バーゲン会場のような人出!3000人は来場しているとのこと。
今日も印象的な言葉を書いておきます。
日本におけるディスレクシア英語指導法研究は、まだこれから。
→そういうことらしいです。
個々の教員・講師が手探りで個別対応しているにとどまっており、
日本語ネイティブへのディスレクシア英語指導研究は、
小・中・高どのレベルにおいても、まだまとまったものはないようです。
私が知らないだけじゃなかったとは!
ディスレクシアの子が中~高の英語学習で直面する困難さから逆算すると、
小学校の外国語指導では「音韻認識」※を積極的に教えるべき。
(※音をつなげて語にする・語を分解して音にする)
文字を教えるのは後回しでいい。
でも、音韻認識という概念がまだ教育現場に浸透していない。
(私も試行錯誤中です…)
一方で、
単語を部品(stem)に分けて教えると入る、
本人の希望進路・興味がある分野に関係する語彙から教えるとすとんと入る子もいる、
電子辞書やSiri(音声入力)をどんどん使うべき、
という指摘もありました。
大学入試センター試験で、発達障害・学習障害の生徒を対象に、
1.3倍の時間延長が認められるようになった。
ただし、医師の診断書と、在籍高校の意見書が必要。
→現在、高校が意見書を作成するためのベースとなる、
「高校生向けLDスクリーニング」を開発中なのだそうです。
その素案に対し、当事者という青年が質問に立ち、
「自分のできなさの感覚とずれている」といった趣旨の発言をしていました。
また、別の人から「高校生になると、いろんな問題が混ざってくる」という意見も出ていました。
私は・・・ディスレクシアかもと思う生徒達を思い浮かべながら、聞いていました。
「なんか英語が読めなくてつらい」と感じているあの生徒たちは、
スクリーニングを受けたいと思うだろうか?と。
何か、よほどうまい説得方法が必要な気がします。
高校生にもなれば、「苦手を隠したい」「何らかの方法で苦手をカバーできるなら検査は回避したい」「その検査は就活に不利にならないのか」くらいのことは考えるでしょう。
「受験勉強で忙しくてそんな検査を受けているひまはない」
「自分は単なる努力不足であって学習障害ではない」
と言い張る子もいそうです。
確かに、小学生のように素直にはいかなさそうです。
また、私の生徒には「隠れディスレクシア」、
つまり高度な推測力で字の苦手をカバーしていそうな子がかなりいます。
(この言葉はLD界ではあまり知られていない概念のようです。)
そういう子たちは、この検査に引っかからないだろうとも思いました。
もし配慮を受けられれば、1~2ランク上の大学に入れるでしょうが・・・
あと、小学生の頃からディスレクシア的特性を踏まえた学習を続けてきた場合も、
この検査に引っかからないかもしれません。
高校生向けの簡便なディスレクシア検査によって、
ディスレクシアだと明らかになる人もいるとは思います。が、
やっぱり小学生とは違って高校生に関しては、
検査がディスレクシアを洗い出す唯一の手段だと期待してはいけないと思います。
(検査を絶対視する傾向は検査作成者よりもむしろ、教師や親に多そうです。)
0 件のコメント:
コメントを投稿