文部科学省の調査によると、公立小中学校の児童のうち4.5%が「学習障害」とのこと。
以下、抜粋です:
小中学生の6.5%に発達障害の可能性 4割は支援受けず
(日経新聞)
全国の公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、人とコミュニケーションがうまく取れないなどの発達障害の可能性のある小中学生が6.5%に上ることが5日、文部科学省の調査で分かった。推計で約60万人に上り、40人学級で1クラスにつき2、3人の割合になる。しかし4割弱の児童生徒は特別な支援を受けておらず、専門家は「支援策を話し合う校内委員会などが十分に機能していない」と指摘している。「書く」「聞く」「計算する」など特定の分野の学習に困難を示す学習障害(LD)の可能性があるのは4.5%。
発達障害:小中生61万人 4割支援受けず 普通学級、平均2〜3人−−文科省調査・推計
(毎日新聞)
「文章の要点を読み取れない」「簡単な計算ができない」などLDがあり、学習面で著しい困難がある小中学生は4・5%。「教室で離席する」などのADHDが3・1%。「周りの人が困惑することを配慮せず言う」などの高機能自閉症は1・1%。一部はこれらが重複していた。
発達障害とみられる児童生徒を学年別に見ると、小学1年が最多で9・8%。成長に伴い障害が改善され、小学4年7・8%▽中学1年4・8%▽中学3年3・2%だった。
また、38・6%は「個別指導」などの支援は受けておらず、学校内で支援が必要と判断された児童生徒(18・4%)でも6%が無支援だった。
文科省は教員の増員を進めているが、公立小中学校の教員で発達障害の研修を受けたのは4分の3(04〜11年度の実数)。
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それにしても、「学習障害」という表現には、どうもなじめません。
「学習障害」というと、手の付けられないバカ(?!)みたいな印象がある気がしますが、
実のところ、当事者の多くの感覚としては
「字は苦手だけど、字によって邪魔されなければ世界を十分に理解できる」
ということだと思うのです。
現代社会が字で成り立っているので、字が苦手な人は不利な状況に置かれていますが、
こんなに文字偏重社会でなかったら、のびのび生きていた人達です。
学校での配慮はぜひとも必要だと思いますが、
形式だけの支援なら、ない方がいいです。
私の知るディスレクシアの人たちに、
「あなたは学習障害があるので、支援すべき存在ですよ」
というと、きっと憤慨すると思います。
学校での支援は、「学習障害」の子を囲い込んで疎外するようなものになってはいけません。
同じ教室で勉強しながら、
漢字の採点をちょっと甘めにするとか、時間制限を少しゆるくするとか、
そういう、先生のちょっとした配慮がまずはありがたいし、
実は4.5%の大半への配慮はそれで十分なんじゃないか・・・とも思います。