on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
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知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
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独創的で、​​対人能力が高い。
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全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される-
​ ​
10人に1人程度いるというのが通説
​。アメリカの調査では3人に1人とも
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2016-03-18

もじこ塾の指導方針

いろんなことをお待たせしている皆様、申し訳ありません。

もじこ塾の開講が数日後に迫っています。
その前に「もじこ塾の指導方針」を述べておきたいと思ってきました。

ところで、さる日曜日、村上加代子先生にお声がけ頂き、
「読み書き困難を抱える中・高・浪人生の英語指導で気付いたこと」
と題してお話させていただきました。
身分不相応な場であることは重々承知でしたが、
生徒が私の背中を押している!!と自らを叱咤激励して前へ。
終わってみれば、出来はともかく、この時期に話しておいて本当によかったです。

このときの発表内容が「もじこ塾の指導方針」と言えるものなので、
少々粗いですが、その時のパワポから抜粋して少し手を加え
取り急ぎの「指導方針」といたします。読みにくくて申し訳ありません。

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もじこ塾が考えるに・・・

◆ディスレクシアの大学受験生が苦労すること
行動面に問題がないことを前提に
1.単語が覚えられない(特に抽象的なもの、形容詞・副詞)
2.前置詞など、小さな単語を間違える
3.スペルミスが多い
4.小さな読み間違いからくる大幅減点
5.論理が飛躍している
6.時間内に解き終わらない
7.字がきたない
8.調子の波が人一倍大きい

以上を踏まえ、
もじこ塾はディスレクシア英語指導において以下を重視します・・・

0. モチベーションに働きかけること。 全体像・将来像を常に意識した言葉がけ
→ディスレクシアはモチベーションがとにかく重要な人種。
「なぜ英語を勉強するのか?
「これが読めるようになったらどんな自分になれるか?
を何かと意識させる。

そこから逆算すれば、
ある時期には誤字をさらっと流すなど、
省いてよい指導とおさえるべき指導が見えてくる。

ほめることも非常に大事。ほめることで頑張れるスパイラルに入る。
このスパイラルの第一歩は、教師のポジティブな働きかけから始まる。


1.多感覚式であること
→年齢が上がるほど、英語学習は受身的になりがちですが、
ディスレクシアにとっては、多感覚は最後まで、とても重要。
新しい学習事項は「聞く」→「言う」→「読む」→「書く」の順で。


2.「大」から「小」へ常に俯瞰させることを意識する
→ディスレクシアは、次のステップに進んだときに、前の内容が腑に落ちる人種。
「ある程度できたら、どんどん次に進む」が良い。

また、字より語、語より文、文より文章がありがたい。
なので、フォニックスもスピーディーに一周するのがよさそう。


3.主体的な演習を中心に
→「自分が主体的に参加している」という実感が必要。
×ただ聞くだけの講義
×全体像を示さないまま丸暗記をさせる
×書く宿題を課し、真っ赤にして返す
×「いいから黙ってやれ」
◎解く様子を目の前で確認する
11で議論してから書かせる
※もじこ塾では、特に高校生とは、議論を重視します。 


4.すべてのルールを明示すること(でも抽象的になりすぎず)
→1つは、フォニックスが有効だということ。
英語の文字をどう読むかを明示することが、ディスレクシアには不可欠。

→もう一つは、「構文」をしっかり教えるということ。
伊藤和夫を頂点する予備校の英語教育が、得意としてきたことです。

ディスレクシアは、文法・構文の知識を使って単語や音韻の意味を思い出すので
構文・文法知識をしっかりさせることが重要。
それに、文法は単語と比べて、ディスレクシアには覚えやすい。

#これが中1から有効なのだと分かったのが、
#もじこ塾の開講に踏み切った直接のきっかけです。


5.教える側が、英語の体系(文法、歴史)を意識する
◎例外の存在にさらっと触れることで、体系を意識させる
◎意味が通る程度の間違いは許容して、先に進む
◎英語の歴史的知識
(ギリシャ・ラテン語由来の綴り、大母音推移、接尾辞・接頭辞の意味)
早い時期からトリビア的に教える
◎論理展開、テンプレートとなる表現を教える


6.正しい音韻認識は最後にできればOKとする。リズムを重視する
→中1であってもそう。さりげなく直して先に進む。
(ただし、この部分の正確さが、正しいスペリングに直接影響する)
→ディスレクシアは音韻の障害であり、英語の音に関するそれ以外の単位は大丈夫。


7.エピソード記憶を活用する
→物語、ごろあわせなど。
可能なら、雑談もうまく使って単語暗記などにつなげる。  


8.読字ができれば読解はたやすい
→「bdが区別できない子に、もっと難しいことができるはずがない」
と思ってはいけない。
読字を強化する場面と、読解力をほめる場面の両方を入れる。


9. 地道な反復あるのみ
→反復練習には、教師が必要なだけ付き合う。
音読にしても書くにしても、教師が横で見ているくらいが効果的。


10.音声をできる限り活用する
→付属音声があれば必ず使う。
暗記は、スマホに録音した自分の音読を反復再生する、など。


11.逐語訳を要求しすぎない
→大学受験までは、英単語/英文の映像が浮かんでいるようならOKとする。
正確すぎる和訳を要求しない。


12.安心して間違えられる授業に
→特性へのさりげない言及と共感
(その際、ディスレクシアという言葉は特に使わない)
笑いのある授業に。


13.学習方略を自分で言語化させる
→「自分の学習方法を自分で見つける」感覚が大事。


14. 通常とは異なる成長曲線を描く
→調子の波が激しい一方、急にものすごくできるようになることも。
教師が待つ度量が大切。

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もじこ塾春期講習は、キャンセルは出ず、数日後にスタートします。
お申し込み下さった方には、お目にかかれるのを楽しみにしています。

受付終了後にお問い合わせ下さった方々、今回は申し訳ありません。
今後のことは未定です。
決まり次第(4月以降)、ここで発表しますので、またのぞきにいらして下さい。

13日の発表の場についても報告したいし、告知したいことも…
近日中に書きます!

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