なかなかここに書けず、申し訳ありません。ようやく一息つきました・・・。
昨年のIDAに行って以来、この1年のもじこ塾は、現地で聞いたことを思い出し、試しては微調整する・・・を繰り返しながら、変化を続けてきました。
現在、中学生の授業では、
・シンセティック・フォニックス
・筆記体
・音読
・ゲームによる息抜き
・文法演習
を扱っています。
1年前と比べたら、だいぶ変わりましたし、盛りだくさんになりました。
大学受験生のなかにも、高校や予備校とはかなり異なる授業を行っている生徒が何人かいます。
読む量を極限的に減らして解く方法を模索したり、徹底的な読字訓練を行ったり・・・
これらのほとんどは、日本ではどこに行っても勧められない、または、ディスレクシアに効果的と言われていても、具体的な効果や方法のわからないものでした。
例えば筆記体。
これは去年のIDAの、空き時間になんとなく聞いた発表で知り、その場では眉唾ものだ思ったのに、今ではもじこ塾の中学生にとって不可欠の教材となりました。
筆記体で書くことではじめて単語のスペルが覚えられた生徒もいますし、
PCでないと板書は無理と語るほど激しい書字困難にもかかわらず、筆記体の練習を始めると、「書けるようになると読めるようになった」と言う生徒もいます。
あるいは音読。
「フォニックスの次にすべきことは流暢性の獲得。そのためには時間を測って初見の文を読む練習を」という指摘を守って、中学生さらには一部の受験生にも、目の前で音読してもらっています。
これは、生徒によってはどろどろに疲れる厳しい課題で、生徒の疲れ具合を注意深く見極める必要があり、信頼関係がないと課せないものですが、今やこれも、もじこ塾に不可欠な訓練になりました。
このように、IDAの会場でなんとなく聞いたことが、ボディーブローのように効いてくる経験をして、やはり今年もアメリカまで行かないわけにはいかない、たとえ秋の受験生の授業を一週間休み(申し訳ありません)、自腹であっても( ;∀;)と思うようになりました。
もじこ塾でも最もディスレクシア度の強い部類の生徒たちは、もじこ塾の授業の効果や感想を、とても率直に教えてくれます。
「学年が上がるにつれて、追試にひっかからなくなった」
「教科書をはじめて読めた」
「フォニックスを教わった帰り道、街中の看板という看板から音が聞こえてきた」
「家族でよく行くレストランの名前が読めた」
「クラスで一人だけ答えられる問題があった」
「sinの筆記体が読めた」などなど・・・
そういった感想からこの方向性でおそらくいいのだと思う反面、常に授業に微調整を加え、進化させていく必要も日々感じています。
生徒は進化するのに同じ授業をしていたら、あっという間に効果が薄れてしまいます。
というわけで、いま私はボストン行きの飛行機の搭乗口でこれを書いています。
今年の会場はボストンから100マイル離れた、コネチカット州のネイティブアメリカンの土地にあるカジノリゾート(?!)。
去年のアトランタよりもたどりつくのがある意味困難かも(;'∀')。
今年はどんな話が聞けるのか、楽しみです!!乞うご期待!
もじこ先生、ごぶさたしています。
返信削除先生のバイタリティにいつも驚き、同時に刺激を受けています。
>常に授業に微調整を加え、進化させていく必要も日々感じています。
これ、とてもよくわかります。
うちの中3ADHDグレーゾーン少年の対応については、とりわけ痛感しています。先生のおっしゃっている内容とはずれるかもしれませんが、息子については、反抗期真っただ中でもあるため、以前オッケーだったから、と同じパターンで対応をしていてはまったくダメなことが多々あり、つねに対応(主に声のかけ方)に苦心しています。
帰国後のご報告、楽しみにしています! 同時に、応援していますー!
ありがとうございます!
削除どんな話が聞けるのか、私もほんとうに楽しみです!