ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2013-10-18

LD学会3日目

LD学会は、この世界で活発に発言している研究者が全員集合し、
さらには、熱心な教員(特別支援関係の方が中心?)、行政関係者も集って、大変な熱気でした。
自主シンポジウムは、満席で会場に入れないこともしばしばでした。

いまいちな発表もありましたが、
この人は!と思う人もたくさん目の当たりにすることができました。
気づき力の超絶な教師、
心ある行政職、特に教育委員会や文科省などの要職にあって心ある人、
そんな行政職の人を動かせる研究者やNPOの人、
自分自身の発達障害の傾向を自覚する研究者や実践家、
LD児の保護者という立場も持つ研究者、、などなど・・・
一流の研究者は人を動かす力を持ち、また人が集まってくることも分かりました。

そんな熱気を感じる一方で、
じゃあ、来週会うディスレクシアの子に、どうやって教えたらいいの?
ということの具体的な答え、特に教科指導に関することについては、
答えをガツンと提示できる人はほとんどいない、
ということも分かりました。
受験英語に関しては、まったくいない、と言って差し支えないでしょう。

あと、今回のLD学会ではASD(=自閉症スペクトラム。アスペルガーはこう呼ぶようになったようです)やADHDが、LDに並ぶレベルで取り上げられていました。
私は、LDとは主にディスレクシアのことだと思っていたのですが…。


☆  ☆  ☆


道村先生にも直接お目にかかりました。
本から予想された通りのスーパーティーチャー!
ポジティブな押しの強さが素晴らしいです。

もし道村先生がうちの子の担任だったら、
きっと漢字学習がだいぶ楽になっていたに違いありません(T T)
こういう先生がもっともっと増えてほしい!

「盲学校にも発達障害の子はたくさんいた。
そういう子にも、『これを覚えるしかないんだから』と、
相当厳しく、頑張って覚えさせてきた。
とにかく字を覚えないことには、自立はないのだから。
そういう部分が発達障害教育でもあっていいのかもと思う。
今は厳しい指導は流行らない、「ありのままを受け入れて」が主流だけれど・・・」
という趣旨のことを、非常に言いにくそうに、話されていました。

いや、いいと思いますよ!ポジティブな押しの強い指導。
子供の将来の姿を見据えた上で、生徒に本気で関わる、
そんな押しの強さは、生徒に絶対伝わります!
体罰や管理教育とは違うと、生徒はちゃんと分かります。
生徒も保護者も、そういう指導を待ち望んでいます。

ちなみに、盲学校では教師:生徒は1:2だそうです。
このくらいが、字が苦手な子に徹底的に字を教える際の、
人数的限界かもしれません。


☆  ☆  ☆


自分自身が今後どのような方向で、
ディスレクシア教育について考え実践していくかについても、
いろいろと考えるところがありました。
この問題は、脳科学でも、教育学でも、
特別支援教育でも、心理学でもない方向からも、
切り込んでいく必要があるのではないか?
などという大それたことを考えています。





2013-10-14

LD学会2日目

バーゲン会場のような人出!3000人は来場しているとのこと。

今日も印象的な言葉を書いておきます。



日本におけるディスレクシア英語指導法研究は、まだこれから。

→そういうことらしいです。
個々の教員・講師が手探りで個別対応しているにとどまっており、
日本語ネイティブへのディスレクシア英語指導研究は、
小・中・高どのレベルにおいても、まだまとまったものはないようです。
私が知らないだけじゃなかったとは!


ディスレクシアの子が中~高の英語学習で直面する困難さから逆算すると、
小学校の外国語指導では「音韻認識」※を積極的に教えるべき。
(※音をつなげて語にする・語を分解して音にする)
文字を教えるのは後回しでいい。

でも、音韻認識という概念がまだ教育現場に浸透していない。
(私も試行錯誤中です…)


一方で、
単語を部品(stem)に分けて教えると入る、
本人の希望進路・興味がある分野に関係する語彙から教えるとすとんと入る子もいる、
電子辞書やSiri(音声入力)をどんどん使うべき、
という指摘もありました。




大学入試センター試験で、発達障害・学習障害の生徒を対象に、
1.3倍の時間延長が認められるようになった。
ただし、医師の診断書と、在籍高校の意見書が必要。

→現在、高校が意見書を作成するためのベースとなる、
「高校生向けLDスクリーニング」を開発中なのだそうです。

その素案に対し、当事者という青年が質問に立ち、
「自分のできなさの感覚とずれている」といった趣旨の発言をしていました。
また、別の人から「高校生になると、いろんな問題が混ざってくる」という意見も出ていました。

私は・・・ディスレクシアかもと思う生徒達を思い浮かべながら、聞いていました。
「なんか英語が読めなくてつらい」と感じているあの生徒たちは、
スクリーニングを受けたいと思うだろうか?と。
何か、よほどうまい説得方法が必要な気がします。
高校生にもなれば、「苦手を隠したい」「何らかの方法で苦手をカバーできるなら検査は回避したい」「その検査は就活に不利にならないのか」くらいのことは考えるでしょう。
「受験勉強で忙しくてそんな検査を受けているひまはない」
「自分は単なる努力不足であって学習障害ではない」
と言い張る子もいそうです。
確かに、小学生のように素直にはいかなさそうです。

また、私の生徒には「隠れディスレクシア」、
つまり高度な推測力で字の苦手をカバーしていそうな子がかなりいます。
(この言葉はLD界ではあまり知られていない概念のようです。)
そういう子たちは、この検査に引っかからないだろうとも思いました。
もし配慮を受けられれば、1~2ランク上の大学に入れるでしょうが・・・

あと、小学生の頃からディスレクシア的特性を踏まえた学習を続けてきた場合も、
この検査に引っかからないかもしれません。




高校生向けの簡便なディスレクシア検査によって、
ディスレクシアだと明らかになる人もいるとは思います。が、
やっぱり小学生とは違って高校生に関しては、
検査がディスレクシアを洗い出す唯一の手段だと期待してはいけないと思います。

(検査を絶対視する傾向は検査作成者よりもむしろ、教師や親に多そうです。)






2013-10-13

LD学会1日目

この三連休は、日本LD学会に潜入しています!
(ちなみに、9000円を払えば誰でも会場内に入れます。
私は、所属欄が空白の名札で潜入してます。)

本日は偉い先生方の講演のみ。
印象的な言葉をまとめておきます。



「特別支援教育という味付けにより、教育が変わりつつある。
予想を越える大きな変革を、教育全体に及ぼしつつあるのかもしれない」
(大会会長講演より)

→ちょっと驚きました。
私にとっては、ディスレクシア問題は最初からずっと、
「子の学力不振をどうするか」ではなく、
「教育や社会をどう変えるべきか」という問題でした。
野心的すぎるかもしれませんが。

実は、教育学者や教員にとって、
教育の前提を疑うのは一番難しいことかもしれません。
自分たちの存在理由を否定することになりかねないので。



「LD学会は教師・親・専門家の団体。設立当初から親を入れてきた。
設立当初は、学術会議?から
『親を入れることは学会のレベルを下げることになる』
という批判もあった。
だが米国では、すべてのLD研究は親が先頭に立ってきた。
親の必死の願いに専門家はどう応えるか。これを忘れてはならない。
だからこそLD学会には必ず親の発表がある」
(理事長講演・上野一彦先生)

→「親を入れることは学会のレベルを下げる」
で一瞬会場がしんとなりました。
でもほんとにそうです。親をなめちゃいけません。

これまでいくつかの研究会に潜入しましたが、
論文の数合わせのような研究、
データをこねくりまわしただけの研究もけっこうありました。

そういう研究に対しては、
「ディスレクシアの子を何だと思ってるんだ」と言いたいです。

ディスレクシア児は論文のためのモルモットではありません。
1年でも1学期でも早く、学校や教師に変わってほしいと切実に願っています。
そんな親の気持ちに応えられない研究はだめです。



「我々(会場にいる研究者・官僚は)は産業化モデルの学校の成功者。
そこを根底から見据えないと、学校を根底から直すことはできない」
(特別講演・Naoko Richters先生)

→ここでも、会場の空気が一瞬しんとなりました。

「教育はどう変わるべきか」を問わず、
ただ「学校の勉強にどうしたらついていけるか」
しか考えないディスレクシア教育は無意味。
上から目線のディスレクシア対応はいらない。
心の底からそう思います。


かつて、学校の目的は均質な国民(納税者や兵士)を作ることでしたが、
「脱産業化」により、学校に求められるものは変わりつつあります。
ディスレクシアの子は、古い学校制度からいち早く「おりる」ことのできた
ラッキーな存在とも言えます。


----

ディスレクシア界の主な研究者が全員集合しているので、
明日からの発表も楽しみです。

2013-10-11

ディスレクシアは受刑者の41%?!/「彼をつぶさないで」

LD.orgのメルマガにこんな発言が。原文→こちら

「全人口の10人に1人がディスレクシア。
起業家の35%がディスレクシア。
そして受刑者の41%がディスレクシア」


!!

41%が本当かはさておき、
ディスレクシアさらには発達障害者と犯罪は、
きちんと考えなければならない、奥の深い問題だと思います。

発達障害=犯罪者、とするのはもちろん短絡的すぎます。
でも、発達の凹凸をポジティブに理解してもらえなかった子が
「自分には居場所がない」と感じたとき、
犯罪に走る展開もあることは、十分に心得ておかなければなりません。

ディスレクシア/発達障害と犯罪に関する本をまとめてみました・・・

『心からのごめんなさいへ』

まずはこの本でしょう。
少年院での矯正教育は、LD/発達障害児のソーシャルスキルトレーニングとして絶大な効果があった!
という話です。
読んだ当時、目からぼろぼろうろこが落ちました。

著者の品川裕香氏は、LDや発達障害という言葉を使うときは
「LDや発達障害のような症状を見せる子が」
(原文は「のような」に傍点つき)といった具合に、
発達障害イコール少年犯罪と決めつけないよう、
あるいは触法少年たちを発達障害だと決めつけないよう、
非常に注意しています。

私語禁止・スモールステップ・即時フィードバックなどの教育が、
少年達に絶大な効果を挙げていくこと、
さらには、矯正教育がLD研究の新たな可能性を拓いていくことなどが語られます。


『累犯障害者』

神奈川LD協会の研究会の販売コーナーで買いましたが、
ディスレクシアは出てきません。
でも、とても衝撃的な内容です。
日本の福祉政策がお役所仕事のため、本当に福祉を必要としている人を救えず、
結果、刑務所が知的障害者・精神障害者(そしておそらく発達障害者)の最終的な収容所となっている現実が暴かれます。

お役所は「でも制度はありますし」とは言うものの、
本当に困っている人はその制度では救われていない。
これは、現在の文科省教育におけるディスレクシアの子の扱いに重なります。




『朗読者』
とても美しくて哀しい話。ベストセラーになりました。
ネタばれになってしまうのであまり書けませんが、
主人公ハンナは「字が読めない」ことで、少年との恋を失い、刑務所に入り…と、人生を狂わされていきます。


☆  ☆  ☆

上の本に登場するほどは強烈でもないし、オチもないのですが、
このあたりのことについて、生徒を通して考えるところがあったので、書いてみます。


最近、いろいろ話している元教え子の大学生君がいます。
(※ディスレクシアではありません。)
非常に頭の回転が早く、語彙も豊富です。
この子が、とにかく落ち着きがない。人の言うことを聞かない。
演習中はずっとびんぼうゆすりをしてるし、
イライラしながら授業の場にいるのが伝わってくる、そんな子でした。
(のちにそれが、ニコチン依存のせいでもあると知るのですが。)

高校生とは思えないほど、思想系の本を読み込んでいました。
最難関大の現代文で出題されるような文章も、すでに自分で読んでいます。
でも、それが問題文という形になると、真正面からとらえることができません。
つい、斜に構えてしまったり、「この手の話題ならこういう結論に持っていくはず」と勝手に推測したり。自分の読みたいように読んでしまいます。
「本文に書かれていないことは答えない」「とっちらかった答案を書かない」という点で非常に苦労しました。


大学生になってから、自分のことを話してくれるようになりました。

「僕は指紋をとられてるので、まともな就職は無理っすよ」。
なんで警察の世話になったのかは、教えてくれません。
「先生、指紋をとられる時の気分って分かりますか?」

高校入試は素行不良で第一志望の某国立大付属に入れず、男子校に。
高校はあまりきちんと行かず。補導歴は複数回あり。
喫煙は13から。同時に軽犯罪を覚える。
小学校では教室にいられず、校庭で遊んでいた。
(ちなみに、高校は超有名エリート校、大学もそうです。
本人は否定するでしょうが、学歴スペックが彼を守っていることは確かです。)

「予備校に来て先生のクラスをとって、はじめてまともに英語の授業を受けましたよ。それまで授業なんか出てなかったから」
ありがとう、でも授業に出てもこっちの話なんか聞いてなかったでしょう…?
だから、どうしてもこっち(私)の意見を聞きたいと言ってくるまで、ほうっておこうと思って。
でも、「真正面から文章と向き合わないと」だけは、それだけは改めないと落ちると思ったので、言ったけどね。
と言うと、「その言葉はこたえましたよ。でも、そんなに一人ひとりに合わせてたんですね?」と驚かれ、
それから、いろいろ話してくれるようになりました。


本人の口から聞く本人の経歴は相当ワルです。
が、答案からはとても真摯で高潔な性格が見えて、
根っからの悪人とは到底思えません。


あくまで私の推測ですが、
彼は多動のあまり、犯罪やタバコに手を出したように見えます。

多動を外から厳しく抑えられたり、否定されたりすると、
鬱っぽくなる人もいますが(高校生の頃の私のように)、
犯罪に走る人もいる気がします。
理解されない辛さが自分の内側に向かうか、外側に向かうかが違うだけで、
根っこにある「自分の凹凸が周囲の大人に理解されない不満」は同じなのです。




そんな彼に、うちの子を会わせる機会がありました。
キミにはそんな一面があったの?とびっくりするような、
優しいお兄さんとして接してくれました。


帰り際に、こう言われました。
「字が読めないというから知的に問題があるのかと思ったら、違うじゃないですか。
僕と同じ匂いがしますね(笑)。彼をつぶさないで」



つぶさないで・・・?

結論は出ていないのですが、
以来、彼がそう言ったことの意味を、考え続けています。


2013-10-03

『脳の個性を才能にかえる』

ポジティブなディスレクシアの概説書。おすすめです!


『脳の個性を才能にかえる 子どもの発達障害との向き合い方』

「脳の多様性(ニューロダイバーシティー)」という観点に立つと、ディスレクシアはもちろん、ADHDもアスペルガーも、さらにはうつ(気分障害)、不安障害、統合失調症、知的発達の遅れも、プラス面が見えてくるのです。

(ニューロダイバーシティーは、What is Dyslexia?の動画でも紹介されていた概念です。)


「学び方のちがう人---ディスレクシア」と題した4章の見出しは:
ディスレクシアの脳/右脳人間/新しい時代の先駆者/型破りな起業家/脳の配線を言葉用に変える/ディスレクシアの脳を活用する

『読み書き障害のすべて』のサリー・シェイウィッツ、
『天才たちは学校がきらいだった』のトマス・G・ウェスト、
当ブログでは「いちごのショートケーキ」として紹介したロナルド・デイヴィス、
など、英米のポジティブ・ディスレクシアの論者がそろいぶみ。
この人たちの主張をまとめて読めるので、お得感があります
(上2冊は絶版なので特に)


ディスレクシアの人は、脳が単語の「音」を処理するのが遅い、
右脳を使って読んでいる、
視空間能力や起業家能力に富んでいる、
多感覚式学習が効果的である、

といった、このブログでも書いてきたこと(←偉そうだ(笑))がまとめてあります。

ディスレクシアの有名人、適した職業の一覧もあります。


そして、ディスレクシアのニッチ作り(=自分の得意を生かして、自分の居場所を作ること)のためには、
「適切な職業だけでなく、正しい方向に導いてくれるメンター(よき師)を見つけることも必要だ」 
「手伝いをしてくれる人、特に苦手な分野で手助けしてくれる人の人材ネットワークを築くこと」 
「読書は、最も関心のある分野から始めるのがいちばんだ」 
「情報を取り入れたり伝えたりするときには、言葉より絵や視覚化を利用する方が便利だ」


メンター。これが見つかれば、かなり楽になることは間違いありません。
うちの子にとっては、ディスレクシアの家庭教師君がメンターです。
心優しく聡明で、漢字が苦手だけど楽しく学生生活を送っている彼の存在に、子はどれだけ救われているか、はかりしれません。
(家庭教師君にも同じようなディスレクシアのメンターが必要だと、常々感じています。)

これはあくまで個人的観察ですが、
ディスレクシアの人は、自分の心を開くことで他人の心に入り込む能力があると感じます。
心を開き開かせる能力に、独特のものがあります。
ディスレクシアの子供は早くから(それこそ、字の苦手さが現れる頃から)この能力を発揮します。
その能力に応えて心を開いてくれる先輩の存在が、ディスレクシアの場合は特に重要なのだろうと思います。



本の話に戻ると、
どの発達障害についても、はっとする指摘があります。
ADHDの人は人類の進歩を先導したとか、
気分障害(うつ)は「幸福でなければならない」という社会通念が生んだ病だとか、
不安障害は創造の原動力だとか。

ニューロダイバーシティー的には、
発達障害は、治したり、抑圧したりすべき「病」ではなく、
人類の進歩のために不可欠な「特質」なのです。

発達障害のポジティブな全体像をとらえるのにお勧めです。



2013-10-01

漢字カードの進捗

漢字カードの進捗です。

・週に2~3回取り組んでます
(毎日取り組むつもりだったのですが、
フォニックスもあるし他の勉強もあるし、
私の仕事も忙しかったりで、どうしても間があいてしまいました)

・2年生の漢字は1回で50字、漢字を見ずに書いてもらってから、部品を一緒に言う。

・5年生の漢字は1回につき10字。漢字を見ながら部品を言ってもらう。
漢字を見ずに言えたら、一度だけ書く。

・本人も、まだ「言えれば書ける」ことを覚えてなくて、ついうっかり、
言わずに書いてしまいます。
言うのが面倒そうな時もあります。
言えなくても書ける漢字については特に面倒そうです。


・言えれば定着率はかなりいいです。
「弓は、カギに角張った5だよね」と、何かの話のついでに言えます。
こういうふうに言えれば、鏡文字ではもう書かないことでしょう。


・もちろん、何回も書いて覚えるより、部品を言って覚えるほうが、定着が早く、しかも確実です。


家庭教師君に、カードを見てもらいました。
「これは覚えられそうですね。僕もしょっちゅう言いながら書いてますよ。弓にムに虫で強とか」(!)




漢字のタイトルは、言って聞かせてますが、
本人の記憶に残っているか、自信はありません。




下には同じ音読みをする漢字が書いてありますが、ノータッチです。





道村先生からは
>「なるほど~、おもしろいね~、そうか~」というオーバーアクションが必要ですよ。
>お母さんが楽しんでいると、息子さんも自然とその気になってくるものです。

というご忠告も頂いています。
効果を期待してつい私のほうが力んでしまうのが、今の課題かもしれません(苦笑)


漢字カードは道村先生主宰「点字学習を支援する会」から買えます。→こちら

2013-09-28

「ADHDにはグルテン除去が効果的」

・グルテンを摂取すると腸に悪さをし、ADHDの症状など、脳に関連する症状として表れる場合がある

・グルテン除去食はADHDの症状を大幅に改善する可能性がある

・セリアック病(グルテン除去食で治療)は、ADHDなどの精神・行動障害の傾向を強める可能性がある

・小麦(未精白のもの、発芽したものも含む)と糖類を避けることは、ADHDの症状を抑え除去するための重要戦略のひとつ


 自閉症と腸の関係の記事と同時に、ADHDにグルテンが関係あるという下の記事も見つけていました。
少し論旨が粗い気がしたので、放置していましたが、
グルテンを抜くとADHDが改善するというのは、その後も引っかかっていました。

グルテンが駄目ということは、パン、ケーキ、焼き菓子、パスタ、うどん、全部駄目ってことですよね。
そんなの絶対無理(泣)

でも思い起こすに、自分がグルテンを含む食べ物がほしくなるのは、締切が迫ってせっぱつまっていて、そこから逃げたい時なのですね。最も「わーっ」となった心理状態の時です。
これって何かの禁断症状なのかも。
そう考えると、確かにグルテンがADHDの悪しき面を助長することはあるかもしれません。
完全排除は無理でしょうが、これからはパンや焼き菓子はほどほどに抑えようと思います。

以下はちょっと論の運びが乱暴な気もしますが、せっかく訳したので出しておきます。



「子供がADHDならこれを食べさせるな」
原文→こちら
By Dr. Mercola


グルテン過敏症が、ADHDを含むさまざまな神経学的・精神医学的状況の根底にあることを示唆する証拠がある。


グルテンとは、小麦に含まれるタンパク質だ。「糊状の」アミノ酸であるプロリンに含まれるほか、プロラミンと呼ばれるタンパク質に多く含まれている。プロラミンは、米やとうもろこし、オート麦などすべての穀物に含まれている。だが、小麦(および、程度は落ちるがライ麦、スペルトコムギ、ヒトツブコムギ)だけが、自閉症スペクトラム障害がしばしば伴う重篤な神経学的・自己免疫反応に関連づけられている。



かねてから、セリアック病(訳注:グルテンを食べると小腸の繊毛にダメージを与え、食事からの栄養が吸収されなくなる自己免疫疾患。日本人にはまれとのこと)だと、ADHDも伴っている可能性が高まることは知られていた。
ADHDも食習慣に大きな影響を受ける。

だが、セリアック病の治療法はグルテン完全除去食である一方、ADHDの原因食として最もよく挙げられるのは糖であり、穀物が挙げられることは少ない
(穀物は体内で糖と似た働きをするのだが)。

しかしながら、これまで思われていたよりも、セリアック病とADHDの症状には深い関係がある可能性が出てきた。
2つをつなぐのは「グルテン」だ。

グルテン除去食はADHDを「治す」可能性も
ADHDの多くの子供は、ほとんどの穀物、特に小麦に悪く反応する。その理由として考えられるのが、ADHDの子供がセリアック病を併発している可能性だ----セリアック病は米国では平均して133人に1人が影響を受けている(ハイリスク集団では33人に1人とする研究もある)。あるいは、ADHDの子供は「グルテン過敏症」という、セリアック病ほど表面化しない病状を抱えている可能性も考えられる。

グルテン過敏症は米国人の10%以上を占める可能性がある。その症状は頭痛、疲労感、筋肉痛・関節痛・腹部膨満感など、セリアック病と同じだ。しかし、グルテン過敏症の人は、こうした症状を引き起こしている犯人が小麦などグルテンを含む穀類であることを認識していないかもしれない。セリアック病を持っていながら気がついていない可能性も十分にある。研究者が指摘する通り、「セリアック病は小腸粘膜に病変がみられる以外は臨床的には静かな場合も多い」なのだ。

だが、ADHDの心理面や行動面の症状と、セリアック病やグルテン過敏症の症状があまりに重なっていることが明らかになっている。「セリアック病をADHD症状チェックリストに含めるべき」と推奨されているほどだ。この提案のきっかけとなったのは、ADHDでセリアック病の陽性反応が出た人に対し、6ヶ月以上グルテンフリーの食生活を送ってもらうと、症状が大幅に改善したという研究成果だ。これによると:

「グルテン除去食の開始後、ADHDの患者もしくはその親は、セリアック病の診断・治療前と比べて患者の行動と機能に大幅な改善が見られることを報告した…」

腸に悪さをするような穀物を食べることが、消化ではなく脳に関係する症状として表面化するというのは、奇妙に思われるかもしれない。だが穀類は炎症を誘発する性質を内在しており、慢性的な炎症が根底にあるすべての病状を悪化させる。これは腸の炎症だけでなく体内のどこについてもあてはまることだ。
メンタルヘルスの問題に対処する際に炎症を抑えることがいかに重要かは、よく知られている。グルテンを食事から取り除くと、メンタルヘルスや感情面でさまざまな改善を経験するのは珍しくない。


ADHDの症状と腸の健康には密接な関係がある
さまざまな行動上の問題が腸の問題と関係があるといわれている。これはグルテンなど穀物に含まれる成分だけでなく、脳腸相関によるものだ。脳腸相関は生理学や医学の基本的な教えの一つとして広く認識されているので、さほど驚くべきことではない(見過ごされることは多いが)。また、さまざまな神経疾患に胃腸の関与を示す証拠も豊富に存在する。

このことを念頭におくと、人生を通じて腸内菌叢を豊かに保つことがきわめて重要なことは明白であろう。というのも、人には比喩的ではなく「2つの脳」があるのだ。ひとつは頭蓋骨の中に、もう一つは腸にある。そしてどちらの脳も、生きるために不可欠な栄養をとらなければならない。

脳と腸は、同じ種類の組織から作られている。胎児として発達を続けている時に、一部は中央神経系となり、残りは腸神経系へと発達する。これら二つの系は迷走神経を経由してつながっている。迷走神経とは第10神経ともいい、脳幹から腹腔まで走っている。迷走神経によって2つの脳はつながっている。緊張するとお腹を壊すなどの現象は迷走神経により説明できる。

Dr. Natasha Campbell-McBrideによると、腸にたまった有害物質は体中をかけめぐって脳に達することがある。そうすると自閉症、ADHD、ディスレクシア、ディスプラクシア、うつ、統合失調症、およびその他の精神障害の症状を引き起こすことがある。

同氏によると、自閉症やその他の学習障害の急増は「腸」に原因があり、腸心理症候群(Gut and Psychology Syndrome:GAPS)の名で知られる病状として顕在化するという。

GAPSは自閉症かADHD、ADD(多動なしのADHD)、ディスレクシア、ディスプラクシア、強迫性障害などの診断と一致する可能性のあるさまざまな症状の集合体として表面化する場合がある。幸運なことに、GAPSは生後数週間以内に特定可能のため、ワクチン接種について情報に基づくより良い意思決定を行う手助けになりうる。というのも、赤ちゃんにGAPSの代謝特性がみられる場合、GAPSが好転するまで予防接種を行うべきではないからである。


ADHDの食事療法のポイント
私の心からの願いは、ADHDのような行動上の問題への薬物治療は、仮に必要だとしても、あらゆる手を尽くしたのちの最終手段であるべきだということだ。
では第1の治療法は何だろうか。それは食事を変えることだ。具体的には----


  • 子供の食事から小麦と糖(果糖を含む)を除去する。小麦と糖類は、敏感な人の体内に入るとアレルギーを引き起こす傾向がある。オーガニックで未精白の小麦も多くの子供にとって問題を引き起こすため、「小麦を休む日」を作り行動が改善するかどうか見るのが賢明だ。
  • 清涼飲料水(ダイエット用、レギュラーとも)、フルーツジュース、成分調整牛乳の代わりに水(純粋で清潔な、フッ化物を含まないもの)を飲む。
  • オメガ3脂肪を増やす。これには、動物由来の高品質なオメガ3油を摂取するのがよい。動物由来のオメガ3油はリタリンやコンサータよりもADHDの症状をより効果的に改善する可能性があることは、研究が確認している。私の考えでは、オキアミの油がこの目的ではベストだ。オキアミ油のEPAやDHAは、魚に含まれるオメガ3より吸収されやすい構造をしている。
  • 加工油はできる限り避ける。特にトランス脂肪酸は神経細胞の連絡を乱すため、最小限に抑える。
  • すべての加工食品を避ける。特に果糖、合成着色料、合成調味料、合成保存料を含むものは症状を引き起こしたり悪化させたりする可能性があるので避ける。レトルトスープ、醤油、キャンディー、加工肉、さまざまな無脂肪・低脂肪食品、さらには精白穀物を使った食品(パン、ピザ、パスタ、クッキー、ペストリー)にも通常隠れている。
また、子供にグルテン除去食を試し、それによって症状がなくなるかどうか、試してみることを勧めたい。グルテン除去食として最も効果が期待されるのは、赤身肉、野菜、およびグルテンを含まない穀物(コメ、トウモロコシ、大豆(ただし食べ過ぎに注意)、タカキビ、亜麻仁・アマランサス、ソバ、アワ、キビ)に徹することだ。

なお、グルテン除去食の効果は一晩で現れるとは限らない。急速に改善が見られる場合もあるが、小腸の壁が完全に修復されるには9~12ヵ月を要する場合もある。一般に、症状の解決が期待できるまでには、グルテン除去食を6~9ヵ月は続けることだ。