ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。
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2013-08-21

ディスレクシア児指導において、iPadよりも大切なこと


私の仕事もひと段落したので、1日1.5時間の家庭学習を再開です。
神戸のセミナーを受けてパワーアップしました(笑)!

①百マス計算
本人の自信のある分野から。
眼球運動にもなるのではないかと信じて。

②ブレインジム「PACE」
ブレインジムとは、ディスレクシアの子の感覚統合を助けるという簡単なアクティビティ(軽い運動)です。
現在ブレインジム101受講中(私が)で、子供に試しています。
いずれ詳しく書きたいと思いますが、これは面白いかも!
表面に表れる「字の書けなさ」への対症療法にとどまらず、子供の認知に働きかけているような気がします。

③視写
今週からは、先日訳した「ディスレクシアのインスピレーション」。
「ママはこれを読んで感動したから、あんたにも読んでほしいの」と押し売り気味にスタートです。

場数のせいか、ブレインジムのせいかは分かりませんが、前よりも量が書けるようになりました。



④漢字の復習
1学期の漢字の復習。できないものはブロックで作ります。
視写もあって疲れているので、鉛筆で書くのは15漢字、ブロックで作るのは5漢字が限界。


交差の場所から作っていこうとします。
やはり線の密度や交わりを見ているようです。


⑤ブレインジム「∞」
∞の字を書きながら眼球運動。これが意外とできない。
これが出来るようになるころには、図形をとらえる/書く能力がアップすることを期待して。

⑥社会の宿題

自力で解くとあてずっぽうに答えを書いてしまいますが、
読み聞かせれば答えられます。

本人にとっていま一番難しい課題。


⑦音読
「はれときどきぶた」シリーズから。
興味のある内容なら音読もできます。


☆  ☆  ☆

試行錯誤を1年半ほど続け、いろんな人にいろんなことを教えてもらって、私はようやく、ディスレクシア児用学習プログラムとはどうあるべきかをつかみかけてきた気がします。


  • 「字が苦手」の先を、注意深く観察すること。
単に「こんな字も書けないの?!」で止まるのはもちろん×ですが、「字が苦手なんだから字の練習をしようね」も、たぶん×です。
なぜ苦手なのか・・・どのように見えているのか。思い出すのがつらいのか。思い出せても手がそのように動かないのか。見る部分が弱いのか、聞く部分が弱いのか・・・を観察すること。


  • 教え方の引き出しをたくさん持つこと。
ディスレクシアの苦手さは個人差が大きい。加えて、同じ人でも日によって調子が大きく違うし、進歩もする。
「ひとつの方法に決めてそれでおしまい」ではなく、常に観察し続け、それにあわせて新しい教え方を試す。
iPadアプリ学習法に落とし穴があるとしたら、この点にあります。
引き出しのひとつとしてiPadを使うのは効果的でしょうが、「これさえやればディスレクシアを克服」のような魔法のアプリはないのです。


  • 得意(だと本人が思っている)能力を使って、苦手な能力にアプローチすること。
ディスレクシアの場合、発達に凹凸があるはずなので、凸の部分を使って凹にアプローチする。
うちの場合は、算数が得意だと自分で思っているので、百マス計算を使ってウォームアップをしてみました。漢字の書き取りばっかりだとへとへとになってしまいます。


  • 目の前の子供の能力を信じること。
文科省教育で期待されているよりも一見、発達が遅く見えますが、発達が遅いのではなく発達の順番が違うという見方もできます。ディスレクシアの子には年齢相応または年齢以上の自意識があるため、できない自分に劣等感も屈辱感も感じています。ミスは怒らずにさりげなく直し(または、なぜそうしてしまったのかを議論し)、こまめにほめる。


  • その問題を解くことの意義を教える。
ディスレクシアの子は「全体像」を知りたがります。この知識が全体にどうつながるか、この勉強が将来にどうつながるか、といったことを知ると安心して学べるようです。「いいからだまって覚えなさい」は最も学習効果を低めます。





iPadを与えるよりも大切なこと・・・
それは、その答案を書かせた心理状態に着目すること、生徒をよく見て半歩先の指摘をすること、常にポジティブに接し生徒が伸びることを疑わないこと、です。
予備校講師としては十分に知っていたつもりだったのに、実の子だからかディスレクシアだからか、そのことを忘れていました。

2013-06-26

NHKハートネットTV「タブレットが学習障害児の未来を変える」

NHK Eテレで今日、「タブレットが学習障害児の未来を変える」という番組を放送していました。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-06/19.html

あわてて手元にあったiPadでテレビを撮影しました。

非常に見応えのある番組でした!

スタジオのトークだけ動画をとりました。
井上智さん+中邑賢龍・東大先端研教授が登場。
お二人とも、一言一言がとても深かったです。








井上智さん:
「(タブレットを学習に使えることは)ほんとうらやましい。
自分の時代にあれば、自分も高校、大学に行けたのではないかと」

「iPadやiPhoneなどのツールはメガネと同じ。体の一部」
このたとえはよく見ますが、今日はじめて腑に落ちました。


中邑賢龍さん:

「Do-itのような活動に参加することで子供が自信を取り戻す。
それ以上に、社会が変化してきている。
学習障害の子供たちがタブレットを使うことで学校が変わる。
さらには入試制度も少しずつ変わってきている。」

「学習がマイルドに遅れている子に検査を受けてもらうのは難しい。
そういう子供にもタブレットを使ってもらうと、使いこなす過程で(検査しなくても)苦手がわかる。
それを引き続き使ってもらって苦手を補う」

「多様な学びが学校でもできることが必要。人間の能力の多様さを考え直す時期に来ている」





ディスレクシアの男の子。
iPadで化石の図鑑を作るようになってから、俄然化石に興味がわいた。
好きなことには非常に集中できる。
「将来は化石の研究者になりたい」
神山忠先生。
特別支援学校で教え、ご本人もディスレクシア。
iPhoneをメモ代わりにしたり、
電話を録音してボイスレコーダー代わりにしたり。
「iPhoneは障害特性を埋めるにとどまらず、世界・生活自体を広げるもの」
最初の男の子。教科書を読み上げてもらっている。
Do-IT Japanの人と定期的にSkype?で話をしている。


「勉強は楽しい」とも。
クラスで1人、iPadを使用している。
テレビで感想もちゃんと言えてえらい!

板書を撮影すればノートをとる苦労もなくなります。
#それだけでなく、「反転授業」もありかと。
#黒板をきっちりきれいに使い、それを生徒に写させるやり方を
#見直すべき時代に来ているのでは。



全校児童約180人全員がiPadを授業で使用する大分県の小学校。
どの生徒が何分間、どのアプリのどの機能を使用したかがすべてデータ化され、
児童の苦手を把握できる。




2013-06-05

レデックス社のメルマガ、こども脳機能バランサーfor iPad



「こども脳機能バランサーfor iPad」というアプリを買ってみました。
発達障害・学習障害の発達指数を知る/向上させることができるとのこと。

4800円!アプリとしてはかなり高いです。

WISCに似た知能テスト(知能ゲーム)が10数種類入っています。
最初は2~3種類しか遊べず、ポイントを稼ぐと新しいゲームで遊べる趣向。
こういうのに子供は超食いつきます(笑)
直観的にさくさく操作できて、しかも集中力の訓練になりますね。

発達年齢10歳までを測るせいか、
実年齢10歳4ヵ月の子はすべてのゲームであっさりと
発達指数「10歳以上」 を出してしまいました。
15歳くらいまでのレベルに対応する日を心待ちにしています☆



もぐらたたきは私もやってみました。
ふだん使っていない視野で見ているのが自分でも分かります。


一般のゲームより、音が静かで心地よく、
絵が派手派手しくなく可愛いのが良いです。
キャラクターの色や形も学習障害・発達障害の子にとって
変な刺激にならないように配慮されている印象を持ちました。


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13/06/24追記
スタンプを貯めたら(=ステージをクリアしたら)、「さめがめ」が登場!
これは、私が大学生の時に心の底からはまった「まきがめ」ではありませんか!!
親子で俄然はまってます(笑)


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このアプリを開発しているレデックスという会社が出しているメルマガにたどりついて登録しました。
この内容が濃い!
ディスレクシアだけでなく、発達障害・特別支援・ツールのもろもろをカバーしています。
個人的には、

北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター教授の
田中康雄先生の講演(全5回)

がものすごくぐっときました。
以下、一部引用しながらリンクしておきます。
青太字の強調は引用者によるもの、☆灰色字は引用者の感想です。



理解しにくく誤解されやすい発達障害その1

☆とってもきれいにまとまったディスレクシアの定義がありました。
3.学習障害(読字障害、書字障害、算数障害)の特徴
  • 特徴  1)読み 2)書き 3)計算
  • 基盤
    「なぜできないのだろう」
    「どうやらこれがバカということらしい」
  • 親の苦労
    ・わからない相手への関わり方にジレンマ(なにが分からないかが分かり得ない)
  • ○対応
    ・疑似体験で関与する側の理解力のアップとわかることへの接近
    1)わかりやすい指導
    2)身体バランスの強化
    3)感情の表現と理解を促す
3-1.読字障害・特異的読字障害
  • 種類
    -錯読
  • 文字の順序の誤り(はしご→はごし)
  • 文字の省略(がっこう→がこう)
  • 文字の混同(はぐるま→はじまり)
    -視覚認知障害
  • とばし読み、繰り返し読み
    -語性失読
  • 一文字一文字は読めるが、語として読めない
    -特殊文字の読み間違い(聴覚認知障害)
  • 促音(さっき→さき)、拗音(きゃ、きゅ、など)の誤り

3-2.書字表出障害・特異的綴字(書字)能力障害
  • ひらがながもっとも障害されにくく、カタカナ、漢字、英字の順に難しくなる
  • よく見られる誤反応
    -き→さ く→へ い→こ ね→わ ぬ→め わ→れ
    -シ→ツ ン→ソ ヨ→ヲ
    -団→図 哀→京
  • 書字の障害は、協調運動障害で「書けない」ことや字形の拙劣さと区別する必要がある
  • 複雑図形の記憶の再生や模写における障害から視覚認知または視覚記憶過程の障害が認められている
  • ワープロを使う場合、ひらがなやカタカナの読み書きができていることが前提であり、漢字の音読と意味が理解できていることと、音声言語の発達が正常であることを前提とする



理解しにくく誤解されやすい発達障害 その2

☆「ライフステージごとに考慮すべきこと」として、年齢順にまとめていくなかで・・・
カ)小学3・4年生
・子ども同士の顔ぶれに注意して、いじめ、からかいを最小に食い止めるようにします。特に、休み時間に目配りをします。
キ)小学5・6年生
・孤立、孤独になっていないか、アンテナを張ります。
・大人が支援者です。信じられる大人を作ります。同級生は難しいです。
☆ほんとそうですね・・・子も4年の終わりくらいから中学受験組にバカだ字が汚いと言われ出し、ちょっとくじけそうになった時期がありました。
ク)中学生
・僕の問題は何なんだろう、と自問自答をする時期です。
・プライドと現実に衝突し、投げやりになったり、落ち込んだりします。
特に、二次的気分の変化に注意しなければなりません。
ケ)高校生
・支援者は親から別の大人に変化します。
☆これは予備校で心から実感することです。高校生は親でない人に自分の選択を肯定してもらいたがりますね。この頃までにうちの子も良い大人に出会えることを祈ります・・・

理解しにくく誤解されやすい発達障害 その3

・子どもに親切に、やさしく対応する
・今できていることを大切にする
・発達は常に結果。目的にしてはいけない
→プロセスをほめる!
・子どもの必死さを尊重する
(大事)叱られるのがいやなのではないのです。期待に添えないことが悔しくて、悲しいのです
−ちゃんと頑張ったねって、ほめてほしいのです
−僕(私)は役に立ちたいのです
(TT)


理解しにくく誤解されやすい発達障害 その4

・親が元気なら子どもも元気
・親をねぎらい、尊重し、親にも休息を
・親を支えよう
・子どもにも誇りある自己理解を勧めよう



2012-12-03

iPadアプリ「ゆびドリル」を9ヶ月使ってみて

「ゆびドリル」用にiPadを買って9ヶ月目に入りました。

このアプリは、ディスレクシア用というわけではありませんが、

指を使って字を書くことが、子の場合は覚えやすさにつながっているようです。

何より、本人が「これを使うと覚えられる」と思っているのが大きいです。






なぞって書いているので、一覧の字はきれいです。
本人的にとっても達成感のある光景。



iPadで5回書いてから、学校のドリルを書くと、だいぶ覚えやすいようです。

















「競」よりも「牧」のような画数少なめの字のほうが覚えにくいようです。




2012-04-25

iPad


毎日2つずつ、新しい漢字をiPadで勉強しています。




2012-04-11

ディスレクシアにiPadがお勧めの理由



The Dyslexic Advantageのサイトによると、ディスレクシアにiPadがお勧めの理由は


1.
文章の読み上げ機能(アプリ)がある
2. 
音声認識機能(アプリ)がある
3. 
子供用学習アプリ、電子書籍がある 
4. 
ノートPCよりも軽くて安いのに、ノートPCができることの多くができる



2は私も翻訳にAmiVoiceという音声認識ソフトを使ってます。
(このブログの翻訳はすべてAmiVoiceを使って入力しています)
手入力のしすぎで腱鞘炎になりかけたので導入しましたが、後戻りできない快適さです。

認識精度もかなり高いです。
文脈から判断してくれるので、語よりも文、それも長くなればなるほど認識精度が上がります。
漢字の変換も、文脈から判断して行ってくれます。

ディスレクシアの人がパソコン上で書くためには、大きな手助けになるだろうと思います。



子は、iPadの音声認識機能(Siri)をどんどん使ってます。
音声認識してもらいやすい声や言い方をいろいろ工夫してます。
iTunes Storeの画面に向かい、認識してもらいたい一心で「angry bird」と英語調の発音で言ったときは、思わず笑ってしまいました(笑)

2012-04-10

iPad「ゆびドリル」2日目


iPad漢字学習2日目。

書き取りが苦にならなくなったのがありがたい。



紙に鉛筆だと20回書いても覚えられなかったのに、

この方法で指で5回、きれいに書けば、まずまず覚えるようです。


2012-04-08

iPad「ゆびドリル」

















The Dyslectic Advantageのサイトに、iPadはディスレクシアの子には不可欠のツールだと書いてあったので、半信半疑で新しいiPadを買い、「ゆびドリル」というアプリを入れてみました。

これがなかなか(・∀・)イイ!! 

指書きに効果があるのは実証済みだし、
ゲーム感覚で○や×が出るので、子供の食いつきはとてもよいです(笑)

テクノロジーに感謝!