on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
- 
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)
- 独創的で、対人能力が高い。空間把握力、全体像や物事の関係性を把握する能力に長ける。
- 音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- 読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい
- 細かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
- 10人に1人程度いるというのが通説

当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2013-05-16

ディスレクシアの子に対応する向国実践QA

最近、教員向け雑誌でディスレクシア指導が急に取り上げられている気がします。


ディスレクシアの子に対応する向国実践QA
という連載を見つけてオンラインで購入してみました。

小野隆行先生という、岡山県の小学校の先生の隔月連載です。

「向国」とは向山型国語教え方教室
という教室と雑誌の略称のようです。
「向山型」はこのあたりの本でもよく登場してました。

以下、自分のためにレジュメにしてみました。

目次
第1回 音読カードを使った家庭での宿題は害になる
第2回 ディスクレシアの子にやってはいけないNG指導 どの教室でも見られるエラーラーニングと過度な漢字練習
第3回 LD・ディスレクシアの可能性のある子を全校で調査する
第4回 音読が極端に苦手な子にどのように指導するか
第5回 教師は教材についてもっと学ばなければならない
第6回 ドクター,専門家が示す教育界の非常識


1)
ディスレクシアの子に音読カード※を使った家庭での音読指導は害にしかならない
(※「大きい声で読めたか」「間違えずに読めたか」「気持ちを込めて読めたか」「何回読んだか」を毎日チェックする)。
一度に長く読ませてはならない

→ほんとそうです!うちの例だと、音読は意味が分からなくなるらしく、嫌々やってました。
飛ばし読み、微妙に表現を変える、漢字の読み方があやしい、
などで、意味まで頭が回らないようです。
そんな状態で「気持ちを込めて読む」なんて絶対無理。
(そもそも、そういう欺瞞的なことにひときわ敏感で、泣いて拒否します)

傍から見てどれだけ音読が嫌なのか分かってからは、
音読の宿題は1ページでOKということにしました。



2)
「エラーラーニング」(間違った音読を反復させる)、漢字の過度の繰り返し練習は×

→間違った状態での音読をエラーラーニングと言うなら、
ディスレクシアでなくてもエラーラーニングは害だと思います。
英語でそれをやると、大学受験の頃には発音問題が解けなくなります
(そして、そういう生徒のほうが現実には多いくらいです。
この背景には英文読解の復習法としての音読が過大評価されており、
「正しい発音での」音読がなおざりにされている点があります。
でも話がそれるのでこの辺で)。

漢字の過度の繰り返しは、
私も、子のディスレクシアが判明する前に強制していて、
最も反省していることのひとつです。
「10回書いてだめなら20回書きなさい」は、ディスレクシアにはトラウマにしかなりません。

現時点で、子の漢字学習に最も効いていると思うのは

1位 ディスレクシアの大学生に家庭教師をしてもらう
   (共感、安心、ロールモデルを得る)
2位 正しい方法で勉強すれば100点取れるという成功体験
3位 ホワイトボードに書く
   (体を大きめに使って1回書くほうが、鉛筆で10回書くより効果的)
4位 iPad「ゆびドリル」
   (ただ、5年生になってからは、ほとんど使ってません)


3)
全校生徒の視写力を計測することでワーキングメモリの力を測り、発達障害の中でも目立たない子の存在を掘り起こすことができる

とりあえず、「うつしまるくん」を注文しました。
届いたのは「うつしまるくん」を使った授業実践例でしたorz。「うつしまるくん」は学校でしか買えない教材らしいです。


4)
音読の苦手な子にどう(音読を?)指導するか。

→この連載では、特に視覚の問題にフォーカスしていますが、
音読が苦手なのは視覚以外にも聴覚や脳の特定部位などさまざまな問題がありますし、
また視覚的問題もさらに細分化でき、それは「解決策のパズルの1ピースにはなり得ても、指導・回復・医療的介入の必要性に取って代わるものではない」
というのが、アメリカでの認識のようです。
ディスレクシアの原因はかなり多彩で、指導方法もひとつではないようです。

5)
学校の教材のなかには”雑音”(かわいいキャラクターなど)が多すぎて、学習障害者の指導に不適切なものが多すぎる

→おおむね同意。某通信添削教材などは余計な情報がごちゃごちゃと多くて
子にはつらそうです。


いっぽう、挿絵は、明らかに読解のヒントになっています。


2 件のコメント:

  1. 興味ひかれる連載ですね~。
    でも、月額コース…安価でも使い切れないと勿体ないと思うビンボー人です☆

    教員向け雑誌でも みんなが読んでくれてなくちゃ意味ないですよね。
    大抵、先生方は読んでらっしゃらないかと思います。
    毎日残業、土日も部活じゃ、ね。
    毎月行っている市の教育研究会の時に取り上げてくれれば良いのに。

    今年の担任の先生は個人を尊重してくれるので助かってます。


    いつも 参考になる記事をありがとうございます(^^)

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  2. お越し頂きありがとうございます^^

    ほんと、もっともっとディスレクシアのことが多くの学校の先生方に広まってほしいですよね!

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