on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
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​​
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
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独創的で、​​対人能力が高い。
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全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される-
​ ​
10人に1人程度いるというのが通説
​。アメリカの調査では3人に1人とも
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2014-12-12

10歳のディスレクシアかも?な息子さんについてのご質問とコメント

昨日今日で初めてお越しの方々、ようこそいらっしゃいました。
ここはディスレクシアの親と当事者が主に集まっています(と思います)。
まだまだ知られていない「ディスレクシア」の学習法・対処方法について、
できるだけ具体的かつ建設的に探っていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

先日の「世界仰天ニュース」後のアクセスはすごかったです。
放映中の1時間に1万アクセス、翌朝までにもう1万アクセスがありました。
延べ2万人が新たにディスレクシアを知ったならよかったです。
なお、99%が「ディスレクシアのチェックテスト」に来ました。


以下の質問に、てぷさんから非常に有意義なコメントを頂きました。
ここに集う方にぜひ読んで頂きたい内容ですので、こちらに上げておきます:

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匿名 さんが投稿「【まとめ】ディスレクシア自己診断テスト5本にコメントを書き込みました。 


はじめまして。10歳の息子について質問させてください。読みについては問題はないのですが、書くことがとても苦手です。ノートは誤字脱字だらけです。漢字を覚えるのも大変です。ただ何度も練習すれば覚えられます。教育センターで検査してもらったところ、黒板を書き写すことや文字については困難を感じているとの診断でしたが。特にその後のフォローや訓練の提案はありません。子供用のディスレクシア診断では13個でした。これは単に字が汚いだけで、ディスレクシアではないのでしょうか?
よろしくお願いします!

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てぷ さんが投稿「【まとめ】ディスレクシア自己診断テスト5本にコメントを書き込みました。 
匿名さん

息子のかつての姿に似ているので気になってコメントします。

うちの場合は、話し方が年齢の割にたどたどしく、本は読めなくはないけど親に読んでもらいたがる、
マンガや子供向けの自然科学系の雑誌などは大好きでいくらでも読む、というタイプでした。

字を書くことは入学当初から苦手で、成績表の書字の項目は「がんばろう」ばかり、
気心の知れた友人(教師)に「それって、ふつう外国籍の子にしかつかない」と言われて唖然。

でも、授業態度はいいし発言も積極的、理解も悪くないということで、
親も先生も「書くことさえもうちょっと頑張れば問題なし」という認識でした。
集中力に欠けるのも「男の子ってそんなものらしい、少しずつできるようになるだろう」と思っていました。

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年生になって、それまで家庭で繰り返し書かせてなんとかなっていた漢字がいよいよどうにもならなくなりました。

今思えば、ここが分かれ目だったと思います。もじこさんが紹介してくれているような、何度も書かずに口で言って覚える漢字カードで取り組めばだいぶちがったのだろうと思います。

残念ながらうちの場合は親にも学校にも知識がなく、テストのたびに居残り学習をさせられ、何度も書いては追試、合格するまで終わらないみたいなことが続きました。

「人の何倍もかかるけど繰り返しやればできる」という既成事実が積み上がっていく、子にとっては救いのない状況だったと思います。

勉強そのものに対するやる気が失われ、そのうち担任を嫌って登校しぶりをするようになりました。
今だから言えるのですが、10歳あたりというのは、周囲に気付かれにくい発達凸凹を抱える子にとっていよいよ大変になってきて二次障害の危険が高まる最初の時期なのかもしれません

漢字や作文に追い立てられるつらさ以外に、運動が苦手、連絡帳が穴だらけで忘れ物が多い、しょっちゅうものをなくす、発言が多い割に話し方が今ひとつ不明瞭orまだるっこしいなど、次第に子を蔑む空気がクラスに広がってきて、学校そのものが非常につらい場所になりました。
幸い、心ある担任のクラス指導や子の努力(人と積極的に関わる)もあって、仲の良い友だちができて笑顔で卒業しました。

ディスレクシアかどうかをはっきりさせるのは実際には難しいし時間がかかると思います。

うちは色々あって今年の夏にようやくWISCとスクリーニング検査・読み書き検査を受けましたが、書くことに対する強い疲労感と苦手意識はあるものの明らかな音韻処理の障害は認められませんでした。
不注意や自閉症スペクトラムの可能性も考えられる、暫定的な学習障害疑い、次回の診察は半年後です。

検査結果が出た頃、うちの子はといえば、中1ショックから家で寝込んでいました。学習面、体力面、対人面、すべてにおいて新しい環境に適応できなかったのです。

もちろん、ここまで対応が遅れたことでわたしはずいぶん自分を責めました。
まったく気づかなかったというより、なんかおかしいと思っているうちにどんどん色々な問題が出てきてしまったからです。

幸い、子は学校を変わって少しずつ元気を取り戻しつつあります。

子どもを誰より間近に見て長い時間を一緒に過ごしている家族の直感は、たとえ今の時点で確証がなくとも重要なことだと思います。

二次障害が起こって初めて「やっぱりそうでしたね」みたいなのは悲しすぎますから。。。 

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ですよね 。・゚・(ノД`)・゚・。

「しばらく様子をみましょう」は、ポリープか何かならともかく、
ディスレクシアを判断する場合には、害にしかならないと思います。

①ディスレクシアかも?と親が思い、
すぐディスレクシアに合った学習を補充し、
仮にディスレクシアでなかったとしても、それが害になることはありません。
ディスレクシアに優しい学習法は、すべての子に優しいからです。

②しばらく様子を見た結果として、
周りの子より読み書きできないのがどう見ても明らかになり
「ああ、やっぱりディスレクシアでしたね」と分かっても、
「じゃあ手術してとっちゃいましょう」とはいかないのですから。

てぷさんの言う通り、家族が見て「あれ?おかしいな?」と思ったら、
それなりに手を打ち始めて、悪いことは何もないと思います。

じゃあ何をすればいいか?は当ブログの1大テーマです。
医師も教師もまだ模索している最中です。
まずはこのあたりからご覧頂けると幸いです→

てぷさん、もう自分を責めてはいないと思いますが、
そっちに行っちゃダメですよね(T T)

おっしゃっていた通り、
ディスレクシアの子に合った環境に出会うと、そこから人は変わりますよね。
それもけっこう劇的に。
そのことを私は、ここに集う方々や生徒から教えてもらいました。

5 件のコメント:

  1. てぷさん、もじこさん、10歳の息子について質問したFです。貴重なお話をありがとうございました!てぷさんのお子さんのお話にはとても重なる部分があります。息子も通知表の文字について「がんばろう」がついたことがありますし、身の回りの整理整頓は「がんばろう」がずっとついています。本人にとって大事なものまでなくしてしまうし、他人のものを持ち帰ってしまうこともありとても困っています。
    男の子のママに相談すると「うちもそうだよ~」と慰めてくれるのですが、やはり我が子はどこか違うのではないか?といつもモヤモヤとしています。話し言葉については発音できない文字があり、(赤ちゃん言葉)小学1年の時に1年間言葉の学級に通っていました。舌の動きがとても不器用との事でした。通級のおかげで発音できるようになりました。同じように手先も異常に不器用です。今回同じ様なお子さんをお持ちの方のご意見が聞けて本当に嬉しいです。ディスレクシアであってもそうではなくても文字について苦手なことは事実なので色々と工夫してフォローしていきたいと思います。また貴重なご意見や悩みを聞いていただけたら幸いです!よろしくお願いします!

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  2. Fさん、てふさんのコメントを見ていて、我が家と重なる分も多く感じました。違う部分もあるので、対応はそれぞれでしょうが、親の思いは同じですね・・

    うちは小6です。入学時から書字と漢字の覚えは遅れを感じていて、小3くらいから不安が大きくなってきましたが、担任との関係の良さから学校での友達関係は問題なかったです。

    小4・小5と「しっかりしてる」と定評の先生方(50代女性)に担任されたのが、運命の分かれ目といっていいくらいでした。
    勉強も行動も「枠にはめよう」と先生が躍起になるほどに、拒否反応・問題行動が表面に出てきてしまいました。
    息子はADHDの傾向もこの頃は感じました。
    思い通りにならない息子を責めるようになった先生の言葉や対応から、「悪い子」「サボる子」「だらしない子」「馬鹿な子」といった空気が同級生・その親と広がり、馬鹿にされれ、仲間はずれにされるようになり、息子の自己肯定感は落ちていきました・・親の私も。

    そんな中、臨床心理士やこちらのようなブログに出会い、まず私が自分の肯定感を取りもどすことからはじめ、雑音をさえぎれるようになり、いまやっと息子を支えることだけに集中できるようになりました。

    幸い、6年生でいい先生に出会い(30代男性)、息子の状態を理解して、よりそった対応をしてくれています。
    何より、いいところを口にしてくれる先生で、学校での息子の問題行動はうそのように消えました。仲間はずれが続いていても、先生の存在があり学校は楽しく通えています。
    学習面も、国語以外は高得点が取れるほど、理解力が上がりました。(国語は漢字と作文がネックです・・)

    4・5年時は大好きな校外クラブまでも担任に罰で禁止され、時には夜まで居残りさせられ、書けるまで50問漢字などを何度も書かされて「漢字拒否症」になっていた息子ですが、現担任はLD傾向があると相談したら、すぐに宿題を1年生の漢字プリントからに変えてくれました。
    (ちなみに50代の女性担任はADHDの名前も知らず、LDがなんたるかも知らなかったし、知ろうともしませんでした)

    「かける!宿題がはやくく終わる!」と、息子もやる気になり、確認テストでいい点取れると学年を上げてくれるのも励みになり、半月で3年生の漢字にあがったところです。
    もじこさんのブログを見て、「うつしまるくん」がいい教材みたいと話したら、漢字プリントの裏に時折「うつしまるくん」をコピーして宿題に出してくれています。
    いい教材があっても、親がいってもやらない年頃なので、こうゆう対応が本当に助かります。

    小学校では担任の先生の対応が、本人にもまわりにもとても影響すると思います。こればかりは運ですが・・・
    担任に理解してもらえるよう働きかけることは、中学にいっても親の役目の一つとしてがんばるつもりです。

    また、思春期にはいってくると、親の提供するものを素直にはやってくれなくなってきますよね。
    中1ギャップも目前で、先に困ることが見えてるので、とても不安ですが、最近は本人が困って必要性を感じるまでやる気になれないのはしょうがないかな・・・・と、学習面はやっきにならず、見守る姿勢になっています。

    たとえば、道村先生の漢字カードがうまく使えずにいたのですが、「息子が部首を読んで問題を出す役、私が答える役」だと面白がってやってくれるので、あせるのはやめて今はそのように使っています。
    ジョリーフォニックスも、私が英語の勉強を始めるつもりで投資予定です!あわよくば息子も・・のスタンスで。

    なので、今私は「つまずいたときに心が折れないように」の親の支援に力を入れています。主人ははじめからそうでしたが・・

    学習支援もきっとそのひとつですが、「人と違っても、光るものがある。いいところがある」「馬鹿にする人もいるけれど、認めてくれる人もいる、応援してくれる人もいる」「今は友達がいなくても、これから必ず出会えるんだよ」という心つくりや、環境づくりというか・・・

    揺るがないのはやっぱり、「折れても折れても立ち上がれる心」を育ててあげることかなと強く思います。
    (子供時代にでさえ、子供の心を折るような大人に会うこともあるんですからね・・)
    もちろん、学習支援もあきらめずに仕掛けていくつもりです。
    もじこさんの具体的支援の方法も、パソコンに穴が開くくらい見てます!笑。

    参考にならないのですが、こうゆう立ち位置の親もいるということで書いてみました。

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  3. わが家の経験が少しでも参考になったとしたら、とても嬉しいです。
    こちらこそ、おふたりのコメントたいへんありがたく読ませていただきました。

    Fさんのお子さん、思っていた以上にうちの子に似ていたので驚きました。
    だいぶましになってきたとはいえ、うちも手先が不器用でした。
    また、親仲間や年長者の知り合い、ときには先生方にまで「うちも似たようなもん」「心配しなくても大丈夫」「気にしすぎ」と慰められたり元気づけられたり(?)したものです。

    それから、ちゅら海さんが経験された悲しみや切なさ、孤独感、わたしも同じ思いを味わいましたからよくわかります。昔に比べて、学校で無事に過ごすことのできる子どものタイプのストライクゾーンがかなり狭くなっているんじゃないかと思います。
    苦しみ考え抜かれて今の境地にたどり着いたのですよね。親としての立ち位置、わたしも似たような感じですよ。

    新たな環境での子の心身の回復ぶりを見るにつけ、その子にはその子の成長のペースなり順序がある、それがいわゆる世間の枠から外れているのなら、そのようにユニークな子に恵まれた親の特権として、新しい世界の景色を楽しみたいと思っています。

    もじこさん、うれしいことに、半年以上も前にちょこちょこっとさわりの部分だけ教えたきりのジョリー・フォニックスのこと、子が今頃になって「母さん、あれ幼稚くさいと思っていたけど、中学生の勉強でも使えるとわかりました」と笑いながら言いました。

    新しい学校で勉強を再開したとき、あの読み方のルールを思い出して読めたんだそうです。

    「そうでしょ~ そう思って母ちゃんは……」と言いかけたら「あ、今はいいですー!」と飛んで逃げていってしまったのですが……(笑)

    ディスレクシアは「ゆっくり遠くまで」が合言葉ですよね。母はあきらめませんとも。

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  4. ちゅら海さん、お子さんが4年、5年のとき辛い思いをされましたね。大好きな校外クラブの禁止なんて全く逆効果な指導法ですよね。ADHDやLDを知らない教師がまだいるなんて信じられません!6年生で良い先生と巡りあえて本当に良かったですね。
    我が子は現在4年生なので来年のクラス替えで子供のやる気を引き出してくれる先生に会えることを神頼みする日々です。
    3年までの担任には恵まれたのですが現在の担任はとても頼りなく先生が精神的な事で2週間休んだりと全く期待できません。教育センターで検査を受けたことを話して結果を渡しても反応もありませんでした。誤字脱字だらけのノートやテストも直してもらえず丸がついています。私は全く期待していません。この1年間は学校の勉強では特に成長しなかったかもと思ってしまうほどです。すこし大袈裟かもしれませんが、担任の先生は、子供の人生を左右するほど大事な存在だと私は思います。

    てぷさん、「 ユニークな子に恵まれた親の特権として、新しい世界の景色を楽しみたいと思っています。」とのコメント、涙がでました。本当にそうですよね。いつまでも赤ちゃん言葉だった息子にいつもいつも楽しませてもらっていました。私はまだ、息子の事が心配でたまらず、怒ってしまうことも多いのですが試行錯誤しながらがんばって良い方へ進めるようにしたいと思います。

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  5. Fさん、前向きになれてよかったです。
    てぷさん、ちゅら海さん、ありがとうございました。

    「ゆっくり遠くまで」。しみます。

    ちゅら海さんの漢字カードの使い方、新しいです!
    人に教えるのは一番記憶に定着する方法なので、
    実はその使い方は非常~に理に適ってると思います!

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