7月28日に行われた、ジョリーフォニックス公式トレーナー・山下桂世子先生による特別支援とジョリーフォニックスのワークショップに行ってきました。
主催はYamatalk Englishさん→こちら
いつもありがとうございます!
「教える側がとことん工夫することで、LDの子にも字は入る、
いや入れなければ!!」
という山下先生の熱いメッセージ、しかと受けとめました。頑張ります!
「今日ここでシェアしたことは、周りの人にどんどん伝えて下さい。
ためこんでいても仕方ないですから」と山下先生。
一人でも多くのディスレクシア児を救いたい!!
ジョリーフォニックスならそれが出来る!!
という先生の思いに少しでも応えるべく、
当日教えていただいたツールを以下に紹介します・・・
一番の感動アイテムはこれ。 ジョリーフォニックス世界大会での、オーストラリア?の情報とのこと。 ホームセンターで買った、直径40mmのプラスチック管が・・・ |
このように組んで、耳と口にあてると、
自分の声がすごくはっきり聞こえます!
英語のスピーキング能力を高めるのに最適な方法
(非ディスレクシアも含め)として
「自分が読んだ内容を録音して、それを自分で聞く」
というものがあるそうですが、
まさにそれが録音なしでできちゃうわけです。
ディスレクシアは「聞きながら字を追うと効果的」と言われますが、
これを耳と口にあてて読むといいことがあるかも?
早速試してみたいと思ったツールでした。
こういう組み方もあると、教えて頂きました。 こうすると、指導者の声が生徒の耳に大音量で聞こえます。 息がかかってくすぐったいくらい(笑) 聴覚過敏の子にいいかも。 |
ホワイトボードに、フラッシュカードを置くマス目と、罫線を引いたもの。 「ディスレクシアの子の字の練習は、ノートよりもホワイトボードを。 間違った字がいつまでも見えるのはいやなんです」(山下先生) ちなみに、語と語の間のスペースがどうしても空かない生徒には、 「フィンガー・スペース」を置く(人差し指と中指を、語と語の間に置く) と良い、とのこと。 |
ビンゴゲーム。 手前の札を1枚ずつ、生徒が読み(または指導者が読み) 生徒は札を、あてはまる絵の上に起きます。 |
もう少し難しいビンゴゲーム。 札の絵を見て、あてはまる語の上に置きます。 全部の語を読み、覚えていなければならないので、 こちらの方が高度です。 |
フラッシュカードを置く枠を作ると、 それだけでディスレクシア・フレンドリーになります。 子音(C)は青、母音(V)は黄色で色分けしてあります。 英語はC+V+Cの組み合わせが大多数なので、 「青+黄+青」という色を使い、セグメンティングを多感覚的に入れていきます。なるほど~~ (ちなみに、ジョリーフォニックス・エキストラのフラッシュカードも、 子音と母音で色分けされています。) |
触って文字を覚えるとき、サンドペーパーを使うと良いと言いますが、 それだと痛い(とうちの子は言いました)ので、 山下先生が、これもホームセンターで売っている壁紙で、 カードを作られました。 これなら指も痛くないです! |
・ 42の英語の音を教える段階は、1回のセッションは15分、
読み物を読むようになったら、1回のセッションは30分とのこと。
私も試してみて、ディスレクシアだとそのくらいの時間が限界と感じます。
(英語を読むことは、ディスレクシアだと、本当に頭を使うので)
・ 現状、日本で最もよく知られているフォニックスの流派は「アナリティック・フォニックス」、つまり音と文字の対応が出来ていることを前提としたもの。これはディスレクシアには無理。
LDの子に英語の文字を教えるには
フォニックスなら何でも良いわけではなく、
「シンセティック・フォニックス」でなければならない。
そのなかでもジョリーは非常によくできており、
LD児への指導効果が実証されている。
ジョリーは一般に思われているフォニックスとは違うということを、もっと広めていきましょう!
と約束して別れました。
実はわたくし、上の流派のセミナーにも行ったことがあります。
Aはapple、Bはbanana・・・と26文字の音を入れていくものです。
きれいな発音にはなるかもしれないなと思った反面、
これだと英単語をある程度覚えてからでないと、フォニックスを導入できないのでは?
と、講師の方に質問してみました。
「もちろんその通りです
(=ある程度英語を知らないと、フォニックスを導入できない)
当会は、フォニックスだけを教えているわけではありません。
フォニックスは英語をたくさん耳から入れたあとの、最後の仕上げです」
「ディスレクシアへのフォニックス指導は、当会では想定していません。
ただ、そういう方からの質問は、最近よく受けています」
・・・とても親切に答えて下さいました。
でも、これはうちの子には無理と思い、しょんぼりと帰ったのでした。
ジョリーフォニックスが従来のフォニックスと違うのは、
1) 英語をまったく知らなくても取り組める。
ジョリーを第一歩として、英語の世界に入っていくことができる。
2) 日本語で説明しながら、英語の正しい音を入れることができる
英語の音を入れるのに英語のシャワーは不要!非常に画期的です。
でも本当に入ります。
(英語学習の第一歩で正しい音を入れることの利点は、はかりしれません。
本来、「この字をどう発音するか」を最初にきっちり教えることは、すべての外国語学習の王道のはずです。
日本でも、フランス語やドイツ語や中国語などは、そういう教え方をしているはず。
でもなぜか英語は、文科省教育では、
小学校ではゲームやちょっとした言い回しだけでお茶を濁し、
中学に入ると、音と文字の対応を教えることもなく進んでしまうのです。
この「正しい音を入れる」を、本当に第一歩のところでできるのが、
ジョリーの画期的な点だと感じます)
3) 多感覚式。
見る・聞く・言う・さわるに加え、
音と文字の間に「アクション」を介在させることで覚えさせる。
とてもディスレクシア・フレンドリーな点です。
4) エピソード記憶に訴えかけるので、記憶に残る
42の文字はすべて、絵本(ストーリー仕立て)になっています。
これもディスレクシア・フレンドリーな点。
5) その子の英語へのハンディに合わせて、
音・文字・語・意味のうち、何を先に入れ、何を後に入れるかを
柔軟に組み替えることができる
(「ディスレクシア」だけでなく「ノンネイティブ」もハンディです)
山下先生~、次はぜひ半日は時間がほしいです!
まとめ,ありがとうございます。受話器は本当にグッドアイディアですよね!
返信削除受話器!確かにそうですよね。
削除もんきちママさんにお目にかかれたのも嬉しいことでした。
今後も同志として、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
もじこさん、ありあがとうございます!次回はもっと長くやりましょうね!こうしてすべての子どもたちに英語が入っていくことがうれしい。今後ともよろしくお願いします。
返信削除私のブログに転載させていただきます!
こちらこそ、充実したワークショップをありがとうございました!情報満載なのはもちろん、先生の情熱と無私の心に感銘を受けました。そしてジョリーはもっともっと広める価値があると私も思いを新たにしました。
削除転載いただけるとのこと、ありがとうございます!
前日に偶然このセミナーを見つけて参加させていただいたSaraです。お隣に座った方がこのブログのもじこ様だったとは・・実際 現場で指導している私にとってはこの日の出会いと学びが必然であり価値あるものだったことを確信しております。今後もまた学ばさせてください!!
返信削除まあ!そういうことだったのですね。
削除このブログがお役に立てたのなら嬉しいです!
これを機会に、今後とも情報交換させて下さい!
もじこさま
返信削除このワークショップに参加しましたentchen(通信制高校で教えているもの)です。もじこさんのこのページをサークルのホームページにリンク貼らせていただきました。事後承諾ですみません。不都合でしたらおっしゃってくださいね!
自分のHPにコーナンでかった管のこと載せておきました。これが一番ではないと思いますが、買い物にいったときはこれ以上のものは探せませんでした(汗)素晴らしいです!子供も気にいってます。もじこさまのブログの記事、いくつか拝読させていただきました。とても勉強になります。ありがとうございます。
ご来訪そしてご紹介ありがとうございますm(_ _)m「エルボ」って言うんですね、この暑さでいろんなことが後手に回ってますが私も早く買いたいです。
削除今後ともよろしくお願いいたします!