ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2016-03-28

「もじこ塾からのお知らせ」のページを作りました。

もじこ塾関連イベントを告知するページを、試しに分けてみました。

パソコンからご覧の方は、左に「もじこ塾からのお知らせ」というリンクが表示されていますので、そちらをクリックしてお進み下さい。

スマホからご覧の方は、こちらをご覧下さい→
(スマホからご覧の方のために、もう少しわかりやすいリンクを作る予定です)
タイトルの下、「ホーム」をクリックすると、「もじこ塾からのお知らせ」へのリンクが表示されますので、そちらをクリックしてお進み下さい。

2016-03-24

ディスレクシアというよりアーレンシンドロームだと分かった方のお話

もじこ塾春期講習、絶賛開講中です。

こんなに教えていて楽しい授業があっていいかしら…
というくらい、ディスレクシア(個別)英語指導は楽しい!!
生徒にとっても楽しいことを、祈るばかりです。
つくづく、LDというのはlearning difference(学び方の違い)だと感じています。

確かに、答案の点数や字は、控えめに言ってよれよれですし
(↑みなさん、テストの答案を持って来て下さっています)
学校という現実の中では、いいとこなしなのかもしれませんが。
でも、ほとんどの子が自分だけの"好きなこと"
…陸上、新たな創作ジャンルでの表現活動、車、プログラミング、料理、演劇…
を持っていて、それに対する斬新なアプローチは聞いてみると本当に面白く、
一度それを聞いてしまうと、前置詞がどうだ、スペルミスがどうだなんて、
実にちっちゃいことに見えます(苦笑)

気を取り直して、"好きなこと"の存在が前提で改めて英語の教材を前にすると、
お互い、「つらいけど頑張ろう」という気になり、
そうすると生徒の中から隠れていた何か(一番近い言葉で言うと「意欲」)が出てきます。
どば~っと出る子、じわじわ出る子、ちらっと出す子、いろいろですが。
その何かを感じながら、この英語というつらい山登りを伴走するのが最高に楽しい!!

「答案とはディスレクシアにとって、実力をまったく発揮できないフィールド。
だがこれからの時代、他のフィールドはたくさんある」
「そもそも人間の能力は本当に多彩で面白いのに、
5教科という分類はそのほとんどをすくいとれていない。
そのことを切実に表しているのがディスレクシアな生徒達」
という見え方もしてきます。。

☆  ☆  ☆

受講が終了した生徒のお母様から、ご連絡を頂きました。
ディスレクシアと思っていたお子さんが、実はアーレンだったという話です。
どなたかの役に立てればという思いから、書いて頂きました。ありがとうございますm(_ _)m

アーレンについての過去記事はこちら:

ブルーライトをカットするメガネがディスレクシアに効果あり?


~~~~


先日は春期講習お世話になりました。親子共々貴重な一日となりました。おそらくこの日が子の転機となるのでは、そう思えるほどです。

講習開始後ほんの20分話をしただけで「この子はアーレンではないか」 と指摘され、講習終了後紹介されたメガネ屋さんに直行。検査の結果斜視と軽い近視乱視があるものの、斜視はトレーニングにより十分改善可能とのこと。方法も教えて頂きました。それと、20色ほどのサンプルの中から見えやすい色を見つけ、それで本を見ると驚くほどはっきりと見えるのだそう。まさにもじこ先生の見立て通り、アーレンシンドロームでした!

お店の方に「なぜディスレクシアと思っていたのか」と尋ねられ、WISK-IVの検査で処理速度が他と比べて20以上離れていたためにそう判断されたのだろうと答えると、アーレン用のメガネをかけてもう一度検査すれば、全く異なる結果が出る可能性が高いと言われ、驚きでしばらく声も出ないほどでした。

振り返れば

・外出する時はつばのある帽子を目深にかぶっていた(自分に自信が持てないからかなと思っていました)
・部屋はいつもカーテンをかけている
・学校から帰るとすぐに寝る(一日中本とノートと黒板見ているわけですから疲れますね)
・字の多いワークをやるとすぐに疲れて寝る

等々日光の光線や紙の照りが眩しくて起きていた行動だったんだなとやっと分かりました。

メガネは2週間後に届く予定ですが、メガネをかけてみてどう生活が変わるのか非常に楽しみであります

メガネ屋さん曰く、実はアーレンだったという人が多いこと、日本はおろか世界中でも未だ研究段階で解明されないことは多いがけっこう存在し、海外からもメガネを求めてやって来る方もいるのだということ等、教えて頂きました。

もじこ塾に行ったからこそ見えてきた、子が本当に困っていたこと、そこにやっと辿り着きました。もじこ先生には、感謝を通り越して余りあるものがあります。
この場をお借りして御礼申し上げると共に、これは話さずにはいられないと思い、投稿した次第です。皆様のお役に立てれば幸いです。 

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ほんとによかったです~~。
開口一番、「ブルーライトカットのメガネのことを教えて下さり、ありがとうございました。お陰様でよく見えるようになりました」から始まった方でした。

忘れないうちに、わたくしが感じた「この子は普通のディスレクシアとはちょっと違うのではないか?」な要素を書いておきます:

・部屋の蛍光灯を指して「まぶしい」
・「簡単な漢字よりも、込み入った漢字のほうが覚えにくい」
(「機」の最後のテンが見えないと怒っていました。
個人的には、いわゆる普通の?ディスレクシアだと、単純かつ左右非対称の漢字のほうが混乱するような気がします[味、世など])
・「字を見て音が思い出せない」「字を見てつい別の音が出てしまう」という読み方ではなく、「字をじっと見ているとつらい」という読み方をしている
・英語のブレンディングにまったく困難を感じていない。
・日本語を15行ほど読んだら、両方の目頭を押して目の疲れをとっている
・ブレインジムのレイジーエイト(∞の字を空書きしながら目で追う)をすると、追いきれない(目の筋肉が固まっているらしい)
・「幼稚園の頃から、太陽がまぶしくて外遊びが嫌いだった。幼稚園の集合写真を見て『みんな、どうして目をこんなに開けられるのか?』と思った。その後もずっと外遊びはまぶしいから嫌いだった。」

2016-03-18

もじこ塾の指導方針

いろんなことをお待たせしている皆様、申し訳ありません。

もじこ塾の開講が数日後に迫っています。
その前に「もじこ塾の指導方針」を述べておきたいと思ってきました。

ところで、さる日曜日、村上加代子先生にお声がけ頂き、
「読み書き困難を抱える中・高・浪人生の英語指導で気付いたこと」
と題してお話させていただきました。
身分不相応な場であることは重々承知でしたが、
生徒が私の背中を押している!!と自らを叱咤激励して前へ。
終わってみれば、出来はともかく、この時期に話しておいて本当によかったです。

このときの発表内容が「もじこ塾の指導方針」と言えるものなので、
少々粗いですが、その時のパワポから抜粋して少し手を加え
取り急ぎの「指導方針」といたします。読みにくくて申し訳ありません。

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もじこ塾が考えるに・・・

◆ディスレクシアの大学受験生が苦労すること
行動面に問題がないことを前提に
1.単語が覚えられない(特に抽象的なもの、形容詞・副詞)
2.前置詞など、小さな単語を間違える
3.スペルミスが多い
4.小さな読み間違いからくる大幅減点
5.論理が飛躍している
6.時間内に解き終わらない
7.字がきたない
8.調子の波が人一倍大きい

以上を踏まえ、
もじこ塾はディスレクシア英語指導において以下を重視します・・・

0. モチベーションに働きかけること。 全体像・将来像を常に意識した言葉がけ
→ディスレクシアはモチベーションがとにかく重要な人種。
「なぜ英語を勉強するのか?
「これが読めるようになったらどんな自分になれるか?
を何かと意識させる。

そこから逆算すれば、
ある時期には誤字をさらっと流すなど、
省いてよい指導とおさえるべき指導が見えてくる。

ほめることも非常に大事。ほめることで頑張れるスパイラルに入る。
このスパイラルの第一歩は、教師のポジティブな働きかけから始まる。


1.多感覚式であること
→年齢が上がるほど、英語学習は受身的になりがちですが、
ディスレクシアにとっては、多感覚は最後まで、とても重要。
新しい学習事項は「聞く」→「言う」→「読む」→「書く」の順で。


2.「大」から「小」へ常に俯瞰させることを意識する
→ディスレクシアは、次のステップに進んだときに、前の内容が腑に落ちる人種。
「ある程度できたら、どんどん次に進む」が良い。

また、字より語、語より文、文より文章がありがたい。
なので、フォニックスもスピーディーに一周するのがよさそう。


3.主体的な演習を中心に
→「自分が主体的に参加している」という実感が必要。
×ただ聞くだけの講義
×全体像を示さないまま丸暗記をさせる
×書く宿題を課し、真っ赤にして返す
×「いいから黙ってやれ」
◎解く様子を目の前で確認する
11で議論してから書かせる
※もじこ塾では、特に高校生とは、議論を重視します。 


4.すべてのルールを明示すること(でも抽象的になりすぎず)
→1つは、フォニックスが有効だということ。
英語の文字をどう読むかを明示することが、ディスレクシアには不可欠。

→もう一つは、「構文」をしっかり教えるということ。
伊藤和夫を頂点する予備校の英語教育が、得意としてきたことです。

ディスレクシアは、文法・構文の知識を使って単語や音韻の意味を思い出すので
構文・文法知識をしっかりさせることが重要。
それに、文法は単語と比べて、ディスレクシアには覚えやすい。

#これが中1から有効なのだと分かったのが、
#もじこ塾の開講に踏み切った直接のきっかけです。


5.教える側が、英語の体系(文法、歴史)を意識する
◎例外の存在にさらっと触れることで、体系を意識させる
◎意味が通る程度の間違いは許容して、先に進む
◎英語の歴史的知識
(ギリシャ・ラテン語由来の綴り、大母音推移、接尾辞・接頭辞の意味)
早い時期からトリビア的に教える
◎論理展開、テンプレートとなる表現を教える


6.正しい音韻認識は最後にできればOKとする。リズムを重視する
→中1であってもそう。さりげなく直して先に進む。
(ただし、この部分の正確さが、正しいスペリングに直接影響する)
→ディスレクシアは音韻の障害であり、英語の音に関するそれ以外の単位は大丈夫。


7.エピソード記憶を活用する
→物語、ごろあわせなど。
可能なら、雑談もうまく使って単語暗記などにつなげる。  


8.読字ができれば読解はたやすい
→「bdが区別できない子に、もっと難しいことができるはずがない」
と思ってはいけない。
読字を強化する場面と、読解力をほめる場面の両方を入れる。


9. 地道な反復あるのみ
→反復練習には、教師が必要なだけ付き合う。
音読にしても書くにしても、教師が横で見ているくらいが効果的。


10.音声をできる限り活用する
→付属音声があれば必ず使う。
暗記は、スマホに録音した自分の音読を反復再生する、など。


11.逐語訳を要求しすぎない
→大学受験までは、英単語/英文の映像が浮かんでいるようならOKとする。
正確すぎる和訳を要求しない。


12.安心して間違えられる授業に
→特性へのさりげない言及と共感
(その際、ディスレクシアという言葉は特に使わない)
笑いのある授業に。


13.学習方略を自分で言語化させる
→「自分の学習方法を自分で見つける」感覚が大事。


14. 通常とは異なる成長曲線を描く
→調子の波が激しい一方、急にものすごくできるようになることも。
教師が待つ度量が大切。

~~~~

もじこ塾春期講習は、キャンセルは出ず、数日後にスタートします。
お申し込み下さった方には、お目にかかれるのを楽しみにしています。

受付終了後にお問い合わせ下さった方々、今回は申し訳ありません。
今後のことは未定です。
決まり次第(4月以降)、ここで発表しますので、またのぞきにいらして下さい。

13日の発表の場についても報告したいし、告知したいことも…
近日中に書きます!

2016-02-12

【募集】もじこ塾が春期講習を始めます。

16/02/20 追記
たくさんのお問い合わせ、ありがとうございました。
満席となりましたので、募集を終了します。


予想以上の反響を頂き、ありがとうございます。
ディスレクシアの生徒のための英語の春期講習を、以下の通り行います。
受講をご検討の方は、mojiko222アットgmail.comまで「資料請求します」というメールをお送り下さい。折り返しメールで詳しい案内をお知らせします。
  • 科目 :英語
    • 合間に少し日本語の読み書きを確認します。
  • 対象 :新中1~大学受験生で、英語が著しく苦手な生徒
    • 読み書きに困難を抱えている生徒が対象です。(ただし学習障害の診断を受けている必要はありません。)
    • 小学生の場合、80分も英語を読むことに耐えられないと思いますので、今回は対象外にいたします。あしからずご了承下さい。
    • 1学期中に、保護者を対象に、家庭でできる英語対策を教える場を設けたいと思っています。
  • 回数80分×4回
    • 1日~4日間にわたって受講可能とします。
    • 「80分×4日」「160分×2日」「320分×1日」などが可能です(ただし、字を読むのはとても疲れるため、できれば「80分×4日」をお勧めします)。
  • 期間 :3/22~4/6のうち火~金、11時~17時
  • 場所 :東京、麹町~半蔵門エリア。正確な場所は資料にて
    • 東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」徒歩2分
    • 東京メトロ有楽町線「麹町駅」徒歩3分
    • JR中央線「四ッ谷駅」徒歩10分
    • 新幹線東京駅のホームから約30分
  • 内容 :完全個別指導
    • 様子を見ながら指導内容を変えていく、完全なオーダーメイド授業です。
    • 中一ショック対策から大学受験指導まで対応します。
    • ご希望の教材があれば、それを使うことも可能です。
  • 募集開始:2/19(金)正午より終了しました。
詳細な場所、受講料、空き状況、講師プロフィールをご覧になりたい方は、お気軽に資料請求をどうぞ。mojiko222アットgmail.com


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ディスレクシア英語塾を開くことは、もじこの長年の目標でしたが、もう4~5年先になるだろうと思っていました。

私は予備校で英語を教えて20年近くになります。また、ディスレクシアの生徒が予備校に来た時に、そうだと意識して接するようになって5年目に入ります。
こうした子たちには、普通とはちょっと違うアプローチが有用であり、どんなアプローチが有用かもかなり分かってきたつもりです。
ただ、担当する講座の関係上、私は予備校では、進学校の高2以上しか見ることができません。彼ら彼女ら(進学校のディスレクシアな受験生)が大変な努力の末に難関大を受験できるレベルまでたどりついたことはよく分かりましたが、中高時代に具体的にどのような英語歴をたどってそこまで来たかは、まだよく見えないでいました。
進学校以外も含めたディスレクシア中高生の変化を、中1から高3まで見届けるまでは、「もじこ塾」は無理だろうと考えていました。

背中を押してくれたのは、今年に入って出会った新しい生徒です。
詳しくはここでは省きますが、中一ショック対策として当ブログでもたびたび公開してきた教授法に、日本の受験英語で培われてきた良い部分を組み合わせることで、ディスレクシアにも英語は入ることが分かったのです。
その生徒がへろへろになりながらも、全身でI want to read!! と伝えてきて、このやり方で良いらしいと確信を深めました。
そして、3~4回目の指導中、この生徒から「どうしてわかるんですか?」と聞かれたとき、僭越ながら、もじこ塾開設へのお墨付きをもらった気がしました。

私は、早くから英語を勉強して国際人に(以下略)といった昨今の英語熱は、控えめに言って好きではありません。
でも、ディスレクシアだからといって現代日本において英語を諦めるのは、あまりに理不尽だろうと思っています。
字が苦手だけど読めるようになりたい、そんな意欲的な生徒の力になれれば幸いです。
興味のある方、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。お待ちしています。



2016-02-09

【予告】もじこ塾が春期講習を行います。

緊急告知。
もじこ塾が春期講習を行います。

  • 科目 :英語
  • 対象 :新中1~大学受験生
  • 期間 :中学・高校の春休み期間の平日
  • 場所 :東京、麹町~半蔵門エリア
  • 講座数:80分×4回を、1日~4日で受講可能
  • 内容 :完全個別指導、オーダーメイド授業。中一ショック対策から大学受験指導まで

詳細は近日中に発表します!

2016-01-16

学校に合理的配慮をお願いするための資料[案]

子の中学に合理的配慮をお願いしてきました!
いや~授業よりも緊張しました~(笑)。
でも、原稿を作り、練習して臨んだかいあって、
ディスレクシアとは何かを、まずまずきちんと説明できた気がします。
私も、衝動にまかせて発言し撃沈していた頃(→ADHD)より成長しました(笑)

どなたかの参考になるかもと思い、以下の内容のパワポを置いておきます

(firestorageのリンクが開きます)

(google driveのリンクが開きます)


同じ内容を、ブログの本文にも貼ってあります。

◆内容は以下の3部構成です:
・ディスレクシアとは何か(このブログの上に書いてある内容を改変)
・合理的配慮に関する法律の条文(コピペ)
・アメリカでの合理的配慮の例(NASAの教材の翻訳)

どうぞ自由に改変してお使い下さい。たたき台になると思います。
ただし、当ブログともじこは、使用に伴う責任は負いません。

法律の部分は、逐一読み上げる必要はないと思います。
こういうものを根拠にしているぞというハッタリになろうかと。

◆このほか、WISCの結果と、
子のこれまでの経緯と現状を原稿にして持っていきました。

◆具体的なお願い内容は、合理的配慮の精神に照らすと
「特性を踏まえた上で、これから少しずつ先生方と本人で相談して、
互いに一番良い方法を探っていけるとありがたいです。
家庭でもできる限りサポートします」
と言うにとどまるような気がします。
具体的に何をしてほしいとは、ほとんど言っていません。

◆言って響いた気がした言葉は以下の通りです。
ブログに来る方から教えてもらったことがほんとに多いです。
ありがとうございます!!

(1)ディスレクシアは、まだまだ日本では知られていません。
(「先生方が知らないのは当たり前ですよ~」という雰囲気を作る)

(2)アメリカの話で、起業家の3人に1人はディスレクシアですが、
一方、読み書きできない囚人の40%がディスレクシアとの統計もあるそうです。
昨今の、テロ組織に入ってしまう先進国の若者にも、
ディスレクシアゆえに学校で疎外感を感じて…というケースがあると思います。
(起業家と犯罪者をセットで示す)

(3)私の育児の目標は、うちの子を納税者にすることです。

(4)合理的配慮というのは、分かりやすい訳語ではないですが、
要は、合理的とは「先生方や学校側にとって、無理のない範囲」という意味です。

(5)こんな自由な私立で合理的配慮などという言葉を出すのは、
大学入試で合理的配慮が受けられる可能性があるからです。
特にこの子たちが入試を迎える2020年には、センター試験も大きく変わります。
(合理的配慮=子がまっとうな進路に進める可能性アップ
=学校にとってもwin-win、とアピール)

◆パワポの内容:


ディスレクシアとは、知的には問題なく、学習の機会が与えられているにもかかわらず、読み書き能力だけが低いことを言います。「読み書きのLD(学習障害)」です。
欧米では人口の10%がそうだというのが通説です。
数年前に、文科相が小中学校の先生に対し「あなたのクラスには学習障害の子はいますか」と問う形で行った調査では、日本の小中学生の6.5%が学習障害という結果が出ました。
しかし、英語が始まる中学になるまで分からないケースもあるため、実際にはもっと多いと言われています。
40人学級なら、クラスに4人が学習障害ということになります。

人口の10人に1人がディスレクシアで、起業家の3人に1人がディスレクシアと、アメリカではよく言われます。
20世紀の主な発明はほぼすべて、ディスレクシアの人によるものと言っても過言ではありません。
その一方で、アメリカでは犯罪者に読み書きできない人が多く、その4割がディスレクシアという統計もあるそうです。
最近の欧米のテロにおいても、ホームグロウンテロリスト(移民の子がテロリストになること)は読み書き能力が低いことが明らかになっています。
学校で疎外された経験から、社会や国に敵意を抱くようになるのは、想像にかたくありません。
こうした人たちのなかにも、ディスレクシアは少なくないはずです。
そこで欧米では、国の安全保障のためにも、ディスレクシアにも読み書きを教える取り組みが進んでいます。

文科省が発表した、合理的配慮に関する指針です。
出典:
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1364725.htm
合理的配慮は、来年度から施行される「障害者差別解消法」で提唱される概念です。
これは、国連の障害者権利条約にあわせて制定されたもので、学校における合理的配慮の不提供の禁止が、公立学校では法的義務、私立学校では努力目標になるそうです。

合理的配慮は、「必ずこれをしなければならない」というものはなく、個別的かつ柔軟に、また学校側にとって無理のない範囲で行うものだと書かれています。

全文は→
合理的配慮の具体例です。
これらはあくまで例であり、必ずこれをしなければならないということではないようです。
ただし、これに類する配慮を、本人と先生方との話し合いのうえ、お願いできればと思います。
上にあるように、入試でも合理的配慮が求められるようになります。



これからは、入試でも合理的配慮が求められるようになります。センター試験ではすでに、配慮申請をすれば試験時間の1.3倍の延長や別室受験が認められます。
こうした配慮を大学入試で申請する場合に備え、在学中に合理的配慮を受けてきたという実績をぜひとも頂きたいのです。


合理的配慮の例として、アメリカのNASAが作っている教材の例を示します。
NASAでは中学理科の教材を作っており、その中でディスレクシアへの配慮として、上のようなことを行っているそうです。
状況は異なりますが、日本の学校でできる配慮の例として、参考にできる部分があるかと思います。





どうぞご自由に改変してお使い下さい。


繰り返しになりますが、当ブログともじこは、使用に伴う責任は負いません。
成功を祈ります!

2016-01-02

2015年に書いたアクセスの多かった記事+その後

あけましておめでとうございます。
昨年も当ブログに多くの方にお越し頂き、ありがとうございました。
こんなつたない場所でもそれなりに色々ありましたが、
ここに来て下さる方と建設的な議論ができたことが、とてもありがたいです。

昨年は結局のところ、記事が大幅に減ってしまいました。
何をどう書くのが良いのか、ちょっと迷いの時期に入っているかもしれません。
コメントにお返しする文章力すら時々欠けておりまして…どうかお見逃しを。

リアルでのディスレクシア活動は、さらに盛んに行っています。
今年もいくつかのディスレクシア的プロジェクトを予定しています。
数年越しのものもあり、今年こそは形にしたいです。

何より今年は新年度から、LDの生徒をめぐる法律が大きく変わります。
合理的配慮を学校に訴えていくことが、親的には大きなテーマになりそうです。

今年も当ブログがディスレクシアの有意義な話ができる場になったら嬉しいです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


昨年書いた記事でアクセス数が多かったもの、Top 3と番外です。

第1位
村上春樹、LDを告白!
昨年書いた記事で一番アクセス数が多いのはこれでした。意外や意外。
村上春樹がノーベル賞受賞スピーチで「僕はディスレクシアです」と告白し、
全世界(日本の学校教師含む)にディスレクシアの認知が一気に進む
・・・のが私の夢です(笑)

第2位
プログレスでディスレクシアに英語を教える(1)プログレスのディスレクシア的長所
ミッション系進学校を中心に使われている「プログレス」という教科書は
音声が充実しているので、ディスレクシアに向いている、という内容。

子はその後もゆっくりですが、プログレスで英語の勉強を続けています。
いずれもじこ塾を開業したときは、プログレスで教えたいです(笑)

第3位
LD学会にて:道村式漢字カードの長所、ジョリーの浸透度
記事よりもコメントがすごいことになりました。
(当ブログの昨年の傾向でしたが。ありがとうございます)

そのなかで、私が立てたディスレクシアの仮説:

●ディスレクシアは、音と文字の結びつきに問題を抱えている。
 この点は全ディスレクシアに共通である。

●ディスレクシアは、読むのは「視読
(文字を音に変換せず、文字から直接意味を想起する読み方)
聞くのは「言語の相対音感
(「あ」という単独の音を聞いて「あ」と特定できない[言語の絶対音感がない]
他の音とのコントラストによってことばの音を把握している)
を優先的に用いている。

●ディスレクシアは次の2つのタイプに分けることができる。
1)漢字に問題のないディスレクシア。
このタイプは、相対音感把握力よりも視読力に多く頼っている
(これには、視読力がぶっちぎりに高い場合から、
相対音感力よりもましという程度までが含まれるでしょう)

2)漢字から問題が出るディスレクシア。
このタイプは、視読力よりも相対音感把握力に多く頼っている
(これには、相対音感力が圧倒的に高い場合から、
視読力よりもましという程度までが含まれるでしょう)

●1)のうち、視読力がぶっちぎりに高い人は、隠れディスレクシアになる。

●視読力、相対音感把握力の絶対的な高さ低さと、
両者の「頼りがい」の差によって、ディスレクシアの出方が異なる。

けっこういい線行っている気がするのですが、どうでしょう・・・。
今年はこの説をさらに検証していきたいです。

番外
ディスレクシアは英語構文・文法よりも英単語が苦手らしい
2014年9月の記事なのですが、
2015年に入って「ディスレクシア 英単語」で検索すると上位に出るようになり
アクセス数が増えた記事です。

この記事の主人公、浪人生コスモ君の個別指導の軌跡はこちら→

ディスレクシアにとって英単語は、本当に覚えにくいようです。
ディスレクシア的には、単語は言葉の単位として少々小さすぎる
ディスレクシア的には単語は文脈から取り出すことで意味を特定できることも、
コスモ君合格後に改めて知りました。
単語だけ見せて意味を問うような確認テストは、課してはいけなかったのです。
反省。

コスモ君は大学でオーケストラに入り、毎日楽しくやっているようです。
大学には発達支援室があり、定期的に相談に行き、
授業ではサポートを受けているようです。
中学でも高校でも受けられなかったものをついに・・・

先日、彼が楽器を演奏するところを初めて見ることができました。
その様子は水を得た魚というか、野原に放たれた犬と言いますか(笑)
ひょうひょうとしているのは同じですが、自由で生き生きとしていて、
読み書きする姿とは、非常~に大きなギャップがありました。

「1年前の、よれよれになりながら過去問を読んでいた彼に
『大丈夫、第一志望は…だけど、ちゃんと良いようになるから』
と教えてあげたい」と思うと、音楽とあいまって感無量でした(ノД`)
打ち込めるものがあるディスレクシアは強い、
それに好きなように取り組める環境を用意する(たどりつく)のが大事だと
改めて感じた夜でした。