4月に入ってから、やらなければならないことが妙に増えてしまい・・・
色々教えて下さる皆様、本当にありがたく拝見しています+申し訳ありません。
ぼちぼち返事しますので、これに懲りず、今後もどうか色々教えて下さい。
☆ ☆ ☆
子は、通学時間小一時間の中学に、おかげさまで楽しく通っています。
小学校ではサッカー少年でしたが、中学ではバスケ部に入りました。
さて。
学校で英語の授業が始まって1ヶ月がたち、
うちの子にも、きっちりと、中1ショックの第一波がやってきました。
今回は、第1回単語テストまでの顛末と進め方を書いておきます。
(中1ショックについては、前記事にも有益なコメントがたくさんありますので、
どうぞご覧下さい。→★
わたくしの多忙期間中、中1ショックというこの大事な話について
話題を提供して下さったみなさま、本当にありがとうございます)
~ ~ ~
子の学校では、英語は独自教材を使っています。
これが、かなり一足飛びな構成といいますか。
内部進学組(クラスの半分)は小1から週2時間、英語の授業を受けています。
そんな、かなり英語を知っている子を主な対象に、
文法用語で英語のしくみを確認するような教科書です。
英語がまったく初めての子には、正直、かなりハードな内容です・・・
一応、フォニックスのページ(=アルファベットの各音をどう読むか)
も最初にあるのですが、アナリティック・フォニックスで
(f:fat、fix、friend、foxと羅列。つまり、なぜか単語が読めることが前提)
それも授業1回でさらっと扱っただけで、ちょっと残念でした。
#つい最近読んだものに、
#ディスレクシア英語学習におけるフォニックスは
#「ついでに適当に」(opportunistically)ではなく、
#「体系的に」(systematically)教えることがきわめて重要、とありました。
#ここをきっちりやることは(ディスレクシアなら特に)
#後々とても効いてくると思うのですが・・・
~ ~ ~
入学式の翌週には、担任の先生に面談を申し込み、
ディスレクシアという言葉を使わずに、いろいろお願いしてきました:
「彼は音と字の結びつきが弱いことが心理検査でも分かっている。
小学校では、板書や書き取りでとても苦労してきた。
英語ではさらに苦労しており、本人は真面目にやっているが疲れやすい。
そのことが授業態度に表れるだろうが、どうか見逃してやってほしい。
字を覚え、正しく書くのに、身体的苦痛を感じるレベルで苦労している。
家庭学習でサポートするので、どうか悪筆を大目に見てほしい」
担任の先生はディスレクシアについては知らなさそうでしたが、
翌日から、英語の先生から直接、メールで
「いつもご協力をありがとうございます」の言葉とともに
宿題の範囲が送られてくるようになりました∑( ̄0 ̄;
そういうことなら、全力で協力させて頂きましょう( ̄ー ̄)
~ ~ ~
ご指摘があった通り(バーバモジャさん、てぷさん、ありがとうございます~)
1)音、2)意味、3)読み、4)書き
の順で、うちも進めていきました。
![]() |
| 裏の日本語は、本人に書かせました。 カードにしたのは、道村式でおなじみでもありますし、 余計な情報を見せないためでもあります。 |
その前に・・・
独自教材が、Lesson 1から、I am tall/I am a boyという
be動詞を使った2パターンの文が出てきてしまうので
最初に以下を教えました。
(正確には、例文を間違って言ったときに指摘し、最後にまとめました)
・名詞・動詞・形容詞とは何か。
名詞=ものの名前(dogとかboyとか)、
動詞=名詞がすること(runとか)
形容詞=名詞を形容する、つまりその様子(smallとかstrongとか)
・ものの名前を固有名詞という。
固有名詞は大文字で始め、aやtheはいらない
・名詞にはaかtheがつく(英語で一番難しいポイント)が、形容詞にはいらない
・記号の名前 ,(コンマ) .(ピリオド)、'(アポストロフィ)
1)音
busyという単語を見せながら、
busyを含んだ例文(教科書の例文をアレンジ)を聞かせ、言わせます。
・I am busy, you are busy.
・Are you busy? Yes, I am./No, I'm not.
これを、テスト範囲の20個の単語について、まとめて行います。
ディスレクシアは全体から細部に入るので、
busyを教えるのにも、busy単独でなく、例文に入れるのがポイントかと。
1回ではまず覚えられないので(これは非ディスレクシアでも同じ)
4~5回繰り返して言ってあげます。
一晩寝ると、記憶に定着していることもけっこうあります。
2)意味
音と意味は同時に入れていきます。
うちの場合、現段階では、ここが一番苦労のない部分です。
この段階で、20個分の英→日、日→英の意味を、音だけで確認します。
3)読み
>ディスレクシアは書いて英文の練習ではなく、
文がスラスラ読めて、意味がわかってから書きに挑戦、の順序です。
→★
ほんとそう思います!
音と意味が結びついたら、さりげなく読みに移行しました。
つまりbusyというカードを見せながら、「自分で言ってごらん」と、
I am busyを言わせてみました。
ここではあまり構えず、busyという音を覚えた頃合いを見て、
「じゃあ読んでごらん」と軽くのせるのがよい気がします。
そうしてGW後・・・・
20個の単語を反復し、読みはスラスラできるようにして、単語テストに臨みました。
が!!!(゜◇゜) やられた~~!!
恥を忍んでお見せしましょう!!
![]() |
| 書きをまったくやらずに臨むとこうなります。 3人称を教えるのを忘れてました |
いや~、まさか日本語を出題して英語を書かせる形式とは・・・
書いたところはみごとに、フォニックス綴りなのです。
だから私は「これは良い間違い!これまでの勉強がちゃんとできてる」
とほめました(笑)
4)書き
週明けに全員リベンジテストがあるというので、書きに挑戦しました。
これは本当に大変です。
1)音、2)意味、3)読みを全部足した以上の手間と時間がかかります。
ディスレクシアが何かを覚えるには反復が大事、
でも、決して疲れさせたり、追い込んだりしてはならない…
となると、一日何回も、こまめに反復するのがよさそうです。
というわけで、私はカードを持ち歩き、
1時間に1回、「はい単語テストタイム~」と、3個ずつ教えていきました。
1回など、外出先から電話までしました(笑)
おそろしいほど手間がかかります。。。。
今回の出題範囲は、ほとんどがフォニックスルールに従わない綴りなので、
語呂合わせもたくさん使いました。
(busが忙しそうに走るとbusy、キンドと書いてkind、とか)
また、ジョリーの42音の先のフォニックスルールも、その都度教えてみました。
(語末の/i/はほぼ必ず「y」と書く、など)
この部分では、松香式も役に立ちそうです。
これで週明けには、15個くらいは書けるようになりました。
リベンジテストの結果は土曜に返ってきます・・・
☆ ☆ ☆
それにしても・・・以下、やや脱線ですが、
この調子で音-文字対応の定着をまたずにどんどん進んでいってしまうと、
非ディスレクシアの子は、3)読み、4)書き だけをクリアし、
1)音、2)読み をマスターしないケースが出てくるでしょう。
漢字のように、「音にはできないけど意味はわかる」という状態てす。
現に、私が教える予備校でも、単語テストをすると
正しく書けるけど、ひとつも正しく発音できないという、
かわいそうなケースはたくさんあります。
最初に覚えるときに正しい音を覚えられなければ、
それを正しく会話で使うのは非常に難しくなります。
(矯正はできますが、間違って覚えたものを正しく覚え直すのは
最初に正しく覚えるのよりも、かなり大変なことです。)
日本の英語教育の問題点は、中1の最初から始まる
「音を軽視せざるを得ない学習方式」にあるんだなと、改めて実感しました。
できることからできないことへ進んでいく関係上、
ディスレクシアだと、1)音 を入れてから、3)読み に移行しないとならないので
正しい音を覚えるステップを抜かすことができません。
だから、最初の段階では手間も時間もかかりますが、
最終的には、書けるものは原則として正しく発音できる、
ひいては通じる英語につながる気がします。
(コスモ君も、知っている単語はどこまでも正しく発音できました)。
非ディスレクシアの子も、ディスレクシアの子のような手間をかけて
正しい音を入れればいいのかも・・・
~ ~ ~
初回の単語テストでは、派手にやらかしてしまいましたが、
子は、ショックを受けていません(!)
その理由は:
1) 本人が覚悟を決めている。
自分は字が苦手である、自分にあった勉強方法はとても時間がかかる、
でもそれで進めれば大丈夫、そのためにこの中学に入ったんだと、
腹をくくっています。
(とはいえ、授業自体はディスレクシア・フレンドリーではないのですが。)
2) それなりに手応えを感じているらしい。
一応、こちらの試行錯誤に、本人も手応えを感じているようです。
1つ覚えるたびに「俺って天才じゃん?」と言ってます(苦笑)
3) ランクや偏差値や内申を使って脅す人がいない。
テストの点数がそれ以上のことを意味しません。この学校のありがたい点です。
満点の子も何人かいたそうですが、「すごいよね~」でおしまい。
自分は1点だから劣った人間だとか、お先真っ暗とか、順位が下がるとか、
そういう発想には(今のところ)ならないようです。
だから、点数が悪くても、単に「リベンジテストを頑張ろう」という気になれます。
そして、これを書くか、迷うところですが・・・
4) 自分と同じ特性を持つ同級生がクラスにいる。それも何人も。
本人がそう言っています。
そして、これが一番大きい気がします。
実は私も、学校説明会で展示されていた絵や木工が
自分の出身中学(ガリ勉女子校)とは大違いの、ありえないうまさだったので
「選りすぐりとはいえこんなにうまいなら、もしや・・・」と思ったのでした。
詳しくは書きませんが、入学後に見ることのできた文字の掲示からしても、
その予想はあたっていたようです。







