2022-11-05
道村先生と隔週火曜22:00~、スペースでお話をします
2022-10-09
フォント・スイッチ・プロジェクト(2)もじことジョリーフォニックスの深い関係
(でもまだまだこれからです。フォニックスは小学校で教えられるべきであり、
ジョリーフォニックスはそのなかで大きな役割を果たせる存在です。小学生へのフォニックス指導用のパッケージとしては、もじこは昔も今も、ジョリーフォニックスを全力でお勧めします!)
(とはいえ、ディスレクシアに適したフォニックスの教え方に沿っていることが大前提です。「明示的・網羅的・段階的・反復的に文字と音の対応を教える」ことです。また日本語母語話者を対象とする以上、「音で入っている単語量がネイティブよりも圧倒的に少ない」という点を加味して改変を加えることも必要です。この話は長くなりますので、またの機会に。)
2022-10-07
[告知]10/11(火)22~23時、clubhouseで話をします!
もじこがclubhouseデビューします!→★
10月はディスレクシア啓発月間。
そこで、りえ先生(twitter:@RidiamR)に招かれ、clubhouseで話をします。
題して「個別最適化された英語教育を目指して」
りえ先生ともじこは戦友同士。
2013年、今では伝説となった「まなび支援の会」研究会で、事務局と参加者としてお目にかかったのが初対面でした。
以後10年(!!)、それぞれにディスレクシア英語教育の道を進んでまいりました。
11(火)のclubhouseでは、
- なぜディスレクシア英語教育の道に入ったのですか?
- 10年前のあの会以降、何をしていましたか?
といった話題で話す予定です。
りえ先生は、村上加代子先生のメソッドを最も近くで見て、それをずっと現場で実践してこられた方。
私はと言えば、当ブログで公開してきた通り、もじこ塾を作って6年目に入りました。
これまでの道をお互いに振り返ることで、日本ディスレクシア英語教育史(また大きく出たな…)の一端を明らかにし、今後の展望を探ります。
シンセティック・フォニックスを日本語ネイティブにどう教えるか、
それも、読み書きに困難がある生徒に、どう教えるか。
といった話になる予定です。
ご興味のある方はぜひ!
※clubhouseは今は招待制ではありません。
また、androidでもアカウントを作れます。
2022-10-01
NY市長、市内すべての公立校でディスレクシア検査/指導/研修を宣言
Mayor Adams Announces Comprehensive Approach to Supporting Students with Dyslexia(アダムスNY市長、ディスレクシアの生徒への包括的支援策を発表)
- 年3回、スクリーニングを実施(K~12)。
- このスクリーニングに何度もひっかかった生徒は、詳しく検査。
- 取り出された生徒はオートン・ギリンガムベースのプログラムを受ける。
- dxに関する教員研修を行うなど、教員をサポート。
- dx専用教育を行う学校を、各学区に1校設ける。
・【全員に検査】
at-riskな生徒を特定:今年(2022年)9月より年3回、実証済みの短いリテラシー・スクリーニングを全員に実施。
・【詳しい検査】
他の生徒よりも顕著に低い成績を何度もとった生徒を取り出し、ディスレクシアのリスクを評価する専用のスクリーニングを行う。
しかし、リスクのある生徒を特定するだけでは不十分。こうした生徒を、通っている学校でフルサポートできることが必要。そこで・・・
・【専用指導、教員研修】
長年この問題にたずさわってきたfamily literacyとps125が、今年の秋から直接指導の専用プログラムを実施。
「深い(deep)」ディスレクシアの生徒に対し、学習への包括的介入を行う。
あわせて教員研修も行う。
【他の学校に知見を広げる】
・上記プログラムで得た知見を市内の全公立校で共有し、読み教育を改善していく。
【週4指導を行う学校を各学区に】
・直ちに追加プログラムを実施。2023年秋までに、ディスレクシア専用教育を行う学校を、各学区に1校設置。
・80の小学校と80の中学に校内チームを設置。このチームは校内で週4回、少人数の介入を実施。そのために、教職員のサポートと研修も行う。
【フォニックス】
・全校に対し、フォニックスベースのリテラシーカリキュラムへの移行を要請。
【その他】
・それほど"深い"介入を必要としない生徒への対処方法に関する教員研修も実施。
また、一般市民、リテラシーの専門家、公立校の教職員・生徒・保護者からなる諮問委員会を設置。
・人口の20%はディスレクシアだが、5%しか特定できていない。15%を救うためのプログラム。
・読み能力を獲得できれば収入を得られるし、犯罪から刑務所送りとは無縁の人生を送れる。
2022-09-24
フォント・スイッチ・プロジェクトに登場!(1)無料ダウンロード教材について
UDデジタル教科書体の生みの親、(株)モリサワの高田裕美さんに取材を受け、
このたび、フォント・スイッチ・プロジェクトのサイトに記事がアップされました→★
とても懐かしい取材でした……高田さんと私は長年の戦友なのです。
詳しくは記事を読んでいただくとして、
当ブログには、記事に書ききれなかったことを書いていきます。
今回は、付録であるダウンロード可能な教材について。
これが無料でいいの?!というハイクオリティなものに仕上がりました!!
(教材ダウンロードはこちら→★)
★ ★ ★
もじこ塾でもおなじみ「UDデジタル教科書体」。教材の日本語は、すべてこのフォントを使用しています。
そのアルファベット版である「UD Digikyo Latin」(UDデジキョウ・ラテン)が、少し前にリリースされました。
このフォントの良さを、少しでも多くの人に知ってもらうこと・・・
- フォントを変えることで、生徒の混乱や疲労感を減らすことができる。
- フォントを変えるだけで読みやすさがだいぶ変わる生徒も、なかにはいる。
が、記事の目的です。
そこで、微力ながらお役に立てるのならと、もじこ塾の代表的教材を、UD Digikyo Latinで提供することに。
教材無料ダウンロードの運びとなりました。
しかも!
単にフォントを変更しただけでなく、内容もパワーアップ!!
高田さんはフォントデザイナー界のトップランナーですが、フォニックスに関しては当たり前ですが専門外で。
そんな彼女の素朴な疑問は、学習者の疑問そのもの。
そのむちゃぶり(笑)に答えることで、いま一番ディスレクシア・フレンドリーなフォントによる、ディスレクシア・フレンドリーなフォニックス教材ができました!
たとえばこちら・・・
◆進化した点、その1:フォニックス表がUD Digikyo Latinで登場!
(このフォニックス表は、こちらからダウンロード可能です→★)
これまで公開していたフォニックス表をもとに、フォント面でいろいろ微調整しました。
加えて、いくつかの単語も見直しました。
単語選びはなかなか大変なんです。詳しくはその2で。
| 改訂作業中・・・ |
2022-08-17
工学部ディスレクシア3名、英語との向き合い方の記録
※高専:高等専門学校。5年制で、工学系にシフトした専門教育を行っている。早くから工学系の才能を示すディスレクシアにおすすめの進路のひとつです。
M君「ここまでずっと、英語を避けてきました」
M君は自分がディスレクシアと知っていたものの、高専では自分と同じような人を見たことがないと言います。
S君のように、自己紹介で「自分はディスレクシアです」と言う人や、
3人とも苦労のポイントは同じなようで、最初から意気投合。
その証拠に、M君はS君に、
高専のクラスで上位1割をキープすること、しかも英語が足を引っ張る状態でそのポジションをキープするためには、人の何倍も努力が必要だったことでしょう。
M君
「『他教科はできるけど、英語だけやる気にならないんか』とずっと言われてきた。
英語にはどの科目よりも苦労してきたのに」
同じことは、ほかの理系ディスレクシアからも、ときどき聞きます。
理系科目はよくできて、発言もたくさんするのに、英語になると急に発言もしないし、課題も出さない。
理系科目と英語で、授業態度のギャップが激しすぎる。
・・・と、周りから見られているのです。
本人の認識は、周囲の見方とは、まったく違います。
はっきり言いませんでしたが、この苦しさは相当のものだったと思います。
☆ ☆ ☆
S君は、小学校のころから特性理解を進めてきた、合理的配慮のパイオニアです。
彼の場合は、戦わざるを得ないほど、読字困難も大きいものでした。
「今も、体調が悪い日は、文字が揺れて見えてきて、気持ち悪くなります。
頭痛や腹痛、だるさや眠気はずっとあります。
彼にとって、英語を読むことはこれほどまでに激しい身体症状を伴う、本当に苦しい行為です。
それなのにS君は、
と言うのです。
大学ではロボット工学やAIを学び、いずれはディスレクシアの読み困難を支援するデバイスを開発したいとのこと。
中学では模範的学生として表彰。
高専1年の途中から、定期試験で、英語を追試の日程に行うという合理的配慮を受けるようになりました。
おかげで、数学や物理で実力を出せるようになりました。
(なお、現在は手書きで答案を書いているそうです。)
☆ ☆ ☆
十代後半を「高専」という、工学部を先取りするような環境で過ごした2人に対し、高認※というルートを経たN君にとって、大学受験は孤独との闘いでした。
※高認:高等学校卒業程度認定試験。かつて「大検」と呼ばれていたもの。高卒と同等の資格を得ることができます。
小6の授業中、机の下で両手に二進法を覚えさせていたという彼は、数の申し子。
単語が覚えられないし、それ以前に単語を読めない・・・
そんな状態で中3に入り、授業で長文を扱うようになると、英語の成績は急降下。
CPUの開発をしたいという一念だけで受験生活を走り抜けましたが、英語を読む際のつらさ、英語が足を引っ張るつらさ、そして同年代の友人との何気ない交流がないつらさは、相当のものでした。
30分も英語を読み続けると、急に激しいめまいがするようで、それ以上は文字を見ても意味をとることはできません。
その苦しそうな様子は、いたたまれないものがありました。
センター試験の英語は、200点中90点。半分もとれませんでした。
でも入学後の様子はそれはハッピーで、受験生時代にどれほどの厳しさに耐えていたか、よくわかります。
大学の勉強が今は楽しくてたまらない彼ですが、情報工学の世界に進みたい以上、仕事で英語を使うこと、さらには英語資格の要件からは逃げられないと言います。
「英語で苦労するってわかってるのに、それでも情報工学をやりたいんや?」
M君に問われて、静かに
N君の英語の読字能力は、大学入試時点では、戦えるレベルにはなりませんでした。
英語を毎日使っているというのも、大きいようです。
DeepL:機械翻訳アプリ。Google翻訳をはるかに上回る、驚くほど自然な訳文が生成されます。
これに加えて、授業の助手に入り、中1の生徒たちと一緒にフォニックスの最初の一歩から復習できたことが、思いのほか効果的だったようです。
目標をもって地道な基礎訓練を続ければ、20歳を過ぎても、読字能力はまだまだ成長を続けるらしい。
彼を見ていると、S君もM君も、正しい訓練をすれば、ちょっとずつ英語が読めるようになるだろうと、信じることができます。
☆ ☆ ☆
三人が「ですよね」「わかるわ~」とディスレクシアあるあるトークを繰り広げるなか、私は胸がいっぱいでした。
この人たちに英語を読ませるというのは、イルカを陸に引き揚げて「さあ走りなさい」「なんで走れないの?」と言うようなもの。
この人たちは、海に放てば、ものすごく生き生きと泳げるのです。
私は残念ながら海の中の様子がわからないので、彼らの泳力のすごさを完全に知ることはできません。
でも、この人たちは海では非常に高い能力を発揮できるというリスペクトの気持ちをもって接することは、非常に大事だと思っています。
英語に向き合う時の彼らは、本来の姿ではまったくないのだと。
海に放てば抜群に泳げる人たちを、むりやり陸で競わせようとするのが、昨今の英語要件です。
この人たちに英語の試験という関門を課すのは、才能ある理系の人たちが出てくる道を閉ざすことであり、社会的に大変な損失です。
もし私にものすごくお金があったら、学校を作りたいです。
その学校は全教科そろっていて、ディスレクシアの生徒たちが英語で苦しむことなく、のびのびと関心を追求する環境がそろっている。
工学部ディスレクシアたちが、ポジティブな自己認識をまっすぐ持ったまま、心も体も壊さずに成長できる。
2022-08-16
生徒自己紹介(高2 S・Aさん)
①いつからもじこ塾にきてますか?
中一の四月から。
②何を目指していますか?
教師
③小学校5、6年生の時はどんなことをしていましたか?
主に受験勉強をしていました。
④もじこ塾に来て変わった事は何ですか?
それまで書けなかった英単語をかけるようになった。
⑤あなたにとってディスレクシアとは?
マイナス面も多いけど、その分他に得意なことがある人
授業報告
①内容
夏休みの宿題、UNO、お題に答えるやつ
②生徒の反応
比較的真面目に受けていて、和気あいあいとしていた
③何を感じたか
とても元気な小学生だなぁと思って、懐かしい気持ちになった
文字を書くのが大変そうだったので、頑張っていって欲しい




