子がディスレクシアだと気付いたのとほぼ同時に知ったのが、
私のような人を「ハイパーレクシア」と言うらしい、ということでした。
ハイパーレクシアはディスレクシアとは逆に、非常に幼い頃から字が読めることを言います。
子のディスレクシアをめぐる旅は、私のハイパーレクシアからの立ち直りの旅を総括することでもありました。
そうです、結論から言うと、ハイパーレクシアを「克服」したからこそ、私は本当の意味で読めるようになったのです(!)
以下、5~6行ほど"自慢"にお付き合い下さい。
私は幼稚園の年少(2年保育)に入る時点で、漢字交じりの日記を書いていました。
その後、年長でブルガリアに渡り、そこでは半年で年齢相応の英語を身に付けただけでなく、誰にも教わらずにキリル文字(ロシアの文字)も読めるようになりました。帰国後、小5で英検2級を取得。
こんな調子なので、小学校ではもちろん神童扱いでした(笑)。
以上で自慢終わり。
しかし、小学校では落ち着きのない言動(←ADHD)のせいもあって孤立。
さらには中学、高校と進むにつれ、唯一のプライドの源だった読み能力についても、周囲がどんどん追いついてくるのが分かりました。
読み能力というのは、一生、他人より秀でているものではなく、やがて追いつかれるものです。このあたりがスポーツや音楽、芸術に秀でた場合と違う点です。
親や教師や友人から向けられる「もじこって、もっと賢いと思ってた」という目は、年々自己否定を深めていくのに十分でした。
大学は英語力の最後の貯金で入ってしまいましたが、入学後は「周りの人のほうが読めてる、なぜだ…」と焦りを感じることがさらに増えました。
でも、誰にも相談できません、というか、何が起きているのか全然分かりませんでした。
今なら分かります。当時の私は、読んでいたのではなく、文字を解読していたに過ぎなかったのだと。
読む内容が年齢とともに深くなるにつれ、また、勉強が読む以外のことも含むようになるにつれ、解読だけでは足りなくなってきたのです。
一方で、当時の「字を読みたい」という気持ちは強迫的なものでした。
何か活字がないと電車に乗れない(退屈で死にそうだから←このあたりはADHDっぽい)ので、かばんの中にはいつも本がどっさり入ってました。うっかり忘れると、活字を調達するまで電車に乗れません。
読むものがないと、薬の説明書きの紙や、お菓子の箱に書いてある原料名の小さな字を必死になって読んでました(笑)
とにかく乱読していましたが、実は、当時読んだもののことを、ほとんど覚えていないのです。
あんなに強迫的に読んでいたのに・・・
そんなこんなで、いろいろあって徹底的に行き詰まったのが26歳の時。
どん底の中で転身を決意して翻訳者になったのですが、その頃、大きな変化が2つありました。
1つは、英語の構文をようやく理解したことです。25歳になっていました。
もう一つは、これがいつ起きたのかが定かではないのですが、読み方が根底から変化したことです。
読むのがだいぶ遅くなる一方、読んだ内容をすべて映像化するようになりました。
これができるようになってはじめて、私は職業翻訳者になることができました(小学校前半の帰国英語のおかげでは断じてありません)。
いま、私にとって「翻訳する」とは、「英文を映像化して、それを日本語で説明していく」という作業のことです。この映像は、他人に言うとびっくりされるくらい、細かく見えています。
映像がしっかり見えることが私にはすごく大事で、それができない文章は、仕事でも趣味の読書でもまともに読めません。実はほとんどの翻訳物は映像が見えないので、人の訳したものはあまり読みません(笑)。
20代半ば、ようやく私は「解読する」ことから「読む」ことへと転換できたようです。
☆ ☆ ☆
この「映像化する」という読み方が、実はディスレクシアの読み方と同じらしいと知ったのは、「ディスレクシアのインスピレーション」という文章を訳している時でした。
この出典の本によると、ディスレクシアは映像思考型人間、文章を頭の中で映像化して理解しているのだそうです。
ディスレクシアとハイパーレクシアは、案外近いところにあると、以来思っています。
子供びいきの負け惜しみではないと思うのですが、
ハイパーレクシアとディスレクシア、どちらか選べるとしたら、ディスレクシアのほうがいいと思います。
「むかし神童、いま凡人」は、等身大の自分にたどりつくまでがけっこう大変ですが、ディスレクシアは凡人以下からのスタート。つらいですが、人として器が大きくなれる気がします。
それと、早熟よりも遅咲きのほうが、年齢を重ねることに希望が持てます。
もちろん、どんな花もその花ならではの見頃があるとはいえ。
高校・大学の頃の私は、年を取ることが恐怖でした。「この調子で年々落ちこぼれていったら老後は絶望的だな・・・」と。
今は発達の凹凸が年齢とともに変化することが分かったので、年を取るのが非常に楽しみです(笑)ちなみに、文字の解読は今も大好きで、未知の外国語を見ると字を解読したくなります。
年取って暇なら、アラビア語あたりを勉強してみたいと真剣に思ってます(笑)とはいえ、当面の興味は自分のことよりも、字が読めない・書けない人たちに傾いてますが。
現代日本では「文字が読める能力」が過大評価されているので、それが変なプライドになってしまうと、鼻持ちならない奴になりかねません。そうすると人生が全然楽しくない(笑)
それくらい、ディスレクシアを通して見える人生や社会は、面白いんですよね…
☆ ☆ ☆
などということを、中島敦「文字禍」を読んで考えました。
教えて下さったH先輩!ありがとうございます!
漢学者の家に生まれた中島敦が、なぜ字が読めることによって失われるもののことをこんなにも印象的に描き出せるか、不思議です。
私が読めるようになった過程は、空の青さがわかるようになった過程だと思いたいです。
ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。
●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性
●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける
●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい
●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
●10人に1人程度いるというのが通説
●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい
もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。
2014-09-17
2013-10-11
ディスレクシアは受刑者の41%?!/「彼をつぶさないで」
LD.orgのメルマガにこんな発言が。原文→こちら
「全人口の10人に1人がディスレクシア。
起業家の35%がディスレクシア。
そして受刑者の41%がディスレクシア」
起業家の35%がディスレクシア。
そして受刑者の41%がディスレクシア」
!!
41%が本当かはさておき、
ディスレクシアさらには発達障害者と犯罪は、
きちんと考えなければならない、奥の深い問題だと思います。
発達障害=犯罪者、とするのはもちろん短絡的すぎます。
でも、発達の凹凸をポジティブに理解してもらえなかった子が
「自分には居場所がない」と感じたとき、
犯罪に走る展開もあることは、十分に心得ておかなければなりません。
ディスレクシアさらには発達障害者と犯罪は、
きちんと考えなければならない、奥の深い問題だと思います。
発達障害=犯罪者、とするのはもちろん短絡的すぎます。
でも、発達の凹凸をポジティブに理解してもらえなかった子が
「自分には居場所がない」と感じたとき、
犯罪に走る展開もあることは、十分に心得ておかなければなりません。
ディスレクシア/発達障害と犯罪に関する本をまとめてみました・・・
まずはこの本でしょう。
少年院での矯正教育は、LD/発達障害児のソーシャルスキルトレーニングとして絶大な効果があった!
という話です。
読んだ当時、目からぼろぼろうろこが落ちました。
著者の品川裕香氏は、LDや発達障害という言葉を使うときは
「LDや発達障害のような症状を見せる子が」
(原文は「のような」に傍点つき)といった具合に、
発達障害イコール少年犯罪と決めつけないよう、
あるいは触法少年たちを発達障害だと決めつけないよう、
非常に注意しています。
私語禁止・スモールステップ・即時フィードバックなどの教育が、
少年達に絶大な効果を挙げていくこと、
さらには、矯正教育がLD研究の新たな可能性を拓いていくことなどが語られます。
神奈川LD協会の研究会の販売コーナーで買いましたが、
ディスレクシアは出てきません。
でも、とても衝撃的な内容です。
日本の福祉政策がお役所仕事のため、本当に福祉を必要としている人を救えず、
結果、刑務所が知的障害者・精神障害者(そしておそらく発達障害者)の最終的な収容所となっている現実が暴かれます。
お役所は「でも制度はありますし」とは言うものの、
本当に困っている人はその制度では救われていない。
これは、現在の文科省教育におけるディスレクシアの子の扱いに重なります。
とても美しくて哀しい話。ベストセラーになりました。
ネタばれになってしまうのであまり書けませんが、
主人公ハンナは「字が読めない」ことで、少年との恋を失い、刑務所に入り…と、人生を狂わされていきます。
☆ ☆ ☆
上の本に登場するほどは強烈でもないし、オチもないのですが、
このあたりのことについて、生徒を通して考えるところがあったので、書いてみます。
最近、いろいろ話している元教え子の大学生君がいます。
(※ディスレクシアではありません。)
非常に頭の回転が早く、語彙も豊富です。
この子が、とにかく落ち着きがない。人の言うことを聞かない。
演習中はずっとびんぼうゆすりをしてるし、
イライラしながら授業の場にいるのが伝わってくる、そんな子でした。
(のちにそれが、ニコチン依存のせいでもあると知るのですが。)
高校生とは思えないほど、思想系の本を読み込んでいました。
最難関大の現代文で出題されるような文章も、すでに自分で読んでいます。
でも、それが問題文という形になると、真正面からとらえることができません。
つい、斜に構えてしまったり、「この手の話題ならこういう結論に持っていくはず」と勝手に推測したり。自分の読みたいように読んでしまいます。
「本文に書かれていないことは答えない」「とっちらかった答案を書かない」という点で非常に苦労しました。
大学生になってから、自分のことを話してくれるようになりました。
「僕は指紋をとられてるので、まともな就職は無理っすよ」。
なんで警察の世話になったのかは、教えてくれません。
「先生、指紋をとられる時の気分って分かりますか?」
高校入試は素行不良で第一志望の某国立大付属に入れず、男子校に。
高校はあまりきちんと行かず。補導歴は複数回あり。
喫煙は13から。同時に軽犯罪を覚える。
小学校では教室にいられず、校庭で遊んでいた。
(ちなみに、高校は超有名エリート校、大学もそうです。
本人は否定するでしょうが、学歴スペックが彼を守っていることは確かです。)
「予備校に来て先生のクラスをとって、はじめてまともに英語の授業を受けましたよ。それまで授業なんか出てなかったから」
ありがとう、でも授業に出てもこっちの話なんか聞いてなかったでしょう…?
だから、どうしてもこっち(私)の意見を聞きたいと言ってくるまで、ほうっておこうと思って。
でも、「真正面から文章と向き合わないと」だけは、それだけは改めないと落ちると思ったので、言ったけどね。
と言うと、「その言葉はこたえましたよ。でも、そんなに一人ひとりに合わせてたんですね?」と驚かれ、
それから、いろいろ話してくれるようになりました。
本人の口から聞く本人の経歴は相当ワルです。
が、答案からはとても真摯で高潔な性格が見えて、
根っからの悪人とは到底思えません。
あくまで私の推測ですが、
彼は多動のあまり、犯罪やタバコに手を出したように見えます。
多動を外から厳しく抑えられたり、否定されたりすると、
鬱っぽくなる人もいますが(高校生の頃の私のように)、
犯罪に走る人もいる気がします。
理解されない辛さが自分の内側に向かうか、外側に向かうかが違うだけで、
根っこにある「自分の凹凸が周囲の大人に理解されない不満」は同じなのです。
そんな彼に、うちの子を会わせる機会がありました。
キミにはそんな一面があったの?とびっくりするような、
優しいお兄さんとして接してくれました。
帰り際に、こう言われました。
「字が読めないというから知的に問題があるのかと思ったら、違うじゃないですか。
僕と同じ匂いがしますね(笑)。彼をつぶさないで」
つぶさないで・・・?
結論は出ていないのですが、
以来、彼がそう言ったことの意味を、考え続けています。
2013-09-28
「ADHDにはグルテン除去が効果的」
・グルテンを摂取すると腸に悪さをし、ADHDの症状など、脳に関連する症状として表れる場合がある
・グルテン除去食はADHDの症状を大幅に改善する可能性がある
・セリアック病(グルテン除去食で治療)は、ADHDなどの精神・行動障害の傾向を強める可能性がある
・小麦(未精白のもの、発芽したものも含む)と糖類を避けることは、ADHDの症状を抑え除去するための重要戦略のひとつ
自閉症と腸の関係の記事と同時に、ADHDにグルテンが関係あるという下の記事も見つけていました。
少し論旨が粗い気がしたので、放置していましたが、
グルテンを抜くとADHDが改善するというのは、その後も引っかかっていました。
グルテンが駄目ということは、パン、ケーキ、焼き菓子、パスタ、うどん、全部駄目ってことですよね。
そんなの絶対無理(泣)
でも思い起こすに、自分がグルテンを含む食べ物がほしくなるのは、締切が迫ってせっぱつまっていて、そこから逃げたい時なのですね。最も「わーっ」となった心理状態の時です。
これって何かの禁断症状なのかも。
そう考えると、確かにグルテンがADHDの悪しき面を助長することはあるかもしれません。
そう考えると、確かにグルテンがADHDの悪しき面を助長することはあるかもしれません。
完全排除は無理でしょうが、これからはパンや焼き菓子はほどほどに抑えようと思います。
以下はちょっと論の運びが乱暴な気もしますが、せっかく訳したので出しておきます。
「子供がADHDならこれを食べさせるな」
原文→こちら
By Dr.
Mercola
グルテン過敏症が、ADHDを含むさまざまな神経学的・精神医学的状況の根底にあることを示唆する証拠がある。
グルテンとは、小麦に含まれるタンパク質だ。「糊状の」アミノ酸であるプロリンに含まれるほか、プロラミンと呼ばれるタンパク質に多く含まれている。プロラミンは、米やとうもろこし、オート麦などすべての穀物に含まれている。だが、小麦(および、程度は落ちるがライ麦、スペルトコムギ、ヒトツブコムギ)だけが、自閉症スペクトラム障害がしばしば伴う重篤な神経学的・自己免疫反応に関連づけられている。
かねてから、セリアック病(訳注:グルテンを食べると小腸の繊毛にダメージを与え、食事からの栄養が吸収されなくなる自己免疫疾患。日本人にはまれとのこと)だと、ADHDも伴っている可能性が高まることは知られていた。
ADHDも食習慣に大きな影響を受ける。
だが、セリアック病の治療法はグルテン完全除去食である一方、ADHDの原因食として最もよく挙げられるのは糖であり、穀物が挙げられることは少ない
(穀物は体内で糖と似た働きをするのだが)。
しかしながら、これまで思われていたよりも、セリアック病とADHDの症状には深い関係がある可能性が出てきた。
2つをつなぐのは「グルテン」だ。
グルテン除去食はADHDを「治す」可能性も
ADHDの多くの子供は、ほとんどの穀物、特に小麦に悪く反応する。その理由として考えられるのが、ADHDの子供がセリアック病を併発している可能性だ----セリアック病は米国では平均して133人に1人が影響を受けている(ハイリスク集団では33人に1人とする研究もある)。あるいは、ADHDの子供は「グルテン過敏症」という、セリアック病ほど表面化しない病状を抱えている可能性も考えられる。
グルテン過敏症は米国人の10%以上を占める可能性がある。その症状は頭痛、疲労感、筋肉痛・関節痛・腹部膨満感など、セリアック病と同じだ。しかし、グルテン過敏症の人は、こうした症状を引き起こしている犯人が小麦などグルテンを含む穀類であることを認識していないかもしれない。セリアック病を持っていながら気がついていない可能性も十分にある。研究者が指摘する通り、「セリアック病は小腸粘膜に病変がみられる以外は臨床的には静かな場合も多い」なのだ。
だが、ADHDの心理面や行動面の症状と、セリアック病やグルテン過敏症の症状があまりに重なっていることが明らかになっている。「セリアック病をADHD症状チェックリストに含めるべき」と推奨されているほどだ。この提案のきっかけとなったのは、ADHDでセリアック病の陽性反応が出た人に対し、6ヶ月以上グルテンフリーの食生活を送ってもらうと、症状が大幅に改善したという研究成果だ。これによると:
「グルテン除去食の開始後、ADHDの患者もしくはその親は、セリアック病の診断・治療前と比べて患者の行動と機能に大幅な改善が見られることを報告した…」
腸に悪さをするような穀物を食べることが、消化ではなく脳に関係する症状として表面化するというのは、奇妙に思われるかもしれない。だが穀類は炎症を誘発する性質を内在しており、慢性的な炎症が根底にあるすべての病状を悪化させる。これは腸の炎症だけでなく体内のどこについてもあてはまることだ。
メンタルヘルスの問題に対処する際に炎症を抑えることがいかに重要かは、よく知られている。グルテンを食事から取り除くと、メンタルヘルスや感情面でさまざまな改善を経験するのは珍しくない。
ADHDの症状と腸の健康には密接な関係がある
さまざまな行動上の問題が腸の問題と関係があるといわれている。これはグルテンなど穀物に含まれる成分だけでなく、脳腸相関によるものだ。脳腸相関は生理学や医学の基本的な教えの一つとして広く認識されているので、さほど驚くべきことではない(見過ごされることは多いが)。また、さまざまな神経疾患に胃腸の関与を示す証拠も豊富に存在する。
このことを念頭におくと、人生を通じて腸内菌叢を豊かに保つことがきわめて重要なことは明白であろう。というのも、人には比喩的ではなく「2つの脳」があるのだ。ひとつは頭蓋骨の中に、もう一つは腸にある。そしてどちらの脳も、生きるために不可欠な栄養をとらなければならない。
脳と腸は、同じ種類の組織から作られている。胎児として発達を続けている時に、一部は中央神経系となり、残りは腸神経系へと発達する。これら二つの系は迷走神経を経由してつながっている。迷走神経とは第10神経ともいい、脳幹から腹腔まで走っている。迷走神経によって2つの脳はつながっている。緊張するとお腹を壊すなどの現象は迷走神経により説明できる。
Dr. Natasha Campbell-McBrideによると、腸にたまった有害物質は体中をかけめぐって脳に達することがある。そうすると自閉症、ADHD、ディスレクシア、ディスプラクシア、うつ、統合失調症、およびその他の精神障害の症状を引き起こすことがある。
同氏によると、自閉症やその他の学習障害の急増は「腸」に原因があり、腸心理症候群(Gut and Psychology Syndrome:GAPS)の名で知られる病状として顕在化するという。
GAPSは自閉症かADHD、ADD(多動なしのADHD)、ディスレクシア、ディスプラクシア、強迫性障害などの診断と一致する可能性のあるさまざまな症状の集合体として表面化する場合がある。幸運なことに、GAPSは生後数週間以内に特定可能のため、ワクチン接種について情報に基づくより良い意思決定を行う手助けになりうる。というのも、赤ちゃんにGAPSの代謝特性がみられる場合、GAPSが好転するまで予防接種を行うべきではないからである。
ADHDの食事療法のポイント
私の心からの願いは、ADHDのような行動上の問題への薬物治療は、仮に必要だとしても、あらゆる手を尽くしたのちの最終手段であるべきだということだ。
では第1の治療法は何だろうか。それは食事を変えることだ。具体的には----
- 子供の食事から小麦と糖(果糖を含む)を除去する。小麦と糖類は、敏感な人の体内に入るとアレルギーを引き起こす傾向がある。オーガニックで未精白の小麦も多くの子供にとって問題を引き起こすため、「小麦を休む日」を作り行動が改善するかどうか見るのが賢明だ。
- 清涼飲料水(ダイエット用、レギュラーとも)、フルーツジュース、成分調整牛乳の代わりに水(純粋で清潔な、フッ化物を含まないもの)を飲む。
- オメガ3脂肪を増やす。これには、動物由来の高品質なオメガ3油を摂取するのがよい。動物由来のオメガ3油はリタリンやコンサータよりもADHDの症状をより効果的に改善する可能性があることは、研究が確認している。私の考えでは、オキアミの油がこの目的ではベストだ。オキアミ油のEPAやDHAは、魚に含まれるオメガ3より吸収されやすい構造をしている。
- 加工油はできる限り避ける。特にトランス脂肪酸は神経細胞の連絡を乱すため、最小限に抑える。
- すべての加工食品を避ける。特に果糖、合成着色料、合成調味料、合成保存料を含むものは症状を引き起こしたり悪化させたりする可能性があるので避ける。レトルトスープ、醤油、キャンディー、加工肉、さまざまな無脂肪・低脂肪食品、さらには精白穀物を使った食品(パン、ピザ、パスタ、クッキー、ペストリー)にも通常隠れている。
また、子供にグルテン除去食を試し、それによって症状がなくなるかどうか、試してみることを勧めたい。グルテン除去食として最も効果が期待されるのは、赤身肉、野菜、およびグルテンを含まない穀物(コメ、トウモロコシ、大豆(ただし食べ過ぎに注意)、タカキビ、亜麻仁・アマランサス、ソバ、アワ、キビ)に徹することだ。
なお、グルテン除去食の効果は一晩で現れるとは限らない。急速に改善が見られる場合もあるが、小腸の壁が完全に修復されるには9~12ヵ月を要する場合もある。一般に、症状の解決が期待できるまでには、グルテン除去食を6~9ヵ月は続けることだ。
2013-09-11
ブレインジムの、母のADHDへの効果を実感
8月に、ブレインジムというものの講座を受けてきました→こちら。
ブレインジムのサイトは→こちら
うんと簡略化して言うと、ブレインジムとは、右脳と左脳の統合を助ける、簡単な体操です。
老若男女、どんな人にも効果があるそうですが、
アメリカの教育学者ポール・デニソン博士が、ディスレキシア(識字・読書障害)をはじめとする、様々な学習障害を克服し軽減することを目指して、1960年代より取り組んできた研究の集大成です。と上のサイトにある通り、ディスレクシアの改善が出発点のようです。
そもそも知ったきっかけは、下の本でした。
ディスレクシアの「字の苦手」という現象の先を見ている点(「全脳学習」と言うそうですが)に感銘を受けました。
でも、この本を読むだけでは、ブレインジムができるようにはなりません。
雑誌「こころのりんしょうa・la・carte 第30巻4号〈特集〉ブレインジム」
本当?簡単な体操で・・・?
謎は深まるばかりでしたが、
たしかに、ヨガでも、単純なポーズ(それこそ、前屈とか逆立ちとか)で、心身を深いところから変えていきます。
それに近いものかもしれない、と思いました。
そこで、一念発起して「ブレインジム101」という講座を受講してきました→こちら
まったくの初心者が、この講座を受ければ、ブレインジムの何たるかと、一通りのエクササイズとチェック方法を学ぶことができます。
主なエクササイズは→こちら。全部で26種類あります。
「正中線を越える」のがポイントだそうです。
エクササイズ自体は、ラジオ体操程度かそれ以下の激しさしかありません。
本当にシンプルなものばかりです。
経絡やツボを意識したエクササイズもかなりあります。
すべては、子のディスレクシアに何か良い影響があればいいなと思ってのことでした。
ところが・・・・!
受講後、子供にブレインジムを教えるために、毎日一緒にやっていますが、
母である私のADHDに明らかに効いています!
びっくりです!
5分か10分くらいの簡単なエクササイズですが、その効果は2~3時間、あるいはもっと続きます。
子供の勉強を見ていてもイライラしづらくなるし、気分が確かにさわやかなのです。
ハイテンションではなく、周囲への適度な良い集中が持続する感じです。
締切はあるし子供の勉強も見ないといけないし夕食は作らないといけないし部屋は散らかってるし・・・という、とっちらかった感情が起こらないのです。
昨日、ブレインジムをしてから子の勉強を見て、それから夕食を作っていたとき、
「結婚17年にして、料理中に『いまここにいる』感覚を味わうのは初めてかも!!」
と実感しました。
私は料理にかなり苦手意識があります
(食には人並み以上に興味がありますが)。
料理が苦手というより、料理中のいっぱいいっぱいの感じ、わたわたした感じが大嫌いでした。
特に仕事の締切の後は、料理にテンションを合わせるのが苦痛でした。
それが今日は、ひとつひとつ目の前の手順を落ち着いてこなすことができ、しかもそのことが苦痛ではなかったのです。
出来上がりの味は大差なかったようですが(笑)。
でも、このさわやかな集中は、大げさでなく初めて味わうものでした。
子には、勉強に入る前の儀式として、細く長く続けていこうと思います。
ADHDの大人には、ブレインジムはかなりお勧めです!
2013-05-03
実は母親である私がADHDだった
たいへん間があいてしまいました。。
前回の「文科省版ディスレクシアのチェックテスト、と見なせるもの」
を書きながら、
「この注意欠陥多動性障害って、もろ私じゃんw」と思っていたのですが、
その後あれよあれよという間にいろんなことが発覚し、
わたし自身がADHDらしいことに気がつきました・・・。
学習障害は遺伝すると、知識としては知っていたのに、
どうして自分がそうだという可能性を疑わなかったのだろう、
と、自分自身にあっけにとられています。
(※以下の本によると、学習障害や発達障害そのものが遺伝するのではなく、
そうなりやすい性質が遺伝するとのこと)
この文章をご覧の、学習障害のお子さんを抱えた親御さんは、
まず一度、自分も学習障害and/or発達障害であるかも?と疑ってみるべきです!
「自分は不注意で短絡的ですぐキレる」と自覚しておくだけでも、
子への二次障害を防ぐことができるはずです。
この1ヵ月に読んだ主な出版物をあげておきます。

「週刊現代 東大理IIIに合格した人たち」
のなかの
「「出身者の2割は発達障害」は本当なのか」
・「理III学生の2割は発達障害と言われている」(by学生)
・「東大教授の半分は発達障害」(by教授)
・「東大入試は発達障害・学習障害に向いている」(by吉田たかよし氏。この方は本郷赤門前クリニックというアスペルガー用のクリニックを開設しているもよう)
東大英語は、感情や自分の価値判断を入れず、スピーディーに「処理」していくことが要求されます。
なので、アスペルガーに向いているというのは、本当にその通りだと思います。
が、
東大英語は読む量が膨大で、書く量もかなり多い試験です。
120点満点の試験で、点数開示によると、
小数点以下2桁あるいは3桁まで点数が出ます。
小さなケアレスミスが決して許されない、実に官僚養成学校的な試験です。
この試験形式はディスレクシアにはかなり不利ではないかな、、
と改めて思いました。
数学オリンピックに出るような生徒も2人ほど出会ったことがありますが、
いろんな意味でとても印象的な生徒でした。
・ものすごく頭の回転が速く、また速く回転させていないと不愉快らしい。
ブルーバックス読みながら英語の問題を解いたり。
・会話がかみあわないところがある
・相手への気遣いの言葉(何か教えてもらったら「ありがとう」とか)が出ない
・でもこちらのことを嫌いではないらしい
・自分の外見を外から観察する目がない感じ。洋服がだらしない
・・・そんな彼らをアスペルガーっていうんだなとも思いました。
『私は発達障害のある心療内科医』星野仁彦

その後、この本を読んで、私自身がADHDであることを自覚しました。
同じ著者の『発達障害に気づかない大人たち』よりも読みやすく、真に迫ってくるものがありました。
思い当たった、自分のADHD的特徴:
・自他ともに認める「落ち着きのなさ」
・翻訳業で締め切りがあるのに、長時間集中できない。
・忘れ物、なくしものが多い。何かひとつは忘れて外出してしまう。
・大学時代、5回以上は財布を落とし、学生証を再々々々々発行して学務課に覚えられた
・ルーチンワークが苦手。(できるが、苦痛に感じる)
・中高の授業中はずっと内職していた。そうでないとむずむずして授業が聞けない
・静かに落ち着いていないといけないような場面が超苦手。物理的に体をじっとさせておくのもつらいし、「いま自分がすっとんきょうな行動をとったらどうなるだろう?」みたいなことばかり考えている
(各種式典など)
・片付けられない、というより、頑張って片付けているが毎回すごいストレスを感じる。
・片付けるのがストレスなので一気に捨ててしまい、あとで買い直したりする。お金がもったいないのでやめたい
この方法で参考書の山の中にはさまっていたパスポートを参考書の山ごと捨ててしまい、諸般の事情から外務省まで行って反省文?みたいなものを出してようやく再発行してもらったことも。
・仕事を断れず、いつも締め切りに追われ、子供のことがおろそかになるのに罪悪感を覚える
→仕事依存はADHDの症状らしいです。
と同時に、子供にもある程度の多動があることに、改めて気づきました。
やはり、学習障害は発達障害に伴うものなのですね。
「発達障害が抑圧されると鬱病を併発するため、
鬱病の診断は、必ず発達障害の可能性を考慮に入れなければならない」
これまで10年に1回、大きな落ち込み期を経験している自分としては、もっと早く知りたかった・・・
『ADHD のび太・ジャイアン症候群』司馬理恵子

上記の本で紹介されていた本。ADHDを「のび太型」(内にこもるタイプ)と「ジャイアン型」(暴力的になるタイプ)があるとしています。
『片付けられない女たち』サリ・ソルデン著、ニキリンコ訳

ADHDを一般に紹介した最初の本のひとつ。
女性は「きちんとしていなければいけない」という社会的抑圧があるぶん、ADHDが表に出なかったりして問題が複雑になる、と言います。
この本が出たときに、立ち読みして「これ私のことかも?」と思った覚えがあります。
でも当時は長いうつ病から立ち直りつつある時期で、これ以上病名がつくのはいやだと思い、
頭から追い払ったのでした。
このように、発達「障害」、学習「障害」という呼び方は、当事者を遠ざけることがあるので、別の呼び方のほうが本人のためには絶対いいです。
これからじっくり内省していこうと思います。
いま言えるのは、
・自分の「発達障害」(=まっとうな社会人とはかくあるべしという規範から、脳機能のレベルで逸脱している)という自覚をもつことは、謎が解けた感じがして、それだけで楽になる
・純粋に学習障害「だけ」というのは、やはりとても少ないのではないか。
・学習障害の子は、親も学習障害/発達障害の可能性を疑うべき。
親が自分の発達障害を自覚すれば子供への接し方をコントロールできるので、二次障害を防げる
・得意(=他人よりできて感謝されること。好きとは必ずしも同じではない)なことを飯の種にできるくらい伸ばし、不得意なことは人に助けてもらったり、カバーする戦略を編み出したりするべし。そうすればなんとか社会とつながっていけます。
これからも探究の旅は続きます!
前回の「文科省版ディスレクシアのチェックテスト、と見なせるもの」
を書きながら、
「この注意欠陥多動性障害って、もろ私じゃんw」と思っていたのですが、
その後あれよあれよという間にいろんなことが発覚し、
わたし自身がADHDらしいことに気がつきました・・・。
学習障害は遺伝すると、知識としては知っていたのに、
どうして自分がそうだという可能性を疑わなかったのだろう、
と、自分自身にあっけにとられています。
(※以下の本によると、学習障害や発達障害そのものが遺伝するのではなく、
そうなりやすい性質が遺伝するとのこと)
この文章をご覧の、学習障害のお子さんを抱えた親御さんは、
まず一度、自分も学習障害and/or発達障害であるかも?と疑ってみるべきです!
「自分は不注意で短絡的ですぐキレる」と自覚しておくだけでも、
子への二次障害を防ぐことができるはずです。
この1ヵ月に読んだ主な出版物をあげておきます。

「週刊現代 東大理IIIに合格した人たち」
のなかの
「「出身者の2割は発達障害」は本当なのか」
・「理III学生の2割は発達障害と言われている」(by学生)
・「東大教授の半分は発達障害」(by教授)
・「東大入試は発達障害・学習障害に向いている」(by吉田たかよし氏。この方は本郷赤門前クリニックというアスペルガー用のクリニックを開設しているもよう)
東大英語は、感情や自分の価値判断を入れず、スピーディーに「処理」していくことが要求されます。
なので、アスペルガーに向いているというのは、本当にその通りだと思います。
が、東大英語は読む量が膨大で、書く量もかなり多い試験です。
120点満点の試験で、点数開示によると、
小数点以下2桁あるいは3桁まで点数が出ます。
小さなケアレスミスが決して許されない、実に官僚養成学校的な試験です。
この試験形式はディスレクシアにはかなり不利ではないかな、、
と改めて思いました。
数学オリンピックに出るような生徒も2人ほど出会ったことがありますが、
いろんな意味でとても印象的な生徒でした。
・ものすごく頭の回転が速く、また速く回転させていないと不愉快らしい。
ブルーバックス読みながら英語の問題を解いたり。
・会話がかみあわないところがある・相手への気遣いの言葉(何か教えてもらったら「ありがとう」とか)が出ない
・でもこちらのことを嫌いではないらしい
・自分の外見を外から観察する目がない感じ。洋服がだらしない
・・・そんな彼らをアスペルガーっていうんだなとも思いました。
『私は発達障害のある心療内科医』星野仁彦
その後、この本を読んで、私自身がADHDであることを自覚しました。
同じ著者の『発達障害に気づかない大人たち』よりも読みやすく、真に迫ってくるものがありました。
思い当たった、自分のADHD的特徴:
・自他ともに認める「落ち着きのなさ」
・翻訳業で締め切りがあるのに、長時間集中できない。
・忘れ物、なくしものが多い。何かひとつは忘れて外出してしまう。
・大学時代、5回以上は財布を落とし、学生証を再々々々々発行して学務課に覚えられた
・ルーチンワークが苦手。(できるが、苦痛に感じる)
・中高の授業中はずっと内職していた。そうでないとむずむずして授業が聞けない
・静かに落ち着いていないといけないような場面が超苦手。物理的に体をじっとさせておくのもつらいし、「いま自分がすっとんきょうな行動をとったらどうなるだろう?」みたいなことばかり考えている
(各種式典など)
・片付けられない、というより、頑張って片付けているが毎回すごいストレスを感じる。
・片付けるのがストレスなので一気に捨ててしまい、あとで買い直したりする。お金がもったいないのでやめたい
この方法で参考書の山の中にはさまっていたパスポートを参考書の山ごと捨ててしまい、諸般の事情から外務省まで行って反省文?みたいなものを出してようやく再発行してもらったことも。
・仕事を断れず、いつも締め切りに追われ、子供のことがおろそかになるのに罪悪感を覚える
→仕事依存はADHDの症状らしいです。
と同時に、子供にもある程度の多動があることに、改めて気づきました。
やはり、学習障害は発達障害に伴うものなのですね。
「発達障害が抑圧されると鬱病を併発するため、
鬱病の診断は、必ず発達障害の可能性を考慮に入れなければならない」
これまで10年に1回、大きな落ち込み期を経験している自分としては、もっと早く知りたかった・・・
『ADHD のび太・ジャイアン症候群』司馬理恵子
上記の本で紹介されていた本。ADHDを「のび太型」(内にこもるタイプ)と「ジャイアン型」(暴力的になるタイプ)があるとしています。
『片付けられない女たち』サリ・ソルデン著、ニキリンコ訳
ADHDを一般に紹介した最初の本のひとつ。
この本が出たときに、立ち読みして「これ私のことかも?」と思った覚えがあります。
でも当時は長いうつ病から立ち直りつつある時期で、これ以上病名がつくのはいやだと思い、
頭から追い払ったのでした。
このように、発達「障害」、学習「障害」という呼び方は、当事者を遠ざけることがあるので、別の呼び方のほうが本人のためには絶対いいです。
これからじっくり内省していこうと思います。
いま言えるのは、
・自分の「発達障害」(=まっとうな社会人とはかくあるべしという規範から、脳機能のレベルで逸脱している)という自覚をもつことは、謎が解けた感じがして、それだけで楽になる
・純粋に学習障害「だけ」というのは、やはりとても少ないのではないか。
・学習障害の子は、親も学習障害/発達障害の可能性を疑うべき。
親が自分の発達障害を自覚すれば子供への接し方をコントロールできるので、二次障害を防げる
・得意(=他人よりできて感謝されること。好きとは必ずしも同じではない)なことを飯の種にできるくらい伸ばし、不得意なことは人に助けてもらったり、カバーする戦略を編み出したりするべし。そうすればなんとか社会とつながっていけます。
これからも探究の旅は続きます!
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