on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
- 
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)
- 独創的で、対人能力が高い。空間把握力、全体像や物事の関係性を把握する能力に長ける。
- 音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- 読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい
- 細かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
- 10人に1人程度いるというのが通説

当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2016-03-24

ディスレクシアというよりアーレンシンドロームだと分かった方のお話

もじこ塾春期講習、絶賛開講中です。

こんなに教えていて楽しい授業があっていいかしら…
というくらい、ディスレクシア(個別)英語指導は楽しい!!
生徒にとっても楽しいことを、祈るばかりです。
つくづく、LDというのはlearning difference(学び方の違い)だと感じています。

確かに、答案の点数や字は、控えめに言ってよれよれですし
(↑みなさん、テストの答案を持って来て下さっています)
学校という現実の中では、いいとこなしなのかもしれませんが。
でも、ほとんどの子が自分だけの"好きなこと"
…陸上、新たな創作ジャンルでの表現活動、車、プログラミング、料理、演劇…
を持っていて、それに対する斬新なアプローチは聞いてみると本当に面白く、
一度それを聞いてしまうと、前置詞がどうだ、スペルミスがどうだなんて、
実にちっちゃいことに見えます(苦笑)

気を取り直して、"好きなこと"の存在が前提で改めて英語の教材を前にすると、
お互い、「つらいけど頑張ろう」という気になり、
そうすると生徒の中から隠れていた何か(一番近い言葉で言うと「意欲」)が出てきます。
どば~っと出る子、じわじわ出る子、ちらっと出す子、いろいろですが。
その何かを感じながら、この英語というつらい山登りを伴走するのが最高に楽しい!!

「答案とはディスレクシアにとって、実力をまったく発揮できないフィールド。
だがこれからの時代、他のフィールドはたくさんある」
「そもそも人間の能力は本当に多彩で面白いのに、
5教科という分類はそのほとんどをすくいとれていない。
そのことを切実に表しているのがディスレクシアな生徒達」
という見え方もしてきます。。

☆  ☆  ☆

受講が終了した生徒のお母様から、ご連絡を頂きました。
ディスレクシアと思っていたお子さんが、実はアーレンだったという話です。
どなたかの役に立てればという思いから、書いて頂きました。ありがとうございますm(_ _)m

アーレンについての過去記事はこちら:

ブルーライトをカットするメガネがディスレクシアに効果あり?


~~~~


先日は春期講習お世話になりました。親子共々貴重な一日となりました。おそらくこの日が子の転機となるのでは、そう思えるほどです。

講習開始後ほんの20分話をしただけで「この子はアーレンではないか」 と指摘され、講習終了後紹介されたメガネ屋さんに直行。検査の結果斜視と軽い近視乱視があるものの、斜視はトレーニングにより十分改善可能とのこと。方法も教えて頂きました。それと、20色ほどのサンプルの中から見えやすい色を見つけ、それで本を見ると驚くほどはっきりと見えるのだそう。まさにもじこ先生の見立て通り、アーレンシンドロームでした!

お店の方に「なぜディスレクシアと思っていたのか」と尋ねられ、WISK-IVの検査で処理速度が他と比べて20以上離れていたためにそう判断されたのだろうと答えると、アーレン用のメガネをかけてもう一度検査すれば、全く異なる結果が出る可能性が高いと言われ、驚きでしばらく声も出ないほどでした。

振り返れば

・外出する時はつばのある帽子を目深にかぶっていた(自分に自信が持てないからかなと思っていました)
・部屋はいつもカーテンをかけている
・学校から帰るとすぐに寝る(一日中本とノートと黒板見ているわけですから疲れますね)
・字の多いワークをやるとすぐに疲れて寝る

等々日光の光線や紙の照りが眩しくて起きていた行動だったんだなとやっと分かりました。

メガネは2週間後に届く予定ですが、メガネをかけてみてどう生活が変わるのか非常に楽しみであります

メガネ屋さん曰く、実はアーレンだったという人が多いこと、日本はおろか世界中でも未だ研究段階で解明されないことは多いがけっこう存在し、海外からもメガネを求めてやって来る方もいるのだということ等、教えて頂きました。

もじこ塾に行ったからこそ見えてきた、子が本当に困っていたこと、そこにやっと辿り着きました。もじこ先生には、感謝を通り越して余りあるものがあります。
この場をお借りして御礼申し上げると共に、これは話さずにはいられないと思い、投稿した次第です。皆様のお役に立てれば幸いです。 

~~~~~

ほんとによかったです~~。
開口一番、「ブルーライトカットのメガネのことを教えて下さり、ありがとうございました。お陰様でよく見えるようになりました」から始まった方でした。

忘れないうちに、わたくしが感じた「この子は普通のディスレクシアとはちょっと違うのではないか?」な要素を書いておきます:

・部屋の蛍光灯を指して「まぶしい」
・「簡単な漢字よりも、込み入った漢字のほうが覚えにくい」
(「機」の最後のテンが見えないと怒っていました。
個人的には、いわゆる普通の?ディスレクシアだと、単純かつ左右非対称の漢字のほうが混乱するような気がします[味、世など])
・「字を見て音が思い出せない」「字を見てつい別の音が出てしまう」という読み方ではなく、「字をじっと見ているとつらい」という読み方をしている
・英語のブレンディングにまったく困難を感じていない。
・日本語を15行ほど読んだら、両方の目頭を押して目の疲れをとっている
・ブレインジムのレイジーエイト(∞の字を空書きしながら目で追う)をすると、追いきれない(目の筋肉が固まっているらしい)
・「幼稚園の頃から、太陽がまぶしくて外遊びが嫌いだった。幼稚園の集合写真を見て『みんな、どうして目をこんなに開けられるのか?』と思った。その後もずっと外遊びはまぶしいから嫌いだった。」

10 件のコメント:

  1.  今回、息子と同じアーレンの子どもさんを見つけられたとのこと。本当に貴重なご指摘をされたと思います。もじこさんは見え方と文字を読むときの辛さから気づかれていますが、それを見抜いてアーレンの指摘ができる方は、今の日本にはなかなかおられないと思います。でも、私自身もディスレクシアと思っている方の中に、多くアーレンの方たちがいると感じているので、私自身も今後の出会いの中で広めていきたいと思っています。
     また今回、アーレンと気づかれた親子さんにお伝えしたいのですが、息子もアーレンレンズを使用して2年になるのですが、それはもう幼児期に人がすくすくと育つあの勢いで息子も日々進化し続けており、親として驚かされるばかりです。ぜひ、これまで苦手と感じていたことにもどんどん挑戦なさってくださいね。

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  2. はい、本当に良かったです。
    英語を読むのに、ディスレクシアだと「n/ai/s」と言っても「なら?」「ねい?」となるようですが、この方はすぱっと「nice」と言えたので、いよいよ確信いたしました。
    この親子さんからの続きの報告も楽しみです!

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  3. 初めてまして。先日記事にして頂きました親子です。昨日ついに眼鏡が届きました!
    けっこう濃い色のグラス。かけると逃走中のハンターのようです。でも、光は大分カットされ、かなり楽になったようです。
    かけてすぐの本人の感想は、「10を最高として裸眼だと2、ブルーライトだと5、これだと8」でした。それだけでもスゴイのですが、今朝起きた時はさらに「すっきり起きられた。昨日の疲れが残ってない」と感激していました。慣れてくればまだまだ感激があるのでは、と期待でいっぱいのようです。
    それにしてもたった一つの眼鏡でこれほどまでに改善されるとは!
    ここに来るまで長い道のりでした。
    でも、もっと長い道のりを歩まれた方々、
    今なお先の見えない道を歩いている方、
    道があることすら気づかない方、様々と思います。もじこ塾との出会いを含め私はラッキーな方だったと思います。
    それに絡み、幼少期におけるスクリーニングを強く感じます。もっと早く分かっていれば、今より苦労は少なかったはずです。
    アーレンの指摘を受け何人かの方に話しましたが、驚かれる方、喜んでくれる方、半信半疑の方、(おそらく)何と答えてよいか分からず返事のない方、様々でした。
    そんな中、moonlightさんの励ましのお言葉、大変力強く心の支えとなりました。感謝申し上げます。
    今後の変容も追って報告していきます。

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  4.  猫マリンさん、本当に良かったですね。
     うちの息子にも聞いてみました。裸眼が2、遮光レンズが4、アーレンレンズが7だそうです。7は、普通の人に比べてそのレベルと感じるようです。
     マリンさんの息子さんは、アーレンレンズではなく遮光レンズを使用され始めたのかなと、前回の書き込みで感じました。うちの息子も遮光レンズを使用して見え方が違うことに気づき、アーレンシンドロームにたどり着きました。遮光レンズを使用した時にも大きく生活全体が改善したのですが、その後にアーレンレンズを使用して、更に更に大きく生活が改善したことで、現在、夢に向かって充実した大学生活を送ることができています。もしアーレンレンズを使用されていないのであれば、是非筑波大学でアーレンの相談をなさっていただきたいと息子ともども思っています。
     私たちもここにたどり着くのに本当に遠回りをしています。早期発見の必要性を感じています。

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  5. moonlightさん 気にかけて下さりありがとうございます。今回手に入れたのがまさにアーレンレンズ!それと筑波大学のことはメガネ屋さんからも聞きました。一度行ってみたいと思っていたところです。遠回りをした分を取り戻す、そんな償いのような気持ちもあります。
    これからもアーレンの先輩?として、色々情報ありましたらお願いします!

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  6. 猫マリンさん、こちらこそよろしくお願いします。

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  7. アーレンシンドローム用メガネを作って下さった日本メガネさんのブログを紹介致します。アーレンの記事があり、メガネを作ってもらった子どもたちや保護者の方々の御礼の手紙が載せられています。読んでいて共感するところが多くありました。
    http://nihonmegane.bbs.fc2.com/
    興味のある方ぜひご覧になって下さい。

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  8. 猫マリンさん、moonlightさん、貴重な情報をありがとうございます!

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  9. メガネをかけて10日過ぎました。アーレン息子の一番の変化は表情が穏やかになったことでしょうか。また「感触を一言で言うと生活そのものが楽」なのだそうです。moonlightさんのいうこれからの進化が楽しみです。
    さて、実は息子この春より県立の工業高校に通っています。入学式に先だち2日前に担任の先生にアーレンメガネについて説明とお願いに行って来ました。
    今までの経緯をかいつまんで10分程度話したくらいでしたが、実にあっさりとOK。
    「皆さん色々な事情を抱えています。いろんな子に対応していかなければという考えでおります。誰に迷惑をかける訳でもなく、まして見え方なんて本人にしか分からない事ですものね。」
    と、いささか拍子抜け。高校ってこんなにゆるかったんだと。医師の診断書も必要なく、ただし「異装届」を提出して下さいとのこと。
    異装届には、校則とは違った具体的な服装とその理由を明記します。
    あとは同級生にはホームルームで、上級生には全校集会で告白⁉︎するという難関が待っていますが、やはりためらいがあったようです。
    でも、そこは先ず本人のため。この先メガネについて自身の障害について説明する場面は数知れず。ここからが正念場と覚悟しなければなりません。
    またひょっとしたら自分もそうかもと気づく子がいるかもしれない。
    その為にも勇気を出して言ってみようと担任の先生からも言って下さり、決心がついた様でした。
    先生の理解にも感激しました。
    就職7割の工業高校、つまり受験の為の勉強はせず卒業後は社会に出て一人前に働ける人材を育てる、こんな教育方針も絡んでいるのかなと少し思いました。
    さて、うまく告白できたのか。
    続きも追ってお知らせします。


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  10. 中間考査も終わり、衣替えの季節となりました。アーレン息子その後です。
    告白は入学してすぐ自己紹介のときにしたのですが、周囲の反応は期待していた程大きくもなかった模様。告白→級友が学習障害というもの知る→噂が広がる→自覚する生徒が続々名のりをあげる→実は多く存在することが分かる という母の妄想は妄想でしかなかったよう…
    先日授業参観があり様子を見たら黒板を見るときだけアーレンメガネに替えるよう。自分から積極的に友達に説明できる性格でもないし、まあすぐには広まらないでしょう。授業はついていけてるようです。
    さて、これまでのことを話した人の中には、もっと早く分かっていたら、点数も伸びて違った選択も出来たのでは、という方もいました。そう考えるのも分かります。
    でも私はこれが最速だったと思うし、このことを通して息子の将来について真剣に考えることが出来た、この経緯は良かったと思っています。息子も自分は何をやりたいか、何に向いているのかをとことん考え悩んだ訳ですから。
    後は「信じて待つ」ですね。

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