on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
- 
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)
- 独創的で、対人能力が高い。空間把握力、全体像や物事の関係性を把握する能力に長ける。
- 音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- 読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい
- 細かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
- 10人に1人程度いるというのが通説

当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2016-08-31

もじこ塾夏期講習終了。ありがとうございました。

足かけ6週間にわたって続いた、もじこ塾16夏期講習は、無事に終了しました。
ご受講された皆様、お疲れ様でした+ありがとうございました。

ご挨拶のメールをお送りしたいのですが、
実際の指導を優先しているため、失礼が続いておりますこと、
なにとぞご容赦下さい。

春期講習とうってかわって、夏期講習は、私にとって、
ディスレクシア英語指導の難しさを実感する場となりました。
もちろん、かなり学習効果があった例もたくさんあったのですが(特に高校生)…

9/14(水)に、夏期講習を振り返って総括する、保護者向け勉強会を行います。
まだ10名ほど空きがありますので、ご興味のある方はどうぞお越し下さい→
満席になりました。ありがとうございます。(16/09/05)

夏期講習中に残しておいたメモの一部を紹介します。
当日はおそらく、下のトピックのいくつかにも触れると思います。
・・・1時間では全然終わらない!
それに、紹介したいことは、まだまだたくさんあります!


・構文はわかったほうがいい。ディスレクシアならなおのこと。
・ジョリーの絶大な効果と、ジョリーが効かないほど音韻認識が弱いケース。
・抱え込んで、子供を守れば守るほど、親は後々つらくなっていく(はず)
・子供に教科指導をするなら、親としてではなく、教師として教えるべき。
・中1ショックに、親が必死になりすぎるのは良くない。
・受講料の話をして「勉強しろ」とあおるのは、あまり良くないよう
・英語という山を登る方法はひとつではない。ディスレクシアならなおさら。受験英語であっても。
・親の「この子はおかしいと思う。なぜなら自分と同じようにできないから」は、実は親の内なる子供が「自分を認めてほしい」と言っているのでは?
・「4技能をバランス良く」と言うが、語学学習において4技能は常にアンバランスなのが正しい姿のはず。"バランス良い学習"信仰に惑わされてはいけない。
・"語学は積み上げ"も、ディスレクシアには当てはまらない部分がある。
・読むのがつらい(まあまあ書ける)ディスレクシアと、書くのがつらい(まあまあ読める)ディスレクシア。受験的にはどちらが大変か?
・寝落ちしてしまうディスレクシアに、どう対処するか。
・bとd、b/d/pは、ディスレクシアにとっては最後まで鬼門。「こんなことも分からないほどバカ」ではないので、そこは大らかに。
・他の病気とディスレクシアの関連性。不思議な持病を持っている子が意外と多い。
・難聴/耳の詰まり、鼻炎/鼻の詰まり、アトピー、グルテン不耐症が読み書き困難に影響を与えているケース。
・過度激動。特に、知能の高いディスレクシアに、過剰に公正さを求める傾向がみられる。
・SNSで交流しているうちに、英語が分かるようになってしまったケース。
・ディスレクシアなりに単語を覚える方法:ジョリーは必須。語根。フレーズから切り出すなど。
・中1で単語が覚えられないことに絶望しすぎてはいけない。英語=単語ではないのだから。
・自閉症(的気質):自分の知的好奇心の赴くままに問いを発し、相手から答えが得られると嬉しい。
・ディスレクシア(的気質):こっそり勝手に工夫して突破口が開けると嬉しい。ただし字に関してだけはそれが効かない。

11 件のコメント:

  1. もじこ先生、ハードな夏の講習お疲れ様でした。前半で受講した、中1男子(埼玉)母です。ジョリーはできていましたが、1学期は完全についていけなくなり、単語綴りが問題、と思っていましたが、「文法から」というアドヴァイスで、落ち着いて取り組めるようになりました。肯定、否定、疑問の項目に分け、文例をカテゴライズすると、「とてもすっきりした。」と本人。まず言えて、最後に書き、という勉強の手順の大事さをしっかり認識できました。どうもありがとうございました!!

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    1. !!なんとすばらしい。この感想を伺って、私もとても嬉しいです!

      特に公立中学は、単語の羅列として英語を教える傾向があるように思います。「I+am+from+Japan。これで「私は日本出身です」。はい全部覚えて・・・というように。ルール(文法)を教えることで、覚える内容が格段に減ると思います。
      2学期は疑問文がさらにたくさん登場します。文法頑張って下さいね!

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  2. もじこ先生、こんばんは。保護者会お疲れ様でした。

    保護者会でも色々、気づいたことがありました。
    ちょっと徒然と書かせてください。

    ディスレクシアの子はb、d、qの判別が苦手とのことですが、
    息子は w とhの判別もできないのではないか、と気づきました。
    what,where,when,why,how,が全然区別できません。
    かろうじて which だけ識別できる感じでした。
    形がなんとなく違うからでしょうか・・・

    また、音韻認識の弱いディスクレシアには
    読唇術(っぽい)がよいとの話も印象的でタイムリーでした。
    というのは、息子は、書かない、読まない教育を
    受けたほうがいいのでないか、と私は現在考えていて、
    視覚の障害のある子たちの教育について
    とても関心を持っています。
    いずれ、知り合いの盲学校の先生に学び方を教えてもらおうとも
    考えています。
    まぁ、息子に役に立つかはわかりませんが。

    また、勉強会に参加したいと思います。
    その時にはまた、よろしくお願いいたします。


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    1. こちらこそ、保護者会にお越し下さりありがとうございました。

      息子さんは、たぶんですが、まだまだ1つ1つの文字に音が結びついているという事実に慣れていないように見受けられます。もう何年も、教科書全文丸暗記で切り抜けてきたわけですし。。
      ディスレクシアなだけあって、この部分にはやはり、それなりの訓練が必要なようです。
      もう1つ、疑問詞はディスレクシア的には、記憶の引き出しが混乱しやすいようにも思います。うちの子も疑問詞を教えて数ヵ月は、whenとwhereを"言う"レベルで混乱していました(今もたまにします)。もちろん、書くとなるとさらにあやしいです。

      視覚障害児教育と言えば、当ブログでもずっと推している道村先生です(!!)。視覚障害児とディスレクシアへの効果的な教え方、あと聴覚障害児とディスレクシアへの効果的な教え方には、役立つ共通点があるのではと私も感じています。

      それにしても、息子さんはほんっと~に、インスピレーションの塊です^^。

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  3. 先生からご教示頂くことで、どれだけ助かっていることか!
    愚息もb,dは当然、さらに疑問詞が入らなく途方にくれておりましたが、
    他にもご苦労されていることが判り、気が楽になりました。
    疑問詞をボードにし夏休み毎朝読ませましたが、ダメでした。
    Who,whose,where,whenが区別できません。
     英語従事者(学校・塾先生)の方に「英語はできません」とバッサリ告知された方が、早々に別の選択が模索できるので酷ではありますが、大変ありがたいことだと思います。
     「書けないこと」は学校側にも医師の診断書を提出し、保護者会でも公表しております。
    英語で「自主学習の宿題」提出が毎週あるのですが、「これだけ書いても覚えられない証拠を見せれば?」
    と進言した処「おもしろい!」と毎回、豆粒のようにぎっしり単語や文節書いて提出してます。
    不憫ではありますが、本人 喜々と黙々書いております。こんなに書いてテストで書けないとは
    先生もさぞ驚かれているに違いありません。
    英語は学年で下から5番に入る有様なのに、お陰様で「3」頂いております。
    ありがたいことです。
    学校推奨イーラーニングで(教科書準拠)、どんどん先取りさせました。
    先生のアドバイス通り、文法を学んだ方が理解度が深くなりました。忘れるのが早いので
    何度も反復させてます。
     また「寝落ちするディスレクシア」の話は、愚息の行動で不思議に思っていた一つでした。英語の勉強はそんなに疲れるのですね。
     私自身サプリが好きでないため(できれば食物から取りたい)、あまり服用はさせたくはないのですが、テスト前には「ホスファチジルセリン」「イチョウの葉」をテスト前勉強時に服用させております。
    若干ではありますが、効いているように感じます。
    「完璧寝落ち」の方にも有効かもしれません。
    今週 宮部みゆき著「模倣犯」が放映されますね。
    「ディスレクシア」の男性がでてくるのですが、読んでいる時「こういう気の毒な方もいらっしゃるのだな」と思った記憶があります。
    もじ子先生のブロクでご指摘あったような「正義感の強い」ディスレクシア。そのために悲劇な最後なのですが。
    よもや自分が「ディスレクシア」の子を授かるとは、書籍を読んだ当時は考えもしなかったと感慨深く思っております。
    先生の益々のご活躍、息子共々楽しみしております!
    またお会いできる日を楽しみにしております。

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  4. >「英語はできません」とバッサリ告知された方がよい
    ・・・そうですか・・・でもこれは難しいです。。。

    確かに、もじこ塾に来ている子のなかには、
    「英語の読み書きは諦めている」とはっきり言っている子が何人かいます(ノД`)。
    (つづいて「でも話せるようにはなりたい」と言います)
    そういう境地に自分で達するならともかく、
    教師からそんなことを言うのは犯罪だと思います。。

    少し話はずれますが、
    4月頃だったか、カナダでディスレクシアの大学院生が
    「自分はディスレクシアが深刻で、外国語を習得することができない。そんな自分に、フランス語を必修で課しているのは、学ぶ権利の侵害であり差別である」と人権団体に訴えを起こしたというニュースがありました。
    http://www.cbc.ca/news/canada/ottawa/university-of-ottawa-accused-of-discrimination-by-learning-disabled-student-1.3549044

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  5. もじこ先生 こんばんは。
    最近
    「プルーストとイカ」を読みました。
    脳の中でどういう仕組みで文字を読むのか、という
    難しい話でちょっと理解ができない部分もあったのですが、
    私にとって、実に興味ぶかい実験がかいてありました。

    ディスクレシアの子供に
    アルファベットを見せると、
    さっと、書けるが、
    同じように文字を見せて、そのアルファベットを読ませようとすると、発音がなかなかできない、
    いう実験です。

    息子にやってみました。
    本当にそうでした。
    ディスレクシアというのは、
    イカとプルースト風にいうと、
    脳内の音韻処理プロセスの問題なんだって
    実感できました。
    正直、
    文字が見えるけど、読めないっていうことが
    私はすごく文字族なためか、実感として
    ディスレクシアを理解できなかったんですけどね。
    ちょっと実感として理解できたのが、
    すごくうれしいのです。

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  6. お返事が大変遅くなり申し訳ありません。

    「プルーストとイカ」は翻訳が・・・ですが、内容は面白いですよね。

    息子さんは、初めての頃と比べたらずいぶん読めるようになりました。
    読字がまだまだなのに構文や文法が分かるという、非常に不思議な進歩を遂げています。

    エレベーターの「開」と「閉」のボタンの違いは「ギリ分かる」。でもあやしいので、自分ではできるだけ押さなくてもいいポジションを取るようにしている。JRのエレベーターは▷◁ではなく「開」「閉」なのでキライ、という衝撃告白もしてくれました。

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  7. こんばんは。そんなこと先生には話しているのですね。私には文字が読めないなんて一度も話したことないんです。やはり、母親以外のメンター(なんて表現していいのかわかりませんが、というか、親以外の大人、まぁやはり指導者とか先生ですね。)が必要なんでしょうね。今後ともよろしくお願いします。

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  8. 夏休みの間、先生の熱い指導を受けたおかげで初めて定期テストで英語平均点以上を取れました。とてもうれしかったです。
    英単語を書くのが壊滅的の中、今回の定期テストは「筆記」が少なく、点数が取れやすい「長文読解」がでたおかげで平均点クリアできました。
    先生のアドバイスのおかげで、点が取れる、取れない問題がはっきりと解り、対策しやすくなりました。
    先生の授業で良かったところは、フォニックスや音読でした。このおかげで英語が割とスムーズに頭に入っていくようになったと思います。
    今後もご指導のほどよろしくお願いします。ありがとうございました。

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    1. うれしい報告をありがとうございます!
      shu君の日々の努力の結果ですね^^

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