on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
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​​
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
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​​
独創的で、​​対人能力が高い。
​​
全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される-
​ ​
10人に1人程度いるというのが通説
​。アメリカの調査では3人に1人とも
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2015-06-04

TED talk「いかにして学校は創造力を殺すか」を見て

5月は某グローバル企業の「アジア太平洋市場向け店長研修」
なるものを訳していました。

そのなかで、「この動画を見てディスカッションしましょう」と出てきたのが
ケン・ロビンソンという、英語圏では有名らしい教育評論家のTEDトークです。
題が「いかにして学校は創造力を殺すか(How schools kill creativity)

「これからは、脳の多様性に基づく教育が必要である」という内容です。

「ディスレクシアにやさしい学校」を考えるにあたり、じわじわきいてくる内容なので、貼っておきます。
ちなみに、TEDトークのなかで歴代再生回数が最も多いんだそうです。

「20世紀の学校は産業社会の要請に従って作られたものであり、
21世紀の学校は、それではとてもやっていけない」

「現在の教育は、大学教授を作ることが究極の目標になっているが、
大学教授は人間の頂点ではなく、ひとつのあり方に過ぎない。
それもかなり左脳でっかちな。
人間にとってアカデミックな力(=学力)は、能力のほんの一部なのだ

「大学を頂点とする教育制度も、学力だけを知能と考える見方
根底的に変えなければならない

と、元大学教授でもあり、サーの称号を持つ氏が主張します。
閲覧回数最多のTEDだけあって、話がうまい!
見終わった瞬間、思わず目から水が(泣き笑い)



↓以下から、日本語の字幕付きのバージョンが選べます
http://www.ted.com/talks/ken_robinson_says_schools_kill_creativity

私にとって印象的だった言葉は・・・

15:00~
ADHDな有名振付師の少女時代について:
体を動かすことで、はじめて考えることができる人
別の医者なら、薬漬けにして『じっとしてろ』と言っていたかも

そうですよね、
舞踊、さらには絵や音楽、運動などの体を動かす活動が得意な人は
体を動かすことではじめて、ものを考えられる」人たちなんですね。
そんな人たちにとって「じっとしてなさい」は拷問に等しいですね。

うちの子も、朝練だ部活だとバスケ中心の生活になってから
毎日がハッピーなようです。
こういう系の人には、どんどん体を動かさせるべきなんですね。

~~~

もう一つ印象的だったのは、
人間の能力開発を、地球の天然資源開発にたとえている部分です。

17:53~
今の教育制度は、人間の精神から特定の能力だけを掘り尽くしている。
ちょうど地球から特定の天然資源を採掘し、枯渇させてきたように

この比喩はとても深いです。。

一つの国というマクロな視点で考えると、今の教育や社会は
「特定の資源を持たない人を切り捨てる」制度であり、
一人の人というミクロな視点で考えると
「特定の能力だけを集中的に開発し、それが枯れたら捨てる」制度だった。

これからの能力開発は、
集中的な勉強や仕事でぼろぼろにならないようなものであるべきだし、
社会全体としても「すべての人が何らかの資源を持っている」
という視点をもつ必要がある…と感じました。

誰かを蹴落としたり、一時的に何かに秀でるよう煽ることで成り立つ教育は、
そろそろ終わりにしないとですね。
そんなやり方では、蹴落とされる側も蹴落とす側も、ハッピーになれないのですから。

~~~

そして、何より考えさせられたのが、
日本でも若者に大人気のこの大企業が、
こういう「脳の多様性をベースにした(バイト)教育を!」
という内容の動画を教材にしていることです。

この研修、本題の出だしがいきなり
これまでの成功方法を続けていては、今後の成功はない」なのです。
日本進出以来、ひたすら右肩上がりで知られる企業なのですが、
これまでのやり方をきっぱり自己否定してます。

脳の多様性をベースにした教育を推し進めるのは、まことに結構なこと。
しかし、管理職世代にとって、それを推進することは、
自分の成功体験をある程度、自己否定することを意味する。
その覚悟があるのか?と聞かれている気がしました・・・。

一方、ここでバイトした学生さんたちが、
その後も就職先や家庭で「脳の多様性」「疲弊しない能力開発」という考え方を広めて行ければ、日本も変わるだろうな・・・と妄想しました。


2 件のコメント:

  1. いつもためになる記事を読ませて頂き、ありがとうございます。
    Googleのアカウントを持っていなかったので、日本語字幕付き動画の方は観ていないのですが録画してあった、NHKのスーパープレゼンテーションを観ました。
    改めて、その通りだと思いました。
    親の焦りから、子の能力を潰さないようにしなくちゃと思います。
    既に学校にてかなり痛めつけられましたが…
    〜〜〜以下の話題は、Googleアカウントが必要な動画にまつわるものでしょうか?

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  2. なんかリンクが変でしたね(汗)。
    お知らせ、ありがとうございます。直しました。

    親の焦りから子の能力をつぶさないようにする・・・はい、ディスレクシアの子に限らず、日本の親全体にいえる問題だと思います!

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