ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2024-03-19

GK君の受験体験記「まずは自分の特性を把握、次に弱点の打開策を探すという普通のことをしてみて下さい」

受験報告会を行います!
https://peatix.com/event/3885797/view


今年話すのはGK君。
彼は私にとってはじめて、中1の4月から浪人までの7年間、見ることのできた生徒です。

私は彼のことをずっと「品格の人」と呼んできました。
でも後輩たちは「腹黒い人w」と言う気がします。
私に言わせれば、腹黒さを喜んでくれる人にはそれを見せ、理解してくれなさそうな人からは引っ込めるという点で、やはり品格の人なのですが!

本人は「自分は嫌われる人にはすごく嫌われる。大人にはすごく評価されることもあるが、品格があるなどと言うのは先生だけ」と言っています。

現役時は配慮なし。浪人時は配慮申請し、別室受験しました。
第一志望の国立、早慶は残念ながら不合格。
共テ利用で合格したマーチの某M大学に進学します。

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●リンク先にある、GK君の紹介文

都内中高一貫校卒。中学入学早々、英語の圧倒的なできなさからディスレクシアを自覚する。
もじこの勧誘を受けて、中1の夏にもじこ塾に入会。
以後、ディスレクシア用の英語指導を受けながらも、学校には一切伝えることなく、部活と勉強の両方をこなす6年間を過ごす。

しかし共通テスト当日の英語リーディングで頭が真っ白になってしまった彼は、検査を受けることを決意。
浪人時は、合理的配慮を受けて受験。
第一志望の国立大学と早慶には残念ながら届かず、共テ利用で合格した大学に進学します。

当日は、配慮入試を決意するまでの経緯や、配慮入試を受けてみた今思うことなどを、語ってもらいます。
ディスレクシアらしい、たいへん深い洞察力、強烈な戦略思考、そして(本人は認めませんが)圧倒的な品格に裏打ちされた彼の考え方を、できるだけ引き出したいと考えています。

彼はもじこ塾にとって、英語の初歩から国立早慶受験レベルまでの成長曲線を見ることのできた、最初の生徒です。
中1の最初に、簡単な単語も読めず書けず覚えられなかった彼が、(これも本人は認めませんが)努力によってここまで来たことは、驚きしかありません。その過程をできるだけ話してもらう予定です。

まずはとりいそぎ、どうぞ↓

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Q:もじこ塾をどうやって知ったか。入塾の決め手は?
A:中一の時にZ会で成田先生に教わっており先生にディスレクシアと言われた
→彼はもじこ塾では大変珍しい、私が勧誘して連れてきた生徒です。


Q:他の塾との兼ね合いは。英語はもじこ塾以外でも勉強しましたか?
A:浪人時に駿台に通ったのとZ会で一年ほど成田先生に教わっていた
→それ以外は、進学校の英語の授業についていっていました
 (本人は「ついていっていなかった」と言いますが)


Q:入塾を考えている人へ、もじこ塾はどんなところと説明しますか?
A:大前提ここに来る時点で英語が得意科目になることはほぼないが他の科目でなんとか補えるレベルにすることは可能、それを承知した上で英語を学びたいなら是非
→GK君はもじこ塾をディスレクシアのコミュニティへと育ててくれた、立役者のひとりです。彼は、合格体験記を書いてくれた人を、ほぼ全員知っています。そして中1から高2までの多くの生徒が彼のことを知っており、リスペクトしています(腹黒い人wと思っているかもしれませんが)。


Q:もじこ塾で勉強したこと、話したことで、特に印象に残っていることは?
A:英文を読んでいるときに読み間違いをその場で訂正してもらえるところ
→GK君との思い出はたくさんありますが。わたし的には、中1の最初の頃の、まだ小さかったGK君・・・bとdが反転しまくり、「美しい」をbutiflと書き、be動詞とdoの違いがなかなか覚えられない様子を見て「一体この子は英語を読めるようになるのだろうか?」と思ったのをよく覚えています。
級友が投げた靴を投げ返したり、大騒ぎしていたと思ったら次の瞬間には最前列で寝落ちしてたり。なかなかやんちゃでもありました(笑)。
結局は、(結果こそ残念でしたが、)国立入試を戦えるところまで来ました。
その過程を思うだけでもう泣きそう・・・詳しくは、受験報告会をお楽しみに!


Q:英語の勉強において、特に大変だったことは?
A:リスニング以外全て
→今年の共テは英語リーディングは6割65点、リスニングは2ミスでした。

Q:ディスレクシア的に、大学入試や受験勉強において、特に注意するべき点はありますか?
A:英語が出来ないときつい、数学ができないとさらに辛い
→実に本質を突いています。

Q:逆に、ディスレクシア的に、大学入試や受験勉強において有利に働いた点はありますか?
A:なし、強いて言えば推測力だが他の人は普通に読めるのであくまで代替手段
→いやいや、GK君の推測力は怖いです!普通の人が字面から得る以上の内容を、推測から読み取ってしまいます。
それは、圧倒的かつ日々増殖を続ける雑学によって支えられています。毎年の誕生日プレゼントは図鑑だった、小学校の頃は図書室の本を読み切ってしまった、関心のある分野が増えるごとに、どんどんいろんなことが自分のなかでリンクしていったと。恐竜、城めぐり、動物、地形、地質学、鉄道、航空、生態学、写真、海外サッカー、歴史・・・これも、続きは受験報告会で。


Q:自分がディスレクシアだと知ってどう思いましたか? 現在はそのことをどう捉えていますか?
A:特に思うことはなかった、自分は日本語であればそこまで症状が深刻でないのでそこは良かったなといった感じ


Q:もじこ塾に来て,英語は読めるようになりましたか?(正直,どのくらい英語ができますか。)
A:初期に比べれば雲泥の差、もちろん7年いたというところもある。(どのぐらいできるんでしょうか、あまり周りと比べなかったのでなんとも言えないができるとは言えない)
→リスニングは同級生に驚かれるほどよくできるそうです。
読むほうは、たぶん試験場では何かが起きるのでしょうが、落ち着いた状況であれば最難関大の入試問題も読めます。鉄壁は高2から始めて完璧に仕上げています。
読む話ではありませんが、もじこ塾にイギリス人の来訪者があったとき、プレミアリーグの話を自分から振って、相手の自然なライバル心を引き出していた(「え?私はアーセナルではなく××のほうが好き」)のは見事でした。聞けば高校にいるネイティブの先生以外のネイティブと話したのは初めてとか。あれは圧巻でした。


Q:中学のとき(入塾時)の英語力について語ってください。
A:それまで気持ち程度しかやっていなかったのでゼロに等しい程度だったと思います、中学でも初めから躓きました
→彼は私が、ジョリーフォニックスをアレンジしたフォニックスを初めて教えた生徒です。予備校の中学スタートダッシュ講座の最前列で、盛大に読み間違えているのが彼でした。


Q:もじこ塾に通っている生徒に、激励のことばを。
A:まずは自分の特性を把握、次に弱点の打開策を探すという普通のことをまずはしてみて下さい、これを繰り返せば少しずつ読めるようになります
→普通のことねえ・・・一周回った印象がありますね。深いです。


Q:将来の夢を1行でどうぞ。
A:まだないです、すいません

Q:高校は、特性持ちに寛容でしたか。
A:自分は高校時代は配慮を受けていませんでしたが後輩の話を聞く限り寛容だと思います

どんな話になるのか。怖くもあり、楽しみでもあります。乞うご期待!

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