ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2020-06-01

合格体験記「もし治せると言われても、ディスレクシアのままでいると思います」

合格体験記を2本お送りします。

1本目は、授業日誌のブログに2年間、振り返りを書き続けてくれた時雨くん。
(過去記事→)
コロナによる制約が次第に厳しくなるなか、ぎりぎり行われた後期入試で大学生になりました。
もじこ塾に初めて来た日から1ミリもぶれることなく、情報工学の道に進みます。

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時雨くんは過度激動。子供でいるのに向かない人です。
親も扱いに困るほど精神的自立が早く、知的にも早熟。
見た目も、下手すれば20代後半に見えます
(大学に合格して、だいぶ若返りましたが(笑))。

ディスレクシアとしては、左右盲が強いタイプ。これは俯瞰能力の裏返しらしいです。
おそらく音韻の苦労もあるものの(中学の合唱コンクールで「歌うな」と言われるほど重度の音痴)、圧倒的な量の雑学や論理的思考力でカバーしています。
空間認識、俯瞰能力、ストーリー的理解、戦略思考といった「ディスレクシアの得意なこと」→をすべて強力に示しています。

高校入学後、不登校から半年間のひきこもり期を経て、もじこ塾に来ました。
不登校は学校への期待の大きさの裏返しであり、空気は読めますし対人能力は高いです。
過度激動らしく、問題用紙を前にすれば猛烈さを発揮し、何か意見を求めれば、考え込んだ末に重く鋭い一言を言い放ちます。

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もし、ディスレクシアを「自分の知的水準で読めないこと」と定義するなら、時雨くんは最重度のディスレクシア、あるいは最重度の隠れディスレクシア→でしょう。
圧倒的な知的体力があり、数学と物理は最難関大レベルで戦えるのに対し、英語は1語をデコーディングするにも苦労しています。
そんな調子で40分も英語を読めば脳が電池切れになり、それ以上はまったく読めなくなります。

そして、単語を解読できても、その意味を覚えるのも思い出すのにも、さらに苦労しています。
わたしは時雨くんを通して、日本のディスレクシアが英語を学ぶ場合、最後かつ最大の難関は、単語の意味を覚えられないことなのだと、痛いほど実感しました。
この問題が克服されることはなく、むしろ顕在化した2年間でした。

時雨くんはおそらく今も、読んで分かる語彙は、中学英語に毛が生えた程度だと思います。
英検2級も落ちましたし、センター英語も結局は100点に届きませんでした。
でも、彼の名誉のために言うと、彼は英語が使えないかというと、全然そんなことはないのです。

その英語的な成長曲線は、どこまでも想定外の連続でした。詳しくはのちほど・・・

前置きが長くなりました。時雨くん、最後の授業日誌です:


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時雨くんの合格体験記

・国公立大 情報工学系学部 後期日程 現役合格
・公立中出身。高校受験し進学校に進むも、高1夏休み明けより不登校。
高2夏に高認合格


Q. コロナの影響で、前例のない新生活の始まりになったと思います。 大学新入生としての近況を教えて下さい。(4月中旬) いまは主に何をしていますか?何が大変ですか?何をしたいですか? 大学から自宅課題が出ているので、それをこなしつつ、自分でも予習を進めています。 各種登録の手順が書面だけで届くが、説明しながらが前提だった資料なので、読むべき順番が分からなかったり、知らない単語がでてきたりと読み解くのが大変です。 入学後の楽しみだった実験科目がしたいです。 高卒認定出身だと、どんなに基礎的な実験もやったことがないので楽しみにしていましたが、疫病対策の重要性は理解しているつもりなので学校の再開後に期待しています。 →「高認したことの唯一の後悔は、実験ができなかったこと。問題を解いて知っているが触ったことがないもの、漢字は知っているが実際には見たことのない色がたくさんある。それらを見てみたい」とも言っています。



Q. 大学入試対策として、「自分は去年することができたが、今年はコロナの影響でできないだろう」と思うことは何ですか?
現役生だと理科を春~初冬で1回転させるので、1か月ずれると、12月以降の全体像を理解したうえでの演習が足りなくなりそうです。


→4月中旬時点での答えです。ほんとに、今年の大学入試はどうなるのでしょう…


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Q:もじこ塾をどうやって知ったか。入塾の決め手は。
もじこ塾のことは、以前通っていた兄から聞きました。
勉強から一時期離れていたころに、勉強を再開するにあたって苦手教科は誰かに教わらなければと思ったのが入塾の決め手です。

→時雨くんは本人、兄、両親、祖父に至るまでディスレクシア。
ここまでそろっている家系は、もじこ塾内でもなかなかいません。


Q:他の予備校との兼ね合いは。英語はもじこ塾以外でも勉強したか?
数学、物理、化学は、駿台に週1回3時間ずつ、夜に通っていました。
アカデミックな授業は、気に入った先生と出会えれば、公式をただ暗記したりと何が何だか分かりもせずに問題を解くことが最小限まで抑えられるので、理系にとっては楽しいと思います。(受験の近道ではないかもだけど)

英語は、予備校はおろか、高校入試以降はすべてもじこ塾で教わりました。
過去のブログにも載っていますが、文法も発音も読解もすべてです。
逆に言えば他を知らないので比較したことが書けません(笑)。

→時雨くんとの授業は、予備校や高校の授業とはまったく違うものでした。
授業日誌のブログにも書いてきましたが、ここで総括しておきます:

時雨くんとは、最後の授業まで、四技能すべてを扱いました。
20年以上受験指導してきて、直前期までスピーキングの練習をした生徒は、時雨くんが初めてです。
しかしこれはおそらく効果的でした。
ディスレクシア的には、スピーキング力あっての読み書き能力らしいです。

受験対策という意味では、捨てた分野もありました
(文法四択問題:inやatのような小さな単語を文脈抜きで正しく読むのは無理)
(リスニング:時雨くんの場合、選択肢の文章を読むのが遅すぎてついていけない)
それ以外、つまり構文解析、和訳、説明問題、英訳に取り組みました。

授業のハイライトは、なんといっても「読字訓練」→
時雨くんとの読字訓練は、言葉で言い表せないくらい、地道で過酷なものでした。
ものすごく疲れますし、一歩間違うと目まいや頭痛などの身体症状が出たりします。
うっかり負荷をかけすぎて限界を超えてしまったときは、見てていたたまれませんでした( TДT)。

そんな調子なので、長文問題を1問まるまる全部読んだことは、一度もありませんでした。

しかし。
前期入試の長文は「今までで一番読めた」、
後期入試に至っては「全部読めて、意味もとれた」と言うのです・・・
。゜。゜(ノД`)゜。゜。

読字訓練は、すごく過酷で、しかも結果が数字に出ないことも多い。
でも、ここ一番で読字訓練の成果がどう現れるかは、本当にその時になってみないと分からない
・・・と、最後の最後に知りました。

読字訓練はこの上なく過酷でしたが、効果はあったようです。


Q:入塾を考えている人へ、もじこ塾はどんなところと説明するか?
もじこ塾では、個別の授業で分からないところをその場で聞きながら、志望校の傾向を意識して進めます。
自分はもじこ塾以外で個別で教わったことはありませんが、苦手科目の中でも自分が得意な部分や苦手な部分を個別だと教えてもらえるし、得意な部分で苦手をカバーする方法も使えるようになりました。
もじこ塾は、凸凹を理解しその活用法を一緒に模索してくれる塾だと思います。

→もじこ塾を完璧に定義してくれてありがとう・・・!
これからも、そういう塾であるよう、頑張ります。


Q:もじこ塾で勉強したり話したりしたなかで、特に印象に残っていることは?
一番はやはり英作です。
受験学年になる前は自由英作文を添削してもらったことがありますし、受験勉強としては和文英訳を添削してもらい、書いた内容が伝わるようになっていくのは、英語の勉強をしてきた中でも一番楽しかった勉強でした。

→時雨くんは単語量は中学レベルですが構文知識は大学受験レベルなので、英語のなかでは英作文が得意でした。
ディスレクシアはスペルミスがすごく多いので(これは撲滅不能と、アメリカでも言っています)、英作文を得意にできたのは、当初予定からは想定外でした。


Q:ディスレクシア的に、大学入試や受験勉強において特に注意するべきことはあるか?
大学入試では多くの勉強法があり紹介されているものを見かけますが、当然他人と同じことをしても受かるとは限りません。
むしろ、自分にあった勉強法を模索することが、どうせ入学1年後には忘れてしまう入試勉強の意味だと思っています。

自分の場合、知識はなぜを大切にすることです。
使える公式は白紙に導出過程を書けるようにするために、思い出せないときはヒントを見ながらでも、証明を裏紙に書くようにしていました。

→英語だけでなく、理系科目の公式などの暗記も苦手としていた時雨くん。
「本当に重要なものだけ覚えて、あとはその場で導出している」と、よく言っていました→


書くことも苦手とするディスレクシアですが、同時に順序を先に考えて行動するタイプの人には、誘導にのらなければならないマークよりも、白紙解答用紙に自分の考えた順序で書く記述式の方が解きやすいかもしれません。
完答する問題は大抵、問題文を読んだ時点で解く過程が想像できた問題ですから、よく言われる「本番では解ける問題から解く」ためには、普段から解答の先読みを意識して問題演習を重ねていくと、限られた時間で最大の点数がだせると思います。

→「マーク式の数学は誘導に乗らないといけないので苦手」は、他の生徒も言っています。


Q:自分がディスレクシアだと知ってどう思ったか? 現在はそのことをどう捉えているか?
自分が周りの同年代の子達と何か違うとは思っていたが、そこに名前がついただけだと思っています。
個性の一つとして認知してもらえれば十分だし、理系としての素質もディスレクシアをもとにしていると思えば、英語ができないのはその"代償"で、もし治せると言われてもディスレクシアのままでいると思います

→(ノД`)゜。
これが負け惜しみでないことは、彼の言う"理系としての素質"を知れば明らかです:

「人は僕を英語ができなくてかわいそうと思うかもしれないけど、僕は物理ができない人をかわいそうと思ってますから。
僕には世の中の現象が物理的に見えるたいていのものの力線が見える。
歩いていても、階段を上っても、首を動かしたり腕を曲げたりしても、解剖学的なことはわからないが、刻々と変化する力の方向が物理現象としてすべてわかる。
ガラスに映っている蛍光灯の反射が感覚として分かるし、海に行けば壁にあたった波を見て自由端反射も分かる」

・・・(゚Д゚)・・・

その一方で、
「自分がコンピューターサイエンスの世界でひとかどの人物になった暁には、世間に向けて"自分はディスレクシアなんだ、英語を読むのに本当に苦労してるんだ"と堂々とカミングアウトしたい」
と、涙を流したこともありました。
(自分語りすると涙が出るのは、過度激動の特徴だと思います。)


Q:合理的配慮について。入試で配慮を受けたか。大学に入って受ける予定か。その理由は?
端的に言えば受けなかったし、今後も受けないと思います。
診断が出ないだろうというのもあるし、テストでは大多数の人と同じように扱われていいと思っているからです。

→実はここまで言い切るまでに、一山ありました。
高認合格後、やはり英語が大変そうなので、配慮入試を検討してもいいかもという話になり、検査を受けに行きました。
でも「それだけ(日本語が)読めるなら、診断は出ないだろう」と検査の段階で言われたのです。

その後、志望大学が配慮入試を行っていないらしいことを、入学試験の部屋割表から推測し、「『この入試問題をこの時間内に解ける人に来てもらいたい』というメッセージなのだ」という結論に至ったのでした。
しかし、結局はセンター試験を別室受験することに成功します。というのも、、

しかし、今回の受験では、センター試験の国語の時間中に口から声が漏れていると注意を受け、気にしながら解いたが、3~4回目の注意の後、別室に移動するよう言われました。その際、移動にかかった時間は補償してくれたし、その後の試験も1人で受けられたので、ラッキーだったと思っています。

→模試のときも、独り言やジェスチャーがものすごく大きいので、一緒に模試を受けていた人から「どこを解いているかわかる」「発熱体」とからかわれるほどでした。
しかし強制連行(本人談)されるとは(笑)。今となっては笑い話ですね。


Q:高認について。
高認から現役で大学に合格するというのはとても険しい道だったと思いますが、それでもその道を選びたいという人に対し、アドバイスをお願いします。

・高認合格まで
自分が高認を楽に合格できたのは、高校受験を高いレベルでこなし、中学校の範囲の勉強は一通り頭に入っていたからだと思います。
高認最大の難しさは、2日間で英語、数学、国語(現代文、古文、漢文)、世界史、日本史or地理、公民、理科(基礎付き3つor「科学と人間生活(旧理科1)」と基礎付き1つ)と多くのテストを一気に受けなければならない点です。
それぞれのテストは、1年半後に大学入試を受けるつもりの人にとって難しいものではありませんが、社会科も理科も3つというのは受験ではありえませんから、しっかりと準備をして臨む必要があります。
高校入試で高得点を狙っていた人なら、現代文、英語、地理、公民、「科学と人間生活」は過去問を数回解けばできますが、そうでなければ学校に通い、授業と毎回範囲の区切られた定期テストを受ける方が楽でしょう。

→ほんとそうですね。時雨くんの経験から、「中堅以下の高校に在籍しているなら、高認よりも高校で単位を取るほうが、高卒の資格は楽に取れる」と私も生徒に言うようになりました。


・高認合格後
予備校では、高認に合格していると既卒用のクラスにも入れるし、年齢通りのクラスにも入れる場合がほとんどです。自分は、予備校の現役クラスに通いました。

図書館で自習している時には、友達と来て休憩中にはお喋りしている人をよく見かけますが、基本一人で勉強することになります。
また自習の時間が、既卒として予備校に通っている人、高校に通っている人よりも多くなるので、それぞれの単元をよりじっくり勉強できますから、突き詰めて勉強する気持ちがあればむしろ勉強自体はしやすいくらいかもしれません。好きな教科ばかりやってしまいがちにはなりますが。

しかし、問題は気持ちの方で、1年間24時間受験勉強のことを考え続けると大変疲れてしまいます。なので、適度な息抜きになる趣味は必要でしょう。
また、大学にいってしたいことがないと、普通は周りの雰囲気に流されて勉強椅子に座ってられても、その「周り」も「雰囲気」もないので、受験勉強そのものから逃げる選択をしたくなったときに戻れなくなるかもしれません。

→時雨くんは、「CPUの開発にたずさわりたい」という非常に明確な目標があるので、受験勉強から逃げたくなったことはないと思います。
それでも、孤独で単調な日々にあって、心身の調子を保つのは、楽ではありませんでした。
そもそも、なぜ高校に行けなくなったのかも、ずっと言語化できないままの受験生活でした。

これについては、この合格体験記を書いてもらった後に5時間(!!)聞き取りをして、ようやく私の中では腑に落ちました。
・・・おそらく、高校受験で燃え尽きたのではないかと思います。

時雨くんのことですから、それはそれは猛烈に英語に取り組んだことは、想像に難くありません。

「中2までは点数も評定も取っていたし、英語は得意科目だと思っていた。
だが中3に入り長文が登場し、内容の類推がきかなくなると、急速に不得意科目になっていった」

「クラスで音読競争をすると、自分よりもテストの点数が低い人達にもぶっちぎりで負けた。教師が、自分が読み終わっていないことに気付かずに授業を終えてしまうほど遅かった」

「"読めない"と訴えても、どの教師も"音読しなさい"としか言わない。でもそのためには、すべての単語を電子辞書に入れて発音させないと読めない。ひとつの段落を読むのにどれだけ時間がかかるのかと」

・・・なぜか他の生徒はどんどん読めるようになるのに、自分はまったく読めない。
そのときの焦りと混乱は、どれほどだったかと思います(T T)。

時雨くんが自身をディスレクシアだと知ったのは、高校に入学した頃です。
もし、もっと早く知っていたら、ひょっとしたら英語の取り組み方も変わっていて、高校入試で燃え尽きず、違う3年間があったかもしれません。

でも、もし高校に行っていたら、コンピュータ・サイエンスの世界で必要な英語を読む力を身に着けることは、おそらく不可能だったことでしょう。

いま振り返ると、よくぞ生きてこの精神的難局をくぐり抜けたと思います。
それくらい過酷な日々でした。

~~~

最後はなかなかカッコいいので、コメントを入れずにお送りします:

Q:もじこ塾に通っている生徒に、激励のことばを。
大学受験はもちろん楽なことではありませんから、その辛さを乗り越えるための自分自身の目標があることが大切だと思います。

その目標にたどり着くために、努力出来るところは努力で、そうできない所は工夫を凝らして乗り越えてください。


Q:もう英語から逃げたいと思わなかったか?

逃げて良いならいつでも逃げます。
単語を覚えるのは苦手だし、せっかくフォニックスを覚えても例外だらけだし、口馴染みのある単語すら書くのが難しいうえに、アクセント問題なんて先生に口に出せていると言われても、どこがアクセントなのか結局いまいち分かりませんでしたし。
が、自分が情報工学を突き詰めたい以上、英語は確実に必要なツールです。
そこを秤にかけたときに、英語から逃げる選択をすることはないと思います。


Q:将来の夢を1行でどうぞ
CPUの性能があがり、加速した先の世界が見てみたいです。

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将来の夢を1行で言えるくらい目標が明確でないと、ディスレクシア的読字訓練に耐えることはできない。・・・時雨くんから学んだことのひとつです。

「『なぜ英語を勉強するのか?』という問いに対し『こういう目標があって、そのために必要だから』と明確に答えられる人だけが、厳しい読字訓練に耐えることができる」

「目標があり、そこにたどりつく途中に英語というハードルがあるなら、腹をくくって英語をやるのみだが、それがないなら、英語をやる必要はないし、たぶん無理だろう」

という話は何度も出ました。

私もこの点には全面的に同意します。
もじこ塾で勉強したい大学受験生には、将来の目標を1行で言えるようにしてほしいです。

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最後に、過度激動の先輩として、この場を借りて一言:
過度激動的には、自分の凹凸を飼い慣らすことが、人生の大きなテーマだと思います。
時雨くんほどの突き抜け方をしている人となると、凹凸を飼い慣らすのは大変なことでしょう。その課題に正面から向き合った数年間だったんですよね。
過度激動は年をとるほど知識、経験、対人関係、激情のバランスがとれてきて、若いころのほうが大変だったと、自分を振り返って思います。
できればその才能は、自分のためだけでなく、他者のため…社会変革に使うことを模索したほうがいいです。それが結局のところ、自分を救うことにつながります。

この先も英語から逃げなければ、時雨くんの読字脳はまだ進化を続けることでしょう。
コンピュータ・サイエンティストとなった時雨くんが感動的なカミングアウトをする日が、今から楽しみです^^

その時にもじこ塾を、時雨くんの母校(?!)として言及してもらえるよう、私は引き続きこの塾を育てていきます。