on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
-
​​
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
-
​​
独創的で、​​対人能力が高い。
​​
全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される-
​ ​
10人に1人程度いるというのが通説
​。アメリカの調査では3人に1人とも
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2015-01-01

2014年に反響の大きかった記事

明けましておめでとうございます。

昨年1年、ここにディスレクシア・コミュニティが育ったことに
文字通りの意味も含めて、たいへんに有り難く思っています。
当ブログから一番多くの情報を得ているのは、わたし自身だと思います。
ありがとうございます。

情報が役に立つとか心の支えになっているとまでの過分な言葉も頂き、
大いに恐縮しています。
ディスレクシアの子を持つフリーランス翻訳者で英語講師というだけの、
偉い肩書きの何一つない者ですが、誰かの役に立っているなら嬉しいです。

とはいえ、私のディスレクシア的短期目標は受験生を合格させること、
長期目標はディスレクシアの得意が認められ尊重される社会変革
(↑去年も同じことを書いた気がしますが、本気です)
なので、ここで満足するわけにはまいりません。

メールへのお返事が遅れがち・途絶えがちで申し訳ありません。
予備校講師的には、ここから2月末まで大量添削期間に入りまして
受験生以外のメールにはお返事が遅れがちになること、何とぞご了承下さい。
とはいえ、頂いたメールはすべてありがたく拝読し、心の中で返事し、
特にディスレクシア本人からのものは一字一句食い入るように読んでいます。


2014年の当ブログの動きを総括しておきます。

2014年に書いた反響の大きかった記事、
トップ5

◆第1位
ジョリーフォニックスその6:中1ショックはきっと克服できる

当ブログには「中1ディスレクシア児の母」という読者層(?!)がいますが、
「うちの子もまさにこれです!」
という方々が次々と名乗り出る、きっかけになった記事です。

中1での英語学習をきっかけにディスレクシアが発覚する場合が多い、
中1だと反抗期が始まっていて、親に素直に応じてもらえない難しさがある、
一方、ジョリーによって、中1ショックもかなり克服できる、
・・・といったことがわかりました。

中1ショックは簡単にクリアできるわけではない、大変な問題ですが、
それでも中1ショックについて話し合える場をここに持てることを
たぶん私自身が一番ありがたく思っています。


◆第2位
道村式「漢字カード」はディスレクシア児の漢字学習に絶大な効果があると思います!!

2013年12月の記事ですが、昨年を通じて大変多くの反響があったので
ここに含めました。
一時「ディスレクシア 漢字」で検索すると一番上に出てくるように( ̄д ̄!)


先週、道村先生とジョリーの伝道師・山下桂世子先生の顔合わせが実現!
ジョリーと道村式漢字カードには共通点が多いですし、
特別支援教育へのまなざしなども、お二人は重なる部分が多いようです。

道村式漢字カードからジョリーへと続く「ディスレクシア学習ライン」が見えてきました。

引き続き、道村式漢字カードの愛用者として支援活動を続けてまいります!

ジョリーについては、日本普及プロジェクトが少しずつ進んでおり、
できる範囲で協力させて頂いています。
この件については、近日中に発表できるよう、頑張ります。


◆第3位
ハイパーレクシアでADHDな私が本当に「読める」ようになるまで

当ブログはいまやコメント欄が「裏ブログ」と言えるくらい充実してますが(?!)
そのきっかけになった記事です。

ブログを始めようと思ったきっかけとして、
情報はたくさん出した人のところに集まる糸井重里『インターネット的
が、半信半疑ながら頭の中にあったのですが、
この言葉は本当だと、つくづく実感した記事でもありました。
今の時代、情報がほしいなら、自分がまず情報を出すのが一番だということ、
しかも、「自分の(無意識の)姿勢がきっちり反映した情報だけが返ってくる
ということのようです。


◆第4位
ディスレクシアはデジャビュが多い?

コメント欄にはそこまで反応がないのですが、隠れた反響が大きかった記事。
以後頂くメールのなかで、「デジャビュ、私も(うちの子も)あります
とのカミングアウトが、もうすぐ2桁に達する勢いです。
私の中では、「ディスレクシアはデジャビュが多い」
=「時間感覚が人と違うらしい」は、ほぼ確定事項になりつつあります(笑)


第5位
匿名さんへのお返事(+中一ディスレクシア児のお母さんからのメール)

「中1ショック+反抗期の子に、どうやってジョリーに取り組んでもらえるか?
ジョリーよりもとっつきやすい代案はないのか?
に答えようとすることから始まったこの記事、
途中から「ジョリーに代わる、より低価格の選択肢はないか?
という議論も加わり、山下先生も加わって白熱した議論に。
「現状ではジョリーフォニックスエクストラ[3万円]を買う以外の方法はない」
という、申し訳ない結論になったのですが・・・

最初は「高くて買えない」と言っていた方が、最新のコメントでは
自分へのご褒美に買うつもり
「知り合いの中学英語教師を巻き込んで教えてもらう予定」
「その教師もディスレクシアの存在を知ってびっくりし、一緒に考えてくれると言ってくれた」と(T T)。

「中1の子が振り向いてくれない」と言っていた方も、
先日の山下先生のセミナーに参加され、
母が諦めたら終わりですものね!と言うほどに(T T)。

ディスレクシアの母としての進化を遂げていく様子に、胸を打たれました。


◆次点

「大人ディスレクシア向けやり直し英語」は数名にモニターになって頂き、
そろそろ講師として本格対応ができそうです。
興味のある方はご連絡下さい。


2014年・自分的には大発見、トップ7

◆第1位

視写の効果は本当に絶大です!
最近では、予備校で見かける弱いディスレクシアの生徒にも
視写を勧めています。
「視写に効果がある」と説得するのが一苦労ですが、
実際に試してもらうと、その効果はかなり驚くべきものがあります。

毎日視写を送ってくる受験生もいます。
うちの子にも視写は、毎日2セット書かせています。

ディスレクシア大学受験生の個別指導は、随時承っています。

こちらも、ご興味のある方はご連絡下さい。


◆第2位

ほとんど反響のなかった記事なのですが、
自分の音読を再生して聞く」は、読み能力アップに効果絶大なのです!
この件については、今年さらに実践を重ね、プッシュしていきたいです。


◆第3位

視写の前に、まず読めることが必要です。その方法と重要性に関する記事。

上は読み訓練のポイントを列挙したもので、
下はディスレクシア読み訓練の効果を調べた、脳研究の記事(翻訳)です。

2つを合わせると、

「ディスレクシアでも、読みの訓練を諦めてはいけない。
なぜなら脳には「可塑性」と呼ばれる、訓練によって変わる性質があるから。
そして、ディスレクシア読み訓練は、ポジティブな声かけとともに行うべき。」

一緒に楽しむこと」は、当ブログがまだ1日20PVの頃、
コメントを下さった方に教えてもらいました。
この方の立場は私と同じですが、
どんな研究会や学会でも聞けないような鋭いコメントを下さいます。
そういうことがままあるということも、この1年で学びました。


読み練習の効果を最も実感したのは、自分の子と日本語を読んだ時よりも
コスモ君(浪人生)と英語を読んだ時だと思っています。
3月にはセンター試験の文法問題の選択肢の1語も音読できなかった彼が、
今では800語の文章を、単語の意味さえ分かれば読破できるようになりました。

私に多くのインスピレーションを与え続ける彼については、
合格してから総括したいです。



◆第4位

音楽に対して、絶対音感を持つ人と相対音感を持つ人がいるように、
話し言葉に対しても、絶対音感の人と相対音感の人がいるはず。
話し言葉(音韻)に対する究極的な相対音感者とは、
前後の音との関係でしか音韻を把握できない人」である。
そんな人をディスレクシアと呼ぶ。・・・という斬新な仮説にびっくりし、
その勢いで本年度は水曜2限に峯松先生の東大の授業にもぐらせて頂きました。
文系院生に音響音声学を語る難解な授業に前のめりのおばさんが一人(爆)

この授業の内容をディスレクシア学習につなげていくのは今後の課題です。
とりあえず、峯松先生が初回の授業で
ことばについては、脳まで行かずとも、
音声言語の工学的分析から分かることがたくさんある
と言われていたのは本当に本当でした。
デジャビュやスマホ学習法は、峯松先生の授業内容がヒントになっています。


◆第5位
ディスレクシアのなかには、光過敏症の人が相当数いるようです。

うちの子は、そこまで光過敏ではないと思っていたのですが
PCメガネをかけて「ここから俺の天才伝説が始動する」と言っています(笑)
メガネ1つでそこまでポジティブになれて、実によかったです。


◆第6位

夏目漱石が(きっと)ディスレクシアというのも驚きでしたが、それ以上に
文学研究者が持つ「優れた思想が誤字交じりの悪筆で書かれるはずがない
という間違った思い込みを、再確認することができました。

小説家には悪筆の人がかなりいるようです。石原慎太郎とか村上春樹とか…
なかなか読み込む時間がないのですが、
「村上春樹『1Q84』をディスレクシア的に読む」をいずれ書きたいです。


◆第7位

発達障害は遺伝性ですが、それだけで終わるような単純な話でもない
という答えを、『発達障害の原因と発症メカニズム』から得ることができました。

当ブログには「発達障害 遺伝」「ADHD 遺伝」で検索して来る人がけっこういますが
そういう人たちに対する答えがこの本にはあります。


◆番外
1つの記事にはまとめていないのですが、
当ブログで歴代最も反響の多い記事である「隠れディスレクシア
の著者、エイデ博士から連絡があり
「一緒にディスレクシアの利点を伝える活動を進めていきましょう!」
と言ってもらえたのは、大きな出来事でした。
ファーネットさん(妻、中国系アメリカ人)からは、
信仰心と西海岸らしさが合わさったポジティブパワーをたくさんもらっています。

当ブログのディスレクシアの旅(?!)がポジティブに見えるとしたら、
それはエイデ夫妻に非常に大きな影響を受けているからです。
これは本当に、私一人が独占してはならない、素晴らしいものでして、
日本のディスレクシア界にもぜひ広めたいと思っています。


最後に、新年の決意とばかりに、
2015年にディスレクシア的に追求したいテーマを書いておきます:

1) ディスレクシア的・大学受験英語の学習方法

2) 「ジョリーの42音」の次にすべきこと

3) Dyslexic Advantageを翻訳する

4) ディスレクシアにとっての「オト」の単位とは何か。
音楽・音韻・リズムとディスレクシアの関係

5) スマホを使ったディスレクシア・フレンドリーな学習法


2015年も、当ブログをどうぞよろしくお願いいたします!

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