ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。
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2022-09-24

フォント・スイッチ・プロジェクトに登場!(1)無料ダウンロード教材について

UDデジタル教科書体の生みの親、(株)モリサワの高田裕美さんに取材を受け、

このたび、フォント・スイッチ・プロジェクトのサイトに記事がアップされました→★ 

とても懐かしい取材でした……高田さんと私は長年の戦友なのです。

詳しくは記事を読んでいただくとして、

当ブログには、記事に書ききれなかったことを書いていきます。

今回は、付録であるダウンロード可能な教材について。

これが無料でいいの?!というハイクオリティなものに仕上がりました!!

(教材ダウンロードはこちら→★)


★  ★  ★


もじこ塾でもおなじみ「UDデジタル教科書体」。教材の日本語は、すべてこのフォントを使用しています。

そのアルファベット版である「UD Digikyo Latin」(UDデジキョウ・ラテン)が、少し前にリリースされました。

このフォントの良さを、少しでも多くの人に知ってもらうこと・・・

  • フォントを変えることで、生徒の混乱や疲労感を減らすことができる。
  • フォントを変えるだけで読みやすさがだいぶ変わる生徒も、なかにはいる。

が、記事の目的です。


そこで、微力ながらお役に立てるのならと、もじこ塾の代表的教材を、UD Digikyo Latinで提供することに。

教材無料ダウンロードの運びとなりました。


しかも!

単にフォントを変更しただけでなく、内容もパワーアップ!!

高田さんはフォントデザイナー界のトップランナーですが、フォニックスに関しては当たり前ですが専門外で。

そんな彼女の素朴な疑問は、学習者の疑問そのもの。

そのむちゃぶり(笑)に答えることで、いま一番ディスレクシア・フレンドリーなフォントによる、ディスレクシア・フレンドリーなフォニックス教材ができました!

たとえばこちら・・・


◆進化した点、その1:フォニックス表がUD Digikyo Latinで登場!


(このフォニックス表は、こちらからダウンロード可能です→★)

これまで公開していたフォニックス表をもとに、フォント面でいろいろ微調整しました。

加えて、いくつかの単語も見直しました。

単語選びはなかなか大変なんです。詳しくはその2で。


改訂作業中・・・





◆進化した点、その2:フラッシュカード登場!

フラッシュカードはフォニックス指導の必須アイテム。
だのに、もじこ塾では、フォニックス表を拡大してプリントアウトし、文字ごとに切ってラミネートしたものをずっと使っていました(苦笑)。

今回、はじめてフラッシュカードを作りました!



とてもあたたかみのある雰囲気!
これはおすすめ!→★



・・・しかし、大変なのははここから。
高田さんから
「裏面に単語を載せたい。できれば1つではなく複数」という要望が。きゃ~

この単語選びには、とて~も厳しい条件があることは、分かってました。
ディスレクシア的なフォニックスの教え方のルールに従うなら、既習の文字しか使えないのです。

「既習の文字だけから単語を構成する」は、ディスレクシアにフォニックスを教えるにあたり(本当は非ディスレクシアにと教えるにあたっても)、とても大切なこと。
段階的に教えるためにも、生徒の心をくじかないためにも、必要なことです。

そのうえ、日本で英語を学ぶ小5くらいから中学生に適した単語・・・
子供っぽくない、イメージしやすい、ネガティブでない、できれば知的関心にヒットする、という条件を満たす必要があります。
使える文字に制約があるなかでこの条件もとなると、これがなかなか難しいのです。

今回、既習の列に含まれる文字しか使えないというルールのもと、単語を選びました。
そうしてできたのがこちら!



これは親切!!
「satipncke」という字の読み方を教えたら、それらのカードに書かれている単語を読むことができます。  (topだけ間違えて入れてしまいましたが。。)

それ以外にも、単語の配列、音素の数や配列など、工夫がいっぱい。
もじこ塾でのフォニックス指導経験を惜しげなく詰め込みました。
生徒に読ませてみれば、その効果を実感できるはず・・・!

いま日本で流通しているフォニックス教材は、aに対してはapple、oに対してはorangeを使うのが定番です。検定教科書もそうなってます。
しかし、どちらもフォニックスワードではないので、ディスレクシア的には読めません・・・
その部分を改善したという点で、かな~りディスレクシア・フレンドリーです。

ぜひご活用いただきたい!


さらに!なんと!
フラッシュカードがアニメーションに!
近日中に、音声もつける予定です!


(このパワポは、こちらからダウンロードできます→★)





◆進化した点、その3:ブレンディングの動画!

フォニックスは、「フォニックス表を覚えればおしまい」ではありません。
教えなければならないことは、他にもいくつかあります。

その一つが「ブレンディング」の指導と練習。
一つひとつの文字をつなげて読むことです。

この部分も、ディスレクシアには明示的に教える必要がありますし、
生徒によっては、ブレンディングができるようになるまで、相当の反復練習が必要です。

そんな「ブレンディング」とは何か。
今回、説明動画を作りました。
高田さんがアニメーションを作ってくれました。
そうそう、こういうことです!ありがとう~~


(音が出ます)


ブレンディングが何かわかったら、フォニックスビンゴで練習しましょう。
リンク先に5パターン用意。6人の教室でそのまま使えます。


使い方も、できるだけ書いてみました。


(印刷用のバージョンは、こちらからダウンロードできます→★)


★  ★  ★

高田さん自ら、これらの教材の編集作業を、全部手がけてくれました。
プロのデザイナーの手にかかれるとは、なんとありがたいことでしょう。
こうして、これが無料でいいの?というハイクオリティなものができました!

・・・いいんです。もじこ塾の設立目的は社会変革だから( ̄ー ̄)。

UDフォントの存在、そしてフォニックスの重要性が、ひとりでも多くの英語を教える立場の人に、伝わることを願っています。



高田さんからは
「satipn~という配列には意味があるの?」といったツッコミもありました。
そうですよね。。satipnにはたしかに意味があります。このあたりのことは次回。

記事へのリンク→★ 

最後に・・・
フォント・スイッチ・プロジェクトの記事拡散のために、もじこ塾はついにツイッターを始めました!→★
よろしくお願いします!

2014-12-08

告知2件

朝日新聞に、東大先端研がディスレクシアの検査を郵送で受け付けるとの記事が:

2014/12/5 朝日新聞
この「検査キット」はURAWSSですね
→http://www.eduas.co.jp/buriki/eval/charge/

うちも、5年生の1月に、買って試してみました。その時の記事はこちら→★




東大先端研の活動は本当にすばらしいと思います。
うちの子に役立つものを開発して下さったら、ぜひ使ってみたいと思ってチェックしています。

しかし、厳しい意見になりますが、少なくとも大学受験生は
「書けなくてもITで代用できればいいよね」とは思ってないです。

まず、入試でITを使えない限り、その意見が変わることはないでしょう。

そもそも、ディスレクシアな受験生・大学生と話をすると、
「正しい漢字で、きれいな字で書きたい」という思いは驚くほど強いです。
「書けなくてもいいじゃない、普通の人も漢字は間違うよ」と力説しても、
のってくる子はまずいないです。

ここから、彼ら彼女らは字を書くことをまるごと免除されたいのではなく、
誤字を多めに見てもらいたいだけなのだと分かります。
書字欲(?!)とは、意外と強い欲求のようです。


☆  ☆  ☆

もう一つ。
水曜夜に、井上智さんを追ったドキュメントが放映されるようです。
さきさん、情報提供ありがとうございます!


ザ・世界仰天ニュース
日テレ系列 12月10日(水)夜9時~9時54分放送

「1962年大阪で生まれた井上智さんは、いつも明るく元気で小学校では友達と活発に遊んでいた。しかし授業になると…聞いたことは理解が早いが文字がすらすら読めず、間違うことが多かった。そして書くことも困難だった。実はこの時、井上さん自らも家族も気付いていないある障がいに苦しんでいたのだ。 
井上さんは自らが抱える障がいにつて「皆ができて当たり前のことが自分にはできない。生きていくのは大変。書けないということで、信用されない。たかだか文字だと皆言うけど、それは書けるから…」と語る。 
字が書けない…井上さんが歩んだ壮絶な人生とは!?」

本も超おすすめ

井上智さん、LD学会でもご登壇され、半生を語っておられました。
会場外の席で一部を、音声で聞いただけでしたが、
それだけでも切なさとエンパシーに満ちあふれたお方だと、よく分かりました(T T)


井上さんのディスレクシア啓発活動を本当にありがたいと思うからこそ、ここではあえて憎まれ役的指摘をいたします:



井上さんはちょっと話を伺うだけで大変聡明な方だと分かりますが、
それでいて、そこまで字が書けないのは、
やはりネグレクトの影響がかなり影を落としていると推察いたします。
(そのことは、上の本では割愛されていますが、
本のもとになったサイトには書かれています。
個人的には、お母様とのことは、一番号泣しながら読んだ部分でした)

井上さんは、非常に強く二次障害が出たケースではないかと思います。

気付いたそのときから適切な指導をすれば、
ディスレクシアの子でも、かなり読み書きできるようになります。
それには、本人と親の努力、理解ある教師との出会い、
大変な時間と手間、そして日本の現状ではある程度の経済力など、
さまざまな要素がからんできますが・・・
それでも、それなりに読み書きできるようになることは確かです。


井上さんがディスレクシアの典型例と思われすぎることで、
努力と訓練で読み書きできるようになったディスレクシアの子が、
「あなたはこんなに読める(書ける)んだから、ディスレクシアじゃないでしょ」
と言われ、必要以上にハードルが上がることを、私は恐れます。


・・・と書いて、数日後に炎上しないといいのですが。
放映はあさって。楽しみです!

2014-06-06

北海道新聞14/06/02「ディスレクシア知って」



お越し下さる方から頂きました。ありがとうございます!

北大教育学研究院附属子ども発達臨床研究センターの室橋春光先生は、LD学会でもたくさん発表をしておられます。


漢字学習で特に成果を上げるのは、「意味→音→漢字」と三つのステップで覚える方式。「木」ならば、まずは「木」の意味を「植物の一つで葉っぱが生い茂る」などと説明した後、「き」という読み方を教える。次に初めて「木」の漢字を教えてもらう。絵を交えて紹介し、理解を助ける場合もある。

最近、偶然にも、コメントを通じて
「漢字の意味を教えること」の重要性を教えられることが続いています。
わたくし、うかつにも漢字の意味はこれまで教えていませんでした。。
なんとなく、訓読みを教えれば分かる気がしていました。
次なる課題になりそうです。

2014-05-29

「学習障害」→「学習症」へ名称変更

「学習障害」が「学習症」という呼び方に変わるようです。

子どもの病名、「障害」の多くを「症」に変更

読売新聞 2014年05月28日 21時41分

読み書きが困難な子どもの「学習障害」は「学習症」に――。日本精神神経学会は28日、精神疾患の病名を変更すると発表した。分かりやすい言葉を使うとともに、患者の不快感を減らすのが狙い。
 米国精神医学会が作る精神疾患の診断基準「DSM」が昨年5月に改定されたのを機に、関連学会で病名や用語の和訳を検討してきた。

 「障害」が付く子どもの病名の多くを「症」に変えた。親子がショックを受けたり、症状が改善しないと思われたりすることに配慮した。

 対人関係などに問題が生じるアスペルガー障害や、自閉性障害は、「自閉スペクトラム症」に統一。衝動的に行動しがちな「注意欠如・多動性障害」は「注意欠如・多動症」にする。

 大人に多い病気で、障害を症に変更した病名もある。動悸どうきや身震いなどの発作を繰り返す「パニック障害」は「パニック症」に。体の性と自ら感じる性が一致しない「性同一性障害」は、より分かりやすい「性別違和」に変える。

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たしかに、何も知らない人に
「うちの子はいわゆる学習障害があって」と言うと、
妙~に重い雰囲気になるので(実態と全然違うものを想像されてます)
そういう誤解を防ぐには良いことかもしれません。

でも、「学習症」と呼び方を変えるだけでは、
ディスレクシアに対する根本的な誤解はなくならないですよね。

精神疾患の病名を論じる会議での議論では、
ディスレクシアを「障害」なり「症」とするのは致し方ないのでしょう、が、
ディスレクシアは、欠落というよりは世界の認識方法の違いであり、
文字重視の社会によって作られている部分が大きいとつくづく感じます。

世が世なら、字しか読めない人のほうが「学習症」だったかもしれません。
ディスレクシアの能力を認めた上で、
「この文字重視社会に適応できる程度に"学習症"を緩和していこう」
というスタンスがほしいところです。


念のためですが、
「ディスレクシアは障害じゃなくて特殊能力なんだから安心」
と言っているわけではありません。

これからの社会は、
「障害」=「救いようがない」「社会のお荷物」「施さないと生きていけない」
逆に「障害がないなら社会のレールに乗ってバリバリ活躍せねばならない」
という認識も、改めないといけません。

ディスレクシアな子は、そんなことまで教えてくれます・・・


2014-05-04

正高信男教授のディスレクシア用デジタル絵本

正高 信男教授(京都大学霊長類研究所)によって、ディスレクシア用のデジタル絵本が開発されたとの記事が出ていました。


2014年5月3日・日本経済新聞より
この方、たしかサル研究の人じゃなかったっけ・・・?と思いましたが、
どうやらサル研究から人間の言語獲得、さらには言語の不獲得(ディスレクシアを含む発達障害全般)に関心が移っていたようです。
けっこう面白く読んだように記憶してますが、
もう10年前の本なんですね。


アプリ的には、デイジーに似ていると言えそうですね。

一点、あえて言うなら、
4歳の頃は、たいていの子は(ディスレクシアか否かを問わず)読み聞かせが好きなので、
読みの練習をわざわざさせようとは思わないことでしょうか・・・


正高教授の数年前の講演→「人間にとって障害とは何か」 
も見つけました。
印象的だった言葉をピックアップしてみます。

<発達障害が「増えた」原因>
現代日本はコミュニケーションが非常に重視され、しかもその点で画一化が進んでおり、ちょっとでも違っているとはじかれる。
昔は、人付き合いが苦手といっても全然構わなかった。人付き合いがないような職業(第一次産業)を選べば良かった。
だが今は、人口の4%しか第一次産業に従事していない。こうした政治の失敗が発達障害の「増加」に荷担している。

<発達障害が「目立つ」のは中学と大学>
発達障害で一番困るのは中学生。不登校や引きこもりのかなりの部分は発達障害が引き金になっている。
しかし、その根本原因は小学校時代にある。
小学校の頃の勉強のつまづきや友達ができないことへの対処に遅れると、二次障害として中学で問題が生じる。
だが、二次障害にテコ入れするのは非常に難しい。

中学と並んで発達障害の対処が迫られるのは大学。
なぜなら大学の実績は就職ではかられるが、発達障害があると就職が大変だから。

<京大はアスペルガーだらけ>
大学にも発達障害はいるが、京都大学だとアスペルガー傾向の人はたくさんいるがLDは少ない。逆に偏差値が低い大学だとLDは多い。 
国立大学でいうと、富山大学が一番発達障害の方に対する支援をきちんとやっていらっしゃって、コミュニケーションに困難と障害を覚える学生のための支援センターというのをつくっています。富山大学の方に会った時に、「京都大学はそういうことを試みとしてされていないのですか」と聞かれたのですが、「ああ、全然していません」と。その理由は簡単で、教員のほとんどがコミュニケーションに困難と障害を覚えるのですと。 

<「障害」は文化や社会のあり方によって決まる>
24 歳の時、アマゾンでフィールドワークをして1年間暮らしていたが、アマゾンだとアスペルガーで会話が苦手でも何も困らない。ガイドはディスレクシアだったが、猟をして暮らしているので困らない。だが、アマゾンで方向音痴だったら生きていけない。 
日本は逆で、方向音痴は問題ないが、コミュニケーションができなかったら大変。
つまり障害とは、その文化・社会的な状況と文脈によって、それが問題になるかどうかが規定される。

2014-04-28

フッ素が発達障害の原因に?

やっと巨大な締切が明けたのです\(^o^)/
書きたいことがたまりすぎてます、、順次書いていきます。

リハビリに(?!)小さな記事を訳しました。


3月に、アメリカの科学雑誌Lancetに登場した、
「ディスレクシアの原因のひとつがフッ素である」
と読める記事の、要旨の翻訳です。


わざわざ子供を歯医者に連れて行き、フッ素を乳歯に塗ったりして、申し訳ありませんでした(泣)もうしません。

フッ素はテフロンのフライパンの表面にも使われてますし、
市販の歯磨き粉にも入っています
(ちなみに、うちの子は歯磨き粉が嫌いで、しぶしぶ使ってます)
アメリカでは、虫歯を減らす目的で水道水に入れられているそうです。




工業化学物質の発達神経毒性

(Developmental neurotoxicity of industrial chemicals)
原文→こちら

神経発達上の障害(自閉症、ADHD、ディスレクシア、およびその他の認知障害)は、世界中の何百万人もの子供に影響を及ぼしており、いくつかの診断の頻度は増しているように見受けられる。 
この増大の原因として知られているもののひとつに、発達途上の脳に損傷を与える工業化学物質が挙げられる。 
2006年に筆者らは体系的精査を行い、発達神経毒性物質として、鉛、メチル水銀、ポリ塩化ビフェニル、ヒ素、トルエンの5種類の工業化学物質を特定した。 
2006年以降、疫学研究によってさらに6種類の工業化学物質が特定された。マンガン、フッ素、クロルピリホス、DDT、テトラクロロエチレン、ポリ臭化ジフェニルエーテルである。 
さらに多くの神経有毒物質が今後発見されることになると筆者は推測する。発達神経毒性のパンデミックを抑制するため、筆者は世界的な予防戦略をとることを提案する。未検査の化学物質を、脳の発達にとって安全と仮定してはならない。また、すでに使用されている化学物質および新たな化学物質はすべて、発達神経毒性の検査を行うべきである。こうした取り組みの歩調を合わせ、科学の予防活動への転換の動きを加速するためにも、国際的な情報センターを直ちに設けることを提案する。

大人の脳以上に子供の脳の発達に影響を与える化学物質がある、
大人の脳への影響がある(ない)ことは分かっていても、
子供の脳への影響は分かっていない物質もたくさんある、
ということらしいです。

そもそも、ディスレクシアは「神経発達上の障害」なのか?!
化学物質が蓄積するとなってしまうものなのか?遺伝じゃなくて?
とは思うものの、
自閉症やADHDの診断を受ける人が増えていることは明らかで、
その原因のひとつが化学物質であることは、あながち嘘とも思えません。



2014-04-14

毎小(毎日小学生新聞)と朝小(朝日小学生新聞)をディスレクシア的に読み比べる

たいへん間があいてしまい申し訳ありません!
数々の音信不通につきまして、この場を借りてお詫びを申し上げます。
順次お返事してまいりますので、なにとぞご容赦下さい。

子は6年になり、私と同い年の男性教員が新しく担任になりました。
新学期3日目、
「A4 1枚にお願いしたいことを簡潔にまとめて」に従い→こちら
保護者会の最後に立ち話でお願いしたところ
「ほかの子の何倍も、努力してるわけですね!」
と言ってもらえました(TT)
いままでで一番イイ感じの滑り出しかも。子の態度が明らかに違います。
これについては改めて。


☆  ☆  ☆

すみません、ここからが本題です。

3月末から、子供用新聞を試読中です。
毎日小学生新聞(以下「毎小」)と朝日小学生新聞(以下「朝小」)です。
まだ決められないのですが、どちらにしても、
小学生新聞はディスレクシアの読み練習の素材としてお勧めです!
以下、ここまでの途中経過です。


■小学生新聞の、ディスレクシア的に良い点

長所1:
総ルビ、写真・イラストつきで、良い文章が手に入る。

毎小・朝小とも全部ふりがなつきです!!
ディスレクシア的に大変ありがたいポイントです。
内容的に興味がある記事なら、4年生ごろから読めると思います。

記者が書いているので文章がきちんとしているのも、ポイント高いです。
イラストもありますし、写真も当たり前ですがプロのもので、理解の手助けになっています。


毎小は毎週土曜に、「15歳のニュース」と題して、
ルビなしのちょっと難しい記事のページがあります。
この音読は、やはり難しいようです(内容ではなく字が)


15歳のニュース(毎小)


長所2:
毎日新しいものが来るので、読む習慣が身につきやすい。

仮に読んでみようと思う記事がなくても、また翌日来るのは、
うちのようにあきっぽい子でも挫折しにくく、大変ありがたい点です。


今日はこれを読んでいました。(毎小)
具志堅さんはきっとディスレクシアなので、子はたいへん共感を寄せています(笑)




長所3:
1本の記事が短いので、ディスレクシアでも最後まで読める。

新聞は1つの記事がそれほど長くないので、
ディスレクシアでも「読めた!」という達成感を味わえます。
子は「僕は新聞を毎日読んでいる」と自信を持っています
(全部は読んでいないのですが、、、)

これは記事としてはかなり長い方(朝小)
興味があればディスレクシアでも読破できます。



☆小学生新聞の、ディスレクシア的に物足りない点・・・
あえて言えばですが、
・フィクション好きの子だと、もしかしたら物足りないかも(連載小説は載ってますが)。
うちのやつは社会的事象に関心があるので、新聞は興味の持てる読み物のようです。

・映像を喚起する文章ばかりではない(!)
これは子を傍で見ていて実感したことですが、
新聞には、映像が思い浮かぶような文章とそうでない文章があり
(記事の種類というより、書き手が映像を思い浮かべて書いているかによる気がします)
映像が思い浮かばない文章は、読んでいてつらそうです。
特に「中学受験の問題を解いてみよう!」的な抽象的な内容には、頭を抱えています。

これを読んだときは「綿花」「原油」「綿織物」「ガソリン」の画像をiPadで見せて
ようやくイメージがつかめたようでした。
あと、外国の話をするときは地球儀は必須です。(毎小)



・新聞記事は書き言葉なので、音読するとリズムに乗れない場合が時々あります。
でもこれは、書き言葉に慣れるための訓練だと、肯定的にとらえることができると思います。




朝小と毎小、どちらがディスレクシア的にはお勧めか?

実は、これがまだ結論が出ていないのです。
今月で朝小の試読期間が終わるので、どちらかに決めたいのですが。。

・「コスパ」
(この言葉はあまり好きではないですが・・・)

毎小は1580円/月で8ページ、
朝小は1769円/月ですが、同じ8ページでも1ページの面積が毎小の2倍です。
(朝小は普通の新聞と同じ判型、毎小はその半分)

ただし、朝小は2ページは全面広告だし各面の広告も大きいので、
単純に朝小のほうがコスパがはるかに良い、とは言い切れません。


・内容面
子供が「好き」と言っているのは毎小です。
最大の理由は、判型が小さいのでとっつきやすいこと、
それと、はっきりは言いませんが、中学受験色が薄いことだろうと思います。

朝小は受験産業色があまりにも強すぎます。
中学入試の解説、受験塾の広告、中学受験推しの教育評論家による寄稿などが毎日掲載され、
某有名中教師の校内紹介の連載もあり、
中学受験を煽る新聞といっても、過言ではありません。
毎小はもっと「普通の」小学生用新聞です。

*  *  *

朝小と毎小は、朝日新聞と毎日新聞のカラーをそのまま受け継いでいます。
前者はやっぱり教条主義的で、良くも悪くも「望ましい大衆」へと誘導するきらいがあります。
後者は「中立とはこういうことですよね?」と装うところがあります。

そこまで子供が感じ取っているかはわかりませんが、
うちのやつは、「良い子」の枠が見え隠れするような内容にひときわ反発するので、
中立的な内容のほうがしっくりくるのかもしれません。

*  *  *

ここまで言ったうえで、朝小の長所を挙げるなら、
外部の人が書いた文化的な記事に、読み応えあるものが多い点でしょうか。
子は、「毎小が好き」といいながら、朝小の特集記事もちょこちょこ読んでます。
なのでどちらにしようか悩みます・・・

この連載は写真もですが、文章もとても映像喚起的で
ディスレクシア・フレンドリーです。(朝小)





複数紙を読み比べるのも面白いことですが、
お金のこともあるし、読まない新聞がたまるのは非常にストレスなので、
そこまでするかは思案中です。


浦和の無観客試合の記事を読み比べました。



どちらの新聞も、教科的な内容に、力を入れています。
いわゆる新聞記事と、同じかそれ以上の分量を割いています。

これを音読してもらいながら
iPadの画像検索で「古墳」「卑弥呼」「銅鏡」「埴輪」などを見せて
歴史の勉強をしてみました。(朝小)





うちでは現在のところ、

・毎日1つは、自分で面白そうな記事を選んで読む
・それとは別に、毎日1つ記事を音読してもらい、それについて質疑応答
・発展性のある記事があれば、それを使って社会か国語の勉強をする。
・視写(週1本、家庭教師の先生としている)の素材に使えるかも。

という使い方をしています。



ディスレクシアの子が毎日何かを少しずつ読むとしたら、
小学生新聞は、かなりお勧めです!
ルビが振ってあるので、4年生にもなればぼちぼち読めると思います。
朝小と毎小のどちらが合うかは、試読して決めてもいいかもしれません。

毎日小学生新聞の試読申し込み
https://form.mainichi.co.jp/annuncio/koudoku/shidoku/form.html

朝日小学生新聞の購読申し込み
http://www.asagaku.com/shimen.html





2014-02-13

里田まい「アメリか」と書いた理由…はきっとディスレクシアだから

コメントを書いて下さる方から、教えて頂きました!

里田まい「アメリか」と書いた理由

…過去には「田中将犬」も


 ・・・「田中と里田らを乗せたチャーター便は9日(日本時間10日)、米ニューヨークのケネディ国際空港に到着、これを紹介した日本のテレビの映像にチャーター機から大量の荷物が運び出され、その荷物には一つ一つ内容が記され「DVD」「NY帽子」などと書かれていた。そして「アメリか」と書かれていた箱があったことについて楽しくコメントした。

 「アメリか」と題したブログで「みんなからのコメントとか、友達からのメールで、引越しの段ボールが写ってたよー段ボールに『アメリか』って書いてあったーって聞いて」として「バレたwww」と明るく続けた。

 「なんか私、すぐ点をつける癖があって、結婚したすぐの頃、田中将大って書こうとしたら、田中将犬ってなっちゃってたことがあったな。ふと、その事を思い出しました」とほのぼのとつづった。」・・・


おお、これはまさに「野比のび犬」タイプの間違い(笑)




当ブログでは、のび太(と藤子・F・不二雄)はきっとディスレクシアと考えています。


里田まいさん、なんかいろいろ納得です。
おバカタレントで売っていたのに、料理でしっかり夫をサポートとか、
億万長者になったのに、ひょうひょうとしている天然ぶりとか。。

英語の文字では苦労するかもしれませんが、
きっと会話力はすぐに身につくことと思います!


関連記事

2013-12-25

AKBこじはるが「漢字わかんない」のはディスレクシアだからだと誰か教えてあげてほしい・・・

昨日のサンスポにこんな記事が。

こじはる、今年の活躍を漢字一文字で表すと?「漢字わかんない」
AKB48の小嶋陽菜(25)が24日、東京・福家書店新宿サブナード店でフォトブック「こじはる」(講談社、1200円)の発売イベントを行った。・・・「ハート・エレキ」で初センターを務めるなど活躍した今年を「漢字一文字で表すと?」と問われ、「漢字わかんない。ゆるいって漢字あります?」ときょとん。報道陣に「緩い」と教わり、「じゃあ、それで」と笑いを誘った。



これはもしやディスレクシアでは?と思って調べたら、動画が出てきました。

http://www.youtube.com/watch?v=mUwOqym_4P8
http://www.youtube.com/watch?v=Cg8lOZXjq6k

岡村隆史に集中砲火的にいじられてますが(笑)
これはバカなんじゃなくて、ディスレクシアでしょう!
(そしてまた天真爛漫なボケっぷりで
その場の話題を全部持ってっちゃってます、
このへんもいかにもディスレクシア的)

この字を見て、私はこじはるディスレクシア説を確信しました。
「帯」はうちの子も苦手な字です。
(聞くと「一・山・ワ・巾でしょ」と言ってくれましたv)


「tenまで書いたら一つ足りなかったから、一番自信のあるfiveをもう一回書いておいた」
と答え、場内に唖然とされてれましたが、、、
うちの子も数字のひとつ抜かし、けっこうやります。
しかも抜けるのは7か8あたりと決まってます。

女子のディスレクシアはこのように、字が乱雑にならない場合が多い気がします。
おそらく、「字がきれいでないと恥ずかしい」というプレッシャーが
男子より大きいせいでしょう。
あまりに斬新な和訳に場内は騒然としてましたが(笑)
ディスレクシア的には、Hamletをhelmetと読み違えているのもいかにも。
もちろんディスレクシアはいつだって斬新です。


このように、たまに全問正解しているあたりからも
上の問題を真剣に解答していることが分かります。
ディスレクシアはいつだって真剣なのです。


こんな記事も出てきました。

http://www.cinematoday.jp/page/N0045011
 また、単独でナレーションを務めることになった小嶋は、「わたしはMCをやらせていただいている番組もあるのですが、最初は進行を任されていましたが、漢字が読めなかったり進行を忘れたりするので、どんどんセリフが減りました」と悲しい事実を明かす。「グループの中でも進行したり、大切な言葉を言う役はあんまり回ってこないので、トークの面では気を楽にして仕事しています」とそんな中でも楽しみながら仕事をしていると笑顔で語った。

映画配給会社ギャガは小嶋の起用について、「小嶋さんは自ら未来を切り開く日本をリードするAKB48の中心メンバーとして活躍されている一方で、今日本で“プリンセス”といったらこの人しかいない、と思える美しく、凛(りん)としながらも柔らかな雰囲気を持たれています」とコメントしている。日本のプリンセスはきっと本作を盛り上げてくれることだろう。



今まではAKBのメンバーの区別は全然ついてませんでしたが、
これからは、こじはる推しで行きますよ(笑)!

2013-09-20

「読み書き障害」脳の2ヵ所異常 13/09/19日経新聞





日経夕刊に小さな記事が出ていました。


日経で「ディスレクシア」の文字を見たのは初めての気がします。


「ブレイン」誌のリンクは→こちら


2013-09-12

台湾語ディスレクシアから日本語ディスレクシアを考える

台湾の国営雑誌「台湾光華雑誌」のサイトに、台湾語ディスレクシアの話がありました。

識字障害を理解する


国民的トップ歌手がディスレクシアを告白、
ディスレクシアの子が味わう苦労の数々、
得意を見つけてそれを伸ばすことの重要性、
小説を書くことが得意だと分かったディスレクシアの少女の話、
リー・クアンユー元首相のディスレクシア的エピソード、
「人間の脳はもともと読むために作られていない」(『プルーストとイカ』)

・・・とても読み応えのある記事です。

以下、この記事から連想したことを、つらつらとまとめてみました。


☆  ☆  ☆

台湾の国民的トップ歌手、蕭敬騰は、憂いのあるイケメンでした。
Jam's Official Channel

「悪い見本です」「よく勉強しなかったことを後悔しています」と、蕭敬騰はテレビのインタビューで喉を詰まらせながら語った。レコード会社やマネージャーによれば、彼は自分についての報道も写真を見るだけだし、CM撮影の台詞は誰かが何度も読み聞かせて覚える。
まさに、台湾版トム・クルーズですね。。




☆  ☆  ☆

台湾のディスレクシア教育の議論は、日本よりも進んでいるかもしれません:
「虫歯や視力の検査を定期的にやるように、基本読解能力試験も定期的に行うべきで、こうした小さなことが10数万人の児童を救います」小学3年までの黄金期を逃さず、彼らの適性や才能に合わせた学習方法をできるだけ早く確立すべきだと、洪教授は言う。
ポイントは、低学年時に基本的な識字能力を身につけること。中高学年では自分に適した学習方法を確立する(絵を活用する、文章の重点を把握する練習を積むなど)。中学生になれば、教師が宿題や評価の方法を変えたり、生徒の得意分野の発展を促すことなどが有効だ。
→低学年でスクリーニングを行い、中学年以降は適性にあった学習方法を確立。中学生になったら得意に注力。日本もそうあるべきです。
うちも、小1のときの担任から「字形が取れない」「ひらがなが書けない」と厳しい口調で指摘されていました。
「おうちの人がしっかり見て下さいね」、つまり親の躾の問題と言われていました。
なので、当時はずいぶん厳しく叱って、夜遅くまで書き取りをさせていました(T_T)
もし、1年生全員などを対象にしたディスレクシア検査があれば、親の躾や練習不足の問題とされることもなく、子供を意味なく追い詰めることもなかったのに…と思います。子は今でも当時厳しく叱られたことに傷ついています。
鳥取県で発達障害児の5歳児検診が行われているようですが、全国に広まってほしいです。



☆  ☆  ☆
アレンは小4までは成績もよかった。小1の時は注音符号(中国語の表音文字。漢字習得前に学ぶ)の試験で96点を取ったし、その後のテストも各教科平均80点ほどだった。だが字の書き間違いが多く、母親は少し変だと感じていた。


→注音符号について調べてみました(wikipediaより抜粋)
1918年、中華民国の教育部(文部省)が、日本語のカタカナにならって、読む音を注記するために公布した。今は主に台湾(中華民国)で使用・奨励されている。中国(中華人民共和国)やシンガポールでは廃止され、ピンインを使用している。

つまり、ピンインの代わり、カタカナの台湾バージョンのようです。
注音符号


どーしても「Y」「さ」「せ」「ム」に見えます。。。
それぞれa、e、ê、sらしいです。

「せ」と書いてêと読む、「さ」と書いてeと読む、この混乱してむしゃくしゃした感じこそが、
What is Dyslexia?の動画にも出てくる「オトを脳内で操作するのが苦手」、日々ディスレクシアが味わっている苦労なのでしょう。


☆  ☆   ☆

「注音符号ならまだなんとかなる」について調べていて、Cell誌の2009年の論文に行き当たりました。

中国語ディスレクシア児は、視空間処理の欠陥と音韻処理の欠陥の併存によって特徴づけられる

原文→こちら


要約の訳


発達性ディスレクシアは、「適切な知能と通常の学校教育を受けてもなお読み技術を取得する能力が著しく減損していること」を特徴とする神経学的状態である。英語の読み手にとっては、読み能力の減損は、音韻処理障害と臨界的に関連している。音韻処理障害と形態処理(orthographic processing、目に見える語の形の処理)の欠陥を併発する場合があるが、ほとんどのディスレクシアでは視覚処理全般の障害は見られない。

ディスレクシアの病態生理学は文化によって異なる。例えば、英語と異なり中国語の書き言葉は、漢字という視覚的に緻密なかたちをさまざまな意味と結びつける。
このため、中国語の漢字の発音は機械的に暗記しなければならない。
これは、中国語では粒度の高い視空間分析を経なければ、漢字の音と意味を呼び起こすことができないことを示唆している。
このため、中国語ディスレクシアの場合、音韻処理の障害と視空間処理の異常が併存する場合がよく見られる可能性がある。
この仮説を検証するため、中国語ディレクシアの人12名にfMRIを行った。12名は音韻障害を呈することがすでに判明している。視空間を計測する物理的寸法の判断を行った。
12名の対照群と比較した結果、ディスレクシアの人は頭頂間溝(IPS、視空間処理をつかさどる部位)の活性化が弱いことが示された。
個人成績を検証した結果、中国語ディスレクシアは視空間的な欠陥と音韻障害(phonological disorder)の共存を伴うことが一般的であることが示唆される。



~~~
中国人ディスレクシアの脳と、アメリカ人ディスレクシアの脳に、生まれながらにして違いがあるとは思えません。
つまり、ディスレクシアというのは、母語を問わず、視空間処理の欠陥と音韻処理の欠陥が併存している、と考えるのが妥当ではないでしょうか?
視空間処理の欠陥と音韻処理の欠陥の出方が、人それぞれ非常に違うということで。

そういう点で、時々みられる「視覚優位型」「聴覚優位型」という区分は、ちょっと語弊があるのかもしれません。
「視覚優位型ディスレクシア」とは「聴覚処理が損なわれることで、正常な視覚処理能力がより研ぎ澄まされたディスレクシア」ではなく、
一見すると「視覚優位」に見えているディスレクシアも、視覚処理になんらかの問題を抱えていて、でもそれが普通の人より「能力が高い」という形で表面化しているのかもしれません。

あと、漢字に関しては、中国語より日本語のほうが難しいです!
中国語の漢字は1文字1音対応ですが、日本語は音読みやら訓読みやらあって、音に関してはさらにハードルが高いです。
一方、漢字は意味をイメージで理解できる部分もあります。うちの子は「殺」を「死ねって意味だよね…」と言ったりします。
「音にはできなくてもなんとなく意味はわかる」漢字がかなりあるようです。

最近「いったい、ディスレクシアにとって、本当に漢字のほうがひらがなよりも難しいと言えるのだろうか? 実はひらがなには独自の難しさがあるのではないか?」などと考えています。
この話はまたの機会に…。





2013-06-27

朝日新聞13/05/14中邑賢龍教授「デコボコを愛せよ」、下村博文文科相ふたたび







中邑賢龍・東大先端研教授のインタビュー。
「診断が下っても、親も教師も何もできない」
「今あるテクノロジーを、その子に合ったように使う。勉強に使えるものは何でも使えばいい」
「学校が機器導入の壁になっている」
あたりは、昨日のEテレの番組での発言を詳しくしたものですね。
「日本の今の教育制度では、大学で素晴らしい研究ができる能力を秘めた子でも、学習面に少しでも苦手な部分があると高校までたどり着けていない」
・・・私が予備校で出会っているのは、
そんなふるいをもかいくぐった、
特別にタフで賢く、しかも幸運が重なった子たちなのかもしれません。

中邑教授が言っていることには全面賛成なのですが、昨日の番組も含めて思ったのは、「iPadを使って参加する”授業”そのものが旧態依然としていないか?」ということです。
きれいに板書してノートに写させるのは、プリントを作れなかった時代の名残であり、コピー機でいくらでもプリントが作れる時代には時間の無駄です。
プリントをうまく使えば、板書よりもはるかにテンポよく授業を進められます。
iPadが登場して黒板が手元にある状態になれば、さらに授業のあり方も変わるべきでしょう。

「国語から読み書きを、算数から計算を分離」は反対がものすごそうですが、本当にそうできたら学校現場はドラスティックに変わるでしょう。
現行の小学校低学年では国語は書き取りと音読、算数は計算がほとんどなので、教えている内容のほとんどが吹っ飛びます(笑)
読み書き計算を別教科にすることで、国語算数に残るのは議論、創作、他教科との融合的な内容、実生活への応用・・・になるはずで、独創性を伸ばす教育にかなりシフトするでしょう。

「学力」の定義が本当にいま問われていると思います。
このインターネット時代、仕事もプライベートも、さらには大学でも、入力・検索・共有・発信が前提で、その中でどう自分を打ち出していくかが問われているのに、学校と入試だけは手書き・暗記・知識独占が前提になっています。
インターネット社会で生きていくのに役立つ内容へと「学力」もシフトしていくべきです。
旧態依然とした内容を教えられるのは子供も「?」だし、子供が社会の役に立てない人に育ってしまったら親も困るのです。自分の年金だってあやういのに…。





☆  ☆  ☆


私のメンターが、下村文科相が学習障害・発達障害対策を進めていく決意であることを示す、さらなる証拠文書?をくれました。

下村大臣には、中邑教授を中教審委員などに登用してもらい、
上で話されているような初等中等教育の改革さらには入試改革をどんどんお願いしたいです。









2013-06-21

下村文科相、長男のディスレクシアを語る

下村文部科学大臣が、ご長男のディスレクシアについて語っています。

もしかして、陳情するチャンスなのでしょうか?!

・長男は筑波大附属小に入るも、3~4年のとき、漢字テストができないのを隠していることを知る
・「怠けている」と叱りながら勉強を教えた
黙って下を向き、ぽろぽろ涙をこぼしていました。私は愚かでした、本当に愚かな父親でした。長男の出していた無言のSOSに気づかなかったのです。後に、漢字書き取りの勉強で真っ黒になったノートを見つけた時、ああ、一所懸命頑張っていたのだなあと、長男に申し訳なくて私はひとり泣きました。

・長男は神経性大腸炎になり、専門家に相談して初めてディスレクシアだと知る
・11歳でイギリスの学校を見学に:

「だいじょうぶか、やっていけるか」と聞いたのです。その答えは「日本で学校に行きたいけれど、ボクの居場所がないんだよね」でした。ガーンと頭をひっぱたかれたようなショックでしたね。偉そうに、政治家として教育問題をライフワークとするなどと公言していた自分が恥ずかしく、情けなくなりました。どのような子供でも受け入れる「教育の多様性」について、本腰を入れて対応しなくてはいけないと、このとき痛感しました。

・ロンドン芸術大学に進学、舞台芸術・ファッションの世界に関心

以上の話は、2枚目の5段目から詳しく書かれています:








ご長男は、ロンドンを拠点とする日本画家だと自己紹介しています。
自由に挑戦している様子が伺えて、とても嬉しくなりました。
http://www.yuhi-shimomura.com/




もし、文部科学大臣に何かお願いができるなら、いまの私は

  • 日本の教育制度にディスレクシアの子の居場所を作ってほしい、具体的には
    • 義務教育の中で、教員が児童をディスレクシアと判断し、普通学級でフォローする仕組みを作ってほしい
    • 教員にディスレクシアについて知ってほしい
    • 高校・大学入試にディスレクシア枠を設けてほしい

・・・とお願いしたいです。


義務教育の普通学級でディスレクシア対応が進むことは、毎日の授業が丸暗記型教育から独創性重視型教育にシフトすることを意味します(ディスレクシアの子は右脳型の、とても独創的な人種だから)。

そのことは、ディスレクシアでない子の独創性も伸ばすことになり、結果として、いま日本の教育に最も必要と言われる、自主性や課題発見能力を持った子を育てることになるでしょう。

また、教室内に多様な才能を認めることは、社会の多様性やキャリアの多様性を認めることにもつながるはずです。レールに乗らなければ他の道はないというような息苦しさ、若者に多く見られるという同調圧力から子供たちを解放することでしょう。

教室に字がめちゃくちゃだけど独創的な子が1人か2人いて、その子の発言や成果物が先生にも同級生にも「面白いね」「こういう見方もあるんだね」と言ってもらえる・・・一日も早く日本中の小学校がそうなることを、切に願っています。


2013-06-05

レデックス社のメルマガ、こども脳機能バランサーfor iPad



「こども脳機能バランサーfor iPad」というアプリを買ってみました。
発達障害・学習障害の発達指数を知る/向上させることができるとのこと。

4800円!アプリとしてはかなり高いです。

WISCに似た知能テスト(知能ゲーム)が10数種類入っています。
最初は2~3種類しか遊べず、ポイントを稼ぐと新しいゲームで遊べる趣向。
こういうのに子供は超食いつきます(笑)
直観的にさくさく操作できて、しかも集中力の訓練になりますね。

発達年齢10歳までを測るせいか、
実年齢10歳4ヵ月の子はすべてのゲームであっさりと
発達指数「10歳以上」 を出してしまいました。
15歳くらいまでのレベルに対応する日を心待ちにしています☆



もぐらたたきは私もやってみました。
ふだん使っていない視野で見ているのが自分でも分かります。


一般のゲームより、音が静かで心地よく、
絵が派手派手しくなく可愛いのが良いです。
キャラクターの色や形も学習障害・発達障害の子にとって
変な刺激にならないように配慮されている印象を持ちました。


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13/06/24追記
スタンプを貯めたら(=ステージをクリアしたら)、「さめがめ」が登場!
これは、私が大学生の時に心の底からはまった「まきがめ」ではありませんか!!
親子で俄然はまってます(笑)


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このアプリを開発しているレデックスという会社が出しているメルマガにたどりついて登録しました。
この内容が濃い!
ディスレクシアだけでなく、発達障害・特別支援・ツールのもろもろをカバーしています。
個人的には、

北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター教授の
田中康雄先生の講演(全5回)

がものすごくぐっときました。
以下、一部引用しながらリンクしておきます。
青太字の強調は引用者によるもの、☆灰色字は引用者の感想です。



理解しにくく誤解されやすい発達障害その1

☆とってもきれいにまとまったディスレクシアの定義がありました。
3.学習障害(読字障害、書字障害、算数障害)の特徴
  • 特徴  1)読み 2)書き 3)計算
  • 基盤
    「なぜできないのだろう」
    「どうやらこれがバカということらしい」
  • 親の苦労
    ・わからない相手への関わり方にジレンマ(なにが分からないかが分かり得ない)
  • ○対応
    ・疑似体験で関与する側の理解力のアップとわかることへの接近
    1)わかりやすい指導
    2)身体バランスの強化
    3)感情の表現と理解を促す
3-1.読字障害・特異的読字障害
  • 種類
    -錯読
  • 文字の順序の誤り(はしご→はごし)
  • 文字の省略(がっこう→がこう)
  • 文字の混同(はぐるま→はじまり)
    -視覚認知障害
  • とばし読み、繰り返し読み
    -語性失読
  • 一文字一文字は読めるが、語として読めない
    -特殊文字の読み間違い(聴覚認知障害)
  • 促音(さっき→さき)、拗音(きゃ、きゅ、など)の誤り

3-2.書字表出障害・特異的綴字(書字)能力障害
  • ひらがながもっとも障害されにくく、カタカナ、漢字、英字の順に難しくなる
  • よく見られる誤反応
    -き→さ く→へ い→こ ね→わ ぬ→め わ→れ
    -シ→ツ ン→ソ ヨ→ヲ
    -団→図 哀→京
  • 書字の障害は、協調運動障害で「書けない」ことや字形の拙劣さと区別する必要がある
  • 複雑図形の記憶の再生や模写における障害から視覚認知または視覚記憶過程の障害が認められている
  • ワープロを使う場合、ひらがなやカタカナの読み書きができていることが前提であり、漢字の音読と意味が理解できていることと、音声言語の発達が正常であることを前提とする



理解しにくく誤解されやすい発達障害 その2

☆「ライフステージごとに考慮すべきこと」として、年齢順にまとめていくなかで・・・
カ)小学3・4年生
・子ども同士の顔ぶれに注意して、いじめ、からかいを最小に食い止めるようにします。特に、休み時間に目配りをします。
キ)小学5・6年生
・孤立、孤独になっていないか、アンテナを張ります。
・大人が支援者です。信じられる大人を作ります。同級生は難しいです。
☆ほんとそうですね・・・子も4年の終わりくらいから中学受験組にバカだ字が汚いと言われ出し、ちょっとくじけそうになった時期がありました。
ク)中学生
・僕の問題は何なんだろう、と自問自答をする時期です。
・プライドと現実に衝突し、投げやりになったり、落ち込んだりします。
特に、二次的気分の変化に注意しなければなりません。
ケ)高校生
・支援者は親から別の大人に変化します。
☆これは予備校で心から実感することです。高校生は親でない人に自分の選択を肯定してもらいたがりますね。この頃までにうちの子も良い大人に出会えることを祈ります・・・

理解しにくく誤解されやすい発達障害 その3

・子どもに親切に、やさしく対応する
・今できていることを大切にする
・発達は常に結果。目的にしてはいけない
→プロセスをほめる!
・子どもの必死さを尊重する
(大事)叱られるのがいやなのではないのです。期待に添えないことが悔しくて、悲しいのです
−ちゃんと頑張ったねって、ほめてほしいのです
−僕(私)は役に立ちたいのです
(TT)


理解しにくく誤解されやすい発達障害 その4

・親が元気なら子どもも元気
・親をねぎらい、尊重し、親にも休息を
・親を支えよう
・子どもにも誇りある自己理解を勧めよう