のび太は字(だけ)が苦手ですが、それに加えて独創性・戦略性・正義感・手先の器用さなど、ディスレクシアに多くみられる性質を持っています。
「野比のび犬」が登場するシーンを集めてみました。
『ドラえもん』第15巻「ポータブル国会」 |
犬山→太山だけでなく、三郎→三限という間違いもしています。
この間違い方はとてもディスレクシア的だと思います。
非ディスレクシアなら、朗あたりとは間違えると思うのですが。
第23巻「透視シールで大ピンチ」 このあと、出来杉君に「すごく下手くそで特徴のある字」と言われてます。 |
エピソード全体がとてもディスレクシア的です。
・長音が書けない
・「より」が書けなくなって小さい字で詰めて書く
・「ボールペンシル」という言葉を作ってしまったり
(きっとカタカナが苦手で、うっかり合体させてしまったのでしょう)
・お礼状を書くのが嫌で「よけいな物くれるからだ」とまで言う
・書くのは腰が重いが、出しに行くのはてきぱきやる
・「両方に点があるならまあいいだろ」って・・・(笑)
ドラえもん第8巻「ライター芝居」 このあとのび太はジャイアンとスネ夫を一発で打ち倒す。 「これで町は平和になるだろう」町を去ろうとするのび太。 しずちゃん、のび太を追いかける・・・も、のび犬と手を取り合って去っていく。 ドラえもん「もっと国語を勉強しろよ。のび太をのび犬と書いてある」 |
「くだちい」のような、ひらがなの鏡文字は、
身近にいないと思いつかないと思います。
のび太は射撃が得意です。
射撃のときの雰囲気と字の稚拙さとの落差が、とてもディスレクシア的です。
私も子供に言われるまで何十年もずっと、
のび太はバカキャラだとなんとなく思ってました。
でも、ディスレクシアだと思って読むと、
のび太のいいところが俄然光って見えてきます。
この子はなんて独創的で、自分をしっかり持っていて、
へこたれない明るい子なんだろう。
字が正しく書けない=バカだと決めつけるのは、
あまりにも一面的な見方なんだと。
あくまでも仮定の話ですが、もしも藤子・F・不二雄先生が、
ディスレクシア的な子とはこういうものだと分かって、
のび太というキャラクターを造形していたとしたら。
それこそ、何十年も時代の先を行っていたことになります。
そして、
「のび太が世間一般にどういうイメージを持たれているか」は、そのまま、
「ディスレクシアの子が周囲にどう思われているか」、
なのです。
うちののび太、さらには全国ののび太は、
字を覚える苦労以上に、
「自分の名前すら書き間違えるような子は、よほどバカに違いない」
という、世間の決めつけと戦わなくてはなりません。
さらには、字を習う前にはなかったそういう決めつけに
何度も何度もさらされることで、
「自分はよほどのバカに違いない」
と、自分で自分を決めつけてしまうことと戦わなくてはなりません。
のび太の誤字への共感と、そっから広がった考えを記事にしちゃいました。http://konna-nitijo.blogspot.jp/2015/01/blog-post_8.html
返信削除他のだれかの感覚の、呼び水になれたら幸いです。
と一見もっともらしい言葉を並べながら、がっつりURLを貼り付ける作戦!(爆)
のび太くんの他には、サザエさんのカツオ君にも似た雰囲気を感じてます。そして彼らのしたたかさには自分が強い共感を覚えています。
カツオはディスレクシア説!
削除それ私も考えたことがあります!
実はうちのやつは何人かから「カツオ」と呼ばれています(驚)
そしてサザエさんはADHDですよねきっと。
買い物しようと町まで出っかっけた~ら♪
財布を忘れて♪ですもんね。
私も何度同じことをしたことか(笑)
この点を検証したくて、
オールドサザエさんをブックオフで調達したところ、
実はマンガのサザエさんはアニメよりも粗暴で、
サザエさんADHD(衝動性タイプ)説をより一層確信したのですが、これも書く時間がなくて…
紺さんの音文字対応の記事には驚きました!
来週、峯松先生に会ったときに、紺さんの反応を報告しておきます
確かに。サザエさんはいつも走ってるイメージあります。自らの早とちりに「あらやだ」と顔を赤くしてる絵も簡単に浮かびますし!w
削除落ち着きのない、というのをあわてんぼう、おっちょこちょい、いたずらっこ、などの言葉で「やれやれ仕方のない子だわ〜^^」で済んでいく雰囲気を感じます。懐が深いというか「そういうもの」と馴染んでる気がします(ただ、藤子先生の言葉でもいじめられた、とあるので実情は大して変わらないのかもですが…)
そして、わー!!!先生に届くかも、ですと!?
なんということでしょう。
ありがとうございます…!!