on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
- 
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)
- 独創的で、対人能力が高い。空間把握力、全体像や物事の関係性を把握する能力に長ける。
- 音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- 読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい
- 細かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
- 10人に1人程度いるというのが通説

当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2014-12-08

告知2件

朝日新聞に、東大先端研がディスレクシアの検査を郵送で受け付けるとの記事が:

2014/12/5 朝日新聞
この「検査キット」はURAWSSですね
http://www.eduas.co.jp/buriki/eval/charge/

うちも、5年生の1月に、買って試してみました。その時の記事はこちら→




東大先端研の活動は本当にすばらしいと思います。
うちの子に役立つものを開発して下さったら、ぜひ使ってみたいと思ってチェックしています。

しかし、厳しい意見になりますが、少なくとも大学受験生は
「書けなくてもITで代用できればいいよね」とは思ってないです。

まず、入試でITを使えない限り、その意見が変わることはないでしょう。

そもそも、ディスレクシアな受験生・大学生と話をすると、
「正しい漢字で、きれいな字で書きたい」という思いは驚くほど強いです。
「書けなくてもいいじゃない、普通の人も漢字は間違うよ」と力説しても、
のってくる子はまずいないです。

ここから、彼ら彼女らは字を書くことをまるごと免除されたいのではなく、
誤字を多めに見てもらいたいだけなのだと分かります。
書字欲(?!)とは、意外と強い欲求のようです。


☆  ☆  ☆

もう一つ。
水曜夜に、井上智さんを追ったドキュメントが放映されるようです。
さきさん、情報提供ありがとうございます!


ザ・世界仰天ニュース
日テレ系列 12月10日(水)夜9時~9時54分放送

「1962年大阪で生まれた井上智さんは、いつも明るく元気で小学校では友達と活発に遊んでいた。しかし授業になると…聞いたことは理解が早いが文字がすらすら読めず、間違うことが多かった。そして書くことも困難だった。実はこの時、井上さん自らも家族も気付いていないある障がいに苦しんでいたのだ。 
井上さんは自らが抱える障がいにつて「皆ができて当たり前のことが自分にはできない。生きていくのは大変。書けないということで、信用されない。たかだか文字だと皆言うけど、それは書けるから…」と語る。 
字が書けない…井上さんが歩んだ壮絶な人生とは!?」

本も超おすすめ

井上智さん、LD学会でもご登壇され、半生を語っておられました。
会場外の席で一部を、音声で聞いただけでしたが、
それだけでも切なさとエンパシーに満ちあふれたお方だと、よく分かりました(T T)


井上さんのディスレクシア啓発活動を本当にありがたいと思うからこそ、ここではあえて憎まれ役的指摘をいたします:



井上さんはちょっと話を伺うだけで大変聡明な方だと分かりますが、
それでいて、そこまで字が書けないのは、
やはりネグレクトの影響がかなり影を落としていると推察いたします。
(そのことは、上の本では割愛されていますが、
本のもとになったサイトには書かれています。
個人的には、お母様とのことは、一番号泣しながら読んだ部分でした)

井上さんは、非常に強く二次障害が出たケースではないかと思います。

気付いたそのときから適切な指導をすれば、
ディスレクシアの子でも、かなり読み書きできるようになります。
それには、本人と親の努力、理解ある教師との出会い、
大変な時間と手間、そして日本の現状ではある程度の経済力など、
さまざまな要素がからんできますが・・・
それでも、それなりに読み書きできるようになることは確かです。


井上さんがディスレクシアの典型例と思われすぎることで、
努力と訓練で読み書きできるようになったディスレクシアの子が、
「あなたはこんなに読める(書ける)んだから、ディスレクシアじゃないでしょ」
と言われ、必要以上にハードルが上がることを、私は恐れます。


・・・と書いて、数日後に炎上しないといいのですが。
放映はあさって。楽しみです!

12 件のコメント:

  1. 「まず、入試でITを使えない限り、その意見が変わることはないでしょう。」の部分。
    その通りです!
    中学校,高校での指導もそれが前提になっています。
    こどもはディスレクシアではないはずですが,定期考査でミミズのような字を書き,「読めません」と書かれ,その問題は0点になりました。結局,「高校入試を考えて」そのような指導が正当化されてしまうのです。
    私なら,なんとか読んで採点しますけどね。

    大学の先生や心理の先生など皆さん,「中高を乗り切れば,その後はPCが使えるから」とおっしゃいますが,その「中高」が大変なんだってば,書字に問題がある子は。

    職場で「あの子の字は読めない」と放言される度に,悲しい気持ちになります。

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    1. 中学ってそんなに厳しいんですね(明日は我が身)
      大学入試では悪筆はそこまで厳しくない、というか、相当な悪筆でも大学入試では読んでもらえると思ってますが、、

      私の出講する予備校でも、悪筆な生徒のことを講師同士で愚痴っている講師がいます。地味に講師への布教活動を続けていますが、悲しいですよね。

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  2. 中学校の娘が、社会のテストで歴史上の人物の名前の漢字を一文字間違えて点が引かれたことがありました。
    (ひらがなもダメだそうです)
    めったにない、たった一文字のケアレスミス。「あ~残念だったね」で流せます。

    でも、漢字を書くことに苦労してる小6息子は、状況が大違い。
    好きな社会や理科のテストでは、今はひらがなでマルをもらってるけれど、中学校にいたら漢字が書けないせいで✖になってしまう・・・答えを知っていても!!

    「徳川家康」が「とくがわいえやす」ではなぜだめなんだろう?漢字テストじゃないのに、ちゃんと知ってるのになぜだめなんだろう?と、娘の時には引っかからなかったことが引っかかります。
    おこがましくも「日本の学校はなんかおかしい」とまで、最近は思います・・・
    いまだに競争社会が先行していて、ふるい落とされてる興味や才能がいっぱいあるはず・・と、もどかしいです。

    漢字の習字の劣等感で、中学校で学習意欲がますます減退して、好きな理科や社会も伸びなくなるんだろうな・・と、春の中学進学が怖いです・・。

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  3. うお~!あなた様は離島の匿名さんですねきっと?!

    社会や理科の解答で求められる漢字のハードルが急に厳しくなる。。それも中一ショックなのですね。

    「日本の学校はなんかおかしい」と考えて子供の担任に地道に働きかける人が増えていけば、それはやがて日本の教育を変える力になると思うのです。と思って私も地道に動いています。泣き寝入りじゃ絶対に何も変わらないですものね!

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    1. 追伸。ぴろりんりん様、申し訳ないですが何も届いていないようです。お手数ですが再送をお願いできますでしょうか?コメント欄か、PCでご覧の場合は一番下にメッセージ投稿欄があります。

      追記 ぴろりんりんさん、手配いたしました。お返事もう少々お待ち下さい。ところで、アドレスがどこにも書かれていなかったのでお知らせいただけるとありがたき限りです^^;。

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    2. あたりです。改名してみました。笑

      仰天ニュース、うちの地域では放映がありません~~泣。(この番組は見た事あるので、だいぶ遅れてくるのかな・・)

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    3. ぴろりんりん2014年12月9日 13:28

      もじこさん、したのメッセージ欄から何度かアドレス送付するのですが、「送信しています」のまま
      画面が変わりません。
      また一度自宅でも、再送信してみますね。

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    4. ご迷惑おかけして申し訳ありませんm(_ _)m
      コメントで「非公開希望」でもオッケーです。

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  4. 放送は明日ですか・・・最後のところにあるようにディスレクシアって風邪と違って治るわけではないから、改善してもどんどんハードルが上がって、必死に努力しての繰り返しで、途中で嫌になるんですよ。
    中学ショックで躓くと社会的に終わってしまう上に、高校受験はさらに厳しい。
    偏差値50-60でも40未満の高校しか受験できなかったし。

    理系の大学出るところまでは行きましたが、社会に出るとちょっとした差異で難癖を付けられてしまうのでごまかすのに苦労してます(苦笑

    愚痴なんぞ書いて申し訳ない(汗

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    1. まあお茶でも。

      節目でいまいち評価されなかった半生、お察し申し上げます。
      でも、ちゃんと社会に出ていらっしゃるご様子、偉いです。

      ディスレクシアは究極的に遅咲きな人種だと思います。
      私は72歳と80歳のディスレクシアを間近に見ていますが、
      「ディスレクシアの真の人生は70歳から始まる」と思ってます。
      本当に自由で、好奇心の赴くままアクティブかつクリエイティブで、普通の老人とはまったく違います。
      なので、匿名さんを含め、若いディスレクシアの人には
      「70歳からの真の人生を満喫できるように、健康に注意して下さいね」と言いたいです。
      まあ、放送を楽しみに待ちましょう~。

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    2. こんにちは。
      放送はトラウマを穿り返すようなところもありましたが、概ね私も体験した内容でした。
      友人と放送を見ながら、そうそうこんな感じだったよと今は笑ってネタに出来ますが、当時は理不尽だなぁと思っていましたよ。

      世の中の人。井上さん位努力したらいいのになぁ、なんて

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    3. 匿名さんも大変な半生だったのですね。。。でも今は笑ってネタにできるとのこと。救いを感じました。

      ディスレクシアは後天的に努力家になるみたいですね(泣)。なかなか非ディスレクシアにはそこまでできないですよ。

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