on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
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​​
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
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​​
独創的で、​​対人能力が高い。
​​
全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される-
​ ​
10人に1人程度いるというのが通説
​。アメリカの調査では3人に1人とも
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2015-12-28

漢検5級合格まであと38点/教師のエンパシー

いろんなお返事が遅れておりまして申し訳ありません。
年の瀬、みなさまいかがお過ごしですか。

子は2学期の成績もさんざんでした。特にノート提出が酷評されています。
どうやら、学校にディスレクシアのことを訴えるべき時が来たようです。
台本作りに時間をとられそうな冬休みです。

☆  ☆  ☆

10月に受験した漢検5級(小6相当)の結果が返ってきました。
家庭教師君とゆるく対策してきましたが、力及ばずでした・・・

「合格まであと38点です」

大問別正解率はこんな感じ:

「読み」だけは満点なのですが、「書き」が…

やはり苦手は「書き取り」と、
1つの漢字に複数の読み方がある」ことを問う問題(音と訓)
同じ読み方をする複数の漢字」(同じ読みの漢字)です。

こうした問題が苦手なのは、英語での苦労の仕方を考えると想定範囲内です。
英語でも、同じ綴りに複数の読み方がある点には、激しく混乱しています。

語彙力を問う問題(「四字熟語」「対義語・類義語」)の正答率も低いです。
本人は「自分は語彙力がある」と言っていますが( ̄0 ̄。
これは、文脈のない状態で語彙だけを取り出されても答えられないのと、
読書をしないせいで、抽象語の語彙力が年齢並みより少し低いのでしょう。

~ ~ ~

小学校時代から、進歩(?)した部分もあります。
中1の漢字約100個を、4回×2ずつ書くという冬休みの宿題:


時間があるときは、横で道村式漢字カードの方法で部品を言ってやるのですが、
たいていは、一人で手本を見て書いています(→進歩!)
そんなことも、小学校の頃はできませんでした…。

たくさん書けば疲れるのも相変わらずですが、
小学校の頃より持久力がつきました。これも進歩でしょう。

何より、「どのみち覚えられないけど、宿題だから割り切って書く」
という妥協が、できるようになりました(苦笑)


小3の頃の字。「反対」がいつのまにか「反村」になる
☆  ☆  ☆

小学校のディスレクシア漢字学習について、入ってきた情報を書いておきます。

漢字九九
当ブログ一押しの道村式漢字カードでは(でも)覚えられない子がいると
かねてから情報が寄せられていました。
どうやら、ストーリーを使うと記憶しやすい子というのがいて
そのような子たちには、道村式では対処しきれないようです
(道村先生ご本人は、ストーリーのストックを大量に持っていて、
それを道村式カードに口頭で加えていくようなのですが)

漢字一つひとつ成り立ちをストーリー仕立てにした教材としては
「漢字九九」というものがあるようです。
アマゾンでは旧版がユーズドで売られており、
現在は別支援の漢字教材」という名前で学研のサイトで販売しているようです。

漢字を覚えるのにストーリーが必要というお子さんには、効果があるとのこと。
1~6年までそろっています。
お値段がちょっと張りますが・・・


「読み書きが苦手な子どもへの〈漢字〉支援ワーク」
iPad用アプリが出たようです→
小1~3のディスレクシアには、きっと役に立ちます


☆  ☆  ☆

最近、日本ディスレクシア協会の研究会に出ています
(当ブログの左下にリンクがあります。漢字九九は、この研究会で聞きました)
そこで、通級指導の先生による、心打たれる事例報告を聞きました。

ディスレクシアの男子小学生に、多感覚式で漢字を入れるということで、
竹ひごで漢字を作ったり(しなり具合と折れ具合がちょうど良いとのこと)、
料理好きなので、特に覚えられない漢字はクッキーにして焼いたとのこと。
ものすごく時間も手間もかかりますが、定着率も意欲も上がったそうです。

いい話(T T)~。とはいえ、これは
「ディスレクシアは漢字をクッキーにすると良い」という話ではない
と思ってます。

この発表を聞いているだけでも、この先生からは
「それがだめならこれはどうだ?」という〈引き出しを多くする努力〉、
「一緒にこの大変な山を登っていこう」という〈寄り添おうとする努力〉が
ひしひしと感じられました。
力のある教師が、歩けない生徒のところまで下りて、
あらゆる装備と励ましを使って、一緒に一歩ずつ山を登って行くような。
こういう姿勢を「エンパシー」と言うのでしょう。
クッキーの話は、エンパシーのあるディスレクシア指導の事例だと思います。

この子どもは大きくなったら料理人になりたいそうなのですが、
5年もしたら、クッキーで作った漢字の多くを忘れてしまうかもしれない。
料理人になる頃には、「焼型」も「衛生」も「冷蔵庫」も書けなくなっているかもしれません。

でもきっと、「小学校の頃、自分のためにここまでしてくれた先生がいた」
という記憶が彼の中にずっと残って、
彼の料理修業の道を支えるような気がします。
こういう記憶は、成長期の人にとって、とても大事なものだと思います。

そういう記憶と比べたら、「冷蔵庫」という字を正確に書くなんて小さなこと…
という姿勢が、書き取りを課す教師の側には欲しいものです。

一方、この子どもに対しては、
「漢字はディスレクシアにとって終わりがない山道だけど、
その山道があったからエンパシーのある大人に出会えて、ほんとによかったね」
などと、逆説的なことを考えたりしました。

エンパシーのある教師。これが私の2016年のテーマのようです。

2 件のコメント:

  1. あけましておめでとうございます。
    今年も、こちらでたくさん学ばせていただこうと新年から図々しく思っています。笑

    冬休み、毎度のことながら母の野望は打ち砕かれて、息子はワンピース三昧です・・(漫画)
    テレビはセンター試験を控えた長女の為に封印状態の我が家なので、息子は動画見たさにパソコン使用と引き換えに宿題を細々やる感じ・・。

    >この発表を聞いているだけでも、この先生からは「それがだめならこれはどうだ?」という〈引き出しを多くする努力〉、
    「一緒にこの大変な山を登っていこう」という〈寄り添おうとする努力〉がひしひしと感じられました。
    力のある教師が、歩けない生徒のところまで下りて、あらゆる装備と励ましを使って、一緒に一歩ずつ山を登って行くような。
    こういう姿勢を「エンパシー」と言うのでしょう。

    さっそく、頭の引き出しに入れさせていただいた部分。
    中学生くらいになると、親の寄り添いでなく第3者の寄り添いが大きく影響するのでは・・と感じます。
    一人でもいいから、学校にそんな先生がいてくれたら・・・!!
    書け書け攻撃の宿題を横目に、ふと責任転換のくせがでてしまいます。
    2学期はさらに成績も下がり、テストが悪くなかった科目でアヒルなのは、誤答レポートや宿題の提出率の悪さからだそうです。
    コピーしてはった問題をする、なんて宿題は認められません。

    こちらは公立高校しかなく、1年生からの成績全てが内申対象になるので、すでに息子は志望校が厳しい状態に・・泣。

    やっぱり先生に書字の量の加減を相談した方がいいのかな・・
    うまく使えるには誰にどうゆう風に伝えたらいいのかな・・
    でも、出すぎていやがられるのかな・・と、躊躇したままです。
    文字子さんの台本、教えてほしいくらい~!

    漫画読みも繰り返し読むたびにすみずみ読むようになっているようで、そこは認めてあげなきゃと思ってます。
    また、サンタさんがくれたスターウォーズの英和辞典を使い、家庭学習でそれを「a」からすべて書き写そうとしてる息子。
    「そんなやり方意味ないよ~」と言いたくなるのを飲み込んで、自分で勉強方法を考えたことを認めてあげなきゃと。
    点数取れるようにはならないでしょうがね・・やる気を認めるのと、やり方を見つけさせる(教える)のと、かねあいがうまくいかず難しいです~~

    ふとしたことで、ホリエモンのk大学卒業式スピーチをネットで見た息子が、「この人好き!!この人との書いた本読みたい!」と言い出しました。(ホリエモンの経歴は雑談で教えてあり、興味を持っていました)

    テストで点数取ることより、TEDなどの動画を利用して(←パソコンだとそうゆうものも興味ある)いろんな人の考え方に触れさせて、興味があったことの情報を集め、自分の頭で考える力をつけていくのも 彼にとっての勉強かな~と、最近思いはじめました。
    高校にこだわらなければ、テストの出来や内申は気にならないわけで・・

    親の学習支援に限界を感じ、エンパシーのある師に出会えなければ、学習意欲がわくようになれないかなぁ・・という、私の逃げから来てるかもですが。

    「あなたたちの時代はグローバル社会だから、英語だけは聞けて読めるようになった方が、人生が広がるから得だよ!」とは伝えています。書けなくても、読めて話せるようになりたいと、本人もぽ持ってるみたいです。でも、教科書はつまらないらしい・・
    大好きなハリーポッターやスターウォーズを、学習にどうにか有効に使えないかな?なんて、懲りずに考えています。笑



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  2. ​​
    ちゅら海さん、あけましておめでとうございます。
    こちらこそ、ちゅら海さんからいろいろ教えてもらっています!今年もどうぞよろしくお願いいたします。

    今年のキーワードはなんといっても「合理的配慮」ですよ!!
    私もまだ勉強不足なのですが、新年度から「障害者差別解消法」が施行され、
    「不当な差別的取り扱いの禁止」「合理的配慮の不提供の禁止」が、公立学校では法的義務になります(私立、民間は努力義務)
    合理的配慮が何かは明確に決まっておらず、個別に相談して対応ということのようです。
    授業中にiPadを使わせてもらうことetcが、合理的配慮の例としてあがっています。

    うまく働きかければ、書け書け攻撃の宿題は合理的配慮の不提供だと認めてもらえるかもしれないです。
    決してわかりやすいものではないのですが、参考はこちら:
    文部科学省所管事業分野における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応指針の策定について


    http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1364725.htm

    それにしても息子さん、創意工夫に富んでますねー。「自分で見つけて選んだ」感がモチベーションのためにすごく必要なタイプと見ました。

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