ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。
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2022-02-17

ホームページを作りました/オンライン勉強会のお知らせ

もじこ塾は5周年を迎えました。 


育つ人もいれば、巣立つ人もいて、もじこ塾は区切りの季節を迎えています。

5年前から来ていた生徒が受験に臨んだり・・・

もじこ塾が教室を持つ前からここに来ている人たちが、新たな段階を迎えたり・・・

仕事量は膨大だし、経営は楽ではないし、休みなんかないのですが、ここから人の輪が生まれているのを見ることと、生徒の進歩を毎日感じられるのが、最高に幸せです。

教え方は確実に進歩していると思います!

~~~

お知らせが遅れました。

たいへん遅ればせながら,開設5年目にしてようやく、ホームページを作りました!

もじこ塾公式HP

~~~

また、もじこ塾もついに、オンラインでイベントを行う準備ができました。

今後はオンラインで(も)いろいろ発信していきます!

もじこ塾「ディスレクシア英語教授法講座」


もじこ塾はこれからも、日本語ネイティブにとってのディスレクシア英語教育のあるべき姿を追い求めていきます。

どうぞよろしくお願いいたします!

2015-05-19

村上春樹、LDを告白!

1月から4月末まで、村上春樹がメールで寄せられた読者からの質問に答える
「村上さんのところ」という期間限定サイトがありました。

その更新最終日に、村上春樹が
「自分も少しくらいLDの傾向があったかも」と言っています!




http://www.welluneednt.com/entry/2015/04/30/113300 
私はどうも勉強が苦手です。本を読んだり、講義を聴くことは好きなのですが(これらは知的好奇心を満たしてくれるのでむしろ積極的にします)、机にじっと座って勉強をするということがどうしてもできないのです。というか、学校で勉強の方法って習ったでしょうか?勉強の仕方ってなんなのでしょう。
何個も連なった問1、問2、問3……を眺めていると、くらくらしてきてつい遊んでしまいます。それで親には怒られます。[中略]勉強ってどうすればできるのでしょうか。(ほろほろ、女性、18歳、学生)
…世の中には「学習障害」というものがあります。英語で言うと、Learning Disabilities略してLDです。知的能力はまったく劣っていないんだけど、システマティックな勉学に向いていない。そういう能力が欠如あるいは不足している。そういう傾向のある人に「勉強しろ」ということは、ほとんど拷問に等しいことです。僕にも少しくらいそういう傾向があったかも。好きなことならいくらでもできるんだけど、いやなことにはぜんぜん関心が向かない。そういう傾向は今でもぜんぜん変わっていません。きみはどうなんだろう? 何か好きな勉強はありますか。


やっぱそうか~~~(o・∇・)o

私は前々から、村上春樹の長編を読んでいて
こういう立体的な構造の、通常の枠におさまらない物語が書けるのは
ひょっとしたらディスレクシアだからではないか?と思っていたのです。

ちなみに、『1Q84』ではディスレクシアの美少女が登場します。

1984年に、
「君が言っているのはつまり、いわゆるディスレクシアみたいなことなのかな?」
「ディスレクシア」とふかえりは反復した。「読字障害」「そういわれたことはある。ディス--」(『1Q84 Book 1』p178)
という会話が成立すると考えるのは、ちょっと難があると思うのですが、、


ともあれ、わたくしは
「村上さんはご自身をディスレクシアだと思いますか?」という
あまりにもストレートすぎる質問を、1月中に送らせて頂きました。



「そうだん」がひらがななのが
妙~にディスレクシア的な気が

やっぱりというか、私の質問は採用されなかったのですが、
質問を送ったときに返ってきた自動返信のメールが・・・





(o・∇・)o!!
なんという勢いのない字…!字形がとれてない…!(嬉)
この自動返信メールで、お返事は頂いたようなものです。
これを見て、私の中で村上春樹は勝手にディスレクシア認定されました。

推測ですが、
村上春樹は90年代、米国東海岸の大学に招聘された時に
ディスレクシアというものを知ったのでは…と思っています。
当時は日本ではディスレクシアはまったく知られていなかったはずですが、
アメリカの大学ではすでに研究対象になっていたので。

それにしても、この字と小説のギャップは、何ともディスレクシアです!

そう思ったのは私だけではないようで、こんな質問もありました:
http://www.welluneednt.com/entry/2015/02/19/174000 
村上さん初めまして。
唐突な質問なんですけど、このホームページ上で直筆だと思われる文字が見受けられますが、左手で書かれたのでしょうか? 
(ジョード、男性、40歳、会社員)
  
つたない右手でペンを持って、一生懸命書いています。そんなことを言われるととても傷つきます。にゃあ。
村上春樹拝

この字ですよね↓。左手で書いたのかと言いたくなりますよね。。

もんがまえ、「と」「ま」が特にディスレクシア的です

ここで『1Q84』から、ディスレクシアの字についての描写を:
「字は小さく、硬く角張って、どことなく不自然に見えた。貝殻を集めて、砂浜に書かれた字を、上空から眺めているみたいな感じがあった」(同p471)
この比喩、じわじわ来ます・・・。

~ ~ ~

他にもいくつか、「村上さんのところ」から、
特にディスレクシア的だなと感じた回答を貼っておきます。

実は、2月頃の回答では、
ADHDの質問者に対し、割と普通の(?)答えをしていました:
http://www.welluneednt.com/entry/2015/02/09/073500
はじめまして。理性がつきはじめた頃から、他者と比べて思考が幼いと気付いていました。そして17歳になり、診断された結果、ADHDだとわかりました。ネットでは、私達ADHDはゴミクズだと、生きている価値がないと綴られていることが多々あります。そのネットでの価値観はまったくもって正しいと私は思います。先生ならば、どう思われるのでしょうか……? (ひなた、女性、17歳、無職) 
 すごく平凡な答えになって申し訳ないのですが、時間をかけてその障害(みたいなもの)とつきあっていくしかないと思います。まわりの協力も必要だし、あなた自身の努力も必要だけど、それはじゅうぶん可能だし、やってみる価値はあると思います。もちろん専門医師の指導も大事です。ネットで何が言われているか知りませんが、そんなことは気にしない方がいいと思いますよ。それはあなた自身の大事な問題なんだから。そしてそれを乗り越えられたとき、あなたは普通の(障害みたいなものを持たない)人よりずっと強い、大きな人間になれていると思います。「文豪」と呼ばれている小説家の中にも、実はさまざまな種類の精神的な重荷を抱えた人がけっこうたくさんいます。あなたの健闘を祈ります。


これは、「ディスレクシア」という言葉が出てきた唯一の回答。
http://www.welluneednt.com/entry/2015/03/23/113100 
小学校の先生として、一人でも多く本好きの子供を育てたいという気持ちはとてもよくわかります。本を好きになるというのは素晴らしいことです。ただ世の中にはディスレクシア(識字障害・読字障害)を抱えている人も少なくないし、そういう人たちに強制的に本を読ませるのは、たぶん拷問に等しいことだろうと思います。やはり読書というのは、自発的におこなわれるべき行為ではないでしょうか。ある程度読書を勧めて、でもどうしても本が好きになれないという子供たちには、好きなことをさせておく方が良いと思いますよ。繰り返し言っていることですが、人口全体の5パーセントが本当の本好きであれば、世の中はなんとかなっていくものです。

次は、「昔、何かのエッセイで、「挨拶という字が書けない。練習しなくちゃ」と書かれていたことがあったと思いますが、書けるようになりましたか。」という質問への答え。
ディスレクシア的と言われればそんな気もしますが、書けない人は多いかも…
http://www.welluneednt.com/entry/2015/04/24/113700 
実は「挨拶」、まだ書けません。練習を怠けていました。パソコンで文章を書いていると、書けない漢字って、ぜんぜん書けるようにならないですね。というか、書けた漢字まで書けなくなってくるみたいです。どこかで練習しないと。

おつぎは読書感想文の書き方について。
ディスレクシアの特質である
「一見無関係なものの間に関連性を見つける能力」
を地で行く回答。そして同じ指摘が先日コメント欄でもありました→★
http://www.welluneednt.com/entry/2015/04/24/073100 
よくぞ訊いてくれました。僕は昔から読書感想文を書くのが得意でした。読書感想文を書くコツは、途中でほとんど関係ない話(でもどこかでちょっと本の内容と繋がっている話)を入れることです。それについてあれこれ好きなことを書く。そして最初と最後で、本についてちょろちょろっと具体的に触れる。そうするとなかなか面白い感想文がすらすら書けます。やってみてください。
 僕は高校時代、他の人のかわりに課題の読書感想文を書いてあげて、お礼に昼ご飯をおごってもらっていました。昔から今と同じようなことをしていたんですね。

最後に、当ブログでも一時盛り上がった、ディスレクシアと夢、異界について。
このあたりのことは、非ディスレクシアな私には謎の世界です・・・
「同じ妄想を私もします!」というディスレクシアの人が現れないかな~、
などと思って貼ってみます。
http://www.welluneednt.com/entry/2015/04/09/173000 
物語と空想は似ていますが、ちょっと違います。物語はもともと自分の中にあるものです。それは深いところに鉱脈のようにあります。それが地上にたまたまでてくるのが空想になるのかもしれません。つまり、ごく簡単に言ってしまえば、空想は物語の尻尾のようなものです。子供の頃は物語と空想がかなり近接したところにありますが、大人になってくると、そのふたつはだんだん分離していきます。 小説に即していえば、空想を書いていただけでは小説になりません。自分の中にある物語を深いところから掘り起こして来なくてはなりません。ゼペットじいさんが木の塊の中からピノキオを見つけ出すみたいに。つまりゼペットじいさんはピノキオを作ったのではなく、見つけ出したのです。だからこそピノキオは生命を持つことができたのです。 
http://www.welluneednt.com/entry/2015/03/09/11300 
僕が小説を書くときに訪れる場所は、僕自身の内部に存在している場所です。それをとりあえず「異界」と呼ぶこともあります。それは現実に僕が生きているこの地表の世界とは、また別な世界です。普通の人は夢を見るときに、しばしばそこを訪れます。僕は――というか物語を語るものはと言ってもいいのでしょうが――そこを目覚めた意識のまま訪れます。そしてその世界について描写します。だからそれは外部にある「異界」ではありません。あくまで内的な「異界」です。異界という言い方が誤解を招くなら、率直に「深層意識」と言ってもいいかもしれません(ちょっとだけ違うんですが)。どうすればそこにアクセスできるか? 僕にはわかりません。瞑想の訓練みたいなものである程度可能になるかもしれませんが、妙な思想が絡んでくると危険なこともありますので、くれぐれも気をつけてくださいね。マジックにはホワイト・マジックとブラック・マジックがあります。違いに留意してください。 
http://www.welluneednt.com/entry/2015/02/15/203600 
夢の続きを見るというのは不思議な体験ですね。たぶんあなたは夢とのコミットメントが深い方なのでしょう。僕はあまり夢を見ることはありませんし、見たとしても大方の場合、本当に断片的なことしか記憶していません。ただ小説を書くというのは、夢を記述する行為に似ていると思います。違いは、小説家は眠っているときにではなく、目覚めているときに、意図的に夢を見るということと、その続きをいつでも自由に見られるということです。けっこう楽しいですよ。  
http://www.welluneednt.com/entry/2015/02/14/113100 
妄想、しょっちゅうしているかも(笑)。というか、妄想することが僕の仕事の一部です。妄想というのは、頭の中で自分を仮説に巻き込んでいくことです。つまり「自分がこうあるかもしれない姿」をどんどん追求していく。そしてその追求はどんどんあらぬ方向に突き進んでいってしまいます。僕は言うなれば、そういう知的探求(知的なんだろうな?)を仕事にしています。そしてそれは君の勉強を妨げている。困りましたね。僕としては「勉強なんてまあいいじゃない。ここはしっかり妄想しようよ」と言いたいところなんだけど、まあそうもいかないし。今のところはがんばって勉強してください。 

2015-01-22

「ジェニファー・アニストン、失読症を激白!」

本日初めてお越しの方、ようこそm(_ _)m。
ここはコメント欄がすごいブログです。どうぞゆっくりしていって下さい。

Yahooニュースのジェニファー・アニストン、失読症を激白!という記事が出て
当ブログに4時間で4000件ほどアクセスがありました。



「20代の前半に、眼鏡の処方箋をもらおうと思って検眼に行ったのがきっかけで失読症が判明したの。片方が青で片方が赤いレンズ眼鏡をかけてパラグラフを読まされて、その後それに関して10問のクイズを出されたんだけど、答えられたのは3問だけだったわ」

この方、私とほぼ同い年なのですが(年がばれますね)
四半世紀前に、ディスレクシアの検査をしているのが驚きです。。
1990年代前半に日本ではディスレクシアという言葉は
まったく知られていなかったはず。

お母さんとの不仲も告白していますが、
お母さんも何か"特性"がありそうですね。

2014-12-08

告知2件

朝日新聞に、東大先端研がディスレクシアの検査を郵送で受け付けるとの記事が:

2014/12/5 朝日新聞
この「検査キット」はURAWSSですね
→http://www.eduas.co.jp/buriki/eval/charge/

うちも、5年生の1月に、買って試してみました。その時の記事はこちら→★




東大先端研の活動は本当にすばらしいと思います。
うちの子に役立つものを開発して下さったら、ぜひ使ってみたいと思ってチェックしています。

しかし、厳しい意見になりますが、少なくとも大学受験生は
「書けなくてもITで代用できればいいよね」とは思ってないです。

まず、入試でITを使えない限り、その意見が変わることはないでしょう。

そもそも、ディスレクシアな受験生・大学生と話をすると、
「正しい漢字で、きれいな字で書きたい」という思いは驚くほど強いです。
「書けなくてもいいじゃない、普通の人も漢字は間違うよ」と力説しても、
のってくる子はまずいないです。

ここから、彼ら彼女らは字を書くことをまるごと免除されたいのではなく、
誤字を多めに見てもらいたいだけなのだと分かります。
書字欲(?!)とは、意外と強い欲求のようです。


☆  ☆  ☆

もう一つ。
水曜夜に、井上智さんを追ったドキュメントが放映されるようです。
さきさん、情報提供ありがとうございます!


ザ・世界仰天ニュース
日テレ系列 12月10日(水)夜9時~9時54分放送

「1962年大阪で生まれた井上智さんは、いつも明るく元気で小学校では友達と活発に遊んでいた。しかし授業になると…聞いたことは理解が早いが文字がすらすら読めず、間違うことが多かった。そして書くことも困難だった。実はこの時、井上さん自らも家族も気付いていないある障がいに苦しんでいたのだ。 
井上さんは自らが抱える障がいにつて「皆ができて当たり前のことが自分にはできない。生きていくのは大変。書けないということで、信用されない。たかだか文字だと皆言うけど、それは書けるから…」と語る。 
字が書けない…井上さんが歩んだ壮絶な人生とは!?」

本も超おすすめ

井上智さん、LD学会でもご登壇され、半生を語っておられました。
会場外の席で一部を、音声で聞いただけでしたが、
それだけでも切なさとエンパシーに満ちあふれたお方だと、よく分かりました(T T)


井上さんのディスレクシア啓発活動を本当にありがたいと思うからこそ、ここではあえて憎まれ役的指摘をいたします:



井上さんはちょっと話を伺うだけで大変聡明な方だと分かりますが、
それでいて、そこまで字が書けないのは、
やはりネグレクトの影響がかなり影を落としていると推察いたします。
(そのことは、上の本では割愛されていますが、
本のもとになったサイトには書かれています。
個人的には、お母様とのことは、一番号泣しながら読んだ部分でした)

井上さんは、非常に強く二次障害が出たケースではないかと思います。

気付いたそのときから適切な指導をすれば、
ディスレクシアの子でも、かなり読み書きできるようになります。
それには、本人と親の努力、理解ある教師との出会い、
大変な時間と手間、そして日本の現状ではある程度の経済力など、
さまざまな要素がからんできますが・・・
それでも、それなりに読み書きできるようになることは確かです。


井上さんがディスレクシアの典型例と思われすぎることで、
努力と訓練で読み書きできるようになったディスレクシアの子が、
「あなたはこんなに読める(書ける)んだから、ディスレクシアじゃないでしょ」
と言われ、必要以上にハードルが上がることを、私は恐れます。


・・・と書いて、数日後に炎上しないといいのですが。
放映はあさって。楽しみです!

2014-10-27

オーストラリアのディスレクシア児のお母さんへ

オーストラリア在住の「大和の母」さんからコメントを頂きました→こちら
返信にリンクをたくさん貼ったので、こちらに載せることにいたします。
(そのコメント欄は特に読みごたえのある体験談が集まっています!
皆様ありがとうございます。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
はじめまして。オーストラリア在住で、7歳の男の子の母です。6歳の時ディスレキシックと診断されたのですが、読み書きがだめなので学校ではreadingの時間にサポートを受け、speech pathologyに二週間に一回通っています。単語を覚えるというか読む為にこちらではphonicsで学習しています。特にsynthetic phonicsというやり方でやっています。ディスレキシックで無くてもこのやり方でreadingの勉強をするのですが、果たしてディスレキシックにこのやり方が一番なのかはわかりません。
→シンセティック・フォニックス!
それはまさに当ブログでも推しているジョリーフォニックスのことですね
(ジョリー以外にもシンセティックの流派はあるのかもしれませんが。。)

ジョリーの創設者、Chris Jollyさんに直接質問した時、
「『ディスレクシアの子にはシンセティック・フォニックスこそが有効』が現在主流の考え方なのは知っていましたか?」と言われました。
ですから、そこは安心して乗っかっていってよいと思います!

オーストラリアでもsynthetic phonicsが導入されつつあることは、
ジョリーフォニックスの人たちを通じて聞いてました(→★)が、
本当なんですね!ちょっと感動しました。

「アデレードの小学校でジョリーフォニックスを導入したら、
ディスレクシア指導にめざましい効果があがった」
という動画を紹介したこともあります。
初めて見たとき、5:10過ぎで涙が出ました(T T)



うちでも、進度は本当にゆっくりですが、
ジョリーフォニックスの効果は実感してます
(小3のときにローマ字がまったく入らなかったので)。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
単語も似たような音の単語を聴き分けて正しい単語を選ぶ練習をしたりします。(hat hut, track truck) 聴き分けはネイティブなので勿論日本人の私より出来ますが、単語となると絵を見ながら答えます。
→おお~、これはphonetic awareness(音韻認識)をのばしているのですね。

日本語ネイティブ11歳のうちの子も、絵と字が書いてあったら、
間違いなく絵にしか目がいかないと思います。
それがディスレクシアというものです。。
それでも、訓練をし続ければ、年齢とともにそれなりに字も読めるようになると感じています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日本の様に単語を暗記して覚えるのはどうだろうか?とスピーチテラピストに聞くと、まだ七歳だから大丈夫、この方法で完璧とは言わなくても、本が読める様になると言われました。確かに息子は単語を音で発音して読むようになりました。でも書くとなるとスペルがスムースにまだ出てきません。暗号の様なスペルです。やはり読める事と書ける事は別物なのでしょうね。
→いずれは、暗記でも単語を覚えることになるはずです。
フォニックスのルールにあてはまらない単語はたくさんありますし、
(ジョリーフォニックスだと、そのような単語をtricky wordsと呼んでいます)

ジョリー以外に目を転じれば、英単語丸暗記メソッドはあります
(たぶんwhole word approachというのはそういう考え方のはず)
でもそのスピーチセラピストさんは、その方法を採用せず、
あくまでシンセティック・フォニックスに沿ったステップアップを考えているのですね。
すべてを丸暗記せず、自力で未知の単語を読めるようにするための配慮だと思います。
これもちょっと感動してます・・・!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

息子は日本語が第二言語なので週一で補習校に通っていますが日本語を教えるのに四苦八苦しています。今だに平仮名を全部覚えていません。これから難しくなる漢字、九九をどう教えようかと悩んでいます。
→1)英語圏在住、2)日本語特有の習得の難しさ、
そして3)ディスレクシア特有の苦労と、
三重の苦労を抱えていらっしゃるのですね。。

1)英語圏で週1補習校だけだと、ディスレクシアでなくても、漢字を身に着けるのは大変だと思います。英語のパワーが圧倒的ですので・・・。

2)言うまでもなく、日本語の字を覚えるのは大変です。

3)7歳でディスレクシアなら、日本在住でも平仮名を全部覚えていないケースもあると思います。

道村式漢字カードは強力にお勧めです!→こちら
毎日5分などで手軽に出来るので、補習校を補えると思います。
道村先生ならきっと海外発送もしてくれるはず。

その前に、カタカナを入れる必要があります。
それについては、こちらに一度書きました→★


私(←算数超苦手、9歳までアメリカンスクール)にとって、
九九は「you're a genius at math!(もじこは算数の天才だね!)」
と誤解されるくらい、絶大な効果がありました(笑)
九九は9の段までしかなく、11と12の段がない分を差し引いても、
周囲の九九のない国の子達よりも計算が速く確実になる効果がありました。

そういえば、うちの子はそろばん教室での週1回の九九暗誦テストと、
そのためにバランスボールに乗ってびよんびよんしながら九九を覚えました。
バランスボールでびよんびよんは体性感覚と関係があるらしく、
一部のディスレクシアの子に効くようです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日本ではあんまり知られてないdyslexicについて、日本語を教える際にどうしようかとネットで調べているうちにこちらのブログにたどり着きました。とても興味深く読ませて頂いています。この様な色んな体験談や情報が息子を理解するのにとても役に立ちます。ありがとうございます。
こちらこそ、オーストラリアの人とご縁を頂けてありがたい限りです!

「6歳でディスレクシアの診断を受けて、学校でサポートを受けるのが当然の権利として確立されている雰囲気が伺え、本当にうらやましく思います。

日本では「ディスレクシア」という言葉はまったく浸透しておらず、
「学習障害の一種で」と言うと知的障害やコミュニケーション障害を想像されてしまい、説明に窮するのが現状ですので…。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

2014-08-11

ディスレクシア検査はどこで受けるのか?について、一当事者の親より

当ブログの来訪者のほとんどは検索して
「ディスレクシアのチェックテスト」を見に来て下さる方々です。
自分や夫/妻がディスレクシアかも?という大人もいるようですが、
多くは、「うちの子はディスレクシアかも?」と心配して来られる方々のようです。

お気持ち、心よりお察しします。
私も3年近く前、「この子はディスレクシアかも?」とほんとに心配でした。
(ちなみに、子だけでなく父もディスレクシアと分かった今は
心配というより「なんて独創的な種族なのだ。。」と日々驚かされることが多いです。)

自分の子がディスレクシアの疑いが濃厚の場合、次に知りたいのは
「ディスレクシアの検査はどこで受けられるのか?」でしょう。

当ブログの筆者は医師ではありませんので、
ディスレクシアの診断はできませんし、
特定の病院を勧めることも、病院を評価することもできません。
以下のリンクからたどりつく病院は、当ブログとは一切無関係です。
当ブログは、検査結果に伴う責任を一切負いません。

と、断った上で、
ディスレクシアの子を持つ親として、検査について知っていることを書きます。


(断り書きが長くて申し訳ありません。。)


1)ディスレクシア検査とは?

現在、日本でディスレクシアの検査として最も使われているのは
WISC-IV(「ウィスクフォー」)と呼ばれる心理検査らしいです。

これはディスレクシア検査として開発されたものではなく、
発達の凹凸全般を知るためのものなので、
これを受けても「ディスレクシアの疑いが強いです」
としか言うことができません。

本当にディスレクシアかどうか判断するには、
MRIを使って脳を見る必要があるようです。


でも、子供(小学生と仮定します)がディスレクシア検査を受ける目的は、
「この子は知的には問題ないが、
理解の仕方がほかの子とちょっと違うので、
配慮をお願いしたい」と学校の担任にお願いすることのはずです。

この目的を果たすには、WISC-IVで十分です。

そのほかにも、いろんな検査が開発されているようですが、
まだ浸透していないようです。例えば→こちら
(でも、学校に配慮をお願いするという目的を果たすのであれば、
WISC以外の検査でも良いと言えます)


2)WISC-IVはどこで受けられるか?

病院で受ける場合、このあたりが参考になると思います:

ADHD(小児)を相談できる病院を探す

小児神経科医のいる全国の病院

一方、自治体を通じてWISCを受けられる場合もあります。

ディスレクシア(発達障害・学習障害)対応は、
自治体によってものすごく差があります。
(自治体名) 発達障害で検索すると、対応してくれる施設がヒットします。

公立小に通っている場合は、
学校を通してWISCを受けられる場合も多いです。
(うちはこの方法です。)

特別支援学級、ことばの学級、通級指導教室が設置されている学校なら、
普通学級の担任に相談すれば、担当を調べてくれて
WISCを受けられる施設につないでくれる可能性があります。

スクールカウンセラーが来る学校なら、カウンセラーに相談すると、
自治体の教育相談室を通じて、WISC-IVを受けることができます。

うちは、夫が病院に連れて行くことに強硬に反対したので
たまたま市の教育委員と知り合いだったので相談したところ、
スクールカウンセラーを通じて市の教育相談室に行くよう教えてもらえました。
当時、スクールカウンセラーは市内の各小学校を巡回していたので、
子供にとっては顔見知りの人から検査を受けることができたので、ありがたかったです。

ただ現在、東京の市部では、
スクールカウンセラーは市ではなく都の管轄になり、
各小学校を巡回してくれなくなったようです。
うちも、それでカウンセラーにはあまり相談できなくなってしまいました。
残念です。


3)検査結果は絶対的なものなのか?

以下は、一当事者の親の個人的な意見です。

うちが、2年前に市の教育相談室でWISC-IVを受けたときは、
「この検査結果は、ずっと変わらない」と言われました。

一方で、WISCは検査者によって、結果の出方が違うとも言われますし、
検査結果の解釈の仕方もさまざまに可能なようですし、
期間をあけて受ければ、違う数値が出るらしいです。
ううむ・・・・?

しかし、繰り返しになりますが、私の意見としては、
WISCを受ける目的が「子供に学校から配慮をお願いする」ことであれば、
結果の細かい数字に、そこまで神経質になる必要はないのでないかと思います。
ディスレクシアらしいという傾向が出れば、それで十分ではないでしょうか。

WISCは、ディスレクシア対応の長い長い旅の、第一歩に過ぎないのですから・・・


4)WISCを受ける意味。

ディスレクシアの子を持つひとりの親としては、
自分の子がディスレクシアかも?と思ったら、
WISCを受けるのは、親にも子供にも、良いことだと思います。

字が苦手なのはバカ(努力不足)だからではないと納得できますし、
何が苦手で何か得意かはっきりするのは、
対策を立てるためには不可欠だからです。

WISCを受けると、学校にも配慮を頼みやすくなります。
「字が苦手なのは、そういう凹凸を持った子だから」
と言えば、担任にも伝わりやすいですし、
「こちらは真剣に子供のことを考えているのだ」という姿勢を示すことができます。

☆  ☆  ☆

ただし、WISCを受けても、
ディスレクシア対策として何をしていけばいいか、
検査機関は教えてくれません。
医師もカウンセラーも、まだそこは分かっていないのが、現状なのです。
ディスレクシア教育は、21世紀に入ってから本格的に研究が始まった
まだまだ新しい分野です。

なので、学校側にWISCの結果を持ってお願いしたとしても、
「対策の仕方が分からない」と言われてしまう可能性はあります。

(うちも去年、校長に面と向かって
「診断書を取ってこない人には対策はできない。
診断書を取ってきて下さいよ。
そうすれば、そこに書いてある通りに対策するから」と言われました。
医師は教師ではないのだから、診断書には教育方法は書いてないでしょう。。。。。)

☆  ☆  ☆

そんなWISCの限界を知った上で、
お子さんが検査に納得しているなら、WISCを受けることをお勧めします。




2014-05-04

正高信男教授のディスレクシア用デジタル絵本

正高 信男教授(京都大学霊長類研究所)によって、ディスレクシア用のデジタル絵本が開発されたとの記事が出ていました。


2014年5月3日・日本経済新聞より
この方、たしかサル研究の人じゃなかったっけ・・・?と思いましたが、
どうやらサル研究から人間の言語獲得、さらには言語の不獲得(ディスレクシアを含む発達障害全般)に関心が移っていたようです。
けっこう面白く読んだように記憶してますが、
もう10年前の本なんですね。


アプリ的には、デイジーに似ていると言えそうですね。

一点、あえて言うなら、
4歳の頃は、たいていの子は(ディスレクシアか否かを問わず)読み聞かせが好きなので、
読みの練習をわざわざさせようとは思わないことでしょうか・・・


正高教授の数年前の講演→「人間にとって障害とは何か」 
も見つけました。
印象的だった言葉をピックアップしてみます。

<発達障害が「増えた」原因>
現代日本はコミュニケーションが非常に重視され、しかもその点で画一化が進んでおり、ちょっとでも違っているとはじかれる。
昔は、人付き合いが苦手といっても全然構わなかった。人付き合いがないような職業(第一次産業)を選べば良かった。
だが今は、人口の4%しか第一次産業に従事していない。こうした政治の失敗が発達障害の「増加」に荷担している。

<発達障害が「目立つ」のは中学と大学>
発達障害で一番困るのは中学生。不登校や引きこもりのかなりの部分は発達障害が引き金になっている。
しかし、その根本原因は小学校時代にある。
小学校の頃の勉強のつまづきや友達ができないことへの対処に遅れると、二次障害として中学で問題が生じる。
だが、二次障害にテコ入れするのは非常に難しい。

中学と並んで発達障害の対処が迫られるのは大学。
なぜなら大学の実績は就職ではかられるが、発達障害があると就職が大変だから。

<京大はアスペルガーだらけ>
大学にも発達障害はいるが、京都大学だとアスペルガー傾向の人はたくさんいるがLDは少ない。逆に偏差値が低い大学だとLDは多い。 
国立大学でいうと、富山大学が一番発達障害の方に対する支援をきちんとやっていらっしゃって、コミュニケーションに困難と障害を覚える学生のための支援センターというのをつくっています。富山大学の方に会った時に、「京都大学はそういうことを試みとしてされていないのですか」と聞かれたのですが、「ああ、全然していません」と。その理由は簡単で、教員のほとんどがコミュニケーションに困難と障害を覚えるのですと。 

<「障害」は文化や社会のあり方によって決まる>
24 歳の時、アマゾンでフィールドワークをして1年間暮らしていたが、アマゾンだとアスペルガーで会話が苦手でも何も困らない。ガイドはディスレクシアだったが、猟をして暮らしているので困らない。だが、アマゾンで方向音痴だったら生きていけない。 
日本は逆で、方向音痴は問題ないが、コミュニケーションができなかったら大変。
つまり障害とは、その文化・社会的な状況と文脈によって、それが問題になるかどうかが規定される。

2014-05-01

音声工学からディスレクシアの仕組みに迫る論文に、心の底から感動する

1月、当ブログに、あの東京大学からアクセスが集中した日がありました。

なんだろうと思い、リンク元をたどってみると、

東大工学部・峯松信明教授の「音響音声学」という授業で、
「ディスレクシアであることの利点」が参考資料にあがっていました。

峯松研究室のサイトに、
~「あ」という声を聞いて母音「あ」と同定する能力は音声言語に必要か~
という論文が置いてあったので、読んだところ・・・・

これまで読んだ「ディスレクシアの日本語と英語の出方の差」を説明している
どの論文よりも、激しく腑に落ちるものでした!!



(←『ビヨンド・エジソン』という本に、
同じ内容がより一般向けに書かれています。)



峯松論文では、まず音楽の「絶対音感」と「相対音感」の違いを説明します。
絶対音感者とは、どんな音を聞いても、音程がわかる人です・・・①
音楽を聴いて譜面に起こすことができる人です。
こういう人たちは、音を流れとしてではなく、孤立的にしかとらえられません(その証拠に、絶対音感がある人は、カラオケで転調されるとわけがわからなくなります。私がそうですが)

一方、相対音感者というのは、音楽の一節を聴いて、譜面には起こせないものの、そのフレーズを歌って再現できる人たちです。

この人たちには、
「チューリップ」の出だしを聴いて、
それが何長調のチューリップであろうと「『ドレミ~ドレミ~ソミレドレミレ~』だね」と言える人・・・②と、
音階は一切言えないけど、聴いた音楽のフレーズを歌って再現できる人・・・③がいます。
②③とも、音の「関係」を正しく把握しています。
なかでも③は、音同士の関係だけ把握していて、その音が何かはわかりません。

確認ですが、
①の人は聴いたものから完全に楽譜が書けます。
②の人は転調が必要でしょうが、高低差の関係は正しい楽譜が書けます。
③の人は、音楽のフレーズを聴いても音階は分からないので、楽譜は書けません。
ただし、聴いたフレーズを再現することは問題なくできます。


峯松論文ではここで、大転換をします。
絶対音感とvs相対音感を、話し言葉の理解に応用するのです。

つまり、
①言葉の音を、あくまで一つひとつ、孤立的にとらえる人。
②言葉の音を、前後の音との関係でとらえ、文字にできる人。
③言葉の音を、関係によってしか把握できないので、文字にできない人。

がいるはずだと指摘するのです。

②が普通の人、③がディスレクシアです。
ちなみに、①は自閉症です。

峯松先生はこの仮説を立てた時点では、
③のような人が実在することを知らなかったそうで、

「音声言語は流暢だし雄弁。頭は良いのかもしれない。でもなぜか本が読めない、手紙が書けない・・・教育を受けていないとか、そういうことでなく、彼らの認知特性として文字言語が何故か難しい」、

そういう人がいないかと知り合いの言語聴覚士にたずね、
「それってまさにディスレクシアのことですよね」
と言われて初めてディスレクシアの存在を知り、ものすごく驚いたそうです。

しかも、そういう人は日本語話者よりも英語圏に多いはず、なぜなら

相対音感度が高い方々・・・は日本語やイタリア語などの母音数が少ない言語よりも、英語のように母音数が多い言語に頻繁にみられるはずである。何故なら図1を見れば分かるように、母音数が増えると、母音間の重なりが増えるからである。音声コミュニケーションにおいて絶対量を使い難くなるからである。
(~「あ」という声を聞いて母音「あ」と同定する能力は音声言語に必要か~より。図1はリンク先でご覧下さい。強調は引用者)


いや~~~、この説明は、本当に本当に目からうろこでした。

いろんなディスレクシアの勉強会に潜入してきましたが、
ディスレクシアが日本語よりも英語ででやすい理由の説明は、たいてい
「granularity(粒度・音の単位の大きさ)」と
「transparency(透明性・音と文字の対応)」で説明されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10384738

わかるようなわからないような・・・
「音と文字の対応が低い言語ほど、ディスレクシアが出やすい」
というのはわかるのですが、それだけでは納得しがたいものがあります。

というのも、うちのやつが一番読むのに苦労しているのは、
漢字よりも、ひらがなやカタカナが長く続く時だからです。
でも、ひらがなやカタカナの透明性は高いですよね・・・もやもや。


それを!
「母音の数が増えると、母音同士の重なりが増える。
そういう言語は、音どうしの関係性(だけ)で音声言語を把握しようとしている人=ディスレクシアにはつらいはず」
と論じたのは、実に鮮やかです!!


☆  ☆  ☆


で、途中は省略しますが、
今年度の音響音声学の授業を受けさせて頂いてます。


峯松先生は、超一流の研究者です!
(ご自身は「技術屋」と自称してますが。)
研究者にせよ技術者にせよ、
 「超一流は惜しみなく与える」ことを知りました。
厳しいですが思い切って言いましょう。
「出し惜しみする人は、一流とは言えない!!」


感動語録は着々と蓄積中。
「ことばのデフォルトは文字ではなくて、音である」
「脳まで行かなくても、音のからくりから、言葉について説明できることはたくさんある」
などなど。

とはいえ、感動するだけなら幼稚園児でもできる(×_×;)と、釘を刺されています。

「技術屋はインフラを作ることを目標にしないといけない。
どんな人でも、おばあちゃんでも、使えるようなものを」。
感動するだけでも、論文を書くだけでもだめで、万人が使えるところまで目指すもんだと言われました。かっこいい・・・

「言語学の研究者は、語ゲシュタルトという言葉ひとつとっても、きちんと定義していない。
定義してくれれば、技術屋はそれを形にするのに」

「自分は野に出ることはできないので、この技術を現場で生かしてほしい」


はい!私は教育産業で働く者として、またディスレクシア児の親として、
授業で学んだことをディスレクシア教育実践の形にできるよう、頑張ります!




2014-02-13

里田まい「アメリか」と書いた理由…はきっとディスレクシアだから

コメントを書いて下さる方から、教えて頂きました!

里田まい「アメリか」と書いた理由

…過去には「田中将犬」も


 ・・・「田中と里田らを乗せたチャーター便は9日(日本時間10日)、米ニューヨークのケネディ国際空港に到着、これを紹介した日本のテレビの映像にチャーター機から大量の荷物が運び出され、その荷物には一つ一つ内容が記され「DVD」「NY帽子」などと書かれていた。そして「アメリか」と書かれていた箱があったことについて楽しくコメントした。

 「アメリか」と題したブログで「みんなからのコメントとか、友達からのメールで、引越しの段ボールが写ってたよー段ボールに『アメリか』って書いてあったーって聞いて」として「バレたwww」と明るく続けた。

 「なんか私、すぐ点をつける癖があって、結婚したすぐの頃、田中将大って書こうとしたら、田中将犬ってなっちゃってたことがあったな。ふと、その事を思い出しました」とほのぼのとつづった。」・・・


おお、これはまさに「野比のび犬」タイプの間違い(笑)




当ブログでは、のび太(と藤子・F・不二雄)はきっとディスレクシアと考えています。


里田まいさん、なんかいろいろ納得です。
おバカタレントで売っていたのに、料理でしっかり夫をサポートとか、
億万長者になったのに、ひょうひょうとしている天然ぶりとか。。

英語の文字では苦労するかもしれませんが、
きっと会話力はすぐに身につくことと思います!


関連記事

2013-09-12

台湾語ディスレクシアから日本語ディスレクシアを考える

台湾の国営雑誌「台湾光華雑誌」のサイトに、台湾語ディスレクシアの話がありました。

識字障害を理解する


国民的トップ歌手がディスレクシアを告白、
ディスレクシアの子が味わう苦労の数々、
得意を見つけてそれを伸ばすことの重要性、
小説を書くことが得意だと分かったディスレクシアの少女の話、
リー・クアンユー元首相のディスレクシア的エピソード、
「人間の脳はもともと読むために作られていない」(『プルーストとイカ』)

・・・とても読み応えのある記事です。

以下、この記事から連想したことを、つらつらとまとめてみました。


☆  ☆  ☆

台湾の国民的トップ歌手、蕭敬騰は、憂いのあるイケメンでした。
Jam's Official Channel

「悪い見本です」「よく勉強しなかったことを後悔しています」と、蕭敬騰はテレビのインタビューで喉を詰まらせながら語った。レコード会社やマネージャーによれば、彼は自分についての報道も写真を見るだけだし、CM撮影の台詞は誰かが何度も読み聞かせて覚える。
まさに、台湾版トム・クルーズですね。。




☆  ☆  ☆

台湾のディスレクシア教育の議論は、日本よりも進んでいるかもしれません:
「虫歯や視力の検査を定期的にやるように、基本読解能力試験も定期的に行うべきで、こうした小さなことが10数万人の児童を救います」小学3年までの黄金期を逃さず、彼らの適性や才能に合わせた学習方法をできるだけ早く確立すべきだと、洪教授は言う。
ポイントは、低学年時に基本的な識字能力を身につけること。中高学年では自分に適した学習方法を確立する(絵を活用する、文章の重点を把握する練習を積むなど)。中学生になれば、教師が宿題や評価の方法を変えたり、生徒の得意分野の発展を促すことなどが有効だ。
→低学年でスクリーニングを行い、中学年以降は適性にあった学習方法を確立。中学生になったら得意に注力。日本もそうあるべきです。
うちも、小1のときの担任から「字形が取れない」「ひらがなが書けない」と厳しい口調で指摘されていました。
「おうちの人がしっかり見て下さいね」、つまり親の躾の問題と言われていました。
なので、当時はずいぶん厳しく叱って、夜遅くまで書き取りをさせていました(T_T)
もし、1年生全員などを対象にしたディスレクシア検査があれば、親の躾や練習不足の問題とされることもなく、子供を意味なく追い詰めることもなかったのに…と思います。子は今でも当時厳しく叱られたことに傷ついています。
鳥取県で発達障害児の5歳児検診が行われているようですが、全国に広まってほしいです。



☆  ☆  ☆
アレンは小4までは成績もよかった。小1の時は注音符号(中国語の表音文字。漢字習得前に学ぶ)の試験で96点を取ったし、その後のテストも各教科平均80点ほどだった。だが字の書き間違いが多く、母親は少し変だと感じていた。


→注音符号について調べてみました(wikipediaより抜粋)
1918年、中華民国の教育部(文部省)が、日本語のカタカナにならって、読む音を注記するために公布した。今は主に台湾(中華民国)で使用・奨励されている。中国(中華人民共和国)やシンガポールでは廃止され、ピンインを使用している。

つまり、ピンインの代わり、カタカナの台湾バージョンのようです。
注音符号


どーしても「Y」「さ」「せ」「ム」に見えます。。。
それぞれa、e、ê、sらしいです。

「せ」と書いてêと読む、「さ」と書いてeと読む、この混乱してむしゃくしゃした感じこそが、
What is Dyslexia?の動画にも出てくる「オトを脳内で操作するのが苦手」、日々ディスレクシアが味わっている苦労なのでしょう。


☆  ☆   ☆

「注音符号ならまだなんとかなる」について調べていて、Cell誌の2009年の論文に行き当たりました。

中国語ディスレクシア児は、視空間処理の欠陥と音韻処理の欠陥の併存によって特徴づけられる

原文→こちら


要約の訳


発達性ディスレクシアは、「適切な知能と通常の学校教育を受けてもなお読み技術を取得する能力が著しく減損していること」を特徴とする神経学的状態である。英語の読み手にとっては、読み能力の減損は、音韻処理障害と臨界的に関連している。音韻処理障害と形態処理(orthographic processing、目に見える語の形の処理)の欠陥を併発する場合があるが、ほとんどのディスレクシアでは視覚処理全般の障害は見られない。

ディスレクシアの病態生理学は文化によって異なる。例えば、英語と異なり中国語の書き言葉は、漢字という視覚的に緻密なかたちをさまざまな意味と結びつける。
このため、中国語の漢字の発音は機械的に暗記しなければならない。
これは、中国語では粒度の高い視空間分析を経なければ、漢字の音と意味を呼び起こすことができないことを示唆している。
このため、中国語ディスレクシアの場合、音韻処理の障害と視空間処理の異常が併存する場合がよく見られる可能性がある。
この仮説を検証するため、中国語ディレクシアの人12名にfMRIを行った。12名は音韻障害を呈することがすでに判明している。視空間を計測する物理的寸法の判断を行った。
12名の対照群と比較した結果、ディスレクシアの人は頭頂間溝(IPS、視空間処理をつかさどる部位)の活性化が弱いことが示された。
個人成績を検証した結果、中国語ディスレクシアは視空間的な欠陥と音韻障害(phonological disorder)の共存を伴うことが一般的であることが示唆される。



~~~
中国人ディスレクシアの脳と、アメリカ人ディスレクシアの脳に、生まれながらにして違いがあるとは思えません。
つまり、ディスレクシアというのは、母語を問わず、視空間処理の欠陥と音韻処理の欠陥が併存している、と考えるのが妥当ではないでしょうか?
視空間処理の欠陥と音韻処理の欠陥の出方が、人それぞれ非常に違うということで。

そういう点で、時々みられる「視覚優位型」「聴覚優位型」という区分は、ちょっと語弊があるのかもしれません。
「視覚優位型ディスレクシア」とは「聴覚処理が損なわれることで、正常な視覚処理能力がより研ぎ澄まされたディスレクシア」ではなく、
一見すると「視覚優位」に見えているディスレクシアも、視覚処理になんらかの問題を抱えていて、でもそれが普通の人より「能力が高い」という形で表面化しているのかもしれません。

あと、漢字に関しては、中国語より日本語のほうが難しいです!
中国語の漢字は1文字1音対応ですが、日本語は音読みやら訓読みやらあって、音に関してはさらにハードルが高いです。
一方、漢字は意味をイメージで理解できる部分もあります。うちの子は「殺」を「死ねって意味だよね…」と言ったりします。
「音にはできなくてもなんとなく意味はわかる」漢字がかなりあるようです。

最近「いったい、ディスレクシアにとって、本当に漢字のほうがひらがなよりも難しいと言えるのだろうか? 実はひらがなには独自の難しさがあるのではないか?」などと考えています。
この話はまたの機会に…。





2013-09-07

【動画】恐竜学者ジャック・ホーナー、自身のディスレクシアを語る

4月に「ディスレクシアと才能に関する会議」がアメリカで行われたそうで、『天才たちは学校がきらいだった』の著者トマス・G・ウェスト、『ディスレクシアの利点』でおなじみEide夫妻などなどが一堂に会してディスレクシア的才能について語り合ったようです。


当日のプレゼンの動画がyoutubeにアップされています。
そのなかでも、特にディスレクシア的だな~と感動した、恐竜学者ジャック・ホーナーのプレゼンに字幕をつけてみました。
amaraという、字幕をつけられるサイトを使っています。amaraありがとう!



http://www.amara.org/ja/videos/nd4lYeJ6l2xB/info/dyslexia-and-talent-dinosaur-hunter-jack-horner/


恐竜界の「コロンブスの卵」的な発見のエピソードを軸にした、実にディスレクシアらしい話です。

話の内容だけでなく、言葉につまりながらも聴衆をぐいぐい引きつける話し方といい、偉ぶらない感じといい、2つの視点という構成といい……すべてがディスレクシア的です。

個人的には、ちらっと出てきたお母さんの話が、ぐっときました。
想像ですが、ジャック少年が恐竜に熱中する様子を見て、恐竜愛をのびのび追求できるよう、お母さんは彼を何かと支えていたのでは…
お父さんと対立していたことも、想像にかたくありません(苦笑)。


2013-09-02

【動画】Overcoming Dyslexia、Finding Passion

これもよくアメリカのディスレクシア関連のニュースレターで回ってくる、TED関連の動画です。
Overcoming Dyslexia, Finding Passion(ディスレクシアを克服し、熱中できるものを見つける)
堂々とプレゼンするディスレクシアの女子高校生。実は涙なしでは見れないのですが、以下の訳ではそれを表現できずに申し訳ありません。。。

間の取り方、声色の使い方もうまいし、けっこう書き言葉的な表現をたくさん使っていることにも驚かされます。





以下、ざっくりした訳です。


初めてディスレクシアだと言われた日のことを、よく覚えている。
1~2年生のとき、先生に呼ばれて「これ読んでごらん」と文字を見せられた。
じっと見て「分かりません」と答えたら、「いいのよ、大丈夫よ。でもこれはあなたの名前なのよ」……
そう言われて顔から火が出そうになった日のことを、昨日のことのように覚えている。
自分の名前も読めないことが、本当に恥ずかしかった。
「25、50、75、1ドル」…と復唱することもできなかった。

どうにかして、授業内容を身につけないとならないと思った。

学年が上がるごとに、さまざまな特別クラスに入れられた。
それらを卒業するために、できることは何でもやった。
「私はみなさんと同じようには学べないと分かっていた。
でも私が望んだのはただ、普通のクラスで、みんなと一緒に勉強したいということ。
ピンクのワンピースにお花のカチューシャをつけて自分の席に座って、ただただ『周りと違うのはいやだ』と思っていた」
特別クラスから出たくてもがいていた。家族もあらゆる手を尽くして助けてくれた。

IQテストを何度も受けた。さまざまな項目が非常に優れていたので訳が分からないと言われた。「脳の働き方が他の子とはまったく違うんだろう」という結論に至っていた。
やがて中学2年生でついにディスレクシアとの診断が下る。「電卓と辞書をこの子に与えなさい」
親と学校側、サポートアドバイザーが何回も話し合った末、「自分が聞きたかった言葉をついに聞くことができた…
『成績を維持し、こうしてほしいという要望を自分で伝えることができるなら、特別サポートクラスから卒業してもいいですよ』」。

もちろん、普通のクラスに入ることができても、ディスレクシアだということは変わらない。バイト先でonionの綴りをunionと間違えて何週間も気づかなかったり。
「友達に、たった1語の綴りを聞くためだけに電話することも。スペルチェック機能がうまくいったためしがない」

1回目のSATのスコアは面白かった(笑)1350点と最悪。なので親兄弟に泣きながら相談して1ヶ月間猛特訓した。でも2回目も1350点だった。
大学の教授に4~5文の手紙を書くのにも、付箋に2回書いて推敲し、自信のない言葉はgoogle検索して調べて、それから鉛筆で下書きをしてからなぞった。たった4~5文にもこれだけ膨大な手間がかかる。

高校に入ったとき、ディスレクシアを克服しようと努力するのはもうたくさんだと思った。九九や外国語を学ぼうとするのは無駄だ、本を読んでもなぜ理解できないのか知ろうとするのは無駄だと思い至った。
「私は、自分が熱中できることに取り組むことで強みが発揮できることに気づいた。
・・・私は、働くのは本当に面白いと気づいた」

それからさまざまなアルバイトを行った。学校行事の企画も楽しかった。
そして、このイベント(TEDトーク)の企画にも参加した。

最近思うようになった。私の独創的な脳こそ、私に一番ふさわしいと。
この夏、美術の作品づくりに250時間集中した。でも同じ年、科学・数学・外国語の単位を落とした。
「私は熱中できるものを見つけ、今この瞬間もそれを追い求めている。
今度の秋には美術大学に進学する。主専攻はアクセサリーデザイン、副専攻は経営学。

私がみなさんに言いたいのは、熱中できるものを見つけて、それを追い求めてほしいということ。
よく働き、よく食べて、見るものすべてと恋に落ちること。
ご静聴ありがとうございました。」

2013-08-11

VIPPERのみなさまようこそw

お暑うございます。

「書字障害」の俺が安価で漢字を書く
http://himasoku.com/archives/51795373.html

という2ちゃんねるのスレッドに
「ディスレクシアのプラス面」へのリンクを貼って下さった人がいて、
アクセスが普段の5倍くらいに増えました。。

リンク先の1さんは、典型的なディスレクシアですね。
この人の字の雰囲気は、うちの家庭教師君(弱いディスレクシア)にそっくりです。
1さんは、字は苦手であるが文字入力は問題ないこと、むしろ手書きさえしなければ文字によるコミュニケーション能力が高いあたりもディスレクシア的です。
単に絵がうまいだけでなく、構図がすごいあたりも、空間認識能力の高さを感じます。


1さんは、学校では本当に苦労したけれど、今は自分の居場所を見つけているとみました。
万が一ここを見ていたら、ぜひお友達になりたいですw


子にリンク先を見せたところ
「鳥取」「島根」を1さんとまったく同じように間違えました




>完全なうろ覚えっす。 書けている漢字は書ける漢字で、それ以外は「モザイク」と同じように、一文字を構成する線の密度と分布を思い出しつつ漢字の構成要素である「さんずい」とか「にんべん」とかそういうのを適当に当てはめて行ってる 






何となくふくざつって読める。やはりシルエットというか、モザイク的に線の密度で記憶してるのかもしれん。 

↑子に
「あんたも、
『なんとな~くこのへんが線がいっぱいあって、このへんはスカスカ』
みたいな感じで漢字を覚えてるの?」と聞いてみたところ、
「そういうことじゃない?」と同意してました。
この認知の仕方を踏まえた漢字の覚え方って、どうしたらよいのでしょう・・・。
文字を立体で作ってさわらせるとかでしょうか?

2013-06-26

NHKハートネットTV「タブレットが学習障害児の未来を変える」

NHK Eテレで今日、「タブレットが学習障害児の未来を変える」という番組を放送していました。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-06/19.html

あわてて手元にあったiPadでテレビを撮影しました。

非常に見応えのある番組でした!

スタジオのトークだけ動画をとりました。
井上智さん+中邑賢龍・東大先端研教授が登場。
お二人とも、一言一言がとても深かったです。








井上智さん:
「(タブレットを学習に使えることは)ほんとうらやましい。
自分の時代にあれば、自分も高校、大学に行けたのではないかと」

「iPadやiPhoneなどのツールはメガネと同じ。体の一部」
このたとえはよく見ますが、今日はじめて腑に落ちました。


中邑賢龍さん:

「Do-itのような活動に参加することで子供が自信を取り戻す。
それ以上に、社会が変化してきている。
学習障害の子供たちがタブレットを使うことで学校が変わる。
さらには入試制度も少しずつ変わってきている。」

「学習がマイルドに遅れている子に検査を受けてもらうのは難しい。
そういう子供にもタブレットを使ってもらうと、使いこなす過程で(検査しなくても)苦手がわかる。
それを引き続き使ってもらって苦手を補う」

「多様な学びが学校でもできることが必要。人間の能力の多様さを考え直す時期に来ている」





ディスレクシアの男の子。
iPadで化石の図鑑を作るようになってから、俄然化石に興味がわいた。
好きなことには非常に集中できる。
「将来は化石の研究者になりたい」
神山忠先生。
特別支援学校で教え、ご本人もディスレクシア。
iPhoneをメモ代わりにしたり、
電話を録音してボイスレコーダー代わりにしたり。
「iPhoneは障害特性を埋めるにとどまらず、世界・生活自体を広げるもの」
最初の男の子。教科書を読み上げてもらっている。
Do-IT Japanの人と定期的にSkype?で話をしている。


「勉強は楽しい」とも。
クラスで1人、iPadを使用している。
テレビで感想もちゃんと言えてえらい!

板書を撮影すればノートをとる苦労もなくなります。
#それだけでなく、「反転授業」もありかと。
#黒板をきっちりきれいに使い、それを生徒に写させるやり方を
#見直すべき時代に来ているのでは。



全校児童約180人全員がiPadを授業で使用する大分県の小学校。
どの生徒が何分間、どのアプリのどの機能を使用したかがすべてデータ化され、
児童の苦手を把握できる。




2013-06-10

NHK 目撃!日本列島「50歳、成長中!~読み書き困難と向き合って~」

6月15日(土)午前11時30分~11時54分
NHK
目撃!日本列島「50歳、成長中!~読み書き困難と向き合って~」

http://www4.nhk.or.jp/mokugeki/x/2013-06-15/21/34848/


2月にNHKに登場した井上さんの特集とのこと。
これは楽しみです!


と同時に、
「こんな驚くべき人がいる」
で終わるのではなく、

独創性を評価するような教育制度・入試制度が
1年でも早く求められていること、

「上手に読み書きできて当然」という思い込みを
みんなが捨てるだけでも、
日本はずいぶん住みやすくなること、

今日から現場の教師が
「この子が字が汚いのは何か理由がある」
と気づいて叱るのをやめるだけで、
救われる小中学生がたくさんいること・・・

あたりにも、ぜひ切り込んでもらいたいです。




2013-06-05

レデックス社のメルマガ、こども脳機能バランサーfor iPad



「こども脳機能バランサーfor iPad」というアプリを買ってみました。
発達障害・学習障害の発達指数を知る/向上させることができるとのこと。

4800円!アプリとしてはかなり高いです。

WISCに似た知能テスト(知能ゲーム)が10数種類入っています。
最初は2~3種類しか遊べず、ポイントを稼ぐと新しいゲームで遊べる趣向。
こういうのに子供は超食いつきます(笑)
直観的にさくさく操作できて、しかも集中力の訓練になりますね。

発達年齢10歳までを測るせいか、
実年齢10歳4ヵ月の子はすべてのゲームであっさりと
発達指数「10歳以上」 を出してしまいました。
15歳くらいまでのレベルに対応する日を心待ちにしています☆



もぐらたたきは私もやってみました。
ふだん使っていない視野で見ているのが自分でも分かります。


一般のゲームより、音が静かで心地よく、
絵が派手派手しくなく可愛いのが良いです。
キャラクターの色や形も学習障害・発達障害の子にとって
変な刺激にならないように配慮されている印象を持ちました。


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13/06/24追記
スタンプを貯めたら(=ステージをクリアしたら)、「さめがめ」が登場!
これは、私が大学生の時に心の底からはまった「まきがめ」ではありませんか!!
親子で俄然はまってます(笑)


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このアプリを開発しているレデックスという会社が出しているメルマガにたどりついて登録しました。
この内容が濃い!
ディスレクシアだけでなく、発達障害・特別支援・ツールのもろもろをカバーしています。
個人的には、

北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター教授の
田中康雄先生の講演(全5回)

がものすごくぐっときました。
以下、一部引用しながらリンクしておきます。
青太字の強調は引用者によるもの、☆灰色字は引用者の感想です。



理解しにくく誤解されやすい発達障害その1

☆とってもきれいにまとまったディスレクシアの定義がありました。
3.学習障害(読字障害、書字障害、算数障害)の特徴
  • 特徴  1)読み 2)書き 3)計算
  • 基盤
    「なぜできないのだろう」
    「どうやらこれがバカということらしい」
  • 親の苦労
    ・わからない相手への関わり方にジレンマ(なにが分からないかが分かり得ない)
  • ○対応
    ・疑似体験で関与する側の理解力のアップとわかることへの接近
    1)わかりやすい指導
    2)身体バランスの強化
    3)感情の表現と理解を促す
3-1.読字障害・特異的読字障害
  • 種類
    -錯読
  • 文字の順序の誤り(はしご→はごし)
  • 文字の省略(がっこう→がこう)
  • 文字の混同(はぐるま→はじまり)
    -視覚認知障害
  • とばし読み、繰り返し読み
    -語性失読
  • 一文字一文字は読めるが、語として読めない
    -特殊文字の読み間違い(聴覚認知障害)
  • 促音(さっき→さき)、拗音(きゃ、きゅ、など)の誤り

3-2.書字表出障害・特異的綴字(書字)能力障害
  • ひらがながもっとも障害されにくく、カタカナ、漢字、英字の順に難しくなる
  • よく見られる誤反応
    -き→さ く→へ い→こ ね→わ ぬ→め わ→れ
    -シ→ツ ン→ソ ヨ→ヲ
    -団→図 哀→京
  • 書字の障害は、協調運動障害で「書けない」ことや字形の拙劣さと区別する必要がある
  • 複雑図形の記憶の再生や模写における障害から視覚認知または視覚記憶過程の障害が認められている
  • ワープロを使う場合、ひらがなやカタカナの読み書きができていることが前提であり、漢字の音読と意味が理解できていることと、音声言語の発達が正常であることを前提とする



理解しにくく誤解されやすい発達障害 その2

☆「ライフステージごとに考慮すべきこと」として、年齢順にまとめていくなかで・・・
カ)小学3・4年生
・子ども同士の顔ぶれに注意して、いじめ、からかいを最小に食い止めるようにします。特に、休み時間に目配りをします。
キ)小学5・6年生
・孤立、孤独になっていないか、アンテナを張ります。
・大人が支援者です。信じられる大人を作ります。同級生は難しいです。
☆ほんとそうですね・・・子も4年の終わりくらいから中学受験組にバカだ字が汚いと言われ出し、ちょっとくじけそうになった時期がありました。
ク)中学生
・僕の問題は何なんだろう、と自問自答をする時期です。
・プライドと現実に衝突し、投げやりになったり、落ち込んだりします。
特に、二次的気分の変化に注意しなければなりません。
ケ)高校生
・支援者は親から別の大人に変化します。
☆これは予備校で心から実感することです。高校生は親でない人に自分の選択を肯定してもらいたがりますね。この頃までにうちの子も良い大人に出会えることを祈ります・・・

理解しにくく誤解されやすい発達障害 その3

・子どもに親切に、やさしく対応する
・今できていることを大切にする
・発達は常に結果。目的にしてはいけない
→プロセスをほめる!
・子どもの必死さを尊重する
(大事)叱られるのがいやなのではないのです。期待に添えないことが悔しくて、悲しいのです
−ちゃんと頑張ったねって、ほめてほしいのです
−僕(私)は役に立ちたいのです
(TT)


理解しにくく誤解されやすい発達障害 その4

・親が元気なら子どもも元気
・親をねぎらい、尊重し、親にも休息を
・親を支えよう
・子どもにも誇りある自己理解を勧めよう