on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
- 
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)
- 独創的で、対人能力が高い。空間把握力、全体像や物事の関係性を把握する能力に長ける。
- 音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- 読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい
- 細かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
- 10人に1人程度いるというのが通説

当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2013-08-28

【動画】"What is dyslexia?"

最近、アメリカのLD関係のメルマガによく登場する、「What is Dyslexia?」(ディスレクシアとは何か)という動画があります。

TEDのサイトにアップされたものです。
amazonより:
TEDとは?テクノロジー、エンターテインメント、デザインの3つの分野から感動や衝撃をもたらすアイディアを紹介し、広めていくことを目的としたNPO…様々な事業の中で、会員だけが参加できるカンファレンスとプレゼンテーション動画のインターネット配信が広く知られている。日本では特に素晴らしいTEDトークを「スーパープレゼンテーション」という語学番組としてNHK・ETVで放送中。

TEDの動画はamaraというサイトを使えば、誰でも字幕がつけられます。
早速字幕をつけてみました。
でも、別の人が承認しないと、アップされないようです(泣)→こちら
いつになるか分からないので、字幕の原稿を下に貼り付けておきます。




  1. この文章を読んでみて下さい。
  2. どうでしょう?
  3. イライラする?
  4. 分かりにくい?
  5. 何についての文章でしたか?
  6. 実はディスレクシアだと…
  7. 単語をこのように解読しなければなりません。
  8. これはそのシミュレーションです。
  9. ディスレクシアの人は 読むときいつも…
  10. このような、大変な苦労をしています。
  11. ディスレクシアの人は、文字や単語の前後が入れ替わって見えると思われがちです。
  12. ディスレクシアの人は、文字や単語の前後が入れ替わって見えると思われがちです。
  13. ディスレクシアの人は、文字や単語の前後が入れ替わって見えると思われがちです。
  14. dとbが逆になったり、sawがwasに見える--そう思われがちです。
  15. dとbが逆になったり、sawがwasに見える--そう思われがちです。
  16. 実は、ディスレクシアの人も普通の人も、見え方は同じです。
  17. 実は、ディスレクシアの人も普通の人も、見え方は同じです。
  18. ディスレクシアの人は 「音韻処理」に問題があります。
  19. ことばの見え方ではなく、
  20. ことばの見え方ではなく、
  21. ことばを「操作する」部分に問題があるのです。
  22. 例えば…cat という音からc の音を取ったら、どんな言葉になりますか?
  23. 例えば…catという音 からc の音を取ったら、どんな言葉になりますか?
  24. 例えば…cat という音からc の音を取ったら、どんな言葉になりますか?
  25. at ですね。
  26. ディスレクシアだと、この操作が難しくなることがあります。
  27. 「fantastic」 と文脈なしで見せられると…
  28. 「fantastic」 と文脈なしで見せられると…
  29. 分解しないと読めません…
  30. 分解しないと読めません…
  31. fan
  32. tas
  33. tic
  34. 解読に時間がかかりすぎて…
  35. 解読に時間がかかりすぎて…
  36. 授業についていけません。
  37. 聞いた通りに綴ってしまいます。
  38. stick ではなくstik、
  39. stick ではなくstik、
  40. friends ではなく frens、というように。
  41. friends ではなく frens、というように。
  42. friends ではなく frens、というように。
  43. ディスレクシアの出方は、人によってさまざまです。
  44. ディスレクシアの出方は、人によってさまざまです。
  45. しかも、5人に1人がディスレシアです。
  46. スペクトラムなので…
  47. 弱いディスレクシアの人も…
  48. 強いディスレクシアの人もいます。
  49. ディスレクシアは遺伝性です。
  50. 1つの家系に、文字を書くのが苦手な人や…
  51. 1つの家系に、文字を書くのが苦手な人や…
  52. 短い単語でも解読に苦労する人がいることは、よくあります。
  53. 短い単語でも解読に苦労する人がいることは、よくあります。
  54. 短い単語でも解読に苦労する人がいることは、よくあります。
  55. ディスレクシアの出方には強弱があります。つまり…
  56. ディスレクシアの脳の言語処理には…
  57. ある仕組みが関係しているのです。
  58. ある仕組みが関係しているのです。
  59. 「神経多様性」ではこう考えます…
  60. 人間の脳は構造も機能も、一人ひとり異なる。
  61. 人間の脳は構造も機能も、一人ひとり異なる。
  62. だから、「普通」から外れた脳をひとくくりにして…
  63. だから、「普通」から外れた脳をひとくくりにして…
  64. 「病気」「欠陥」としてはならないと。
  65. 「病気」「欠陥」としてはならないと。
  66. 「病気」「欠陥」としてはならないと。
  67. ディスレクシアは脳神経の違いから生じます。
  68. ディスレクシアの有名人…
  69. ピカソ
  70. モハメド・アリ
  71. ウーピー・ゴールドバーグ
  72. スピルバーグ
  73. シェールなど
  74. のように、輝く人生を送る力があるのです。
  75. のように、輝く人生を送る力があるのです。
  76. ディスレクシアの脳の仕組みとは…
  77. ディスレクシアの脳の仕組みとは…
  78. 脳には、左脳と右脳があります。
  79. 言語、つまり「読み」をつかさどるのは、主に左脳です。
  80. 言語、つまり「読み」をつかさどるのは、主に左脳です。
  81. 右脳は空間認知を主につかさどります。
  82. 脳磁図の研究から…
  83. ディスレクシアの脳は一般と比べ…
  84. 右脳と前頭葉が盛んに活動します。
  85. 右脳と前頭葉が盛んに活動します。
  86. つまり、読んだ言葉を前頭葉が処理するのに…
  87. つまり、読んだ言葉を前頭葉が処理するのに…
  88. 時間が多くかかるのです。
  89. 神経に、このような「バグ」があるため…
  90. 読みが困難になります。
  91. でも、脳を物理的に変化させて…
  92. でも、脳を物理的に変化させて…
  93. 読み能力を向上できるのです。
  94. 多感覚法で集中的に教えます。
  95. 単語を分解し、音節や綴りのルールを使って…
  96. 単語を分解し、音節や綴りのルールを使って…
  97. 言葉を解読する方法を教えます。
  98. すると、左脳をより効率的に使って読み始め…
  99. すると、左脳をより効率的に使って読み始め…
  100. すると、左脳をより効率的に使って読み始め…
  101. 読み能力が向上するのです。
  102. ディスレクシアを「脳の働き方の違い」と…
  103. ディスレクシアを「脳の働き方の違い」と…
  104. 正しく位置づける教え方だから、効果があるのです。
  105. 本当のところ、脳の働き方は、一人ひとり違うのです。
  106. 本当のところ、脳の働き方は、一人ひとり違うのです。
  107. 「神経多様性」では、脳機能はスペクトラムだと考えます。
  108. 「神経多様性」では、脳機能はスペクトラムだと考えます。
  109. 他人の認知の仕方をより良く理解するには、
  110. 他人の認知の仕方をより良く理解するには、
  111. 他人の「脳」が世界をどうとらえているかにも…
  112. 注意を向ける必要があるのです。




  113. TEDでは、この動画を「反転授業」の教材に使うための機能も用意しています→こちら


    また、amaraも「動画には字幕をつけてしかるべきだ。聴覚障害者のためにも、また動画へのアクセスを増やすためにも」と提唱し、何千人規模の翻訳者やレビュアーがボランティアで字幕を作っています。

    動画を作ったKelli Sandman-Hurleyさんは大学の先生です。この動画も無料で作成してアップしているようです。


    これらすべてに、「世の中を良くするための知識は、どんどん広まるべきである」「ネット時代の知識は、独占ではなく共有することによって加速する」という、アメリカ知識人社会の強烈な意志を感じます。日本の研究者も、もっとオープンソースであるべきだと思います。

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