ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。
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2019-03-13

筑駒で授業してきました!


筑駒でディスレクシアについて語ってきました!

筑駒,こと筑波大学附属駒場高校。


依頼内容は「障害学の選択授業で話をしてほしい」というものでした。
こんな私でいいんでしょうか。しかし,頼まれればホイホイと出かけてしまうもじこです。喜んで出かけていきました。

日本のトップレベルの若き知性に、ディスレクシアの何を知ってもらいたいか、、、
悩んだ末にたどりついたのが、
「生徒の1割はディスレクシアのはず。たとえ筑駒であっても。」

「ディスレクシアという障害について知ってください」
という悲壮感(?)あふれるスタンスではなく、
「『もしかして自分も』と思ってもらえたら」
というスタンスで行くことにしました。

そこで、ディスレクシアについて最低限の説明をしたあとは、ハリボーチャレンジをしてもらいました(!)。
すると、出席していた生徒にも、読字に困難があると名乗り出る人が数名いました(!!)

右は普通の文,
左は字を入れ替えたり,反転させたりしてあります。
大半の生徒は「無理~」と言ってましたが,
「どっちでも大して変わらない」と言った生徒も…
「どのみち単語がもやもやしているから」
(→ディスレクシア)
1文目でfood wasteと見えた瞬間に,内容を全力で推測してしまう。
当たれば意味はわかるが,外せばさっぱり」
(→ディスレクシア)
「正しい単語は簡単に推測できる,でも意味が頭に入ってこない」
(→ハイパーレクシア)


「読み間違い、書き間違いが多い。基本的に、字が汚い人が多いです」と言った時点で「俺だろ/お前だろw」という声があちこちで上がり、
ディスレクシアのチェックテストを見てもらうと、何人かの生徒が
「自分、これにすごく当てはまってしまうんですけど?」
と言い出し・・・

ハリボーチャレンジを「無理です」と言う生徒が数名
音韻操作ができないのは,英米ではディスレクシアの典型症状とされます。

☆  ☆  ☆

筑駒の生徒たちは根っからの学問好きで、肩肘張ったところがまったくなく、ディスレクシアに対する偏見もなく、こちらの話によく反応してくれました。
ディスレクシアの可能性があると分かった数名の生徒たちとも、短い時間でしたが、お互い真摯に話ができたと思います。

#別のことをしながらこちらの話を聞く生徒が多く()、「ギフテッドは退屈すると多動風の症状が出る」を地で行っていました。2つのことを同時並行するくらいでちょうど落ち着くのでしょう。それでも、質問は非常に当を得ていました()


「ディスレクシアであれ、他の特性であれ、自分の特性を理解するのは、とても大事なこと。
そうすることで,他人が勧める勉強法に踊らされることもなくなるし,変な悩み方や回り道をしなくてすみます。
ましてディスレクシアは、なくなるものではなく、一生それとともに生きていくもの。
ちゃんと受け止めると、いいことがいっぱいあります」
と話しました。

「ともにいきる」という名前の授業でしたが、それは「自分の中にある〈障害〉とともに生きる」ということかもしれません。


    

先生方とも少し話ができました。

「本人に、たとえばクラス全体の前で大々的にカミングアウトさせる必要はないと思います。

それよりも,先生方の間で生徒の特性に関する情報を共有すること、
そして,特性ゆえにできないことを、糾弾したりバカにしたりしないこと。

それだけで、その生徒への声かけから変わってくるはずですし、
生徒にとっては、だいぶ違います」

とお話ししました。

  

お呼び下さった先生には、この場をお借りして御礼申し上げます。
貴重な機会を下さり、ありがとうございました。

もじこは,ディスレクシアの話ができるのであれば,時間の許す限り出かけていきます。
今回はもじこ塾からタクシーで15分の場所でしたが,授業と重ならず,交通費さえ出して頂ければどこへでもまいりましょう。ご用命下さい!


2019-01-02

2018年を振り返って

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


もじこ塾は、南新宿に教室を構えてから、もうすぐ満二年を迎えます。
もじこともじこ塾の2018年を振り返ります:

◆1月
センター試験。
生徒のうち数人が、合理的配慮を受けて受験に臨みました。
合格体験記は大きな反響を呼びました。合格体験記を書いてくれた生徒たち    は、いまやもじこ塾に助言をくれたり、さらには助手となって活躍しています。

◆4月
授業日誌のブログを開設→
助手がたくさん書いてくれています。いつもありがとう~

改めてまとめて読み返すと、日々ディスレクシア的な気づきがあり、なかなか読み応えがあるじゃありませんか(自画自賛)。
もじこ以外の書き手はもちろん、登場人物はほぼ全員ディスレクシアです。こんな場はなかなかないですよね、みんなパイオニアです。

反響が特に大きかった記事:
  (アクセス数1位。朝日新聞の記者さんにお渡ししたメモです)
  (アクセス数3位。教師の目の前で音読訓練をする必要性について)
  (アクセス数5位。助手2名が、自分の中学時代のバトルについて書いてくれました)
  (答案をパソコンで入力する合理的配慮、合理的配慮のオペレーションの大変さ)


◆6月
16日、朝日新聞東京版に、もじこ塾が紹介されました→

記者さんは、とても誠実な若い方で、限られた紙面のなかで、こちらの言いたいことを最大限汲んでくださいました。

実は、掲載直後の反応は、身構えていたほどは全然ありませんでした。
新聞の反響はむしろ、じわじわと細く長く続くようです。ネット上に記事が残ることと関係があるかもしれません。
ディスレクシアを知らない知り合いから「新聞記事見ましたよ」と言われることが今も続いていて、改めて新聞のもつ拡散力とはどういうものかを知りました。
新聞は、ディスレクシアを知らない人に、まずはそういう人がいることを知ってもらうという「啓発」の部分では、非常に大きな力を持っているようです。

~~~

また、この前日となる6月15日、アメリカのディスレクシア教育界のレジェンド、ダイアナ・ハンバリー・キング女史が永眠されました。
一昨年のIDAでは、ディスレクシア教育ひとすじ60年の経験が語られ、会場は感動の嵐でした。会場全員で90歳のハッピー・バースデーを歌いましたが、その半年後の訃報となりました。

もじこ塾で使っている筆記体練習本も、女史の手によるものです。
「Thank you so much!! My students love this book too (この本は日本のディスレクシアの生徒にも効果絶大です!)」と直接伝えたかった・・・



決して忘れないこと……目の前の生徒は、これまで失敗と失望のくり返しだったことを。“本気を出してない” “頭が悪い” “ケアレス”と言われたり、教師からバカにされたり、叱られたり、クラスでいじめにあったり…
あるいは,親切で理解があり,善意で接してくれる教師でも,読めるようにする方法は知らなかったかもしれない。
なのでその生徒は、「読めないのは自分が悪い」と思ってきた。
不思議なのは,それでもその生徒が,読みたい気持ちを失っていないこと,そして,あなたを信頼して「教えてほしい」と思っていること。
生徒には敬意をもって接しなさい。 
できるだけ早く、でも必要なだけ時間をかけて。
正しくやれば、ひとの人生を変えるという、栄誉が与えられます。
(Never Too Late! より翻訳)

「正しくやれば生徒の人生が変わる」、ディスレクシア教育はそのくらいインパクトがある・・・という言葉は、私の座右の銘になりました(T T)
と同時に、「正しくやる」とはどういうことか・・・試行錯誤中です。


◆9月
夏に書いた英作文の問題集が、発刊されました→
学校採用(高校を通じてしか買えない)、一般の書店では売っていません。

実はこの1年で4冊、このような問題集を書きました。
1年半くらい本当に1日も休みがなかったので、今頃になって少し疲れが出ています…
いろんなことが後手に回り、連絡が滞ったこと、申し訳ありません。

今年は各方面に失礼がないよう、連絡や返信をきちんとして、締切を守りたいです。


◆10月
1日、東京都で、合理的配慮を義務化する条例が制定されました→
つまり私立学校も、合理的配慮が義務になったのです。

もじこ塾には、合理的配慮を受けてこれから一般入試に臨む大学受験生がいます。
数年前と比べれば私立大学の対応はずいぶん親切になりました。ありがたいことです。
合理的配慮を申請しながら入試に挑む生徒たちは、本当にこの業界のパイオニアで、尊敬に値します。

もじこ塾にも合理的配慮のノウハウがかなり蓄積してきました。
合否がからむ問題のため、リアルタイムで紹介するのが難しいのですが、今の時点では・・・

「合理的配慮は実のところ、受験者本人の人格と、親の度量が問われている」
「"法律で義務化されたのだから、うちの子に[私に]合理的配慮を!!"と迫る戦闘員のようなスタイルは、まず成功しない」

・・・くらいのことは言えます。

欧米で生まれた「配慮」という概念を、社会的背景がまったく違う日本に導入することの難しさについて、普通の人でももっとわかるように議論を整理する必要があります。そんなことにも今年は挑戦してみたいです。


~~~

10月末には、アメリカのディスレクシア学会、IDAに今年も行ってきました!
今年の最大の収穫は、音韻認識を教える教材に出会ったこと。
「ハリボーチャレンジ」と呼んで、日々試行錯誤中。すでにIDAから持ち帰った形から、だいぶ進化しました。
この教材を完成させたいです。そうすれば、ディスレクシア的困難がだいぶ克服できるはず・・・







ハリボーチャレンジについて詳しくは:

181031 新宿水曜②クラス(ハリボーチャレンジその1)
助手のピノコが、音韻・音節・抑揚について書いてくれました。

181106 りちょぱさん(ハリボーチャレンジの感想)
圧倒的に視覚優位のりちょぱさんが、ハリボーチャレンジの難しさについて書いてくれました。

181124 番外編:定型の高3にハリボーチャレンジ
もじこが出講する予備校で、ディスレクシアでない生徒にハリボーチャレンジを行ったときの様子です。

ハリボーチャレンジの方法を、勉強会で実演します。
ご興味のある方はぜひお越し下さい
中1ショック対策、保護者向け講習会


◆11月
もじこ塾の卒業生が、ふたたび朝日新聞の取材に応じました→
大学入試センターは受験者にヒアリングを行ってほしい、後に続く受験生たちによりよい合理的配慮を提供するために…というのは、合理的配慮を受けた生徒たち共通の願いです。


~~~
もじこ塾はいま、高校受験と大学受験の直前期です。ラストスパート頑張りましょう!

2020年の学習指導要領改定によって、小学校で英語が必修化されると、このブログにも「英語 スペル 覚えられない」などで検索してくる人が大量発生すると予想されます。
予言しておきます・・・小学校で英語が必修化されたら、従来の方法ではまったく英語が覚えられない層が1~2割は出てくるはず。無用な苦しみを生徒に与えないよう、啓発が必要です。
小学校英語は(中学校も)、チャンツやハイテンションな会話だけでなく、フォニックス、音韻認識、純粋書字練習も必要です。

そして、いずれは中学受験にも英語が入ってくることでしょう。
中学受験界は学校よりも締め付けがはるかに厳しいので、子供がスペルを全く覚えられないことを悲観した親が、思いつめて傷害事件などを起こさないか、本当に心配です・・・
ディスレクシアには違うアプローチが必要なんだということを、中学受験界に一刻も早く伝えていかなくてはいけません。(これはもじこの範囲外なので、誰かやって下さい~)

また、大学入試も大きく変わろうとしています。
センター試験の英語廃止(それでいま英検がブームです)も大きな変更点となるでしょうが、それ以上に23区私大定員厳格化、それに伴う推薦入試比率の増加が明らかです。
大学受験業界は小学校以上に、動きが読めません。

そんなわけで、今年は嵐の前の静けさのような一年になりそうです。
今年は少し、ディスレクシア的発信に挑戦してみたいと思っています。
しかしながら、もじこ塾には生徒がいますので、まずは何よりも、生徒とともに進化していきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016-01-16

学校に合理的配慮をお願いするための資料[案]

子の中学に合理的配慮をお願いしてきました!
いや~授業よりも緊張しました~(笑)。
でも、原稿を作り、練習して臨んだかいあって、
ディスレクシアとは何かを、まずまずきちんと説明できた気がします。
私も、衝動にまかせて発言し撃沈していた頃(→ADHD)より成長しました(笑)

どなたかの参考になるかもと思い、以下の内容のパワポを置いておきます

(firestorageのリンクが開きます)

(google driveのリンクが開きます)


同じ内容を、ブログの本文にも貼ってあります。

◆内容は以下の3部構成です:
・ディスレクシアとは何か(このブログの上に書いてある内容を改変)
・合理的配慮に関する法律の条文(コピペ)
・アメリカでの合理的配慮の例(NASAの教材の翻訳)

どうぞ自由に改変してお使い下さい。たたき台になると思います。
ただし、当ブログともじこは、使用に伴う責任は負いません。

法律の部分は、逐一読み上げる必要はないと思います。
こういうものを根拠にしているぞというハッタリになろうかと。

◆このほか、WISCの結果と、
子のこれまでの経緯と現状を原稿にして持っていきました。

◆具体的なお願い内容は、合理的配慮の精神に照らすと
「特性を踏まえた上で、これから少しずつ先生方と本人で相談して、
互いに一番良い方法を探っていけるとありがたいです。
家庭でもできる限りサポートします」
と言うにとどまるような気がします。
具体的に何をしてほしいとは、ほとんど言っていません。

◆言って響いた気がした言葉は以下の通りです。
ブログに来る方から教えてもらったことがほんとに多いです。
ありがとうございます!!

(1)ディスレクシアは、まだまだ日本では知られていません。
(「先生方が知らないのは当たり前ですよ~」という雰囲気を作る)

(2)アメリカの話で、起業家の3人に1人はディスレクシアですが、
一方、読み書きできない囚人の40%がディスレクシアとの統計もあるそうです。
昨今の、テロ組織に入ってしまう先進国の若者にも、
ディスレクシアゆえに学校で疎外感を感じて…というケースがあると思います。
(起業家と犯罪者をセットで示す)

(3)私の育児の目標は、うちの子を納税者にすることです。

(4)合理的配慮というのは、分かりやすい訳語ではないですが、
要は、合理的とは「先生方や学校側にとって、無理のない範囲」という意味です。

(5)こんな自由な私立で合理的配慮などという言葉を出すのは、
大学入試で合理的配慮が受けられる可能性があるからです。
特にこの子たちが入試を迎える2020年には、センター試験も大きく変わります。
(合理的配慮=子がまっとうな進路に進める可能性アップ
=学校にとってもwin-win、とアピール)

◆パワポの内容:


ディスレクシアとは、知的には問題なく、学習の機会が与えられているにもかかわらず、読み書き能力だけが低いことを言います。「読み書きのLD(学習障害)」です。
欧米では人口の10%がそうだというのが通説です。
数年前に、文科相が小中学校の先生に対し「あなたのクラスには学習障害の子はいますか」と問う形で行った調査では、日本の小中学生の6.5%が学習障害という結果が出ました。
しかし、英語が始まる中学になるまで分からないケースもあるため、実際にはもっと多いと言われています。
40人学級なら、クラスに4人が学習障害ということになります。

人口の10人に1人がディスレクシアで、起業家の3人に1人がディスレクシアと、アメリカではよく言われます。
20世紀の主な発明はほぼすべて、ディスレクシアの人によるものと言っても過言ではありません。
その一方で、アメリカでは犯罪者に読み書きできない人が多く、その4割がディスレクシアという統計もあるそうです。
最近の欧米のテロにおいても、ホームグロウンテロリスト(移民の子がテロリストになること)は読み書き能力が低いことが明らかになっています。
学校で疎外された経験から、社会や国に敵意を抱くようになるのは、想像にかたくありません。
こうした人たちのなかにも、ディスレクシアは少なくないはずです。
そこで欧米では、国の安全保障のためにも、ディスレクシアにも読み書きを教える取り組みが進んでいます。

文科省が発表した、合理的配慮に関する指針です。
出典:
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1364725.htm
合理的配慮は、来年度から施行される「障害者差別解消法」で提唱される概念です。
これは、国連の障害者権利条約にあわせて制定されたもので、学校における合理的配慮の不提供の禁止が、公立学校では法的義務、私立学校では努力目標になるそうです。

合理的配慮は、「必ずこれをしなければならない」というものはなく、個別的かつ柔軟に、また学校側にとって無理のない範囲で行うものだと書かれています。

全文は→
合理的配慮の具体例です。
これらはあくまで例であり、必ずこれをしなければならないということではないようです。
ただし、これに類する配慮を、本人と先生方との話し合いのうえ、お願いできればと思います。
上にあるように、入試でも合理的配慮が求められるようになります。



これからは、入試でも合理的配慮が求められるようになります。センター試験ではすでに、配慮申請をすれば試験時間の1.3倍の延長や別室受験が認められます。
こうした配慮を大学入試で申請する場合に備え、在学中に合理的配慮を受けてきたという実績をぜひとも頂きたいのです。


合理的配慮の例として、アメリカのNASAが作っている教材の例を示します。
NASAでは中学理科の教材を作っており、その中でディスレクシアへの配慮として、上のようなことを行っているそうです。
状況は異なりますが、日本の学校でできる配慮の例として、参考にできる部分があるかと思います。





どうぞご自由に改変してお使い下さい。


繰り返しになりますが、当ブログともじこは、使用に伴う責任は負いません。
成功を祈ります!

2015-12-28

漢検5級合格まであと38点/教師のエンパシー

いろんなお返事が遅れておりまして申し訳ありません。
年の瀬、みなさまいかがお過ごしですか。

子は2学期の成績もさんざんでした。特にノート提出が酷評されています。
どうやら、学校にディスレクシアのことを訴えるべき時が来たようです。
台本作りに時間をとられそうな冬休みです。

☆  ☆  ☆

10月に受験した漢検5級(小6相当)の結果が返ってきました。
家庭教師君とゆるく対策してきましたが、力及ばずでした・・・

「合格まであと38点です」

大問別正解率はこんな感じ:

「読み」だけは満点なのですが、「書き」が…

やはり苦手は「書き取り」と、
1つの漢字に複数の読み方がある」ことを問う問題(音と訓)
同じ読み方をする複数の漢字」(同じ読みの漢字)です。

こうした問題が苦手なのは、英語での苦労の仕方を考えると想定範囲内です。
英語でも、同じ綴りに複数の読み方がある点には、激しく混乱しています。

語彙力を問う問題(「四字熟語」「対義語・類義語」)の正答率も低いです。
本人は「自分は語彙力がある」と言っていますが( ̄0 ̄。
これは、文脈のない状態で語彙だけを取り出されても答えられないのと、
読書をしないせいで、抽象語の語彙力が年齢並みより少し低いのでしょう。

~ ~ ~

小学校時代から、進歩(?)した部分もあります。
中1の漢字約100個を、4回×2ずつ書くという冬休みの宿題:


時間があるときは、横で道村式漢字カードの方法で部品を言ってやるのですが、
たいていは、一人で手本を見て書いています(→進歩!)
そんなことも、小学校の頃はできませんでした…。

たくさん書けば疲れるのも相変わらずですが、
小学校の頃より持久力がつきました。これも進歩でしょう。

何より、「どのみち覚えられないけど、宿題だから割り切って書く」
という妥協が、できるようになりました(苦笑)


小3の頃の字。「反対」がいつのまにか「反村」になる
☆  ☆  ☆

小学校のディスレクシア漢字学習について、入ってきた情報を書いておきます。

漢字九九
当ブログ一押しの道村式漢字カードでは(でも)覚えられない子がいると
かねてから情報が寄せられていました。
どうやら、ストーリーを使うと記憶しやすい子というのがいて
そのような子たちには、道村式では対処しきれないようです
(道村先生ご本人は、ストーリーのストックを大量に持っていて、
それを道村式カードに口頭で加えていくようなのですが)

漢字一つひとつ成り立ちをストーリー仕立てにした教材としては
「漢字九九」というものがあるようです。
アマゾンでは旧版がユーズドで売られており、
現在は別支援の漢字教材」という名前で学研のサイトで販売しているようです。

漢字を覚えるのにストーリーが必要というお子さんには、効果があるとのこと。
1~6年までそろっています。
お値段がちょっと張りますが・・・


「読み書きが苦手な子どもへの〈漢字〉支援ワーク」
iPad用アプリが出たようです→
小1~3のディスレクシアには、きっと役に立ちます


☆  ☆  ☆

最近、日本ディスレクシア協会の研究会に出ています
(当ブログの左下にリンクがあります。漢字九九は、この研究会で聞きました)
そこで、通級指導の先生による、心打たれる事例報告を聞きました。

ディスレクシアの男子小学生に、多感覚式で漢字を入れるということで、
竹ひごで漢字を作ったり(しなり具合と折れ具合がちょうど良いとのこと)、
料理好きなので、特に覚えられない漢字はクッキーにして焼いたとのこと。
ものすごく時間も手間もかかりますが、定着率も意欲も上がったそうです。

いい話(T T)~。とはいえ、これは
「ディスレクシアは漢字をクッキーにすると良い」という話ではない
と思ってます。

この発表を聞いているだけでも、この先生からは
「それがだめならこれはどうだ?」という〈引き出しを多くする努力〉、
「一緒にこの大変な山を登っていこう」という〈寄り添おうとする努力〉が
ひしひしと感じられました。
力のある教師が、歩けない生徒のところまで下りて、
あらゆる装備と励ましを使って、一緒に一歩ずつ山を登って行くような。
こういう姿勢を「エンパシー」と言うのでしょう。
クッキーの話は、エンパシーのあるディスレクシア指導の事例だと思います。

この子どもは大きくなったら料理人になりたいそうなのですが、
5年もしたら、クッキーで作った漢字の多くを忘れてしまうかもしれない。
料理人になる頃には、「焼型」も「衛生」も「冷蔵庫」も書けなくなっているかもしれません。

でもきっと、「小学校の頃、自分のためにここまでしてくれた先生がいた」
という記憶が彼の中にずっと残って、
彼の料理修業の道を支えるような気がします。
こういう記憶は、成長期の人にとって、とても大事なものだと思います。

そういう記憶と比べたら、「冷蔵庫」という字を正確に書くなんて小さなこと…
という姿勢が、書き取りを課す教師の側には欲しいものです。

一方、この子どもに対しては、
「漢字はディスレクシアにとって終わりがない山道だけど、
その山道があったからエンパシーのある大人に出会えて、ほんとによかったね」
などと、逆説的なことを考えたりしました。

エンパシーのある教師。これが私の2016年のテーマのようです。

2014-01-06

学校の先生にディスレクシア対応をどうお願いするか、のヒント

あけましておめでとうございます。
去年の今頃はほそぼそとやっていたこのブログですが、
数多くのご縁があり、当時の1ヵ月のアクセス数を年末では1日で得るようになりました。
有益な意見や情報を下さった全ての方々に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
しかし私の目標である
「ディスレクシアの能力が正当に評価されるための社会変革」
の実現には、しなければならないことがたくさんあります(本気です)。
本年もますます、ディスレクシア教育の考察と実践を深めてまいります。
昨年同様、たくさんのご意見ご指摘をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。


学校の先生にディスレクシア対応をどうお願いするかのヒントとなる本を見つけました。


『どうして声が出ないの?マンガでわかる場面緘黙』



緘黙(かんもく)とは、特定の場所(学校など)だと緊張して話せなくなってしまう症状のことです。
ディスレクシアと緘黙は、"病気"としては、おそらくまったく無関係です。

でも!
この本に書かれている「学校への対処の仕方」は目からうろこです!
以下にまとめてみます。


#実は、ディスレクシアと緘黙には、共通点がけっこうあります。

・脳に原因があり、親のしつけが原因でない
・クラスメイトから誤解されやすい
・「ことばの学級」が近くにあれば有効だが、
  知的に遅れはないため、基本的には通常学級が適している
・子どもを変えようとする前に「子どもの周りが変わる」ことが大切
など・・・

~~~~


(p40)子供の周りの環境の不安を取り除くことが大切。
そこで特に不安の大きな場所である学校への理解と支援のお願いの仕方:

-担任に個人面談の希望を伝える
-子供の特性や状態、学校の取り組み、学校で望まれる対応や支援を、A4一枚に簡潔にまとめる
-簡単な資料を用意
-担任の先生に上2つを渡す
(面談時間は長くならないよう注意)
(最初に渡す資料は必要最小限に。興味を持ってもらえたら追加する)
-管理職との面談希望を担任を通して伝え、校内の全教職員の理解をお願いする
(学年主任や特別支援教育コーディネーターがそろうと理想的)
-可能なら夫婦スーツ姿で面談に臨み、親の真剣さをアピール
#上に書かれたことをほぼ全く実行していない私。頑張ります(-_-)


- 先生方はとても多忙なので、実際にできそうなことを具体的にお願いする。
少しでもこちらのお願いに応えてくれたら、感謝の気持ちも必ず伝える。
#「お願いもスモールステップで」!!目から鱗でした。


-保護者仲間のうち親しい人、これから協力してほしい人には、資料を見せて詳しく説明。
- 保護者会で伝えるときは、「緘黙」(→「ディスレクシア」に置換可能かと)という言葉を使わずに説明するとよい。
# ママ友対応はなかなか微妙です。。
うちは保護者会でのカミングアウトは子に拒否されたのでしてませんが、
子に内緒で、力になってくれそうな何人かの親しいママ友には話しました。
すると、こちらがびっくりするほど共感してもらえたり、
「実はうちも・・・」と悩みを打ち明けられたり。
なんと校長先生への直談判をセッティングしてくれたり ( ̄д ̄)。
ママ友パワーは奥が深いです。



そのほか、「話す」を「読む/書く」に置き換えると、
ディスレクシア対応にそのままあてはまることがたくさん書いてあります。
置き換えて書いてみますと:

・家族が、読めない/書けないことを責めていませんか?
・家庭で安心して過ごせるようにしていますか?
・子供の得意分野や小さな前進に目を向けていますか?
・「あなたが大好き」「あなたの味方だよ」ということが、子供に伝わっていますか?
・担任の先生に理解と支援をお願いしていますか?
・学校の先生すべてに管理職を通して共通理解をお願いしていますか?
・クラス理解を進めていますか?
・学校は、比較的協力してくださっていますか?
・連絡帳などを通して、先生と密に連絡をとっていますか?
・先生に実際にできそうなことを具体的にお願いしていますか?
・先生の対応に感謝の気持ちを伝えていますか?
→これらが全部Yesなら、スモールステップで読み書きの取り組みへ

ディスレクシアの子を持つ親が集まるともっぱら
「学校の先生がいかに分かってくれないか」という話になるのですが、
これを読んで、まだまだ私などは策が足りないな。と思ってしまいました。
あさってから3学期、まずは先生に感謝のお手紙を書いてみようと思います。
「板書を無理に取らなくてもいいよ」と言って下さったこと、
本人はとてもうれしかったと言っています。
ありがとうございます。」と・・・・

2013-10-28

ジョリーフォニックスその2・「音→動作→文字」の回路をつくる

「ジョリーフォニックスを試してみる・その1」の続きです。

ジョリーフォニックスは、8月末から始め、週1~2回行っています。
2ヵ月で14の音を教えました。


ここまでのところ、子はかなり積極的に取り組んでくれています。

もっと速いペースで進めたいのですが、
漢字カードもあるし他の勉強もあるので、
現時点ではこれが精一杯です。

家庭教師やそろばんと同じように、曜日と時間を決めてやっています。
「木曜の5時半からはLet's Study Englishだよね」というふうに。
(それ以外にも毎日、何かと単語や表現は言わせています。)


現時点では、
○音を聞いて、対応する文字を選ぶ
○文字を見て、対応する音を言う
ことができます。
×音を聞いて、対応する文字を書く
ことはできません。

タッチペンで、tから始まる語にタッチすると、単語を読み上げてくれます。
(tennis racketとか)
左下にはaction(音と関連づける動作)があります。
tの場合は、「テニスの試合を見ているときのように、首を左右に振りながら、tと言う」
この動作をしたり、大きく空書きしたりしながら、音と文字を覚えます。

文字の音を覚えたら、短い単語を読んでもらいます。
まだ瞬時には読めません。
「c(正解)・・・えーと・・・u(正解)、t(正解)、(c、u、t、合わせて?)・・・cut(正解)くらいのペースです。
子音+母音+子音が言いやすいですが、少しずつそうでないものも入れていきます。
子音+子音は、ノンネイティブのディスレクシアが初見で読むのは、かなり難しいです。
言ってあげても、音を真似するのに苦労しています。

「rocket」という音を聞かせて、作らせてみました。
こちらが作ったものを読み上げてもらうより、かなり難しいです。
本人によると「これを書く?ムリムリ」。

bとdはやっぱり難関。これだけは消しゴム版画で彫ってみました。
この直後に彼は親指をちょっと切りました(;゚△゚)
しかし、そのことがdのループの向きの定着にちょっと役立ちました。


気づいた点を3つほど・・・

1.
フォニックスと言うからには、
それなりに正しい英語の発音を定着させるべきだろうと思うのですが、
子は、a(antのa)とu(umbrellaのu)、rとlなどの区別にかなり苦労しています。
特にrとlは「聞いても違いが分からない」と言います。

rとlが正しく言える臨界期(9~10歳とも言われます)を過ぎてしまったからなのか、
それともディスレクシアだからなのか・・・はよくわかりません。
個人的には、後者のように見えます。
日本語に引きずられてはいないものの、聞き分けにくいように見えます。

(もともと、日本語でも聞き間違い・言い間違いがかなり多いです。)

これが「音韻認識が不足している」ということなのかもしれません?

2.
まぎらわしい文字が増えてくると、やはり思い出すのが大変になります。
bとd、rとl、oとu、nとmがごっちゃになるので、
定着をはかるためにも、ペースを落としました。


3.
音と文字の間に「動作」を入れて覚えるのが、
ジョリーフォニックスの大きな特徴です。
そして、ディスレクシア的には、この「動作」こそが、
非常に重要な「想起のカギ」になっているようです。

文字を見ても「なんだっけ・・・」というときに、
動作を示してあげると「ああ!」とすぐに思い出したり、
文字を見て「それはこれだから・・・」と動作をしてから、音を思い出したり、
音を聞いて、動作をしてから、文字を選んだりしています。



http://www.amara.org/ja/videos/jcOCL1aVIIi5/info/today-tonight-jolly-phonics-at-osullivans-beach-school/


山下先生のブログで紹介されていたTV特集に、字幕をつけてみました。
ジョリーフォニックスをオーストラリアの学力不振校に導入したところ、特にディスレクシアの子に目覚ましい効果をあげた!という話です。

1:00-03あたりで、ディスレクシアの男の子が
「綴りを思い出せないときは、音を思い出すと、動作を思い出すことができる
(そうして綴りを思い出せる)」
と言っています。
この点が、ノンネイティブの子でもまったく同じなので、びっくりしました。
ディスレクシアには、この「音→動作→文字」という回路が、
まずは必要みたいです。

#それにしても、この動画に登場するディスレクシアの子供たちの、
分かる喜びでぴっかぴかに輝いている様子(特に5:09-)は感動的です!!


続き
口で言えればアルファベットも書ける?!






2013-10-18

LD学会3日目

LD学会は、この世界で活発に発言している研究者が全員集合し、
さらには、熱心な教員(特別支援関係の方が中心?)、行政関係者も集って、大変な熱気でした。
自主シンポジウムは、満席で会場に入れないこともしばしばでした。

いまいちな発表もありましたが、
この人は!と思う人もたくさん目の当たりにすることができました。
気づき力の超絶な教師、
心ある行政職、特に教育委員会や文科省などの要職にあって心ある人、
そんな行政職の人を動かせる研究者やNPOの人、
自分自身の発達障害の傾向を自覚する研究者や実践家、
LD児の保護者という立場も持つ研究者、、などなど・・・
一流の研究者は人を動かす力を持ち、また人が集まってくることも分かりました。

そんな熱気を感じる一方で、
じゃあ、来週会うディスレクシアの子に、どうやって教えたらいいの?
ということの具体的な答え、特に教科指導に関することについては、
答えをガツンと提示できる人はほとんどいない、
ということも分かりました。
受験英語に関しては、まったくいない、と言って差し支えないでしょう。

あと、今回のLD学会ではASD(=自閉症スペクトラム。アスペルガーはこう呼ぶようになったようです)やADHDが、LDに並ぶレベルで取り上げられていました。
私は、LDとは主にディスレクシアのことだと思っていたのですが…。


☆  ☆  ☆


道村先生にも直接お目にかかりました。
本から予想された通りのスーパーティーチャー!
ポジティブな押しの強さが素晴らしいです。

もし道村先生がうちの子の担任だったら、
きっと漢字学習がだいぶ楽になっていたに違いありません(T T)
こういう先生がもっともっと増えてほしい!

「盲学校にも発達障害の子はたくさんいた。
そういう子にも、『これを覚えるしかないんだから』と、
相当厳しく、頑張って覚えさせてきた。
とにかく字を覚えないことには、自立はないのだから。
そういう部分が発達障害教育でもあっていいのかもと思う。
今は厳しい指導は流行らない、「ありのままを受け入れて」が主流だけれど・・・」
という趣旨のことを、非常に言いにくそうに、話されていました。

いや、いいと思いますよ!ポジティブな押しの強い指導。
子供の将来の姿を見据えた上で、生徒に本気で関わる、
そんな押しの強さは、生徒に絶対伝わります!
体罰や管理教育とは違うと、生徒はちゃんと分かります。
生徒も保護者も、そういう指導を待ち望んでいます。

ちなみに、盲学校では教師:生徒は1:2だそうです。
このくらいが、字が苦手な子に徹底的に字を教える際の、
人数的限界かもしれません。


☆  ☆  ☆


自分自身が今後どのような方向で、
ディスレクシア教育について考え実践していくかについても、
いろいろと考えるところがありました。
この問題は、脳科学でも、教育学でも、
特別支援教育でも、心理学でもない方向からも、
切り込んでいく必要があるのではないか?
などという大それたことを考えています。





2013-09-11

ブレインジムの、母のADHDへの効果を実感

8月に、ブレインジムというものの講座を受けてきました→こちら

ブレインジムのサイトは→こちら
うんと簡略化して言うと、ブレインジムとは、右脳と左脳の統合を助ける、簡単な体操です。
老若男女、どんな人にも効果があるそうですが、
アメリカの教育学者ポール・デニソン博士が、ディスレキシア(識字・読書障害)をはじめとする、様々な学習障害を克服し軽減することを目指して、1960年代より取り組んできた研究の集大成です。
と上のサイトにある通り、ディスレクシアの改善が出発点のようです。

そもそも知ったきっかけは、下の本でした。

『ブレインジムと私 学習障害からの奇跡の回復』「字の苦手」を改善するには、字の練習だけではなく、もっと根本的なところに働きかける何かがないものか・・・と思って探しているなかで、この本にたどりつきました。

ディスレクシアの「字の苦手」という現象の先を見ている点(「全脳学習」と言うそうですが)に感銘を受けました。


でも、この本を読むだけでは、ブレインジムができるようにはなりません。


雑誌「こころのりんしょうa・la・carte 第30巻4号〈特集〉ブレインジム」

これによると、学習障害だけでなく、PTSDや認知症予防にも効くらしいです。

本当?簡単な体操で・・・?
謎は深まるばかりでしたが、
たしかに、ヨガでも、単純なポーズ(それこそ、前屈とか逆立ちとか)で、心身を深いところから変えていきます。
それに近いものかもしれない、と思いました。

そこで、一念発起して「ブレインジム101」という講座を受講してきました→こちら
まったくの初心者が、この講座を受ければ、ブレインジムの何たるかと、一通りのエクササイズとチェック方法を学ぶことができます。

主なエクササイズは→こちら。全部で26種類あります。
「正中線を越える」のがポイントだそうです。
エクササイズ自体は、ラジオ体操程度かそれ以下の激しさしかありません。
本当にシンプルなものばかりです。
経絡やツボを意識したエクササイズもかなりあります。


すべては、子のディスレクシアに何か良い影響があればいいなと思ってのことでした。

ところが・・・・!
受講後、子供にブレインジムを教えるために、毎日一緒にやっていますが、
母である私のADHDに明らかに効いています!
びっくりです!

5分か10分くらいの簡単なエクササイズですが、その効果は2~3時間、あるいはもっと続きます。
子供の勉強を見ていてもイライラしづらくなるし、気分が確かにさわやかなのです。
ハイテンションではなく、周囲への適度な良い集中が持続する感じです。
締切はあるし子供の勉強も見ないといけないし夕食は作らないといけないし部屋は散らかってるし・・・という、とっちらかった感情が起こらないのです。


昨日、ブレインジムをしてから子の勉強を見て、それから夕食を作っていたとき、
「結婚17年にして、料理中に『いまここにいる』感覚を味わうのは初めてかも!!」
と実感しました。
私は料理にかなり苦手意識があります
(食には人並み以上に興味がありますが)。
料理が苦手というより、料理中のいっぱいいっぱいの感じ、わたわたした感じが大嫌いでした。
特に仕事の締切の後は、料理にテンションを合わせるのが苦痛でした。

それが今日は、ひとつひとつ目の前の手順を落ち着いてこなすことができ、しかもそのことが苦痛ではなかったのです。
出来上がりの味は大差なかったようですが(笑)。
でも、このさわやかな集中は、大げさでなく初めて味わうものでした。


子には、勉強に入る前の儀式として、細く長く続けていこうと思います。
ADHDの大人には、ブレインジムはかなりお勧めです!



2013-09-02

自閉症と腸の異常に関係がある可能性

今日から2学期!
子に「夏休み最大の思い出」をたずねたところ、「サッカーの合宿で、漁師さんに分けてもらったあわびを焼いて食べたこと(以下、味の説明が続く)」。
このように、非常に味にうるさい人です。Σ( ̄口 ̄*)。

私の夏休み最大の思い出は、「誰しもある程度のいびつさを抱えて生きている」「『発達障害』の人はお互いに引き寄せ合う」という気づきを得たことでしょうか。その他書ききれないくらいいろんなことを学んだ夏でした。。。

すみません、ここからが本題です。
腸内環境が自閉症(アスペルガー)の行動問題の原因?!という記事の翻訳です。

Gut Flora May Offer Clues About Autism
原文はこちら。代替医療系のサイトかも?


自閉症と腸の異常に関係がある可能性

 15年前、自閉症の子供は1万人に1人とされていた。10年前には1000人に1人、その後150人に1人とされ、そして先日CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が発表した最新統計では、米国の自閉症児の割合は50人に1人とされている。

この数字がかなり高率の疾患に相当することに、大方の異論はないだろう。だが答えられないまま放置された問いがある。それは「自閉症という神経発達性障害の急激な増加をもたらしているものは何か」だ。
自閉症の環境要因の候補は、ビタミンD不足、電磁場、ワクチン、水銀中毒などを含め、きわめて多岐に渡る。だがこの疑問の大きな鍵を握るとみられる要素が浮上しつつある。いくつかの研究が、自閉症と腸の異常に関係がある可能性を指摘しているのだ。


腸内菌叢が自閉症解明の鍵を握る可能性があると示唆する新研究

自閉症の子供は胃腸に問題を抱えている場合が少なくないことは、よく知られている。重い胃腸の問題を抱える子どもが重度の自閉症であるケースは、往々にしてみられる。

だが最近、こうした胃腸の問題は、その下にある別の問題の一症状である可能性があることが示唆されている。
すなわち、腸内菌叢の異常は胃腸の不調を引き起こしているだけでなく、自閉症と関連づけられる行動上の問題をも引き起こしている可能性があるというのだ。
ある最新研究では、20人の定型発達児と20人の自閉症児の便を採取してその腸内菌叢を分析したところ、両者のあいだに明らかな違いを発見した。

Medical News Todayによると
「この新研究では、自閉症児20人からなる被験者の便サンプルを分析したところ、微生物の多様性が減少していることが検出された。
特に、自閉症児の被験者は定型発達の子供と比べてプレボテーラ属、コプロコックス属、ベイヨネラ科が少なかった。
…これらの3つの属は糖質分解および/または発酵を行う微生物の重要なグループを成す。
こうした菌は健康な腸内細菌の活動にとって不可欠であったり、または腸内のさまざまな微生物の広範なネットワークを支える役割を果たしている可能性がある。
後者が正しいなら、自閉症児のサンプルで観察された腸内細菌の多様性減少を説明できるであろう」
同研究によると、自閉症児の腸内細菌叢は豊かさと多様性において劣っていた。これらは環境からの攻撃に対処するための細菌集団を形成するためには不可欠な要素である。
代表執筆者のひとりは「われわれは、多様性の高い腸こそが健康な腸だと信じている」と言う。
また、定型発達児と比べて自閉症児は生後3年間に抗生物質を投与されることが多いことが明らかになっているが、この抗生物質も有益な腸内細菌を殺している可能性があり、重要な役割を果たしている可能性があると言う。


・同研究によると、自閉症児の母親のほぼ全員の腸内菌叢に異常がみられた。新生児は分娩時に母親から腸内菌叢をもらうため、母親の腸内菌叢は重要である。

・最適な腸内菌叢を維持するために、健全な有機土壌で育った生の食材を食べること、また発酵食品やプロバイオティクスで腸内細菌を「植え直す」ことは(後者は特に、抗生物質を服用している場合は重要)は、自分自身さらには妊婦の場合は赤ん坊の健康を改善するためにできる最も重要な対策の一つである可能性がある。


・母乳、その後は発酵食品によって、有益な細菌を豊富に与えることは、子どもの腸内菌叢を維持する最も強力な方法の一つである。


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妊娠中に、欲するままにジャンクフードをたくさん食べて申し訳ありませんでした(泣)。

「発達障害児への学習指導は、食育と同時並行であるべき」
を書いた後、『酵素ごはん』を読んで、低速ジューサーを買いました。
毎日野菜を絞って家族で飲んでます。野菜消費量が激増しました。
ディスレクシア的に良い影響があると良いのですが・・・

ちなみに、味に細かいうちの子には「にんじん+オレンジ」が好評です。