積極的な発言をお願いします」
と申しました。

集まった指導者の方も、保護者との協力は不可欠というスタンスでした。
率直で建設的な議論ができたことを、嬉しく思います。

「さらに具体的な教え方のノウハウを知りたい」という声もありました。
次に発表する方々、よろしくお願いしますね~
(次回は9月上旬に行います。詳細は後日告知します)

記憶に残っている主なことばをご紹介します。

◆「グレーゾーンの子」の存在。
記念すべき最初の発表は、大手の英語教室で児童英語講師をされている方。
「発達障害ではないか」と未就学段階で気付いた子に、
親に言うことなく、どう対処したか/対処できなかったかという話でした。

私も予備校で、本人にさえ「キミはディスレクシアだね」などとは言わずに
対応を変えているので、よく分かります。
こうした話は、実践報告や学会の研究発表では、表に出てきづらいものです。
それだけに「グレーゾーンの子に、それと指摘せずに配慮する」
という教師側の心構えは、大事と思いました。


以下は、私が話したことです。

◆ジョリーをアレンジすること
ジョリーフォニックスは、現地の未就学児~を対象に作られたパッケージ。
日本のディスレクシア中学生に使う場合は、アレンジしたほうが効果的。

ディスレクシアであっても、年齢が上がるほど、1回にできる量が多くなる。
中2なら1回に10字程度、高校生なら20字以上。
一覧を使って全体像を見せるべき(「英語の字はたったこれだけだよ」と)。

生徒に刺さる多感覚も、幼児と中学生では変わってくるのは当然。

例えばアクションは、うちの実験台(小5男ディスレクシア)には徹底的に教え、
つい最近までスペルが分からないときはアクションをヒントにしていたが、
中1で「アクションは子供っぽくて恥ずかしい」と言う子もいる。
ませてくる年頃になると、アクションは難しくなるらしい
(「左脳で英語を学ぶようになる頃が境界線」と指摘を頂きました)。

もじこ塾春期講習では、
「教師の発音と、生徒の発音を、交互にiPadで録画したもの」を作り、
それを再生して言えるようにすることを、宿題にした。
自分の声を自分で聞くことは、記憶定着効果が抜群な多感覚。
また、教師の発音と生徒の発音が交互に入っているのを聞くことで、
修正しやすいという効果もある。

◆日本のディスレクシア中学生とフォニックス
海外ではフォニックス不要論もあるようだが、
それは、母語として英語を使っている環境での主張であることを認識すべき。
また、フォニックスにはアナリティック
(←現在日本のフォニックス最大派閥である松香式はこちら)
と、後発のシンセティック(←ジョリーはこちら)の2種類がある。
フォニックスの議論をするときは、
どちらのフォニックスの話をしているのか、注意する必要がある。

外国語として英語を学ぶ場合、音と文字の対応
(アルファベットの各文字を、どのような音に対応しているか)を教えるべき。
特に、ディスレクシアだと、音と文字の対応に自力で気付けないので、
教える必要がある。

フォニックスは英語学習の長いはしごの、最初の1段にすぎない。
フォニックス後も、おそらくは大学受験の英語まで、
ディスレクシアには普通とは異なるアプローチが必要になる。
しかしながら、thisをなんと読むか、
中3の1月まで分からないディスレクシアもいるほどなのだから、
ディスレクシア的にはフォニックスは不可欠。


◆聞く→話す→読む→書く




日本にいる普通の人(非ディスレクシア)の英語力は、
「読む」力が一番大きく、
それとほぼ同じくらい、「書く」力があり(※単なる書字能力)
それから一回り小さく「聞く」力があり、
さらに二回りくらい小さな「話す」能力がある。

教育方法としても、「読む」の円を大きくすることに主眼がおかれている。
字が得意な子は、「読む」から外国語に入ることができ、
「読む」が大きくなると、「書く」もおのずと大きくなる。

だが、ディスレクシアの英語力は、「聞く」が一番大きく、
それとほぼ同じくらい「話す」能力がある。
その半分くらいの大きさの「読む」円があり、
そのさらに2割くらいの大きさの「書く」円がある。

ディスレクシア英語教育は、大きい円から順にアプローチすべき。
つまり、「聞く」→「話す」→「読む」→「書く」の順に。
1)「聞く→話す」で文法力をどこまで伸ばせるか
2) 「話す」力に、「読む」力をどこまで近づけられるか
3)「読む」力に、「書く」力をどこまで近づけられるか
が、ポイントになる。

なお、「聞く」ときも、文字を見せながら。
文字を見せながら読んであげるのが「聞く」、
文字を自力で読んでもらうのが「読む」こと。

#という話をしたところ、
#「外国に行ったときの英語の学び方は、右ですよね」
#「四技能の学習方法は右であるべきだ」
#「右の円の外側に、「英語を遊ぶ」という円を描きたい(=モチベーションの円ですね)」
#などの感想を頂きました。

◆bとdは、ディスレクシア的には最後まで鬼門
「bとdの区別をどう教えるか」という話が出ました。
ベッドの絵を描くとか、ボールとバットのアクションとか、色々出ましたが、
予備校講師的には、bとdは、ディスレクシアなら最後の最後まで間違う
と言いたい!

butとdotを、年間で5回も読み間違えて、
読解に詰まって気絶しそうになったり、設問を間違えて頭を抱えたりして、
それでもW大に合格したりするのが、ディスレクシアです。

「bとdの区別ができなかったら、先に進めないよ!」
と、bとdだけの猛特訓をするのではなく、
何度でも、さらっと「あ、これbutだよ」と指摘するにとどめる
(↑こちらのテンションはできるだけ地味に。大げさに指摘しない、笑わない)
ほうが、この件に関しては効果的だと思ってます。

2016-04-12

もじこ塾春期講習:受講後の感想

みなさん!ハンカチの用意はよろしいでしょうか。
もじこ塾春期講習の感想をご紹介します。
(感想をさっそくお寄せ下さった方々に、取り急ぎこの場を借りて御礼申し上げます):

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春期講習、とても熱心に指導して頂きありがとうございました。
最終日の帰り、まず息子が言ったのが
「前置詞と発音だけでこんな劇的に変わるとは!」
何が?とたずねたら
「俺でも読めるんだな。」でした。
今までとの違いに驚きと、それと嬉しい気持ちがいっぱいで出てきた言葉です。
録画を弟も私も一緒に楽しく何度も繰り返しみました。
受講させて頂けたことで息子が自分自身の変化を実感できたことに、嬉しく、とても感謝しています。
(新高1・男)
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。゜。゜(ノД`)゜。゜。
初日、「親がいつのまにか申し込んでいた」とつぶやいた彼は、
部活で競技生活を送ることを条件に高校入学していることもあり
高校生活へのモチベーションは抜群にありました。
ちょっと英語を読んでもらうと、前置詞が分かっていないことが見て取れたので
初日は前置詞を教え、
翌日は単語の読みに苦労していたので、3日でジョリーの42音を教えました
(上で「発音」と言われているもの)。
最終日は「やることいっぱいあるから母には来ないでと言った」と言い
高校の教科書の予習(音読と訳の録画)にひたすら励みました。
4日目、読める自分に驚く暇もないとばかりにひたすら録音する姿は、
ほんとに美しかったです。。

「この調子で部活を頑張れば、その競技で大学に入るのも夢じゃないよ」
と告げました。

彼はアスペルガータイプだそうで、
課題を明確に示すと、確実にこなしてきます。


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「又夏休みに講座があったらよろしくお願いします。楽しかったです」
という、とてもシンプルな答えが返ってきました。
作文などが苦手なので自分の感想を聞かれてもこんな感じですが
親が代弁すると
今まで、いろいろな塾を体験した事があり好き嫌いがハッキリしてる子で…
英語への拒絶反応が今まで特に酷かった…それなのに
今回のもじ子先生の短期講習で…もしかして自分でも英語わかるようになるのかも…
と、思えたようです。
先生から教えて頂いた家庭学習の方法も気をつけて実践する様に頑張ってみます。

個別塾の先生方にも一応説明したのですが、
音読ができるまでは文法は教えられないと言われてしまいました。
先生という職業の方は中々新しい方法を受け入れてもらうのに時間がかかるものなんですね。。。
(新中2・男)
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キミから「夏にもまた来たい」と言われるだけで、
先生は、教えたかいが十分にありましたよ( ̄ー ̄)また会おうね~

「カレンダーに「もじこ」って書いてあって何だろう?と思ってたら
1週間前にこのことを告げられた」「親はいつも無理やり僕を連れ回す」
「英語ができるようになりたいとは全然思わない」と公言していた彼。
英語の授業はまったく理解出来ないとのことで、
1~3日目でジョリー42音を攻略。
耳が抜群に良く、元来真面目でもあり、
rとl、aとoとuも、翌日には完全に言い分けられるレベルに仕上げてきました。
最終日には中1の文法を時間の許す限り口頭で伝授。
口もよく動き、理解度も申し分ないものでした。
最後にはiPadを指して「これなら分かるのに」。

「一切書かせずに文法をざっと教えて、口で完璧にリピートできたら書く」
が最も合っているタイプとお見受けしました、が、
「音読ができるまでは文法は教えられない」ですか・・・orz

彼は、多動のない、純粋?なディスレクシアと感じました。
例文ひとつにも、絵や状況が見えているタイプです。
この絵を大事にすることが指導のポイントでしょう。


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もじこさん、こんにちは、◎◎です。先日の春講習ありがとうございました。
その時に、私の意見を送っていいとおっしゃってくれたので、送ろうと思います。
迷惑でしたら無視して構いません。
下が意見です。

多くの人は、若者は学校に行って勉強します。その中にはディスレクシアは必ずいます。ですが、学校に行ってないディスレクシアは必ずいます、事例として私がです。
私はもの心ついた時からいろんなことを知りたい、学びたいとゆう知的好奇心は溢れていて、絵を描いたり物語を作ったりすることが好きですが、不登校です。
自閉症とゆう特性もあり、現代日本の大人とは思えない教師との遭遇を何度も経験して、小中高と合わせても1年未満しか学校に行ってません。
それはいいのですが、私は市販の「学校に行っている」前提で作られている教材が使えません。いろいろ教材を試して頑張ったのですが、失敗に終わりました。
学校に行けない、教材もない、どうやって勉強するのかわからない。ものすごい努力と根性で歴史の本などを読み、読める本で知識を得るしかない。それも、ひとりで。
勉強できないうっぷんを創作活動ではらし、それでも知識を渇望します。
学校に行かない人でも、学びたいと思う人はいます。10年20年先に全ての人が学べる社会ができていてほしいと、思います。

もじこさんとの授業は楽しかったです。
では、失礼します。
(17歳・女)
-------------------------------------------
。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`)。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・

名古屋から来てくれたかぐや姫。
今回受講された女子は全員、男子とは対照的に
「もじこ先生に会うのが楽しみだね~」とお母様と話しながら来ました。
彼女もそうです。


一人で、ものすごいエネルギー(念力とも言う)を使って英語を読んでいたので、
もう少し楽に読めるよう、5文型を教えてあげました。
頭の中に途方もなく豊かなイメージの世界をもっている彼女は、
ひとつひとつの切り返しが宇宙人的で、ものすごく鋭くて、
教えていてとてつもない浮遊感?! 新たな視点を得る感覚を味わいました。

このタイプも、内的世界に寄り添い、
例文ひとつにしても、その内的世界を損なわない指摘をすることが
大事だと感じました。

かぐや姫さんの「学校に行っていない人でも学べる英語の教材がほしい」
という願い、しかと受け止めました。
というブログへのリンクが貼ってあります(残念ながら英語のみなのですが)
カリフォルニア在住、8児のうち7児がディスレクシアで、
全員をホームスクーリングして20年目というお母さん
(というか、ディスレクシア教育の大実践家)のブログです。
引用したことはないのですが、私もすごく参考にさせてもらってます。
かぐや姫さんのためにも、いずれきちんと紹介したいです
(だれか訳すの手伝ってくれ~)




続きの話は木曜に!残席僅少、ぜひお越し下さい→

と同時に、遠方のかたにも当日の様子をシェアする仕組みを、現在検討中です。
当ブログが、むしろ東京以外の方々からのコメントによって発展してきたことを
私は忘れたことがないのです。詳細は後日!

2015-12-08

第3回単語テスト/英検はディスレクシアの子に自信をつけさせるのに有効である

抜き打ち単語テストの結果。


pとqが逆
本人は「わかってても、書くのは無理」と思っています。

たしかに、口頭で問う形式なら、もっと取れたでしょう。

しかし、そもそも単語テストという形式がディスレクシアには厳しいようです。
ディスレクシアにとって、日→英の単語テストには何重もの困難があるようです。

1. "単語"は、ディスレクシア的には意味単位として細かすぎる

前にコメントで高校生の方から指摘があった通りです→

単語は、単体というより
動詞+目的語(ask a question)、
形容詞+名詞(a quiet room)、
動詞+前置詞句(walk in the park)
などのような、少し大きなかたまりで覚えているようで、
単語1つ(askだけ、inだけ)を問うて、その意味を想起させるのは
難しいことのようです。
「そう、あれ・・・あれだよ・・・」的な状況が続きます。

教えると「そうそう!それ。分かってたんだよ」と言うので、
見ようによってはお調子者と言うか、
「なら自分で正解を言いなよ」と言いたくなります。
きっと学校ではそう見えているに違いありません。危険だ(- -;)


単語を「V+O」や「形+名」のかたまりで覚える単語帳としては、
「英単語ピーナツ」シリーズという大定番がすでにあります。
中学生で使えるかは未知数ですが・・・



2. 具体物より、抽象概念を表す語のほうが覚えづらい。

イメージしづらい語は覚えづらいということのようです。
alwaysやsometimesはなかなか覚えづらく、
arrive at the airportやwait for the busは覚えやすいようです。
きっと「空港到着」「バス待ち」の絵が頭の中に浮かんでいるのでしょう。
(こうして書いてみても、日本語なら1語で言えることが、
英語では単語が細かく分かれています)


3. 英単語を音読すること(デコーディング)の困難について。

私は、英語は音にできないと解読不能だと思っています。
仮に間違った発音でも、ある語を見たら常に同じ音を頭の中で鳴らせないと
英語は読めません。
この「字を見て音を想起する」ことを、専門用語でデコーディングと言います。
de-codingとは「暗号を解読する」という意味です。

#というか、
#各種研究では「読む=頭の中で音を鳴らす」ことだと当然視されていますが
#漢字は必ずしもそうでもありません。
#漢字は「頭の中で音にしなくても意味が分かる境地」があり得るのです。
#だからこそ「英語は音にしないと意味がわからない。この点が日本語と違う」
#ことを改めて確認する必要があるようです。
#そして、ディスレクシアで上の境地を極めることで漢字を読んでいると、
#中1ショックが激しく出てしまうようです。

話を戻すと、ディスレクシア的には、英語というのは
文字を見て頭の中で音を鳴らすことから逃げられない点で(も)
日本語よりはるかにやっかいな言語です。

ただし。
ディスレクシアは、ある単語を見て、苦労して音にできた瞬間に、
「ああ、あれね」という感じで、同時にすとんと意味も分かります。

ディスレクシアの子が英語を読むときは、
とつとつだとしても、驚くほど正しい発音で単語を読みます。
非ディスレクシアはかわいそうなほど、ことごとく間違った発音で単語を覚えているケースもあるのとは対照的です。

ディスレクシアにとっては、正しく読める語だけが意味と結びつくと言えます。

なので、ディスレクシア英語教育では、
音読が英語力強化トレーニングとして、非常に大事になってくると思います。

誰かに横についてもらい、
正しく読めているか確認してもらいながら読むのが良いと思います。



4. 英単語を書くこと(エンコーディング)の最強な困難について。

さて、そうして正しく英文や英語が読めるようになっても、
それを英語の文字に書き起こすのは、
ディスレクシアには、本当に、ほんっと~~に、大変なことです。
(音を文字にすることを、encoding(暗号化)と言います)

上の単語テストには、エンコーディングの苦労の跡が多々あると言えます;;




子が漢字に苦労していた時代は、
「漢字ってディスレクシアにとってなんたる負担(怒)」
と私も思っていました。

でも、漢字は一つひとつの字にもパーツにも、意味があるという点で、
ディスレクシア的には、英語よりはましな文字とさえ言えます。

英語は、26の文字それ自体に意味はなく、音としても頼りなく
(日本語の「っ」「ゃ」みたいなものです)、
また、読み方に例外が多々存在します
(英単語の30%は規則から外れていると言われます。
中1単語に至っては70%が規則から外れているでしょう)。
音と文字の結びつけが困難なディスレクシアという人種にとって、
とりわけ難度の高い言語です。

ならば、せめて、そんな鬼畜な言語を文字先行で学ばせることだけは、
ディスレクシアの子には避けないといけません。
やはり、ディスレクシア英語学習は聞く→言う→読む→書く
の順であるべきでしょう。

☆  ☆  ☆

しかし、これだけ英語に苦労しているにもかかわらず、
子は、自分は英語では落ちこぼれていない、
学校のやり方と今は合わないだけと思っています( ̄0 ̄。
どうやら英検5級に合格したことが、自信となっているようです。

英検はディスレクシアの子に自信をつけさせるのに有効だということは、
中一ショックを一足先に克服された方から教えていただきました
(さるお方さま、この場を借りて御礼申し上げます)
広汎性発達障害の診断を受けているそのお子さんは、中一ショックを受けて
さっそくジョリーをアプリで試したところ、とても性に合い、
1学期の期末でV字回復を成し遂げたとのこと。
特に「トリッキーワード」(不規則な綴り)という表現がぴたっとはまったそうです。
(ちなみにこの方、ジョリー歴はアプリだけだそうです)

その後、中1の秋に英検5級、続いて4級に合格し、
今では「自分は英語はできる」と自信を持って取り組んでいるとのことでした。

英検は、リスニングの比重が大きく、かつ選択式で記述がないので、
ディスレクシアでも合格しやすい。
英検に合格すれば、学校の先生も一目置くし、本人にも非常に自信になる。
だから、ディスレクシアが英検を利用しない手はない・・・
と教えて頂きました。

いい話だ~(´Д`)と思う反面、
「アルファベットが書けるようになるのに1年以上かかったうちのやつが
英検を自信材料に使うなんて無理でしょう・・・」
と、この話を伺った時は思いました。

しかし、リスニングが満点なら、筆記は5割以下でも合格できるのが英検です。
はたして、さるお方の予言は的中し、子はリスニングはほぼ満点で合格。
そのことは学校の先生の子への態度を変えたようで
「最近、先生が授業中にやたらこっちを見てくるんだよ」と言っています。
そして、そのことが大いに励みとなっているようです。

そんなこんなの期末1週間前、格闘は続きます・・・

2015-09-27

ディスレクシアにプログレスで英語を教える(2)プログレスの進め方

すっかり秋ですが、皆様いかがお過ごしですか。
私は雨が降ると眠くて眠くて、、これが更年期というやつでしょうか。

前回の記事には、コメントやメールをたくさん頂き、ありがとうございました。
時にきちんと返事せず申し訳ありません(主に眠さのせいです)。

前回のコメントから、私は自分のディスレクシア英語教育研究への意欲を、改めて確認しました(笑)
子に「ほっといてよ」と言われても「英語だけは実験台になってくれ」と懇願しそうな気がします(笑)。

☆  ☆  ☆

遅くなり申し訳ありません。
プログレスのディスレクシア補習用の取り組み方の例を、書いておきます。
どなたかのお役に立てれば幸いです。
前回記事はこちら→

プログレスのBook 1のセット。
正式名称は「Progress in English 21 Revised Book 1」
ここから買えます→

①プログレスの使用目的をはっきりさせる

ここではプログレスを、ディスレクシアな中学生の補習用という、
本来とは異なる目的で使います。
また、ディスレクシアは"目的"を明確にすることで初めて動き出せる人種です。
そこで、「なぜプログレスを使って英語を勉強するのか」
という目的をはっきりさせておく必要があります。

使用目的の部分は、最初からディスレクシア本人に宣言するには及びませんが、
教える側は明確に持っている必要があります。
くどいようですが、「その教材を使って何を教えるのか」
といった目的部分を把握せずに教えている教師は本当に多いので、
この重要性はいくら強調しても、しすぎることはないようです。

(さらに言うと
「この子にはどういう風に英語が出来るようになってもらいたいか」
という将来像も、教える側がちゃんと見えていないといけませんが、
これはまたの機会に、、)

ディスレクシア補習用教材として使う場合の、プログレスの使用目的は
「英語のしくみ(文法)と音(リズムと発音)を、あるところは緻密に、
あるところは直感的にざっくりと、体感(!)で定着させる」
となろうかと思います。


~プログレスは家庭で教えられるか?~
結論から言うと、
教える側が、上で申した目的や将来像を把握していれば
Book 1までは不可能ではない、
が、外注も視野に入れて良い気がします。
中学に入ると、そろそろ親に教わるのを嫌がる年頃ですし、、

理想は毎日30分ですが、
外注するなら週2回、1時間ずつが妥当かなと思います。

その際、教えてくれる人に、上の目標と、
「ディスレクシアは次の単元に進むと、前の単元が定着する」(俯瞰できるから)
ことを踏まえ、だいたいできたらどんどん次に行くようお願いするといいかもです。


②プログレスのどこに取り組むか、取捨選択する

ディスレクシア的補習用にプログレスを使うということは、
・学校の授業で定着しない部分を補う
・ディスレクシアの特性に沿って、できることから苦手なことにアプローチする
ということです。
この点を念頭において、どこを扱うか/扱わないか、取捨選択します。
以下にモデルケースを示してみます。

■1日目(60分):
(0)
「今日はWhatの勉強をするよ」
「これとこれが覚えられたらおしまい」
「20分たったら休もう」などと見通しを示します。
(「できるまで終わらない」は禁句です。
かつてうちも、漢字学習でやりがちでしたが…)

(1)(15分~)
左ページのダイアログ(会話)を、リピーターを聞きながら字を目で追ってもらう。
文法的な分析、単語レベルの解説は最小限に。
リピーターとほぼ同じスピードで、自力で読めたらゴール。

後に書きますが、ディスレクシアにとって、ここはすごく簡単です。
ほとんど説明しなくても、なぜか意味もだいたい分かっています。

<休憩>

(2)(15分~)
左ページ下の例文を、リピーターを聞きながら読み、暗誦。
このときはじめて、文法事項を説明する。
訳も言わせ、SVOの概念や修飾関係が正しくとれていることを確認する。
あまりがちがちに文法用語を使わずに、得意なこと(リズムなど)を使って覚えさせる。
例文を、リピーターの後に続けて、すらすら読めたらゴール。

これも、ディスレクシアにとっては、そんなに難しくありません。

楽しく進んでいるこの段階で、文法の仕組みをさらっと教えます。

<休憩>

(3)(15分~)
右ページ上、チャート(絵)を見て繰り返すなどの問題を1周。
(2)を音やリズムで定着させるのが目的です。

ディスレクシア的には、フレーズをリピートするのも、難しくありません。
この点、非ディスレクシアよりも簡単にこなせているかもしれません。

ここでのディスレクシア特有の間違いは、音韻認識の混乱が起こることです。
(例:spotをstopと言い間違える、など)

「ディスレクシアは音韻認識の障害」とも言われます。
なので、ここが最大のハードルと心得て、
さりげなく、でもその都度、正しい言い方に直します。

発音は、ネイティブと見まごうような美しさは要求しませんが、
あまりに間違っていると正しくスペルできなくなるので、
それができる程度には直します。
(例:beryと言っているのをveryと言わせるとか)

こうした言い間違いは、さらっと直すのが大事なようで、
怒ることはもちろん、笑いのねたにするのも×です。

外注する場合、
(1)~(3)を繰り返して完全に覚えることを、宿題にするとよいと思います。


■2時間目(60分):

(1)(3分)
ダイヤログの復習。自信をつけるのが目的。
「読める」と言うなら、いきなり読んでもらい、
無理そうなら、リピーターの後に続けて読んでもらいます。

 (2)(15分)
ワークブックに取り組みます。
ここからは、ディスレクシア的には難所になります。

ワークブックは、本来は宿題にして自習するのでしょうが
ディスレクシアの場合、ワークブックは教師と一緒に解きます。

基本的には、問題文を教師が読み上げて、
生徒には口頭で答えてもらいます。
書くのはディクテーションと、穴埋めで記入する問題にとどめ、
文を全部書かせる問題は、口頭で確認します。

単語の穴埋め問題。まだstudiesは間違えます。

一度、「疑問文に書き換えなさい」という問題を書かせたら、燃え尽きてしまったので
以来、書き換え問題はもっぱら口頭で行っています。

~単語について~
プログレスをディスレクシア的補習に使う場合、
プログレスの単語の設問は原則として扱わない」のがよさそうです。
単語の暗記は、学校のテストに沿って行うというスタンスです。

プログレスは新出単語が、検定教科書よりもかなり多いようです。
ワークブックには単語の意味を確認する問題がたくさんついています。
これらは、よほど時間が余ったときや、自信になりそうな時以外は、
基本的には扱いません。


少し話がずれますが、
ディスレクシアの場合、ダイヤログを覚えるのはわけないことです。
特に、ダイヤログや例文の内容に納得感があれば、簡単に覚えられます。

#(納得感とは…
「ちょwwこの2人、Shall we meet after school?だって、リア充じゃんww」)
「ジョンがマイクに声をかけたのは、テニスの技を自慢したかったんでしょ」
と、ダイヤログの状況を具体的にイメージし、
登場人物の人間関係を批評さえすることです∑( ̄0 ̄
非ディスレクシアはそういうことはあまりしないと思いますが、
ディスレクシアな子は、驚くくらい、まずここから入ります)

単語は、ダイヤログから部分的に切り出すという形で思い出すようです。
子を見ていると、ことばの意味の単位が「語」ではなく
「フレーズ」「文」下手したら「ダイヤログ全体」なのかもと思わされます。
「語」は、意味の単位としては、彼には細かすぎる(?!)ようです。

それでも、ダイヤログや例文を納得感をもって覚えていれば、
今のところは、その課の新出単語の確認テストなら、それほど苦労しません。

問題は、文章の中で、少し前に出会った単語が再び出てきたときです。
そんなときは、単語の意味を思い出すのに、大変苦労しています。
これまで会ったディスレクシアな生徒たちと、同じ経過をたどりつつあります。

だからといって、単語だけ取り出して暗記させるのは、
ディスレクシア的には、よほどの目的意識がない限りは無理です。
テストが明日に迫っているとか、どうしても合格したい試験であるとか…

この点では、今後もますます苦労しそうです。


■7時間目(60分)

いきなり7時間目に話が飛びます。
プログレスは、1つのLessonが3つのScene(シーン)に分かれており、
最後に読み物がついています。
1つのSceneを各2時間かけて取り組んでいき、7時間目に読み物に取り組みます。

この読み物は、
文法項目はすべて、単語もほとんどが、Lessonの内容に限定されており、
とてもスモールステップに出来ています。

ディスレクシアでも、やがては初見の文を自力で読めるようになりたいので
これにチャレンジするわけですが、
言うまでもなく、この7時間目がディスレクシア的には最大の難所です。

どうやら、実力うんぬんよりも、
その日の体調や疲労度によって、読む力が大きく変動するように思います。
先日、部活を終えて雨のラッシュのなか帰宅後、下の読み物を読ませたら
1行読んで胸をかきむしって苦しみだしたので、中止しました(- -;) 
読み物は、体力気力が充実しているとき限定のようです。

読み物にも、リピーターを使います。
使い方:
・リピーターに続けて、文を言ってみる
・1文を自力で読んでから、リピーターを聞いて正しく読めているか確認する
・自分の音声を録音する(→急にノリノリになって盛り上がります(笑))

この文で一番苦労したのは、Spotをstopと言わないようにすること、
backyardを「バックドア」「バックコート」と言わないようにすることでした…

~和訳について~
ディスレクシアの子は、状況を把握した上で読んでいるので、
訳は本当に自然でうまいです。

例えば、Spot lives in the backyard and sleeps in the doghouseを
「ストップが普段いるのは裏庭で、寝るのは犬小屋です」
と訳すのがディスレクシアです。

これを「liveは「住む」と訳しなさい」「inもちゃんと訳しなさい」
とは、言わないほうがいい気がします。
ただし、in the doghouseがsleepにかかっていることを分かっているかどうかだけ、さりげなく確認すべきだと思います。


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そうこうしているうちに、トレジャーが手に入りました。
次は、検定教科書・プログレス・トレジャーを比較してみます。
結論だけ先に書いておくと、
トレジャーはディスレクシアにはとても大変です…