ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2013-11-30

ポールマッカートニーが楽譜が読めないのは(きっと)ディスレクシアだから

と考えていろいろ検証しています。




ポール・マッカートニー公演から10日もたちますが、
いまだに衝撃から立ち直れません。。

当日見たポールは化け物でした。年齢を完全に超越していました。

ポール帰国後は、昔の曲を聞き返しては、
「こんなにすごい曲を作ってたんだ」と、うなる日々が続いています。
今さらポール再発見。衝撃が強すぎます。



ポールが「楽譜が読めない」と言っていたインタビューはこちら↓



4:40ごろ
小倉 
ピアノを弾いたりする時とかも、一切楽譜を自分の前に置いてないですが、
自分がお作りになった曲は、全部自分の頭の中に入っていますか。
ポール
We don't have scores. I couldn't read it anyway. 
(楽譜はないよ。どのみち読めないし)

5:50
ポール
パンパンパパンパン♪・・・you had to remember that. Because if you couldn't remember that ...(出て行けというジェスチャー(笑))"sorry mate, you're out"
(こういう節を覚えないといけなかった。覚えられないやつはクビだよ)


↑話す様子からして、とってもディスレクシア的です!

楽譜が読めない「のに」音楽が書けたのではなく、
楽譜を超越した所に音楽がある、ということなのでしょう・・・。


☆  ☆  ☆


東京ドームでは、泣いている人があっちこっちにいました(自分も含めて)。
The Long and Winding RoadとかSomethingって、こんなにも感動的な歌だったっけ?というくらい涙がどばっと(泣き笑い)。

ものすごい音量と歓声の中、ポールの歌を生で聞いていると、
昔のことがわ~~っと、リアルによみがえってくるのです。
いろんなことがあったけど、それでも人生幸せだったよね・・・と。

これこそが、ディスレクシア文学最大の特徴だと、私は思います。
心の深いところにストレートに入ってきて、直接揺さぶるこの感覚こそが。


あと、生で見て気づきましたが、ポールは天然です!
天然だと分かってから映像を見ると、映像でも天然なのが分かります。

ポールは個人資産1700億円、サーの称号も授かり、
あらゆる金・地位・名誉を手にした人なのに、
スターぶったところがひとかけらもなく、
その発言はとってもお茶目でキュートです。
しかも、youtubeで最近の欧米でのライブ等々のしゃべりを見ると、
欧米では輪をかけてほんわかしているのです。実に天然。

聴衆は感動に打ちひしがれているのに、歌っている本人は意に介していません。
どちらかというと、歌って弾いて楽しいね~!という感じです。

まったく偉ぶらず、楽しいことだけ徹底的に追求する天然ぶりというのは、
年を取ったディスレクシアに、実に典型的だと思います。



☆  ☆  ☆


ポールは、昔から人として感動的だったかというと、そうではなかったと思うのです。
多作だしすごい人だけど、とらえどころがない感じだったと記憶しています。
天才の称号は、むしろジョン・レノン担当だったような。

何しろポールは、30年前の来日では、大麻所持で逮捕されているのですから。。





☆  ☆  ☆


ここからは、私の仮説です。

ディスレクシアの人は、70歳を過ぎてからが、真の人生のスタートである。
ディスレクシアは遅咲きだとは言いますが、
70歳を過ぎてようやく、心身のバランスがとれるのかもしれません。

70歳を超えてなお、持ち前の独創性はいよいよ旺盛だし、
もともと物心ついてこの方、読むのは苦手だし、ある種の記憶が悪いしで、
加齢でちょっとくらい目や記憶力が悪くなったとしても、
対処の仕方はとっくに身についています(笑)
こうして、ディスレクシアの人は、
「70歳の人はこんな感じだろう」という通念を、完全に超越した人になっていくのです。



ポール・マッカートニーは過去半世紀にわたっても十分に超絶ですが、
70歳を超えて、新たな次元に入った。
それは彼のディスレクシア性がなせる技である・・・

と信じているのですが、ディスレクシア推しすぎですかね?!


関連記事
2013-11-12   ポール・マッカートニー「僕は楽譜が読めない」


追記
ポールのおちゃめで天然な雰囲気が最高に出ているPV「Press」(1986)
ロンドンの地下鉄に乗って一般人と交流してます。。









2 件のコメント:

  1. こんにちは。ポールさん、若いですよね♪
    とても71歳には見えません。
    ディスレクシアの人は、創造性が豊かだと感じているのですが、やはり、ポールさんのように、若々しい方が多いのでしょうか?
    脳細胞が活発だからでしょうか?興味あります。

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  2. ポールは若いですよね!
    ただし、写真やプライベートでは年相応だと思いますが^^;
    ステージに立つと、アラフィフといっても通じる勢いでした。

    ディスレクシアの人の脳は、普通の人より活発というわけではなく、
    字や楽譜のような記号が認識しにくいような脳のつくりで、その分、独創性が強いようです。

    私の知る70代以上のディスレクシアの人は、
    とにかく発想が若々しい人が多いですね。。
    写真では年齢相応ですが、言動が非常に若々しいです。

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