on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
- 
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)
- 独創的で、対人能力が高い。空間把握力、全体像や物事の関係性を把握する能力に長ける。
- 音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- 読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい
- 細かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
- 10人に1人程度いるというのが通説

当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2013-06-20

視写をディスレクシア用に少し改良、安藤百福氏の字

5月に始めた視写は、毎週1回10分続けています。



子は、間違えながらもよく集中して取り組み、
終わったあとは「あ~~これ疲れる~~」と言っています。


改良点
フォントを、ディスレクシアの子が読みやすいものにした
・・・と思いましたが、今検索してみたところ、
丸ゴシック体よりも良いフォントがあるかも?
もう少し調べる必要がありそうです。

子は、ディスレクシアでよく言われる、
文字が踊って見える・色シートをかけると読みやすくなる・
字が突き刺すように感じる
ということはないらしいです(本人談)

1行の文字数は、ノートに合わせて18字。
本人にも、
「一番上の字が同じにならなかったら、ずれてるってことだから、
前に戻って抜けを探してね」と言ってあります。
(この抜けを探すのが子にはとても難しい・・・)

目標字数に合わせた分量を用意。
300字(5年生で標準的に書けるとされる字数、前記事参照)なので、300字強にしてあります。

・写している場所を見失ったら、誘導する
初回は完全に自力で書かせましたが、今回は誘導しました。
そのため、初回より3行ほど多く書けました。

本当は「そこじゃなくてここだよ」と、教えないほうがいいのかもしれません。
でも、どこを書いているのか見失うと集中が切れて、
視写の一番の目的である「ワーキングメモリの向上」ができなくなってしまうので、
目標字数が書けるようになるまでは誘導してみようと思います。






素材は、安藤百福さんの伝記を使用。
頑張ってリライトしました!
予備校の英語の教材はかなり自作してますが、国語は初めてかも。

子は学校でいま、国語の授業で「伝記を書く」という課題に取り組んでいて、
そのための安藤百福さんの素材がいくつか家にありました。
マンガ世界の偉人(朝日新聞出版)、「安藤百福伝」など)

「マンガ世界の偉人」の最後に2ページ分の、コンパクトにまとまった伝記が載っています。
これをベースにリライトしました。


安藤百福さんは今で言う中卒で、
10代のうちに事業を始めて成功するも、
憲兵隊の拷問を受けたり騙されて一文無しになったりと
何度も振り出しに戻り、
48歳で一念発起してチキンラーメンを開発した人です。

そんな、いわゆる学校秀才でないところを、子は気に入ったようでした。

でも、ディスレクシアの子が共感できるような視点で書かれた伝記はなかなかありません。
「学校ではできなかったのに成功した」という伝記は数多くても、
「学校に合わなかったので成功した」という伝記はなかなかないのです。
なので、「安藤百福伝」に載っていたエピソードをいくつか加え、
ディスレクシア的にポジティブな安藤百福伝にリライトしてみました。


何年か前(ディスレクシアを知らない頃)、
「私の履歴書」の安藤百福さんの回を読んでいたときは、
日本人にはない底抜けの楽天性としたたかさを感じながら、
「なんかその行動の動機が読めない・・・」とも思っていました。

でも今、改めて「安藤百福伝」を読むと、
「わたしには学問はない。あるのは実際の経験だけ」(p9)と言い切っていたり、
昔から面白いテーマがあると、我を忘れて没頭してしまうところがある(p22)とされたり、
奥さんが天ぷらを揚げているのを見てチキンラーメンの保存方法を思いついたり・・・
といったエピソードが、いかにも起業家タイプのディスレクシアのような気がしてしまいます。
希望的観測なのでしょうが。




どうでしょう・・・・・


13/06/25
匿名さんのコメントに触発されて、『安藤百福伝』からもう少し拝借しました。












































・平成4年、「キザシ」という表記があやしいと感じるのは細かすぎでしょうか・・・

・大企業のトップなのに自社の利益みたいな話は一切しないあたりに、次元の違いを感じます。
視点が宇宙レベルで壮大です。

・「時流無停 接点生力」の字からは、気を感じました。
四字熟語自体もたぶん台湾語でも日本語でもないと思います。
実に独創的です。

・絶筆となった「企業在人 成業在天」は、エジソンが言っていることにそっくりだと思いました。

・インスタントラーメンは、iPhoneと同様、
「登場以後は、それがない世界が想像できない」レベルの発明です。
普通の人とはまったく異なる視点をもっているのでしょう。

以上、安藤百福さんは、ディスレクシアの特徴はかなりお持ちだと思いますが、決定的証拠はない、が現時点での結論だと思います。

7 件のコメント:

  1. 素晴らしい字ですね!字のタッチが毎回変わっているところが芸術的センスを感じますね。

    手本のような型にはまった字、ではなく、前衛的、芸術的な書道家はディスレクシアの人、けっこういるのではないかと思います。絵画のセンスで書いているのだと思います。
    明らかにそうだと思う人で、例えば、岡本太郎氏(祖父が書道家→父は漫画家)もたくさん書を残しましたし、片岡鶴太郎氏もたくさん書を書きますよね。

    試写も、このブログの活動も、素晴らしいですね!

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  2. あれ、試写→視写、変換ミスしてしまいましたよ…

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  3. いや~匿名さんのご指摘でめちゃくちゃ腑に落ちました…
    ディスレクシアの人が毛筆だと絵と同じ感覚で字を書くってこういうことなんですね!!ものすごく納得しました。
    これを見ても「なんで毎回字が違うんだ」としか思えない私は目が節穴です。

    普段も筆で書いたらいいかも?
    筆で書くような感覚で鉛筆でも書けたらいいかも?
    江戸時代の日本は文盲率が非常に低いことで知られましたが、筆で書いていたからディスレクシアが表れにくかったかも?
    などなど、いろんなことを考えてしまいました。

    片岡鶴太郎はNHKの読字障害特集で自分のディスレクシアを告白してたそうですね(Wikipediaによる)。岡本太郎とあわせてこれも納得です。

    コメントを頂く数時間前に『安藤百福伝』を図書館に返してしまいました(泣)このページの続きもご覧いただきたいので近日中にコピーしてきます。

    ありがとうございます!

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  4. やはり素晴らしい字ですね!内容も素晴らしい。
    発明家はやっぱり目の付けどころがちがう…

    ディスレクシアに関係ありませんが、ちょっと調べたところ、安藤百福氏の色紙はインスタントラーメンミュージアム(大阪/吹田)で実物が見れるそうですね。ここはラーメン作りが楽しいらしく、子供にすごい人気で3か月先まで予約がいっぱいのようです。昨年、大阪に行った時、子供達と甥っ子達を連れていこうとしたのですが予約がいっぱいでいけませんでした。

    有名な書道家で、様々なエピソードや字を見て、この人ってディスレクシアっぽい…と思った人は他にも何人かいるのですが、なにしろ障害の一種ともいえますので、うかつに名前を出せませんよね。
    まあ、ディスレクシアであろうと言ってももう差し支えない人物(岡本太郎、片岡鶴太郎)は名前をサンプルに出させていただきました…

    ディスレクシアの人が皆書道が上手いか、というと、筆記用具を手にすると筆だろうとペンだろうと鉛筆だろうと、いつも心が折れてしまう…という人もよく見かけましたので、様々のようです。まあ共通して言えるのは記号としての文字が嫌、っていうことですね…

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  5. 文字は記号ではない側面もある!!
    それは大学で学んだ近代言語学の基本定理に真っ向から対立してますよ
    (言語とは記号である、文字は記号である)。
    最高です!
    大学で研究している人に聞いてほしいです!!

    筆記具問題は、やっぱりそんなに簡単なものではないのですね。匿名さんのコメントを読んでなかったら筆ペンを買いに走るところでした(笑)

    匿名さんのコメントを胸に、今日からここでは「もじ子」と名乗ることにしました。今後とも色々教えて下さい!

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    1. 矢可部杏子2013年6月28日 10:37

      筆ペン問題。
      丁度うちの息子(小3)は毎日二文字ずつ筆ペンで漢字を書く宿題があります。
      印刷で薄くお手本があり、それをなぞるのですが、この宿題の筆ペン部分だけは、非常に興味を持って仕上げます。
      彼にとってはびっくりするくらいきれいな字!!
      この他に漢字の画数や部首、練習五文字と短文と熟語二つ書くのですが、こちらの方は発狂しながら仕上げています。
      筆の流れで書き順ができているので、書き順を覚えるのには少々役立っています。

      記号としての文字という捕らえ方でなく、形の模写?のようで、鉛筆で書く文字はやはり嫌なんだそうです。

      匿名さん、もじ子さんのコメントを読んで私も目からうろこでした。
      参考にさせていただきます。

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    2. もじ子と呼んで下さりありがとうございます
      (*´ェ`*)
      筆ペン、やっぱり買いに行ってきます(笑)

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